野比のび太とは、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』に登場する架空のキャラクターである。CVは太田淑子(初代)、小原乃梨子(2代目)、大原めぐみ(3代目)。
概要
父・のび助、母・玉子の間に生まれた小学1~6年生(掲載雑誌によって違いがあり)。息子はノビスケ。母譲りの近眼から眼鏡を着用しているが、未着用の時には目が「3 3」といったディテールになる。
アニメ『ドラえもん』(~2005年3月放送分)での服装は、紺の半ズボン・黄色のシャツ・水色のスニーカーを着用することが多く、また、この期間が非常に長かった事もあり、のび太をイメージする場合この服装を連想する者が多い。
昼寝好き、いじめられる、勉強が苦手とダメ要素の多さゆえに残念な未来となるのび太の姿を防ごうと、彼の子孫のセワシがタイムマシンを使い警告に来る話から始まる。
趣味は昼寝の他に射撃とあやとり。昼寝は寝付くまでに0.93秒という驚異的なスピードを誇り、射撃における命中率も非常に高く(ただし作品によっては外すこともあるため、惜しくも百発百中には届いていない)、あやとりは「暇を持て余すと自作のオリジナル技を開発する」などの一面も見せる。しかし誰得(射撃の才能はドラえもんに関わった事でかなりの活躍を見せてはいるが)。
なお、現実には「国際あやとり協会」が存在するほか、射撃についてもオリンピック競技が存在したりするので、実際のところ、これらの才能が全く無意味な才能というわけでもない。同じ特技をお持ちのお方、ご安心を。原作漫画・アニメ版では早撃ちの速度が明言されたことはないのだが、(ごく一部のファンの間では)ゴルゴ13より早いのでは?とも言われている。
ジャイアンにいじめられたり、スネ夫の自慢話を聞く→「助けて何とかしてドラえも~ん!」→ひみつ道具を借りて復讐or自慢タイム→調子に乗りすぎてバチがあたる→「助けてドラえも~ん!」 は、よくあるパターンの一つ。
未来では、のび太の嫁は、ドラえもんが来る前はジャイアンの妹・ジャイ子で、ドラえもんが来た後はしずかちゃんとなっている。また、しずかちゃんとの子供はノビスケ一人だけだが、ジャイ子と結婚した未来ではかなりの子沢山だったので、相当御盛だった模様。しかも、失敗はしたが、起業家だった(しずかちゃんとの未来では環境保護センターの職員、意外とブラック企業や過重労働に無縁らしく、どっちにしてもなかなかいい職場に就いてはいる)
このあたり、結果的に多くの命が誕生しなくなった可能性があるが、特に航時法違反を指摘されることはないようである。
大長編やそれを基にした劇場版、また、ドラえもんのキャラを使った漫画風の算数ドリルなどではここぞの場面で、しっかり活躍するので潜在能力は高いと見られる。もっともドラえもんの道具のおかげもある。
その大長編の影響か、二次創作ののび太はダメ要素が全くなく、大長編でのかっこいい部分しか描いていないものも少なくない。更に冷静沈着な性格だったり、賢かったり、運動神経も悪くなかったりと、もはや野比のび太という名前の別人になっていることさえある。
のび太は主人公?
よく「ドラえもんの主人公」として扱われることが多いが、のび太が主人公だったのは連載初期(登場人物紹介に「しゅじんこう」と書かれている)のみであり、作者は1981年のインタビューで「のび太は副主人公」と明確に述べている。それだけでなく、1989年のインタビューでは「のび太は主人公、いや、副主人公」と、のび太が主人公であることを否定したうえで副主人公と述べている。更に、作者は複数回にわたって「ドラえもんが主人公」と述べていることから、少なくとも作者は(連載初期を除いて)ドラえもんを主人公として設定していたことが読み取れる。
原作漫画単行本ではドラえもんの代わりにドラミちゃんが登場しているエピソードが存在し、全話に登場しているのはのび太だけになる。が、これは本来『ドラミちゃん』(ドラミが主役のスピンオフであり、ドラえもんは登場しない)で掲載されたエピソードであり、ドラミちゃんが世話をしているのはのび太郎(のび太の遠い親戚で、容姿はのび太と瓜二つ)である。このエピソードを『ドラえもん』の単行本に収録する際に、のび太郎がのび太に置き換えられたため、ドラえもんが登場しないドラえもん原作エピソードが出来上がったのである。
また、大長編のサブタイトルが「のび太の(と)~」になっているのは、第1作の元となった短編『のび太の恐竜』の形をそのまま流用しているだけであり、のび太が主役だからという訳ではない。実際に作者は『のび太の日本誕生』公開時のインタビューで「ドラえもんの冒険はまだまだ続きます」と発言している。
関連動画
関連項目
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