概要
というコンセプトで設立された、かつてニコニコ生放送にあったゲーム配信系共同コミュニティである。
詳細
アーケードゲーム基準、ゲームセンターに置かれているようなジャンルのゲーム
「アクション」「シューティング」「格闘ゲーム」「音ゲー」「パズル」「レース・スポーツ」ets...
新作・レトロ、アーケード・家庭用・PC・Steam・同人作品・自作ゲーム・ゲーム内ゲーム(ミニゲーム)など、新旧プラットフォームを問わず、1クレジット(1ゲーム)分を配信する共同コミュニティであった。
コイン投入(タイトル画面)~ゲームスタートからゲームクリアに至るまで、または途中でゲームオーバー(進行不能)になった場合、コンティニューせず配信を終了するというのが大まかな流れになっている。(ゲームオーバー後は数分間の感想タイムは設けられていた。即配信終了も可)
「1コインクリアを目指す」というよりも、ゲーセン気分で1クレジット分だけ遊ぶ緊張感を味わうこと
を醍醐味としたコミュニティであり、腕に自信のないプレイヤーから達人クラスのプレイヤーまで、誰でも配信することができた。
リスナー側はゲームセンターで後ろから見ているギャラリー気分で楽しむ、という形式になる。
コミュニティ全体で、できるだけゆるい空間、まったり進行を目指しており、暖かいコメント送ることや完全にROM勢などが歓迎されていた。(コメで応援/コメせず見てるだけ ○,けんか/ヤジ ×)
- コミュニティ用途(一例)
・ゲームセンターに行く前に練習したい(配信者)
・1クレジット(1Coin)でどこまでいけるか試したい(配信者)
・ギャラリー気分でみつめたい(リスナー)
・とにかくゲーム配信が見たい(リスナー)
ルール、レギュレーションなど
※共同コミュニティ時代のルール・レギュレーション詳細。(+当時、字数制限などで記載できなかった項目を追記)
- 配信内容、1クレジットの定義
配信タイトルはアーケードゲーム基準(ゲームセンターに置いているもの)ではあるが、アーケード移植ではなく家庭用のみリリースされているゲームや同人作品・自作ゲームでも「1クレジット分」をふまえて配信することが可能。
クレジットの概念がないゲームでも「5曲で1クレ設定」「残機は無限のゲームだけど3機失うまで」「裏の攻撃で相手チームより点数が下回ればゲームオーバー」など、1クレジットの条件やノルマ、ゲームオーバーの条件など自身で設定・定義して配信ができる。(設定・定義は任意であるが、アーケードゲーム準拠に則していることが望ましい)
- (共同コミュ時代の)枠の取得について
コミュニティの性質上、多数の配信者が同時に枠を取れないシステムのため、1度の配信時間は3枠分(1時間30分、30分枠x3回)を最大としていた。
また、同じ配信者がゲームオーバー後すぐに連続で枠を取るとコンセプト的にも緊張感がなくなり、他の配信者も利用できなくなる(占有問題)ため、枠終了後の30分間はクールタイムとして枠取りの自粛期間とした。クールタイム後に他の配信者が配信されていない場合、再び枠を取ることは許可された。(同タイトルでもOK)
一度に1時間30分を超えての枠は禁止されていたが、1時間30分後の続きを自コミュで配信したり、30分のクールタイム後に枠が空いていれば前枠の続きから再開することは可能であった。
エンディングのない延々とループするタイプのゲームも1時間30分の枠内であれば配信可能であった。
- ゲームの途中参加、多人数プレイ
原則として途中コンティニューが認められないので、2Pキャラの途中参加などは禁止である。
ただし、プレイヤー同士がタイトル画面から同時にゲーム開始した場合は多人数プレイOKとなる。1人に対して1クレジット分ということで、途中でゲームオーバーになった場合、そのプレイヤーの途中コンティニュー不可。継続しているプレイヤーのみでゲームは続行される(負け抜け式)。プレイヤーの欠落でゲームが進行・継続できない場合はゲームオーバー扱いとする。(進行・継続は可能だが1人落ちでゲームオーバーなどの縛りも有り)
プレイヤー1人による多数操作、ダブルプレイ(それ以上も含む)も同時スタートであれば1クレジット内として認められる。途中でゲームオーバーになったキャラなどが出た場合、上記の多人数プレイと同様のルールが適用される。(負け抜け式、進行不能でゲームオーバー扱い、1人落ち終了縛りなど)
途中参加の例外的措置として、ゲームによっては「2人同時プレイでクリアしなければ真エンディングにならない(ZAPループするバブルボブル、クリア後の演出が変わるメタルスラッグなど)」場合があるので、クリア直前、クリア確定が濃厚な場合に限り、1人進行からの2P途中参加などは可能とする。
- データの取り扱い
イシターの復活などパスワード制が取られているゲームは、パスワード使用からのスタート可能。メモリーカード、バナパスなど記録媒体の場合も同様にOK。
記録媒体にクリアデータを仕込んでおく、隠し要素や全キャラ開放しておく、DLCキャラを入れておく、エディットキャラを入れておくなどは許可される。
- 設定変更
ゲームオプションでの難易度変更は自由。デフォルト設定から残機設定を増やしたり減らしたり、格闘ゲームの先取数変更、タイムを延ばしたり減らしたり、(強力な)隠しキャラの使用や連射設定なども自由であるが、スタート時からゲームオーバーの要素が皆無になるような設定や裏技(スタート時から永久に無敵化、残機無限、ステートセーブ&ロード)は禁止。
チート等で通常進行ではあり得ない有利状態(アイテム無限など)を作ったり、スタート時からゲームオーバーの要素が皆無になる状態も当然禁止だが、所謂オワタ式(プレイヤー側が一方的に不利になるような設定)の場合は認められる。
ゆえに、プレイヤー独自の縛りもOK。
通常では絶対に使用できないキャラをチートで無理やり使うことは非推奨(禁止ではなくお願いベース)。コマンド入力やデータ仕込み、ディップスイッチなどで出現する(出現している)場合はOK。
- プレイスタイル
ボスの自爆待ちや稼ぎ等で時間をかけることに制限はなく問題ないが、無意味な遅延行為(永パ防止キャラをハメて放置、進行が完全に止まった状態での放置など)は非推奨とされた(禁止ではなくお願いベース)。
リアルゲームセンターでの外配信も可能(店舗に配信許可をもらった上で)
配信者の声出し(マイクON/OFF)、顔出し(あり/なし)、コメント読み上げ(あり/なし)、ニコ生クルーズ(あり/なし)、など配信スタイルは配信者の自由であった。
- 使用機材
コントローラーなどの入力装置は自由。
パッド、アケコン、hitBOX、連射機能付きコントローラー、キーボード、マウス、ハンドル、ツインスティック、タタコン、ビーマニ、ポップン、DDRマット、ギター、ドラム、ガンコン、ネジコン、ループレバー、パドル、トラックボール、つりコン、電車コン、パワーグローブ、Vピック、マイク、高橋くん、ロボット、麻雀専用、自作、リアル大型筐体、その他なんでもOK。
連打競技での定規などの使用も許可。 ご利用は計画的に(笑)
マクロ記録ボタンなども使用制限はされていないが、ハマりを誘発したり、ゲームの正常進行に影響が出る物は非推奨とする(禁止ではなくお願いベース)。
特殊機能を使いスタート時から永久に無敵化、残機無限、ステートセーブ&ロードなどの有利チートを引き出すことは禁止。
ゆえに、ホットプレートはグレーゾーン。
配信機材の不具合など含め、ゲームがフリーズ、意図しないリセットがかかった場合はゲームオーバーと同等の扱いとなった。バグやハマりなどでゲーム進行が不可能な状況に陥った場合も自己申告でゲームオーバー扱いとなる。
- 重要事項
ちょっと変わった方法で配信する場合、あらかじめ明記しておくと無用なトラブルが避けられると思われます(強制ではなく提案)。1クレジット定義、設定変更、多人数プレイ、ダブルプレイ、特殊な使用機材、縛り内容など。
互換機やエミュレーター使用は可能であるが、
発覚した場合は厳しい対応を取ることが示唆された。
コミュニティの成り立ち
1クレジット劇場の前身となる共同コミュニティ、1コイン道場の初代オーナー「初心者」(ビギナー)氏が、諸事情により共同コミュのオーナーを譲渡する運びとなり、もし譲渡先の新オーナーが見つからない場合はコミュニティ解散という状況であったため、同コミュを利用していた「ヨコヨコ」氏が存続を危惧し、引き継ぎを打診。一旦は2代目オーナーとなるが、その後すぐ諸事情によりオーナー譲渡し、別途1クレジット劇場を新規設立することになる。
2017年08月10日、「1クレジット劇場」コミュニティ設立。
当初の1クレジット分を配信するという基本コンセプトを尊重し、共同コミュニティでの枠の長時間占有や同一人物の連続枠取りなど、人気コミュニティになるにつれて顕在化していった問題点を解消・緩和すべく、配信者の一存に任されていた部分をルール・レギュレーション化。前身コミュのサブ的位置付けでコミュニティ運用されていく。
2022年03月11日の夜、オーナーの健康上の都合により、今後の円滑な管理が難しいかもしれないという理由で同年04月30日をもってコミュニティの解散をすると宣言。
1クレジット劇場のコミュニティ解散の報を受け、「ウシジマ/ナンとカレーなディナー」氏により入れ替わり、遺志を継ぐ形で1コイン牧場が新規設立されることとなった。
2022年04月30日23時59分、コミュニティでの新規枠取りを締め切り。
2022年05月08日、コミュニティ内の最終配信のタイムシフト期限切れをオーナーが確認後、コミュニティ解散。
設立から約4年9か月の間、運用された。
最終コミュニティレベル34 コミュニティ登録者数1024人
ちなみに「200円1クレ設定の大型筐体」「サービス台の100円2クレ設定」「駄菓子屋の軒先にある30円1クレ設定」「フリープレイ」など、ゲームや環境によって必ずしも1プレイ=1コイン(100円or50円or10円)ではないことから「1クレジット(=1ゲーム分)」+「大観衆が見守る中でのプレイ(=劇場)」ということで「1クレジット劇場」と命名された。ゲームによっては「3クレジット1ゲーム」という場合もあるが、大目に見てもらおう。
ワンクレジットゲキジョウ、イチクレジットゲキジョウ、イックレジットゲキジョウ、読みはどれでも良いよ♪
共同コミュ時代に行われていた独自企画
- 置きコイン制度
現在配信中のプレイヤーの枠で、次回配信する意思のあるプレイヤーが次回枠取りの予約をコメントして残しておく予約制度。
コミュニティの枠取り問題を改善・緩和すべく、当時のリアルゲームセンター環境の文化をヒントに発案された。
しかし、当制度がなくともコミュニティは円滑に運営されており、また当制度の不備が指摘発見されたため発案段階のみで保留。制度についてコミュ掲示板で意見交換を実施。のちに正式に制度の取りやめとなる。
- コミュニティ動画登録(2020/04/03~)
1クレジット劇場内で配信されたものを配信者プレイヤー本人のみ登録できる制度。
クリア、未クリア、内容問わず。自己の記録や珍しい挙動などを残しておく、ゆっくり解説や攻略指南など編集や切り抜きなどでも登録可能で、幅広く対応していた。
荒らし登録防止の観点から動画登録権限は初回のみ申告許可制であった。
のちにコミュニティ外で録画されたものも登録可能となるが、動画の内容は1クレジットルール準拠(1ゲーム分)の上で許可されることになった。
- 1クレジット大喜利
1か月に一度の更新ペースで、オーナーから時節などのキーワードが3つ出題される(テーマ「みかん」「ネコ」「正月」など)。プレイヤーはいずれか1つ、もしくは複数のテーマに因んだゲームを1クレジット配信するという変わった制度。
強制参加ではなく自由参加であり、お題をクリアしたからといって何か特典があるというわけではない。ゆるく配信ネタに困ったプレイヤーに何かきっかけがあればと思い発案された。
テーマの曲解やこじつけでも合格としており、3つのお題のうち複数を同時に成立させると芸術点が高い(らしい)。
追加機能など
- アンケート機能の付与(2018/01/23~)
コミュニティレベルが25になると付与されるニコ生配信の機能。後日ニコ生のシステムが変わり、コミュニティレベル25未満でもアンケート機能が付与された。
ゲームスタート前、ゲーム中の分岐、ゲーム後のご意見収集などで利用することができる。
- いろいろ宣伝できます(2018/12/31~)
1クレジット劇場の利用中、番組紹介欄や配信画面などでPR活動をすることができた。
・自コミュの宣伝、アップした動画の宣伝
・大会の告知、参加者募集
・リアルイベントの告知、参加者募集など
形式は自由で、文字表示でも口頭でもOK。ゲームスタート前、プレイ中、ゲームオーバー後、配信中いつでもOK。自コミュへのリンクを張ることも自由であり、推奨された。
今後の “1クレ劇場”
2024年KADOKAWA・ニコニコ動画へのサイバー攻撃により、残念なことにコミュニティサービス自体が復旧困難となりサービス終了。コミュニティ単位での活動は例外なく皆できなくなってしまった。
もはやニコ生放送で共同コミュニティ配信という活動方法は不可能(2024年08月現在)となってしまったが、上記事件発生後のニコニコ全体サービス停止中、ユーザー放送復活後に向けて配信タグに「1クレジット劇場」を掲げて配信したいと申し出る者が現れる。
サイバー攻撃以前、すでに解散していた共同コミュニティであったが、何とかできないのか模索した中で当大百科の項目は書き起こされた。
ゲームスタートからゲームクリア、またはゲームオーバーまで。コンティニューせず1ゲーム分の配信。
という当初の基本コンセプトを守り、各種ルール・レギュレーションをふまえつつ、各自の判断で配信していく形になると思われる。(個人配信なので1時間30分の枠制限の撤廃や、30分クールタイムの緩和など、共同コミュ時代との環境の違いから枠取りに関する項目は緩和・考慮はされても良いのかもしれないと筆者である元オーナーは考える。各自の判断にお任せする。)
このタグをご覧になり「1クレジット(1ゲーム)分の配信」に興味を持った配信者の方は、ぜひ活用していただければ幸いである。また、それによりリスナーの方々も当タグから「1クレジット(1ゲーム)分の配信」を追いやすくなれば最良である。
関連コミュニティ
- 1クレジット劇場 跡地(2024/08/05、ニコ生のコミュニティサービス終了につきリンク無)https://com.nicovideo.jp/community/co3671179
- 1クレジット劇場 共同コミュ時代の原文(外部リンク)
関連項目 ※敬称略
- ヨコヨコ -「1クレジット劇場」コミュニティの元オーナー
- 初心者(ビギナー)-「1クレジット劇場」の前身、1コイン道場の初代オーナー。基本コンセプト考案者
- ウシジマ/ナンとカレーなディナー - 後継コミュといえる1コイン牧場を設立。同オーナー
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