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清田育宏(きよた いくひろ、1986年2月11日-)とは、千葉県出身のプロ野球選手(外野手)である。
概要
埼玉武蔵ヒートベアーズ 練習生 | |
---|---|
清田育宏 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 千葉県鎌ヶ谷市 |
生年月日 | 1986年2月11日 |
身長 体重 |
180cm 85kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 2009年ドラフト4位 |
経歴 | |
野球選手テンプレート |
柏高等学校時代は投手だったが、東洋大学に進学し、3年で野手に転向する。
大学卒業後はNTT東日本に就職し、2年連続で都市対抗野球大会に出場した。
2009年度ドラフト会議にて千葉ロッテマリーンズに4位指名される。当初は同い年で同じ右打の外野手である荻野貴司が1位で指名されていたため入団に難色を示したが、ドラフト1位と同等の年俸(1500万円)と背番号1を用意され入団。
ロッテ時代
2010年(1年目)はキャンプ中に左脇腹を痛めたため開幕を二軍で迎える。
5月23日に荻野が故障により登録を抹消され入れ替わる形で一軍に初昇格。守備固め・代打で度々出場し、俊足と強肩を活かした堅実な守備と思い切りの良いバッティングが評価され徐々に出場機会が増加。8月にはセンターのレギュラーを獲得。8月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦でプロ入り初ホームランを放つなどの活躍を見せた。64試合に出場し、打率.290、2本塁打、18打点 5盗塁。
3位から挑んだ同年のクライマックスシリーズではファイナルステージで2本のホームランを、さらには日本シリーズでも第1戦でホームランを、第3戦では二死満塁から走者一掃の三塁打を放つなどの大活躍。大舞台でも物怖じしない新人離れした度胸と勝負強いバッティングを見せ、優秀選手賞を獲得した。
2011年はセンターに岡田幸文が固定されたため伊志嶺翔大、角中勝也らと併用される。規定打席には届かなかったが対左投手には.330の打率を残し、左キラーとして起用された。
2012年は前年同様他外野手と併用されながら出場していたが不振が続き7月に二軍落ち。9月に不振から脱却し一軍復帰すると復帰後は打率.383をマークするなど好調な成績を残し、消化試合では4番で出場した。
2013年は前年より調子を落とし、出場機会も68試合に減った。
2014年は4月に3打席連続ホームランを放ち、絶好調でスタートするがその後すぐ極度の打撃不振に陥り二軍落ち。結局この年は自己最低の成績に終わった。
2015年は前年不振の影響で開幕一軍からも漏れたが4月に一軍昇格。バッティングフォームを変えた(追い込まれたら足をあげないノーステップ打法に切り替える)ことで内角にも対応できるようになり、これまでの不振が嘘のようにヒットを量産。5月は4試合連続猛打賞、月間40本のヒットを放ち、打率は最高時で.380にまで到達した。後半戦からは3番に定着し自己キャリアハイの130試合に出場。打率.317、15本塁打、67打点と結果を残した。オールスターにも選出され、第1戦で敢闘選手賞を受賞した。さらにベストナイン、ゴールデングラブ賞も受賞し、一気にパリーグを代表する外野手となった。
2016年は開幕から3番を任されるが打率が.210から.230を行ったり来たりする極度の不振に陥る。1番、6番、7番など打順を転々としながらも起用されていたが、状態は上向かずオールスター前に二軍落ち。1ヶ月の再調整を経て8月に一軍復帰するも不振を脱却できなかった。9月には8日の埼玉西武ライオンズ戦で郭俊麟から、21日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では美馬学から月間で2回頭部死球を受けるなど不運も重なり、打率.225、6本塁打、38打点と前年より数字を落とした。
福岡ソフトバンクホークスとのクライマックスシリーズでは、2試合連続で先頭打者ホームランを記録したがチームはファーストステージで敗退した。
2017年はオープン戦で右肩を負傷。なんとか開幕に間に合わせ3番・ライトで開幕を迎えるが状態は上がらず打率が1割を下回る時期もあるほどの極度の不振が続いた。結局一軍と二軍を行ったり来たりしながらも不振を脱することはできず78試合出場で打率.206、3本塁打、21打点に終わった。
2018年は故障で出遅れるが4月3日に一軍昇格。主に5・6番で起用されるが調子が上がらず7月以降は平沢大河などにスタメンを譲ることが増えた。シーズン通算では打率.226 2本塁打 18打点に留まり、長年の不振もありスタメン起用されるだけでチームの公式Twitterに批判が殺到するなどファンの批判の矛先として槍玉に上がることが多かった。
2019年は開幕直後は控えだったがGW頃には加藤翔平からライトのスタメンを奪取。3割を超える打率をマークし交流戦期間は3番で起用される。レオネス・マーティンの加入後はスタメンから外れる試合も増えたがその場合は代打の切り札として起用された。最終的な打率は.253だったが得点圏打率.311、代打打率.296とここ一番の勝負強さを発揮し、サヨナラ打も2本放った。4年ぶりに2ケタ本塁打も記録し、ここ3年間の不振から脱却した。
2020年は71試合に出場。主に代打(コロナから復帰後は左翼のスタメン)で起用され、特に代打では21試合の出場で打率.500、2打点(出塁率.619)と部類の強さを見せた。最終盤には安田尚憲に代わり4番に座り、全打席本塁打を達成した。シーズン終了後には同期の荻野貴司とともに海外FA権の行使に含みを持たせたが、最終的には行使せず2年契約で残留した。
2021年は後述のスキャンダルにより球団から無期限謹慎処分と、謹慎処分の間球団施設一切の使用禁止の処分が下されており、春季キャンプには参加していない。なお、この処分は「本人の反省と態度を考慮」とし5月1日付で解除され、当日より二軍の練習に参加していたが、早々別の女性とスキャンダルを起こし、ついに5月23日「度重なる不適切な行動及びチームに対する背信行為」として当日付で契約解除された。なお、公表時点でロッテはまだ試合中であり、異例のタイミングでの公表だった。同28日、自由契約選手公示。
ロッテ退団後
その後は自主練をしたりG.G.佐藤や彼の所属するトラバース社野球部協力のもと、NPB復帰に向けて練習をしていたが、11月4日に千葉ロッテ球団に対して解雇の無効並びに慰謝料、また2020年オフに結んだ2年契約のうち、解雇後の残額の支払いを求めた裁判の第1回口頭弁論が行われ、清田が契約解除の件で千葉ロッテを訴えた事がこの日初めて報道された。CS開催直前ということもあり、かなりの衝撃をもって報道された(なお、裁判の日時に対しては裁判所があらかじめ決めるため、清田に日程の意図があったわけではない)。なお、この裁判は最終的には訴訟を取り下げ、裁判外で和解となったことが2023年2月8日、清田本人のインスタグラムで公表された。
2022年4月12日、埼玉武蔵ヒートベアーズの公式解説者に就任した事が発表された。翌13日の栃木ゴールデンブレーブス戦で解説デビュー。
2023年3月8日、埼玉武蔵ヒートベアーズに練習生契約で入団することが発表された。千葉ロッテからの契約解除後、約2年ぶりの現役復帰となる。
プレースタイル・人物
パンチ力のある打撃が魅力。ムラッ気が強く、好不調の波が激しい。足は見た目によらず俊足(近年は加齢もあり脚力は低下しつつある)。守備では大学途中まで投手をやっていたこともあり強肩だが、送球のコントロールは少々甘い。
地元・鎌ヶ谷市出身で、ファンサービスも旺盛で球場での人気も高いが、何度も舌禍事件や問題行動を起こしており、批判の対象になることも多い。
舌禍事件・スキャンダル一覧
- 2014年:自己最低の成績に終わったが、オフに行われたトークショーにて「消化試合になったから一軍に呼ばれたけどモチベ―ションが上がらなかった」「一軍より二軍のほうが気楽に打てる」と発言。SNS上でこの発言が拡散され炎上した。
- 2015年:不倫&不倫相手への中絶強要が週刊誌に掲載される。大幅に報道されることはなかったがこの騒動によって清田に対する批判が殺到。現在でも尾を引いている。
- 2018年:オフのトークショーにて、ロッテが獲得を目指したものの失敗した丸佳浩について「丸が来なくてよかった!」と発言。球団・ファン・他選手も丸獲得を歓迎する流れのなかでの放言だったことに加え清田が数年来の不振なこと・2015年のスキャンダルの影響もあり瞬く間に大炎上。大きな批判を浴びた。→上記のとおり2019年は不振を脱したことから「(俺が丸の分も打つから)丸が来なくてよかった」とやや好意的な解釈をされるようにもなった。
- 2021年:年始早々、再びの不倫報道と前年から続くコロナ禍において球団が制定した「部外者との会食禁止」の規則を破り、9月下旬に不倫相手を札幌遠征に同伴させお泊り密会をしていたことが発覚。更に球団へお泊り密会を隠すため虚偽の申告をしていたこと、感染ルート発覚を恐れ不倫相手へ「検査に行くな」と口止めを図ったことがわかった。事態を重く見た球団からは清田に無期限謹慎処分と、謹慎処分の間球団施設一切の使用禁止の処分が下された(後に前述の通り5月1日付で解除された)。
謹慎解除後の5月21日、「復帰早々不倫デート」と週刊誌に掲載される。緊急事態宣言下での問題行動という点でも批判を浴びた。球団からは翌22日に自宅待機の要請を出され、更に翌23日に契約解除を言い渡された。
また直接の原因かは不明だが、井口監督や美馬学らが所属するアスリートマネジメント企業の「パムズ(PAMS)」から清田の名前が抹消された(無期限謹慎中にも抹消されていたが、謹慎解除後に一度は復活している)。
応援歌
球団 | レス | No | プレイヤー |
---|---|---|---|
ロッテ | 応援歌のピコカキコ一覧#14 | 8155 |
成績
年度別打撃成績
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2010年 | ロッテ | 64 | 223 | 186 | 34 | 54 | 11 | 0 | 2 | 18 | 5 | 11 | 1 | 19 | 6 | 51 | 3 | .290 | .373 |
2011年 | 78 | 262 | 238 | 16 | 58 | 21 | 0 | 3 | 25 | 2 | 3 | 3 | 15 | 3 | 63 | 2 | .244 | .293 | |
2012年 | 87 | 292 | 253 | 28 | 71 | 15 | 2 | 3 | 29 | 5 | 3 | 2 | 34 | 0 | 46 | 5 | .281 | .363 | |
2013年 | 68 | 223 | 184 | 23 | 47 | 9 | 2 | 3 | 18 | 3 | 6 | 2 | 29 | 2 | 51 | 5 | .255 | .359 | |
2014年 | 24 | 59 | 47 | 8 | 8 | 2 | 1 | 4 | 10 | 0 | 2 | 0 | 8 | 2 | 16 | 1 | .170 | .316 | |
2015年 | 130 | 548 | 489 | 67 | 155 | 38 | 4 | 15 | 67 | 10 | 0 | 2 | 54 | 3 | 93 | 11 | .317 | .387 | |
2016年 | 106 | 417 | 365 | 39 | 82 | 17 | 1 | 6 | 38 | 5 | 3 | 0 | 40 | 9 | 76 | 12 | .225 | .316 | |
2017年 | 78 | 260 | 228 | 28 | 47 | 8 | 1 | 3 | 21 | 3 | 5 | 0 | 24 | 3 | 60 | 7 | .206 | .290 | |
2018年 | 96 | 303 | 261 | 18 | 59 | 10 | 1 | 2 | 27 | 2 | 6 | 4 | 32 | 0 | 63 | 8 | .226 | .306 | |
2019年 | 117 | 377 | 336 | 49 | 85 | 8 | 2 | 10 | 57 | 1 | 2 | 2 | 35 | 2 | 77 | 6 | .253 | .325 | |
2020年 | 70 | 209 | 180 | 18 | 50 | 13 | 0 | 7 | 23 | 0 | 5 | 0 | 22 | 2 | 52 | 6 | .278 | .363 | |
NPB:11年 | 919 | 3176 | 2770 | 328 | 716 | 152 | 14 | 58 | 333 | 36 | 46 | 16 | 312 | 32 | 649 | 67 | .258 | .339 |
年度別守備成績
年度 | 球団 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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2010年 | ロッテ | 外野手 | 59 | 101 | 2 | 2 | 1 | .981 |
2011年 | 67 | 139 | 4 | 1 | 0 | .993 | ||
2012年 | 82 | 186 | 3 | 3 | 0 | .984 | ||
2013年 | 63 | 131 | 3 | 2 | 1 | .985 | ||
2014年 | 24 | 26 | 1 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2015年 | 126 | 232 | 4 | 0 | 0 | 1.000 | ||
2016年 | 105 | 167 | 1 | 1 | 1 | .994 | ||
2017年 | 75 | 114 | 1 | 2 | 1 | .983 | ||
2018年 | 92 | 136 | 4 | 1 | 0 | .993 | ||
2019年 | 80 | 108 | 4 | 0 | 1 | 1.000 | ||
2020年 | 28 | 30 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | ||
通算 | 外野手 | 801 | 1340 | 27 | 12 | 5 | .991 |
表彰
表彰 | ||
---|---|---|
日本シリーズ優秀選手賞 | 1回 | 2010年 |
ベストナイン | 1回 | 2015年 |
ゴールデングラブ賞 | 1回 | 2015年 |
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ロッテ時代
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