おくびょうなカーレッジくんとは (オクビョウナカーレッジクンとは) [単語記事]

おくびょうなカーレッジくんとは、アメリカ制作のテレビアニメである。

概要

2001年 1月よりカートゥーンネットワークで放送が行われている人気テレビアニメ。第1-4シーズンまで存在し、全102話（52回）。最初にパイロット版として「Chicken From Outer Space」（宇宙ニワトリの侵略）が作られ、そのままレギュラー番組になった。カートゥーンネットワークオリジナル作品でありながらも「スカパー!アニメ大賞2002」で12位にランキングされるなど、高い人気を得ている。
また、近年「霧にキリキリマイ」というスペシャルが放送された。（こちらは全編CG 制作）

基本的にはコメディとなっており、ホラー要素も混ぜられている。時折実写やCGも使われる。
たまに「自分らしく生きる」というものやハード、感動ものも入ってくる。

現在は「パワーパフガールズ（旧テレビ東京版）」と同様、リマスター版が放送中である。

あらすじ

アメリカのある田舎町であるドコドコ町のはずれに住んでいる老夫婦（ミュリエル・バッグとユースタス・バッグ）と、飼い犬のカーレッジ。

彼らの周囲には宇宙人や怪物の来訪、怪奇現象が次々に巻き起こり、主人を守るためカーレッジ君は勇気を振り絞り立ち向かうのであった。

主な登場キャラクター

CV欄は、原語版における声優を先に表記する。

メインキャラクター

カーレッジ（Courage）
CV:マーティ・グラブスティン/菅原淳一

ユースタス・ミュリエル夫婦に飼われている犬。「カーレッジ」とは和訳すると「勇気」という意味だが、名前に反してかなり臆病者。その驚き方は多種多様である。トラブルが起きると、限りなく0に近い勇気と機転でミュリエルを助ける。（ユースタスはどうでもいい様子）因みに毛皮の中には色んな物を隠し持っている。（どこぞのドラ○もんですか？）
また、パソコンや催眠術、乗り物も乗りこなす。（農場？のトラックは朝飯前、飛行機や地下鉄も運転した。地下鉄は脱線したけど…股尾前科？いいえ、犬です。）
日本語版は、どんな状況でもアドリブや駄洒落を取り入れるユーモラスなキャラクターになっている。口癖は「なんてね」である。なんてねソング（なんてねだけのラップ）を聞く。
（余談だが、原語版では初期以外は基本人間の言葉は喋らない。）

「カーレッジ〇〇～。」
「犬の〇〇あったら優勝だ～。」
「ピンクカーレッジで『なんてねロックンロール』」

ミュリエル・バッグ（Muriel Bagge）
CV:ケイス・スシー/森ひろ子/三浦智子（子供の頃）

専業主婦で、スコットランド人。その為か、よく紅茶を飲む。基本マイペースで、トラブルになっている事すら気がついていないことが多い。優しく大らかな性格だが、ユースタスがカーレッジをいじめていると、延べ棒で殴る。（かかぁ天下なのかもしれない）ただ、子供の頃は異常なまでに、我儘だった。
シタールはプロの腕前であり、NYでコンサートをやっていたりする。他にも料理も上手であり、正に主婦の鑑と言える。ただし、どんなものにもお酢を最低一滴入れる癖があり、味はマズイらしい。口癖は「あらまぁ」「カーレッジ助けて！」。

「お金や運転免許証は盗られても構わない。でも、カーレッジを連れていくのだけは許さない」

ユースタス・バッグ（Eu sta ce Bagge）
CV:ライオネル・ウィルソン→アーサー・アンダーソン/城山堅/岡野浩介（子供の頃）

草一つ育たない農場の主。TV大好き人間。金にがめつく、ワガママで頑固者で利己主義者。ミュリエルは家政婦位にしか思っていない。しかし、ミュリエルに対する愛情を見せる時もあり。夫婦としては成り立っている様子。（そうでなきゃ年老いてもずっと一緒にいないもんね。）
カーレッジを「アホ犬！」と呼ぶ。頭も農場と同じく毛一本生えておらず。幼少期からのご様子。因みに、カーレッジと同じかそれ以上の臆病者。
兄がいたらしく、名前をホルスト「Horst」（CV -宝亀克寿｛日｝）といい、彼は冒険家であり、ハンターだったらしい。
口癖は、「このアホ犬！」（お面を付けて）「ベロベロバァ！」。

「女子トイレに出ちまった。」

パソコン（Computer）
CV:シモン・プレブル/中田雅之

屋根裏にあるパソコン。MS-DOSみたいな外見で、キーボードからコマンドを入力している様子。（Windowsでいうコマンドプロンプト）インターフェースはCUIのようだ。
しかし、人工知能を兼ね備えており、スキャナー、プリンター、光学ドライブを備えていたり、かなりのハイスペック（今のパソコンみたい）。トラブルを解決する手立てを教えてくれるが、毒舌家で、ユーザーをコケにするため、「アホですね」などと返されることも多い。

シャーリー（Mad ame Shirley）
CV:ビリー・ルー・ワット/山門久実

放浪するチワワの霊媒師。呪いや魔術を操れたり、霊を乗り移らせ対話する事も出来る。基本悪人ではないため、カーレッジに協力したりするが、気難しい性格で、気に入らない相手に容赦なく呪いをかけたりする。ちょっとしたことで多額の金を取るが、その割には質素な生活をしている。

ヴィンダルー医師（Dr. Vin daloo）
CV:ポール・シューフラー/宝亀克寿

バッグ家の主治医。…なのだが、本当に医者なのか疑わしい。
看板には「ヤブ医者ドクターヴィンダルー」と書いてある。（お向かいさんは政府の秘密基地）
大抵は役に立たないヤブ医者。（でも透明になる石の回では運がよかっただけだが「クソ不味いドッグフード」で透明が解除されるという治療法を解明？したし、カンガルーモンスターの回は最先端手術でユースタスを無事カンガルーモンスターにした。実際は骨をトンカチでねじ込み、テープで塞ぐという原始人もビックリな内容）
ちなみに、金を積まれると患者のデータを売り渡すというとんでもない医者。
口癖は「とにかく」

「潜水艦は形が命です。」
「せいこ～、せいこ～。」

ユースタスのママ（Ma Bagge）
CV:メアリー・テスタ/梅田貴公美

ユースタスの母親
 ユースタスを「アホ息子」と呼び、息子以上に意地悪でがめつい性格をしている。（遺伝って怖い）
トレーラーハウスに一人暮らしをしている。
初期の頃はカーレッジとの仲は悪くなかったが、話数が重なるにつれて敵対していく。
ミュリエルは彼女とはソリが合わないのだろうか…
カツラがとれると。「みっともない」と泣き出してしまう。
「フサフサ研究所」の所長をしている。

「髪（神）も仏もないね。」

将軍と中尉（General and Lieu ten ant）
CV:宝亀克寿（将軍）中田雅之他（中尉）「原語版声優はわからないので記述省略」

宇宙人（イカ）や未確認生物（にんじん爆弾）とかが現れたときに登場する米軍の軍人。
基本的には二人一組で現れ、漫才のような会話を繰り広げる。
米軍らしく移動式の研究所や司令部を使って調査する。
ユースタスは最初は怒るものの、金で買収する。

将軍「あの袋には手違いでロケット燃料が入ってたらしい。発射まで3…2…1…ポチッ」
ユースタス「あぁぁぁぁぁぁぁぁ…」（ドカーン…）

ディ・ラン（Di Lu ng）
CV:ティム・チー・リ/岡野浩介

東洋系の人。奇妙にハイテンションで頭が切れる。基本脇役だが、「ネバネバギブアップ」では、敵として登場
口癖は「～と思うけどォ～」
自分のブロマイドを売ってる模様。
おばさまは中国の女帝。

アナウンサー（Nowhere Newsman）
CV:岡野浩介「原語版声優はわからないので記述省略」

オープニングに登場する影のレギュラー。
本編でもアナウンサーとしてたまに登場する。
カメラマンはいない。

「どうやら、（自分が）誘拐されるようです。」

敵役

キャッツ（Katz）
CV:ポール・シューフラー/中田雅之

赤い体の猫。カーレッジのライバル的存在で、たびたびカーレッジを窮地に陥れるなかなかの知能犯。
ホテルや「カテイサイアクゴー」という潜水艦などを経営している。
どうやら独自の哲学があるらしく、それに基づいて毎回、金目的というわけでもない不気味な悪事を働く。
口癖は「ニャ」
なお、「特製ばあちゃんシチュー」ではキャッツによく似たキツネが出てきたが、「悪役だよ!全員集合」で共演しているので、別キャラクターである。

ミュリエル「チャッチャッチャッは悪いお茶なのよ。」

ル・クアック（Le Quack）
CV:ポール・シューフラー/宝亀克寿

フランス出身のアヒル。
態度は紳士的かつ冷静だが、自分の手を汚さず他人を操って卑怯かつ残酷な悪事を働く。
キャッツとは対照的に毎回金品目的の犯行である。幾度となく逮捕されているが、毎回脱走してはカーレッジの前に現れる。
口癖は「ケセクセ」や「ウーラーラー」

警備員「今全身タイツの男（ユースタス）が賞金を盗んで、警報が鳴ってないか」
ミュリエル「いいえ。」