ギリアム・イェーガーとは、バンプレストのゲーム作品「ヒーロー戦記」および「スーパーロボット大戦」シリーズの登場人物である。パンプレストオリジナルキャラクター。
概要だ…
年齢は自称27歳。(自称なのはギリアムは「長命種の超人」という設定があるので、各世界では便宜上"自称"の年齢を使用しているため。本当の年齢は不明。)
スーパーロボット大戦シリーズでの声優は田中秀幸氏。
専用BGMは「ラストバトル(ヒーロー戦記)」「熱風!疾風!サイバスター」「TIME TO COME」「英雄戦記」など。
初出は1992年発売のSFCソフト、「ヒーロー戦記 ~プロジェクト オリュンポス~」。
バンプレストオリジナルキャラクターの中でも随一登場回数・謎を持つ。
登場作品
- ヒーロー戦記(SFC)
- バトルドッジボール2(SFC)
- 第4次スーパーロボット大戦(SFC)
- 第4次スーパーロボット大戦S(PS)
- スーパーロボット大戦F&F完結編(SS&PS)
- スーパーロボット大戦OG(GBA)
- スーパーロボット大戦OG2(GBA)
- スーパーロボット大戦OGS(PS2)
- スーパーロボット大戦OG外伝(PS2)
- 第2次スーパーロボット大戦OG(PS3)
- スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ(PS3/PS4)
ギリアムの英雄「戦記」
ギリアムは数多くの作品に登場していて、その全員が同一人物である(とされている)。
それは彼が平行世界を旅する宿命を背負ったからであるが、これらの登場した世界だけが彼の旅した世界ではないはずなので、ここでは現在において描かれている活躍のみ記していく。
なおヒーロー戦記が初出ではあるが、どのような順番で旅をしているのか、そもそも出生や経歴すら謎なのでここでは発売順に記していく。
ヒーロー戦記 プロジェクト オリュンポス(作品上での初出)
ギリアムはこの世界の「惑星エルピス」という星にて、本編開始の一年前に軍の練習場にて記憶喪失状態で倒れているところを保護され、そのまま軍の特殊部隊「αフォース」の隊員となった。
その後、特殊部隊「Z.E.U.S.」結成時にαフォースから転属、Z.E.U.S.の隊員として、アムロ(ガンダム)・ダン(ウルトラセブン)・光太郎(仮面ライダーBlack)と共に愛機である「パワードスーツ・ゲシュペンスト」でテロリストと戦うが、崩落するビルに取り残された女の子を救う過程で行方不明になり戦線を離脱する。
崩落の衝撃で記憶と予知能力を取り戻したギリアムはある使命のために「総統アポロン」としてテロリストを纏め上げ、Z.E.U.S.メンバーの前に苦悩しながらも立ちふさがる。だがZ.E.U.S.メンバーへの甘さは拭いきれず、結果部下をすべて倒され、自分の元へとたどり着かれてしまう。そして禁断の機動兵器「XN(ザン)ガイスト」を持ち出しZ.E.U.S.と最終決戦を行うが敗北。自分が滅亡の未来を変えるために戦っていたこと、自分が倒されたことで未来が変わったことを伝え、そして助けた女の子の安否を想いながら次元の狭間へと消えていった。
バトルドッジボールⅡ
ギリアムは上記のヒーロー戦記の後に長い平行世界の旅を続ける宿命を背負った。その過程で、ロボット戦闘ではなくドッジボールもしている。
ロア・エミィ・ダークブレインの「自分たちが大会の王者に君臨し続けることで、大会を継続させ人々に夢を与え続けたい」という考えに賛同。ラスボスチームの一員となり、ゲシュペンストを装着して戦う。
ゲシュペンストのメットを取って顔を出すこともあった。
第4次スーパーロボット大戦・スーパーロボット大戦S
エゥーゴに参加していて、戦闘にはやはりゲシュペンストMk-ⅡにてNPCで参加する。
ED後には地球連邦軍の要職に就いたが、一年後に突如姿を消す。Sではギリアムの名を聞いたアムロが動揺する場面がある。
おなじみの「ヒーロー戦記もよろしく!」の中断メッセージはここからスタートした。
また予知能力がないことにされているがその原因は後に判明する。
スーパーロボット大戦F・F完結編
Fでは第四次と同じくエゥーゴに参加。リアル系主人公の場合のみ最終話で戦闘に参加してくれる。
完結編ではロンド・ベル隊に参加しており、主人公に初っ端からゲシュペンストMk-Ⅱを譲るため完全に会話だけでの参加であった。
Fでは第四次と同様にアムロが動揺し、さらにキャラ辞典では「予知能力のことすっかり忘れてました。」という旨の文が記載されており、第四次での設定消失における衝撃の事実が発覚した。
第1次スーパーロボット大戦OGシリーズ
上記を含めた幾多の世界を旅した末に、ギリアムはOG2で言うところの「向こう側」の世界にたどり着いた。
そしてヒーロー戦記の世界へ確実に帰還するにはXNガイストのコアを完全に復元するしかないことを悟り、向こう側のテスラ研にて次元転移装置の開発研究と言う名目でシステムXNの修復を行っていたが、オリジナルとコピーを完成し終えた後に実験事故により自身のみ「OG」の世界へと転移させられてしまう。
また、システムXNの開発中に次元転移装置に目を付けたシャドウミラー隊が研究チームに接触してきており、
その時からギリアムは「もしシステムXNの悪用を目論む者が居るとしたら、それは彼らシャドウミラーになるだろう」という予感を抱いていた。
OG1の内容
システムはそのまま向こう側に置いて来て転移してしまった事に「システムXNがシャドウミラーにより悪用されるのではないか」と言う予測が現実味を帯びてくる。ギリアムはもしそうなった場合のためにOGの世界の連邦軍に入り、向こう側の世界からの驚異に対し備えることにした。連邦軍に入った後は(旧)特殊戦技教導隊にて「TC-OS」のモーションパターンの作成などに取り組んでいた。その後情報部へと転属し、DC戦争にPT一号機のゲシュペンスト・タイプRにて参加。L5戦役にも途中から同じく参戦し、かつての上官でありエアロゲイターに改造されてしまい敵になった『カーウァイ・ラウ』を苦悩しながらも撃破。エアロゲイターへの怒りを露わにし最終決戦へと挑んだ。また、自身と同じ境遇であるイングラム・プリスケン少佐の真の目的を推測からか知っており、アニメなどでは二人の対比も描かれた。一方イングラムにはギリアムの正体はわからなかったようである。
OG2の内容
L5戦役終結から半年後、ホワイトスターなどの事後調査をしていたギリアムはかつて自分が恐れていたことが現実になってしまったことを知る。そう、シャドウミラーの侵攻である。そしてそれを阻止するため、自身の犯した罪を償うために改造された愛機ゲシュペンスト・タイプRVを駆りシャドウミラーとの戦いに身を投じる。XNガイストのコア・・・システムXNはシャドウミラーの指揮官「ヴィンデル・マウザー」の搭乗機「ツヴァイザーゲイン」に搭載されていた。そして、インスペクター・シャドウミラー・アインスト・地球連邦軍が交錯する最終決戦の中でついにギリアムはヴィンデルを追い詰め、ツヴァイザーゲインのシステムXNにより仲間を助けアインスト諸共ヴィンデルと因果地平の彼方へと転移し贖罪を完遂しようとしたが、それをアインストに利用されアインスト空間を繋ぐ門にされてしまう。ギリアムは今度こそ贖罪を完遂させるためアインストとの最終決戦に臨む。すべてが終わった後、ギリアムは今後二度とこのようなことが起こらないためにシステムXNを破壊した。こうしてかつての半身との次元の旅は幕を下ろしたのである。
第2次スーパーロボット大戦OG
ギリアムはシャドウミラーやアインストの戦いの後は、再び連邦軍情報部に戻り任務を遂行していたが、ガイアセイバーズやルイーナ、バラルなどにより再び地球圏に騒乱が巻き起ると、再び愛機であるゲシュペンストタイプRVを駆り戦場に舞い戻る。戦場では、カイが不在の時には「ゴースト1」のコールサインにより部隊の指揮をとることもあった。かくして様々な騒乱からガンエデンや今回の黒幕である「ユーゼス・ゴッツォ」との戦いまで参加する。今回は特にギリアムの身の回りの物語に進展はなかったが、ユーゼスの口からスパロボの世界においては「次元宇宙を超えて記憶や人格を引き継いだ生まれ変わり」が発生する「再有生」という現象があることが語られた。これにより、ギリアムの謎は更に深まった。また、ユーゼスとの戦いでは「お前(ユーゼス)の因子は揃っていない」などと言っており、やはりユーゼスのことを知っていたようである。また、クロスゲートとウルトラマンにしか興味のないユーゼスが「(ギリアムを)取り込むべきか?」と言っており、さらに意味深な謎が増えた。
その他
- バンプレストオリジナルキャラの中ではロア、そしてマサキとシュウに次ぐ古参でありそのため様々な作品に登場している。また、OGサーガ内での重要なキャラであるイングラム一族の祖先(モデル)でもあり、ある意味では一番OGサーガをかき回している人物である。
- OGサーガの一つである、「無限のフロンティア」の世界はクロスゲートでつながった多次元世界という世界観の中で繰り広げられるRPGであるが、その主人公のルーツはOG2にて転移に失敗した半数のシャドウミラーにあり、その転移の発端はギリアム(システムXN)であるため、物語には全く名前も出てこないし関係がないが、無限のフロンティアシリーズにおいてもギリアムは影の重要人物である。
現在不明瞭な活躍・伏線
ギリアムは上記作品に出演しているわけだが、この出演した作品群において様々な伏線が展開されており、
最早「スーパーロボット大戦シリーズ随一の謎の多いキャラ」となっている。ここではその原因とされている活躍・伏線などを列挙する。
- 出自と経歴が一切不明。年齢不詳。人間であるかもかなり怪しい。
- 『クロスゲート』と『アストラナガン』を知っている描写がある。これはαの世界に関わっていた可能性を示唆している。
また余談ではあるが、ヒーロー戦記でのギリアムの通り名は「漆黒の堕天使」であり、これはアストラナガンの「ブラック・エンジェル」「漆黒の天使」という異名と共通している。そしてアストラナガンの機体カラーはギリアムのゲシュペンストと同じカラーリングである。(こちらは単にモチーフの一部というだけであろう) - OG外伝で登場したダークブレインに『十二の鍵を統合し、至高天を目指す……かつてのお前が、歩もうとした道を……覚えていないのか?』と言われている。『十二の鍵』とは『スフィア』の事であり、それを統合するということはつまり『聖戦』に参加しようとしていたことである。つまりこれはZの世界に関わっていた可能性があることを示唆している。Zシリーズに登場するマサキによく似た人が「スフィアを全て集め太極に至れば、並行世界を彷徨う宿命から逃れることが出来る」と言っていたので、それを狙っていたのだろうか?(また余談だがZシリーズに登場する自軍の一つの部隊名がZEUTHであり、スペルは違うが発音は「ゼウス」とヒーロー戦記のものと一致する。)
- また、ダークブレインを見て「人の負の想念が凝り固まったものだというのか。それでは、まるで……」と発言している。これはギリアムが他の「人の負の想念の集合体」を知っているということを仄めかしており、ヒーロー戦記にはそのような存在は居ないことから、αシリーズに登場した『霊帝ケイサル・エフェス』、Dに登場した『破壊の王ペルフェクティオ』、Kに登場した『ル=コボル』などの他の世界の負の存在のラスボスたちの存在を知っているという事に取れる。これが事実ならばギリアムはαやZに留まらずかなり多くの世界を渡り歩いている可能性がある。
- そもそも、ヒーロー戦記の世界では記憶をなくし行き倒れとなっていて、途中で「ある使命」を思い出した。その「ある使命」とはなんだったのか?エルピスを救うことだったのか、それとも本当はまた別のことだったのか。そしてその「使命」は一体どこから来たものなのか?もし誰かが与えたとしたならそれは誰なのか、何のためなのか?謎は深まるばかりである。
以上、現在判明している伏線などをざらっと記載したが、要するに言いたいことは「ギリアム・イェーガーという存在は謎多き存在であり、どのスパロボの世界にもギリアムがいる可能性がある。」ということであり、まだ彼の「英雄戦記」は終わっていないとうことだ。
名台詞
「こういうのはどうも好きになれんが…コール ゲシュペンスト!」
「何者かがこの世界を人工的に造りあげた…この世界は実験室のフラスコなんだ…そして実験は…失敗したんだ」
「…お前と同じような宿命……」
「…並行する世界をさまよう宿命を背負った者…とだけ言っておこう」
「…だが、互いの道は違ったものになるだろう…」
「俺には…それがわかる」
「俺はギリアム……ギリアム・イェーガー」
「過去に犯した罪により、並行する世界をさまよう宿命を背負った男だ」
「ヒーロー戦記もよろしく!」
「何?ここで一言?前にも言ったが、あまり得意ではなくてな…仕方がない。では、いくぞ
え~『スーパーヒーロー作戦』もよろしく…って、俺は出演してなかったな」
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関連コミュニティ?こういうのはあまり得意では無いのだがな…
関連項目もよろしく!
- ヒーロー戦記
- スーパーロボット大戦
- ゲシュペンスト
- イングラム・プリスケン(ギリアムと同様、幾つもの並行世界を彷徨い続ける宿命を背負った人物。初出作品や容姿・性格・役割などギリアムの後継者といえる存在。)
- ユーゼス・ゴッツォ(同上。こちらはギリアムのラスボスとしての面を強く受け継いだ人物。)
- ヴィンデル・マウザー(ファンの1人戦争拡大の野望を磐石にするためにギリアムを執拗に追い回してくる)
- 田中秀幸
- ヒーロー戦記もヨロシク!
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