生徒会の一存シリーズ(生徒会シリーズ)とは、富士見ファンタジア文庫(富士見書房)より発売されている、葵せきな著作のライトノベルシリーズである。
元々、「碧陽学園生徒会議事録」がシリーズ名であったが、長すぎると言う事で「生徒会の一存シリーズ」や「生徒会シリーズ」が使われている。
ここではシリーズ全般について記述する。
小説第1巻については生徒会の一存(小説第1巻)を、
アニメ版については生徒会の一存(アニメ)を参照。
その他、上記以外のメディアミックス物(漫画・ゲーム)はこの記事の各メディアへの展開を参照。
概要およびあらすじ
本作は私立碧陽学園生徒会役員五名がだべったりする日常を延々と描いている物語である。
(↑だけであらすじの部分終了)
作品内では本作は一応主役である杉崎が著作して発行しているという扱いになっており、その中で闇の組織っぽいなにかとの会話が各巻のプロローグやエピローグで語られている。
また、その闇の組織っぽいなにかとの決着は5巻(五彩)にてつけられた。
企業編は終了し、6巻(六花)から卒業編が始っている。
登場人物
メインキャラクター
![]() 桜野くりむ |
![]() 杉崎鍵 |
![]() 椎名深夏 |
![]() 紅葉知弦 |
![]() 椎名真冬 |
主要人物の名前には、四季の意味や季語が入っている。主人公である杉崎鍵は、鍵(カギ・キー)としての役割として名前かと解釈する。
サブキャラクター
- 真儀瑠紗鳥 (まぎる さとり)
- ないすばでぃーな生徒会顧問。
- 口だけでならなんと知弦を負かせられる人物。かなりカオスな状況を更に掻き混ぜてカオスにすることが多い。
実は葵せきなの別作品である「マテリアルゴースト」からの登場である。 - 藤堂リリシア (とうどう りりしあ)
- 新聞部部長。色々あることないことを新聞に書き連ねては生徒会と騒動を起こす。
情報を収集するためなら手段も選ばず、スキャンダル確保のためには迷子を装った妹を生徒会に侵入させて盗聴させるたりもする(ネタバレのため反転)。 - 藤堂エリス (とうどう えりす)
- リリシアの実妹。姉の影響により年不相応な発言をする。
杉崎になついており、杉崎のことを「にーさま」と呼ぶ。
姉の杉崎に対する思いに気づいており、リリシアをからかう場面も。 - 中目黒善樹 (なかめぐろ よしき)
- 「杉崎君は、じゃあ、彼女とかいないんだね?」
真冬作のBL小説内に出てきた少年と同姓の転校生。杉崎と深夏のクラスに入る。
女子にしか見えない美少年なため、真冬の妄想に拍車をかけぬよう杉崎は距離を置こうとしている(が、なんだかんだで中目黒を助けているので、好感度は軒並み急上昇中)。
実は、転校前の学校でいわれなき苛めを受けていて、耐えられず転校してきた(ネタバレのため反転)。 - 宇宙巡 (うちゅう めぐる)
- 杉崎・深夏の同級生。星野巡という芸名で芸能活動をしている。
しかし歌唱力はなく、演技力もない。でも可愛い。だが性格に難ありな美少女。
物事を勘違いの方向に捉えることが多い。 - 宇宙守 (うちゅう まもる)
- 杉崎・深夏の同級生で、巡の弟。姉が姉なので、気苦労が絶えない。
微妙な超能力の持ち主。透視やテレパシーなどレパートリーは多いが効果や範囲が非常に小さい。 - 杉崎林檎 (すぎさき りんご)
- 杉崎の義妹。飛鳥のろくでもない教育で語彙がひどくねじまがってしまった。
兄を妄信的に愛しており、鍵と飛鳥が付き合ったショックで心身を病んだ過去をもつ。
真冬の上位置換であるが、料理のスキルは壊滅的。 - 松原飛鳥 (まつばら あすか)
- 杉崎の幼馴染みであり元彼女。だが一度鍵と別れた後も、彼への想いは変わっていない。
あまのじゃくな一面を持ち、何事も唐突に始めようとする癖がある。
なお、家事はエキスパートの域に達している。 - 水無瀬流南 (みなせ るな)
- 杉崎と優良枠を賭けて争った学年一位の優等生。
杉崎に対する侮蔑や罵倒を得意としており、知弦とは別ベクトルのドS。
なお、本編の後日譚である「新・生徒会の一存」に登場する模様。 - 秋峰葉露 (あきみね はろ)
- 真冬の同級生。あだ名は「アキバ」。凛々が好き。
真冬にストーカー行為を行う1年C組に嫌悪感を示している。
なおギャルゲ信者でシスコン。杉崎を尊敬している。 - 国立凛々 (くにたち りり)
- 真冬の同級生。あだ名は「リリ姉」。1年C組の委員長。
真面目なのだが、天然ボケな部分もあり少しズレている。
葉露の姉が亡くなったのは自分のせいだと思い込み、葉露と同居している。 - 巽千歳 (たつみ ちとせ)
- 真冬の同級生。あだ名は「チート」。あざとい。
頭も要領もよく、大抵のことはやってのけることからこのあだ名がついた。
楽しいことが大好きなため、1年C組のお祭り騒ぎに加わっている。 - 薄野虎太郎 (すすきの こたろう)
- 真冬の同級生。あだ名は「コタロー」。1年C組のリーダー。
イケメンなのにその淫らな言動のために彼女はできていない残念な奴。
彼を筆頭に、1年C組は真冬教の巣窟と化している。 - 枯野恭一郎 (かれの きょういちろう)
- 《企業》の幹部。企業編の敵キャラとして描かれる。
碧陽学園を利用した流行操作を企む。
ブラコンの妹がおり、枯野自身もツンデレな一面が。 - 残響死滅 (エコー・オブ・デス)
- 「覚えておけ。杉崎鍵。我は『残響死滅』。お前の・・・・・・兄だ」
- 杉崎の兄(の設定)。
- 小説初出は1巻、アニメは4話で登場。中二病感満載のキャラクター。
- 最初は深夏が妄想したバトル小説にて登場するも、そのあと真冬の妄想により、BL兄弟ものの登場人物とされる。
原作
各巻、タイトルに巻数となる数字が必ず入る(1巻:一存、2巻:ニ心、3巻:三振、4巻:四散、5巻:五彩、6巻:六花、7巻七光、8巻:八方、9巻:九重、10巻:十代)。
また、9巻を除く短編集には、日から始まる曜日がタイトルに入る(1巻:日常、2巻:月末、3巻:火種、4巻:水際、5巻:木陰、6巻:金蘭、7巻:土産、8巻:祝日、9巻:周年)。
碧陽学園生徒会議事録
碧陽学園生徒会黙示録(短編集)
タイトル | 発売日 | 備考 | |
生徒会の日常 | 2008年9月20日 | ![]() |
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生徒会の月末 | 2009年9月19日 | ![]() |
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生徒会の火種 | 2010年3月20日 | ![]() |
短編集のタイトルが曜日で確定 |
生徒会の水際 | 2011年2月19日 | ![]() |
>>444 おめでとうございます。的中です。 |
生徒会の木陰 | 2011年6月18日 | ![]() |
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生徒会の金蘭 | 2011年10月20日 | ![]() |
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生徒会の土産 | 2012年7月20日 | ![]() |
世界《日本・台湾・中国(広州・香港)・韓国》同時発売 |
生徒会の祝日 | 2013年7月20日 | ![]() |
Blu-ray付き限定版も発売 |
生徒会の周年 | 2018年7月20日 | ![]() |
各メディアへの展開
発売当初から何かと話題になり、各メディアへの展開もなされた。
アニメ
生徒会の一存(アニメ)を参照。
『ドラゴンマガジン』2009年3月号、及び『生徒会の四散』帯にてテレビアニメ化が発表され、2009年10月より独立UHF局やBS日テレ等で放送された。
新アニメ(AIC)
2011年3月19日に、公式サイトと同日発売の『ドラゴンマガジン』2011年5月号にて新たにアニメ化の企画が進行中であることが明らかになった。2012年10月にニコニコ生放送で先行配信していた。
原作: 葵せきな / イラスト: 狗神煌(富士見書房: ファンタジア文庫/ドラゴンマガジン掲載)
監督: 今泉賢一
シリーズ構成: 吉田玲子
キャラクターデザイン: 小野田将人
総作画監督: 小野田将人・依田正彦
プロップデザイン: 宮脇謙史
色彩設計: 日比智恵子
美術監督: 杉山祐子
美術設定: 森川裕史
撮影監督: 今泉秀樹
編集: 宇都宮正記
音響監督: 吉田知弘
音楽: 安齋知弘
音楽制作: AMG MUSIC
アニメーション制作: AIC
製作: 新・碧陽学園生徒会
漫画
生徒会の一存
10moによる漫画版。
ほぼ原作通りであるが、アレンジが加えられていたり、順番が異なったりする。
「月刊ドラゴンエイジ」にて連載された。単行本は全8巻発売。
生徒会の一存 にゃ☆・生徒会の一存 乙
水島空彦による漫画版。
こちらはオリジナルの話が中心。
「コンプティーク」にて連載された。
中目黒がよくプッシュされている。
一巻完結。
また同作者により、1年C組の日常を描いた「生徒会の一存 乙」が「コンプティーク」にて連載された。
こちらは秋峰葉露を中心としたストーリーとなっている。
全3巻。
生徒会の一存 ぷち
砌練炭による4コマ漫画。
「月刊コンプエース」にて連載された。
オリジナルの話でデフォルメされた生徒会メンバーが本編以上に暴れる。
2巻完結。
生徒会の日常
アシオによる漫画版。
「月刊ドラゴンエイジ」や「月刊エイジプレミアム」にて連載された。
2年B組の話や生徒会メンバーの室外での話がメインである。
1巻完結。
ゲーム
生徒会の一存のゲーム化が、作者のブログにて発表され、現在発売中である。
詳細はこちら→生徒会の一存 -DSする生徒会-
関連動画
関連コミュニティ
関連商品
その他の商品については生徒会の一存シリーズの関連商品一覧を参照されたし。
関連項目
外部リンク
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