『東京ブレイド』とは、架空の漫画作品である。漫画『【推しの子】』の作中作。
概要
原作:赤坂アカと作画:横槍メンゴによる漫画作品『【推しの子】』内に登場する漫画作品。
主人公の「ブレイド」がとある太刀を手にしたところからストーリーが始まる。極東に集った21振りの「盟刀」は、持ち主「剣主」となった者に様々な力を与える。全ての盟刀から最強と認められた者には、国家を手にする程の力である「『國盗り』の力」がもたらされると言われている。ブレイドが手にした盟刀を巡って他の剣主らとの争いも生じるが、ブレイドは決闘で彼らを破り、時には相手がブレイドの配下に下ることもある。
『【推しの子】』作中のキャラクターの言葉によれば「いくつかのチームが抗争を繰り広げ いつしか互いに友情や愛情を深めていく王道バトル漫画」「登場人物が多く様々な思惑が錯綜する群像劇」であるとのこと。
和風/東洋ファンタジー風のキャラクターらが刀剣を用いて戦う作品でありつつも、「新宿」「渋谷」といった現代日本の「東京」の地名がそのまま登場するというやや特殊な世界観であるようだ。
「累計五千万部突破!」「アニメ映画も超絶大ヒット!」「泣く子も黙る人気マンガ」とも言及されており、かなりの人気作品であるらしい(ちなみに、現実世界での累計発行部数5000万部の漫画の例は『聖闘士星矢』『幽☆遊☆白書』『犬夜叉』など)。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/Yorimen/status/1676907671168098304
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/Yorimen/status/1440692814702993423
『【推しの子】』の「第五章 2.5次元舞台編」(コミックス第5巻~第7巻)においては、この漫画の舞台化作品(いわゆる「2.5次元」舞台)が主な焦点となって物語が展開される。
2022年2月には、「第五章 2.5次元舞台編」の大団円となる『【推しの子】』コミックス第7巻の発売を記念して、『東京ブレイド』のトートバッグがプレゼントされた。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/oshinoko_comic/status/1494506961827680256
『【推しの子】』のアニメ版第2期ではこの「第五章 2.5次元舞台編」が主に描かれるが、第1期最終話「第11話 アイドル」ではその先触れ的に『東京ブレイド』のカラーイラストも登場した。このイラストを担当したのは漫画家・イラストレーターの「倭川佐」氏。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/ymt_TASK/status/1674062623321518080
2024年3月のアニメ第2期キャラクタービジュアル公開時には、「『東京ブレイド』のキャラクターの衣装を身に着けたメインキャラクター達」のイラストも公開された。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/anime_oshinoko/status/1771701967179686142
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/anime_oshinoko/status/1771702218770497997
これらアニメでのキャラクターデザインでは、『東京ブレイド』のキャラクターの髪の色などが漫画版のカラー原稿と異なっている。例えば漫画版では「つるぎ」の髪色は赤、「鞘姫」の髪色は青と、それぞれを演じる「有馬かな」「黒川あかね」と同系統の髪色だったが、アニメ版では「つるぎ」の髪色は茶、「鞘姫」の髪色は白に変更されている。
『【推しの子】』の漫画版の作画担当「横槍メンゴ」氏によれば、「アニメではより「役」が分かりやすいようにカラーリングガラッと変えて頂きました」とのこと。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/Yorimen/status/1771702689132359871
舞台
『東京ブレイド』のストーリーの中でも、主人公らが所属するチーム「新宿クラスタ」と、敵として立ちはだかるチーム「渋谷クラスタ」の抗争を描いた「渋谷抗争編」の部分を舞台化したもの。
舞台化はイベント運営会社「マジックフロー」が版権を得て企画。月9主演男優なども所属する実力派の劇団「劇団ララライ」を主体としつつ、ララライだけでは必要な若い役者が賄いきれないため、キャストの半分ほどは外部から若いイケメン・美人が複数招かれた。このララライ外からのキャスティングには、そういった分野に強いテレビプロデューサー「鏑木勝也」も協力している。
総合責任者は「マジックフロー」の代表、雷田澄彰。演出は「劇団ララライ」の代表である金田一敏郎。脚本家はGOA。
出演者は、下記「登場キャラクター」にて役名とともに記した人物らのほか、劇団ララライの「みたのりお」「化野めい」「吉冨こゆき」「林原キイロ」「船戸竜馬」などが出演している。
登場キャラクター
新宿クラスタ
- ブレイド
- 「東京ブレイド」の主人公。侍のような姿の男性。
- 新宿を拠点とする「新宿クラスタ」の中心人物であるようだ。
- 戦いの中で徐々に仲間を増やしていきつつ、最強となって国の王となることを目指す。
- 舞台では姫川大輝が演じる。
- つるぎ
- ボブカットの、表情豊かで生き生きとした女性。
- 当初はブレイドのもつ盟刀を狙い襲ってきたが、ブレイドに敗れたことで屈服。
- 天真爛漫な戦闘狂。優位にあるときは威勢がいいが、敗れた後は「やめてけれ! おら まだ死にたくねぇだ!!」と訛った口調で泣きながら命乞いするなど、コミカルなキャラクター。
- ブレイドが国の王になった暁には大臣にしてもらうつもり。
- 舞台では有馬かなが演じる。
- キザミ
- 左目に眼帯を付け、頭に角を生やした、威勢のいい男性。
- つるぎと同様、ブレイドに下された後に配下になったようだ。
- ブレイドが国の王になった暁には将軍にしてもらうつもり。
- 「渋谷抗争編」においては渋谷クラスタの匁と戦う。匁の弱気な様子を舐めてかかっていたが、意外にも強者だった匁に敗れてしまう。
- 舞台では鳴嶋メルトが演じる。
渋谷クラスタ
- 鞘姫(さやひめ)
- かんざしを付けた長い髪の、しとやかな女性。渋谷に拠点をおく「渋谷クラスタ」の中心人物。
- 実は内気で、人を殺めたり血が流れることに葛藤を抱いた優しい子。
- それでも、戦いが避けられない場合には苦渋の決断として開戦を決断する。
- 所有する刀の力は傷移しの鞘で、本来は自分の傷を配下に移し替える支配者の力なのだが……。
- 舞台では黒川あかねが演じる。
- 刀鬼(とうき)
- 三本の角が生えた男性。
- 鞘姫の「懐刀」と自認し、その懐刀の持ち主たる鞘姫の指示に従うのみを旨としている。
- 「鞘姫」の恋人、許嫁でもある。
- 「新宿クラスタ」らと和解した後には、「つるぎ」の相棒的存在となる。
- サブキャラであるがラブコメ要素で男性人気もあるとのこと。
- 舞台では星野アクアが演じる。
- 匁(もんめ)
- 黒い頭巾をかぶった男性。
- キザミとの戦いの直前には、キザミに対して戦いを嫌がる弱気な様子も見せた。だがいざ戦いとなると、一転してキザミを窮地に追い込む。
- 「新宿クラスタ」について「何も考えてないバカの集まりですよ」と評しており「言葉上は丁寧だが、腹黒なキャラ」であるようだ。
- 舞台では鴨志田朔夜が演じる。
カップリング
上記のように、鞘姫は刀鬼の恋人にして許嫁というヒロイン的な設定で登場したキャラクターとされている。
だが徐々に敵同士だったはずのつるぎが「刀鬼の相棒」的な存在となり、つるぎに刀鬼の相方としての出番を食われるような形となった鞘姫の出番は少なくなり、鞘姫の「許嫁」という設定もほとんど「死に設定」になりつつある……と言う情報が『【推しの子】』作中で語られている。そして鞘姫について「いわゆる負けヒロインというやつ」「不遇のキャラクター」とも言及されている。
ちなみにこの刀鬼とつるぎのカップリング展開については、鮫島アビ子の師匠的存在である漫画家の吉祥寺頼子は「読者人気に気圧されて中途半端にねじ込んでる」と指摘し、それを言われた鮫島アビ子は「ひっ ひどい……! 私なりに読者の期待に応えようと頑張って…」と図星を突かれたかのように狼狽している。
「刀つる」派と「刀鞘」派
そして刀鬼とつるぎのカップリング「刀つる」が人気になっていくにつれて、刀鬼と鞘姫のカップリング「刀鞘」好きなファンたちは不遇をかこつようになり心がささくれていき、そしてそんな刀鞘ファンを煽りたてる心無い刀つるファンもおり、ネットでは「刀つる」派と「刀鞘」派の煽りあいが発生……といったようなことは全く『【推しの子】』作中では語られていない。
だが、作中世界以外のところで、確かに「刀つる」派と「刀鞘」派の煽りあいは発生していた。
『【推しの子】』は漫画雑誌『週刊ヤングジャンプ』で連載されている作品なのだが、一週間遅れでウェブコミックサイト『少年ジャンプ+』にてウェブ連載もされている。そしてその『少年ジャンプ+』での『【推しの子】』第六十五話のコメント欄にて、刀鞘派と刀つる派が互いに煽りあっていたのだ(その後、当該のコメントは既に消えてしまっているが)。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/uu_v8k/status/1471165869179154433
『東京ブレイド』は架空の作品なので、あくまでこの煽りあいもロールプレイではある。だがこのリアルな厄介オタク感/ギスギス感が『【推しの子】』ファンの一部の琴線に触れたようで、Twitterやネット掲示板などでは「『【推しの子】』作中世界での刀鞘派や刀つる派の気持ちを想像する書き込み」などが投稿されることもあった[1]。
関連チャンネル
関連項目
脚注
- 3
- 0pt
- ページ番号: 5685482
- リビジョン番号: 3256831
- 編集内容についての説明/コメント: