僕らはみんな河合荘(ぼくらはみんなかわいそう)とは、宮原るりによる漫画作品である。
概要
新生活で憧れの一人暮らしを始めた主人公が、憧れの先輩やセクシーなお姉さまたちと同居することになった一つ屋根の下ラブコメ♥である。そのはずである。
しかし何故なのだろう、憧れの先輩と共にこの下宿に住んでいるのは、超ドMの変態チキンカスなルームメイト、見た目は可憐&巨乳なのに下ネタを連発する酒乱で吸引力の変わらないダメ男掃除機、美人JDは興味本位で男をひっかけまくる腹黒女、さらにさらに彼の周りには変人ばかりが揃っていく……。ぜんぜん夢を見させてくれない、そんな変人処理班(変ショリ)の主人公こと宇佐くんの残念な日常を描いた一つ屋根の下ネタラブコメ♥である。
少年画報社の『ヤングキングアワーズ』で2010年6月号から2018年2月号まで連載された。単行本は全11巻。作者の宮原るり(『恋愛ラボ』など)にとっては初のストーリー漫画となった。
2014年4月よりテレビアニメが放送された。オンエア版は全12話で、第13話はOVAとなる。他の宮原作品と同じく、岐阜県が舞台。
登場人物
河合荘の住人
- 宇佐 和成(うさ かずなり)
- CV:井口祐一
- 「これはフラグか それとも罠か」
- 主人公。高校一年生。親元を離れ念願の下宿住まいを始めるも、「河合荘」の面々に度々振り回されている常識人。下宿する前から律に惹かれており、何とかお近づきになりたいと悪戦苦闘中。どんな立場の相手とも打ち解けやすい性格で、相手を気にかけ続けるため律から「お人よし」と言われている。さらにその性格のせいか、宇佐の周囲には結果的に変人ばかりが揃うようになり、中学時代は「変人処理班」、通称「変ショリ」と影で呼ばれていたようで、そんな過去を振り切るためにも下宿することにしたのだった。残念だったね。
- 河合 律(かわい りつ)
- CV:花澤香菜
- 「私 そんなさみしそうに見えるのかな」
- 高校二年生。宇佐曰く「知的で清楚な」美少女。本が好きすぎるため図書室に通いつめており、常にひとり無表情で口数も少なく、読書に没頭している(他人の声や姿が気にならないこともしばしば)。その非社交的な様子は河合荘の面々によりプロぼっちと称されている。気に入った本を読んでいる時は内容に感情が引きずられることがあり、登場人物のように強気になったり、テンションが上がったり、他人に優しくなったりすることも。河合荘のオーナーの娘。
- 城崎(しろさき)
- CV:四宮豪
- 「シロって呼んで できるだけ犬っぽく」
- 宇佐のルームメイトで、年齢不詳の男性。超ドMで永遠の厨二病患者。あらゆる虐げや仕打ちに快感を覚える真性の変態だが、他人の気持ちによく気がつく一面も。ミスター職務質問。思いつきでよく行動を起こし、突然小学校の自由研究のような遊びを始めることがある。現在は無職のようだが、なぜか家賃の滞納はしたことがない。
- 錦野 麻弓(にしきの まゆみ)
- CV:佐藤利奈
- 「ちょっと下半身新品だからって調子に乗んなよ……」
- 河合荘の住人で、OL。グラマーで容姿も端麗だが、とてつもない酒乱で平気で下ネタを連発するガッカリ美人。あまりにも男運に恵まれないことから世のカップルを恨み倒しており、宇佐と律のもじもじした関係も度々破壊しようと目論んでいる(が、見守っている一面も)。二股・三股は当たり前で食らってしまうにも関わらず、昔の男にコロッとなびいてしまうため、正に「吸引力の変わらないダメ男掃除機」を地で行く人物である。私生活はだらしない。
- 渡辺 彩花(わたなべ さやか)
- CV:金元寿子
- 「酔ってないよぅ~?(こてん)」
- 河合荘の住人で、女子大生。可愛らしく男にもモテるようだが、どんな男にも(確信的に)媚を売る腹黒な性格の持ち主で、麻弓にとっては天敵と言える存在。あちこちで修羅場を巻き起こしたがるサークルクラッシャーで、宇佐のことも度々炊きつけている。化粧美人のようで、すっぴんでは男の前に決して姿を表さない。主にニコニコでは中の人繋がりでアオリイカ(第3話~4話)、ユリイカ(全体的に)と称される。後に登場する同級生の証言から、彩花が腐女子であることが発覚しつつある模様……?
- 住子(すみこ)
- CV:小林沙苗
- 「チキンカツの好きなチキンカス!」
- 河合荘の管理人。河合荘のオーナーである律の母親の親戚にあたる。河合荘の住人の食事も作ったりと衣食住にも気を配り、笑顔を絶やさず、時にはおちゃめな一面も見せる可愛らしいおばあちゃん。だが、優しい口調でさらっと毒を吐いたり、怒らせると本気で怖いため、事実上河合荘のヒエラルキー最上位に当たる人物でもある。
その他の登場人物
- 千夏(ちなつ)
- CV:清水愛
- 「もしかして……好きかもしれない……」
- SJS。ひょんなことから河合荘と知り合った女子小学生。城崎になつくようになる。弱冠9歳にしてサディストの気があり、城崎曰く「そのままSこやかにお育ち下さい」。恋バナが大好きなお年頃。
- 北条(ほうじょう)・黒川(くろかわ)
- CV:緑川光・近藤隆
- 「こらこら!奥様を困らせちゃだめじゃないか」
- 二人とも「書生カフェ」の従業員。源氏名は「山本」と「西園寺」。宇佐の変人引き寄せっぷりを象徴するような二人。
- 林(はやし)
- CV:沼倉愛美
- 「悪霊が列をなしてるわぁぁぁ」
- 宇佐の中学時代の同級生。女性。自称「霊感がある」らしく、宇佐にとってはトラウマのような人物。本人は高校デビューし、宇佐と意外な場所で再会するが……。→オカルトの君
- 常田 美晴(つねだ みはる)
- CV:諏訪彩花
- (この人……彩花さんの弱点BOXだ――)
- 彩花の同郷の同級生。彩花と一緒に「ナベツネ」と呼ばていたほど(周囲から見れば)親しい間柄だったらしい。彩花の過去をよく知る人物であり、河合荘訪問の際には言うまでもなく(彩花以外の住人たちから)手厚い歓迎を受けた。
- 前村(まえむら)
- CV:中島沙樹
- 「あたしまたやっちゃったかなーって……」
- 律の同級生。読書好きで、律に図書館で話しかけてから積極的に律と交流しようとする。“友達のために”突っ走ってしまうところがあり、良くも悪くもふつうの女子高生。
- 佐久間 範弘(さくま のりひろ)
- CV:羽多野渉(ドラマCD)
- 「一生独身とか書いてすいませんでした!!」
- とある事件から河合荘の面々に縛り上げられた中学3年生。後輩気質の持ち主で、あっという間に宇佐になついた。甘いものをよく届けに来るためダイエット中の麻弓と衝突する場面も。言葉のチョイスが中3じゃない。テレビアニメには未登場で、ドラマCD版に出演。
- 馬淵 陽子(まぶち ようこ)
- CV: --
- 「私 また 河合荘で暮らしたいな……」
- 彩花の前まで住んでいた、河合荘の元住人。さっぱりとした見た目と性格で、相手の気にする所もばっさりと切ってゆく性格。かつては仕事運に見放されていたが、今は東京の設計事務所で働いている。作中で河合荘を久々に訪問するが……。
テレビアニメ
スタッフ
- 監督:宮繁之
- シリーズ構成・脚本:古怒田健志
- キャラクターデザイン:栗田新一、河野真貴
- ゲストキャラクターデザイン:山中純子
- 音楽:松田彬人
- 音楽制作:ランティス
- アニメーション制作:ブレインズ・ベース
- オープニングテーマ:fhána「いつかの、いくつかのきみとのせかい」
- エンディングテーマ:河合律(花澤香菜)、錦野麻弓(佐藤利奈)、渡辺彩花(金元寿子)「My Sweet Shelter」
関連動画
原作
テレビアニメ
アニメ本編
話数 | サブタイトル | 動画 |
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第1話 | たとえば | |
第2話 | これって | |
第3話 | どうして | |
第4話 | とりあえず | |
第5話 | やっぱり | |
第6話 | もしかして | |
第7話 | おすすめの | |
第8話 | うれしぬ | |
第9話 | 禁断の | |
第10話 | ほっとけばいいのに | |
第11話 | 友達なんかいないって | |
第12話 | 近づきたくて | |
第13話 | 初めての | OVA |
関連生放送
関連チャンネル
関連項目
- 漫画作品一覧
- アニメ作品一覧
- 少年画報社
- ヤングキングアワーズ
- 2014年春アニメ
- 恋愛ラボ (宮原るりの代表作で、本作より先にアニメーション化。林役の沼倉愛美、常田役の諏訪彩花も友人コンビで出演している)
- 宮原るり
関連リンク
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