とんかつパフェ
とんかつパフェとは愛媛県松山市のとんかつ料理店「清まる」で振舞われるスイーツであり、B級グルメ・ご当地グルメ・新名物である。
そのインパクトある見た目のアブノーマルさとさっぱりした味とのギャップは絶大であり、B級グルメのなかでも随一のものであろう。
なんといってもその名の如く、不思議なコラボレーションとその見た目のインパクトが最大の特徴と言えるだろう。
ハーブ三元豚を揚げた6枚の薄めのトンカツをはじめとしてスライスしたリンゴ・みかん・パイン・キウイ・さくらんぼ・みつ豆・寒天・抹茶アイス・たっぷりの生クリームといったパフェの定番が盛り合わせられた器が何よりも人の目を引く。
とんかつをあたかもウエハースのごとく取り扱い、しかしそのサクサクとしたとんかつの衣がトッピングの甘さと妙にマッチする。これはあくまでスイーツでデザートである。ご飯は合わない。
その味は意外なほど口当たりがよく、とんかつとリンゴ・抹茶アイス・生クリームがうまい具合に影響しあっている。断じてやってみただけのゲテモノではなく、考案者である水野清子が試作・研究した成果である(はじめて試したのがすごいよね…)。もちろん材料があれば自作も可能。
「清まる」のとんかつパフェは販売開始されてから現在まで一律で800円で、具材も変わっていない(ガラスの器ごと持ち帰ることができた旧八王子の店舗では2000円)
毎回カツを揚げた上でトッピングとして乗せるために一度冷ます必要から、注文してから出来上がるまでは20分~30分ほどかかる。
1990年、店主で後のとんかつパフェ考案者である水野清子によって「清まる」が開店。当時は「冴えないお好み焼き屋」であり、水野自身も料理よりも手芸や絵を描くことのほうが好きであったという。
開店後に離婚を経て、女手一つで2人の子供を育てつつの営業となった。なお現在ではお子さんも店舗を手伝っている。
1996年、失火で店舗と自宅が全焼。しかし常連の応援する声もあり半年後にはとんかつ屋として再建。このとんかつは当時知人に製法を学んだものであり、徐々に弁当が名物のとんかつ屋だと評判を挙げていった。当時は松山市にはとんかつ屋が少なかったそうで、そのニッチを埋めた戦略だと考えられる。
ボリュームのあるとんかつは男性には当初から人気を博したが、水野はさらに女性人気も狙った。
「女の子弁当」はとんかつとおにぎり・デザートをつけたものでOLに人気を博した。
だが季節野菜やチーズなどと一緒に揚げるとんかつなど変わり種を開発し始めると。「清まる」はアブノーマル路線の開拓を一気に進めることになった(「アブノーマル」は公式で言ってる)。きっかけは「大好きなチョコレート・とんかつを一緒に食べたい」という発想からチョコかつが誕生したことである。当時のメニューには「チョコかつ弁当」「あんこかつ弁当」「バナナチョコかつ弁当」「(秘)清まるかつ弁当」などすでにアブノーマルなにおいを漂わせていた。これらの弁当も人気が高かったのは学生より企業・官庁だったという。
1998年 「新たな松山名物になる」という野心を持っていた水野だが、出前の常連だった朝日新聞松山支局の記者から「何かネタない?」と言われたこともあってか突然とんかつでケーキを作ることを思いつく。とんかつをスポンジ代わりの生地に使い生クリーム・イチゴを挟んだケーキ「愛は勝つケーキ」(別名:とんかつケーキ)を開発。とんかつパフェで保たれている味のバランスはこのとんかつケーキにおけるクリームや砂糖の研究が基礎となっているのだろう。
このとんかつケーキは見た目のインパクトとは裏腹に味が良かったこともあり全国紙で紹介されテレビや雑誌が取り上げた。
バラエティー番組で罰ゲームに使われるなど不本意な扱いも受けることもあり一時は販売を中止していたが、遠方からの熱心なファンがいたこともありのちに復活した。
2000年にはシドニー五輪になぞらえて「金メダルカツ」を販売。
2001年にホームページを開設しインターネット販売を開始すると、1年半で8万6千件のアクセスを稼いだ。「とんかつケーキ」はすでにネットでも話題を集めており、店舗には東北や九州からも客を呼び寄せた。
とんかつケーキは予約販売のみだったため、店舗でも気軽に楽しめるメニューを水野は試行錯誤で研究した。その結果、最適であったものがとんかつパフェである。
とんかつパフェの開発には「とんかつケーキ」など多数の試作が積み重なっており、10年以上の期間を費やしている。
2001年 とんかつの上に生クリームを乗せたメニューが日経MJで報道されている。
2004年 とんかつパフェを販売し始める。「とんかつパフェあります」の張り紙1枚に対して、1杯目はすぐに出たが2杯目の注文には1か月かかったという(1食/月)。
しかし、パフェが売れ始めてからは店の売り上げが倍になった。
2005年 家庭で作れる「とんかつパフェ制作キット」を2食3000円で販売(現在は終了?)。「ひるおび!」や「めざましテレビ アクア」で取り上げられた。
2006年2月、各地で模倣する店が続出したために「とんかつパフェ」で商標登録。
2007年、ハドソン「桃太郎電鉄DS TOKYO&JAPAN」で松山駅の物件「とんかつパフェ屋」(3000万, 50%)としてゲームに登場。こののち「20周年(3000万, 80%)」「2010(3000万, 100%)」「2017(1億, 100%)」と登場するたびに収益が増しており、食品日本一イベントにも選ばれやすい優良物件として描かれている。
(松山駅とは別に「道後駅」が独立して存在する桃鉄2017と携帯版のSETOUCHI(5000万, 300%)では道後駅に所属)
2009年12月、東京・八王子のフードテーマパーク「東京ミートレア」にテナントを出店。のちに撤退。
この年「秘密のケンミンSHOW」内ドラマ「辞令は突然に…」の第2話(愛媛県編・後半)で紹介された。
2014年 10年間で約2万5千杯を売り上げた。個人経営者や小規模飲食店を対象に業務提携制を開始、希望する経営者にはレシピやとんかつの作り方を教えてアレンジも許可する。台湾の店舗とも提携した。
とんかつパフェは愛媛県松山市の「清まる」で800円で提供されている。
年中無休。昼11時から夜9時まで(ラストオーダー8:30) 配達も受け付けている。
価格帯は1000円程度。店内はカフェのような雰囲気で女性でも落ち着いて食べられる。
とんかつパフェ以外にも定番メニュー、お弁当が多数あるほか隠れメニューなど多数の豚・かつ料理が揃っている。そして「アブノーマルカツ」と自称するメニューも複数存在する。
過去に創作されたとんかつ料理には「とんかつスカート」「とんかつバッグ」「とんかつビキニ」「とんかつベスト」といった想像を絶するものもある。
(左)佐藤かよと松山競輪の選手が舌鼓。バナナチョコはダメだった
(右)「美味しい!」しかしチョコは「珍食」とのこと
(左)「うまい!」「意外に美味しかった」 とんかつパフェに「意外に」は外せない
(右)想像だけで自作した例。やはり「意外に美味しい」!
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- 自作した例、おいしいとのこと
- (2)_2007.11/07
- 桃鉄Gにとんかつパフェ屋はなさそう?掲示板
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最終更新:2025/12/18(木) 08:00
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