KEYBOARDMANIAとは、コナミ株式会社が発売したキーボード演奏シミュレーションゲームである。
略称は「キーマニ」。
概要
YAMAHA製の2オクターブ(24鍵) +1ホイールキーボードを使用し、他のコナミ製の音ゲーと同様に上から降りてくるノートオブジェクト(音符)が判定ラインに重なったらキーを押して演奏し、クリアやスコアを競うゲームである。
それまでのBEMANI系音楽ゲームでの仕様では存在しなかった、ノートオブジェクトの押しっぱなし判定(ロングノート)を採用した。
楽曲のクリア条件は、Beatmaniaシリーズのようなゲージノルマ(通常設定で70%)に加え、
ギタドラ・DDRのように「ゲージが無くなると途中閉店する」という厳しいものになっている。
また他の音楽ゲームはボタンを押すことで「キー音」と呼ばれる音声ファイルを再生するが、キーマニは基本的に「キー音」を使用していないのも大きな違いである。(特殊な音やエフェクトなど音声ファイルを鳴らす部分もある)
キーマニの筐体内部にはYAMAHA製シンセサイザーが内蔵されていて、鍵盤には実際のMIDI入力を採用しており、鍵盤を押すことでシンセサイザーの音が発音される。他の音ゲーでは最もサイズが大きいであろうキー音(音声ファイル)が無いため、キーマニ楽曲のファイルサイズは他の音ゲーにくらべて非常に小さいと思われる。ただしBGMにはCD音源を採用しているため、全曲合計で70~80分程度の曲しか収録できない。
このようにMIDI鍵盤+シンセサイザー+CD音源という高音質且つリアルな演奏感が好評だったが、前述のクリア条件や鍵盤数の多さも相まって初心者へのハードルが高く、3作で事実上の開発中止となった。
それまで収録された楽曲は、他のBEMANI系音楽ゲームである、
- beatmaniaIIDX
- pop'n music
- DanceDanceRevolution (DDR)
- GuitarFreaks (ギターフリークス)
- DrumMania (ドラムマニア)
- トイズマーチ
へと一部移植されている。
しかしながら、他の音楽ゲームと違う音楽性やその高い難易度に惚れこんだユーザは多く、根強いファンの中には未だに4作目を期待している人も多い。それでも止まないファンの根強い人気から、CS(コンシューマ)版も発売されている。
なお、海外では、YAMAHA製キーボード「EZ250i」の付属ソフトとしてKeyboardmania Yamaha Editionが同梱されていた。
今でも現行で稼働させているゲームセンターはあるものの既に純正品でのサポートは終了しており、各部分の代替パーツもそうそう見つからないことから、店舗側でも修理やメンテナンスに苦労している。
2017年には本作の流れを汲むBEMANIシリーズ「ノスタルジア」が稼働を開始。稼働初期の頃からMorning Music等のKEYBOARDMANIA初出の楽曲が度々移植されている。特にノスタルジアが初めてKAC種目に選出された際の最終決勝課題曲があのCarezzaであり、ファンからは驚きと称賛をもって迎えられた。次のノスタルジアp.2では演奏のリアルさを追求したリサイタルモードや難易度REALが追加され、操作デバイスこそ違えどもその精神は受け継がれている。
主要キャラクター
ウサオくんは初代で登場した紫のうさぎである。
KEYBOARDMANIAを代表するメインキャラクターとなっており、KEYBOARDMANIAの楽曲がpop'n musicに移植される際は大抵このキャラが使用される。
また、胸には「I♡KM」と書かれ、「I LOVE KeyboardMania」という意味が表現されている。
ヒッキーは、2nd MIXから登場した、浮き輪をつけた緑色の熊である。
職業は八百屋さん。なぜかスイカを好む。
マイティガイ子は、初代に登場する女性キャラ、All My LoveやMuity guyに登場している。
また、ポップンミュージックに出現するなど、隠れ愛好家が多い。
余談であるが、KEYBOARDMANIAを開発したチームのゲームでは、ウサオくんがしばしば登場する。
- ParaParaParadise (隠しコマンドで登場)
- pop'n music
(※標準キャラとして使用可能/ ヒッキーはウサオくんが負けた時のキャラとして登場。ガイ子はちょろっと登場する)
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