メルラン・プリズムリバーとは東方妖々夢のStage4ボス、及び東方花映塚の隠し自機として登場した、東方project作品の登場キャラクターの一人である。
他に、書籍においては東方文花帖(書籍)、東方求聞史紀、及びThe Grimoire of Marisaにも登場している。
東方儚月抄、東方茨歌仙、東方鈴奈庵にも1コマずつモブ出演はしている。
概要
騒霊(ポルターガイスト)の姉妹であるプリズムリバー三姉妹の次女。姉妹でやっている楽団においてはセンターに居る事の多い花形でありファンも多いらしい。トランペットを中心とした管楽器担当である。
テーマ曲は、姉妹三人共有の『幽霊楽団 ~ Phantom Ensemble』。
後述する能力を活かす為か、姉であり楽団のリーダーであるルナサの指示で、主に墓場などで迷える霊のような存在に対してソロライブを行ったりしている。また、「湖に向かう途中 で遠くからラッパの音が聞こえる」(求聞史紀)と言った目撃情報もあることから、それ以外の時もソロライブやソロでの練習は行っている様子。
メルランは「魔法の力は最強だが使い道を誤る」らしい(「最強」がどの範囲での最強なのかは不明)。
因みに「使い道(何に使うか)を誤る」であり、「使い方(どうやって使うか)を誤る」や「制御が出来ない」などではない。
姉や妹と同様に、人間の少女であったレイラ・プリズムリバーの能力とマジックアイテムの力により生み出された存在。レイラの実際の人間の姉達は、あくまで三人のモデルというだけであり騒霊三姉妹と姉達との間に直接の繋がりは無い。
東方求聞史紀では便宜上幽霊カテゴリに分類されているが、このような誕生の経緯から、求聞史紀においても姉妹のページにも書いてあるように、厳密には幽霊ではない。
性格
「ちょっと変わったタイプ」。性格は「余裕たっぷりの明るい性格」「躁病の気がある」(妖々夢キャラ設定)。
妖々夢では咲夜が一度に複数の質問をした事に対し「質問は一つずつにして」と普通に諌めたり、「そうねぇ、じゃぁ『凄い』の?」と質問を纏め過ぎた咲夜にも、「凄くはない」とそっけなく返したりせず「もの『凄く』普通よ」とちょっと洒落た返しをしたりしている。
文花帖でも、文に多少失礼な事を言われても軽く流したり、「普段三姉妹は騒がしさで競って暮らしてる」という話題への文の「お姉さんは大人しそうだから一番負けてるのかな」という反応に対し「五月蠅い時は凄く五月蠅い、騒音レベルはかなり高い」と訂正したり、墓場ソロ演奏の目的を語った後に「全部姉さんの命令でやってる」と、姉の評価向上を意図したともとれる補足を入れたりしている。
花映塚でも、「波長を見れば人の性格が大体判る、長い程暢気で短い程気性が荒い」と語っていた鈴仙のメルランへの評価は「波長はかなり長くて、心地よい揺らぎ」となっている。
それに対し、花映塚マッチモード勝利セリフの多くのセリフは非常にテンションの高いもので、自分の躁の音による演奏とその効果の披露・自慢や、効果を受けた相手に楽しい行動を明るく促す、と言ったものが多い。ちょっと危ないセリフ(対メディスン:『ハッピーになる毒だってあるのよね!さあさあどんどん使っちゃって。 』)もある。この明らかな落差の理由は、上記設定の「躁病の気」とも関係しているのかもしれない。
ちなみに躁病は普段と比べ異常に精神が高揚する精神病の一種であり、遺伝的、或いはストレスなどの要因により発症するもの。
メルランは躁病そのものでなく躁病「の気がある」程度だが、そうなった原因は現段階では不明。
現れている症状らしきものとしては、前述のテンションの差の他に「たまに理解不能な言葉を口走る」「単体では会話が成立しづらい」と阿求に評価された事(求聞史紀)、誰もいないのにスペルカード 「ヒノファンタズム」を使っていたという目撃例(by魔理沙)(The Grimoire of Marisa)などがある。
能力
・手足を使わずに楽器を演奏する程度の能力(妖、求聞。求聞では「足」が抜ける)
・躁の音を演奏する程度の能力(花)
妖々夢や求聞史紀においては騒霊三姉妹に共通の能力である手(足)を使わずに演奏する能力が、花映塚においてはメルラン固有の能力である躁の音を操る能力が表記されている。
前者については、ポルターガイスト現象において何も触れていないにひとりでに家具などが動いたり所謂ラップ音がなったりする現象を楽器演奏に転用した能力であろう。
三人は手で持たずとも楽器を演奏出来るし、求聞史紀では「楽器は象徴のようなもので、無くても演奏出来るのではないか」と阿求に推測されている。ソロライブを聴いた者によると「金管のアンサンブルを一人でやっていた」という事なので、複数の楽器やその音色を巧みに操れるようだ。
楽器演奏の取得はレイラの死後という事なので、それ以前は楽器の関係のない能力の使い方をしていた可能性が高い。
後者については、メルランが奏でる「音の幽霊」が精神を持つ存在に作用して起こるもの。
文花帖のリリカのセリフを参考にすると、「躁の感情」が乗った音の幽霊の演奏によるもののようだ。
精神を高揚させる効果があり、落ち込んでいる者や適度に聴いた者には程好い高揚感を与える音であろう。ただし、元から高揚している者が聴いたり影響を受け過ぎたりすると、テンションが上がり過ぎて突然踊り出したり、まともに会話出来なくなったりする。
耳ではなく精神に直接作用する為、ルナサの音と同様肉体の無い者など精神に依存する処の大きい存在に好まれる一方、人間には影響が強すぎる事もあるという。
ちなみに、その影響なのか花映塚マッチモードにおいてメルランが勝利すると、相手は悉く(天狗や死神、閻魔様といった強力な存在でも問答無用)立ち絵はボロ絵にならず笑顔になる。
単なる共通演出かと思いきや、三姉妹は同族故に耐性があるのか普通にボロ絵になるので、効く範囲の広い強力な能力なのかもしれない。
容姿
明るい銀~薄水色(阿求曰く「姉妹で一番明るい色」)の、肩より少し長い程度の長さのウェーブヘア。
妖々夢の時と、花映塚の標準位置(=自機側)を併せて見ると、右側は肩の後ろまで髪が見えるセミロングくらいの長さで、左側は髪がほぼ垂れておらず側頭部に貼り付いたか引っ張られているかのようになっており、帽子の左後ろ・やや高めの位置から髪が飛び出るようになっている、というアシンメトリーな髪型。
影の付き方から、右半分は結ばず左半分は左後ろで纏めたサイドバックポニー?のような髪型である可能性もある。
少し解り辛い髪型であるせいか、二次創作における再現率は低い(左右の長さが変わらない普通のウェーブセミロングが多めである様子)。
瞳の色は青。目はやや垂れ目で、花映塚において目を開けている立ち絵ではクッキリ二重まぶた。
服装は、上は薄桃色のベストのような衣装の下に同色のインナー(?)を着用し、下は同じく薄桃色のフレアスカート。ベストには青い丸ボタンが付いている。ベストとスカートの裾には黒いラインが入っていて、そのすぐ上に上向きランドルト環二つを棒で繋いだような青い模様が並んでいる。
黒縁の返しの付いた薄桃色のとんがり帽子を被っていて、帽子の頂点には青い太陽?ウニ?のような飾り付き。
なお、三姉妹の元となった人間であるレイラの姉達は「今のようなおかしな格好はしていなかった」そうなので、今のこの服装はレイラの死後楽団を始めた以降のものである可能性が高い。
スペルカード
三人合同発動のものについてはプリズムリバー三姉妹のページにて。
ちなみに、花映塚においてはボスアタックが姉妹で一人だけ「ソロライブ」でなく「ハッピーライブ」であったり、カットイン文字が「光彩陸離」でなく「高山流水」であったりと、他の二人と微妙に扱いが違う。
性能も、「通常ショットが真正面直線への弾が無い、斜め前へのクロスショット」「吸霊範囲もチャージショット範囲も真横のみ」と、別の意味で他の二人と違う。やや上級者向け?
その他に、妖々夢においては咲夜選択字に開幕で放つへにょりレーザーが悪名高い。弾数だけなら三人の中で最も少ない開幕弾幕だが、他の玉で逃げ道を狭めた上での軌道の読みにくい2連追尾レーザーは初見殺しとして有名。慣れた人でもキツイという場合も多い。
二次設定等
東方妖々夢において、ラストのスペル「霊車コンチェルトグロッソ(改・怪)」でその前のスペルカード(プリズムコンチェルト/スティジャンリバーサイド)の動作をメルランのみ引き継いでしまう事がある、というバグがあり、その暴走振りが話題になった。
それと同時に、「ぬるぽ」と語呂が似ていた事からネタ兼あだ名として「めるぽ」という呼び名が広まり、「めるぽ→ガッ、と返す」「メルランが「めるぽ」と叫びながら暴走する→殴って(ガッ)落ち着かせる」といったネタが一時期流行った。
二次創作では、原作設定や描写の内落ち着いた態度や余裕たっぷりな面よりも「明るい」「躁病の気」という部分を強くクローズアップされる傾向にある。また姉であるルナサが二次ではツッコミ役であるのに付随してか、ひたすらボケ倒したり暴走して暴れる役として扱われる事が多く、それに伴い目立ちたがりで出しゃばりとされる事もある。
ちなみに「明るい」「余裕たっぷり」という文言からのイメージや他二人とのバランス調整などからか、三人の中で唯一おっぱいの大きいキャラとして扱われる事が多い。
基本、ルナサ・リリカと3人セット扱いなためか、他キャラとのカップリングはリリカと同様、絶無と言っていいほど存在しない。第5回東方ニコ童祭でのベストパートナー部門でも、メルランの最多得票はルナサとの3票であり、Win以降のキャラではリリカ、ルナチャイルド、スターサファイアと並んで少ない。せめて三姉妹セットでの投票ができれば違ったのだろうが……。
人気投票などにおいては、いらない子ネタのあるリリカの陰に隠れがちだがメルランもどっこい。
初登場から現在まで、全ての人気投票においてWindows版ゲーム登場済キャラの中でワースト2か3しか取った事が無い。
少々解り辛い髪型のせいか、楽器の面倒さのせいか、絵などもルナサは勿論リリカよりも少なめである様子。
お絵カキコ
枚数が増えたのでプリズムリバー三姉妹のお絵カキコに分離しました。
関連動画
関連静画
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 東方project
- 東方Projectの登場キャラクター
- プリズムリバー三姉妹
- ルナサ・プリズムリバー
- リリカ・プリズムリバー
- 東方妖々夢
- 東方花映塚
- 幽霊楽団 ~Phantom Ensemble
- トランペット
- めるぽ
- デアリング
- 野生のメルラン
- 7
- 0pt
- ページ番号: 719156
- リビジョン番号: 2358678
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