イワン・ライデノヴィッチ・ライコフとは (イワンライデノヴィッチライコフとは) [単語記事]

ライコフとは、「メタルギアソリッド3」の登場人物である。

概要

フルネームは「イワン・ライデノヴィッチ・ライコフ」
英語表記：Ivan Raidenovitch Rai kov　ロシア語表記：Иван Райденович Райков
日本語版声優は堀内賢雄。海外版声優はクイントン・フライン（「METAL GEAR RAIDEN」ではチャーリー・シュラッター）。

1964年が舞台のMGS3において、ソ連 GRUの少佐として登場する。男性ではあるがグロズニィ・グラード指揮官ヴォルギン大佐の愛人であり、要塞No.2の権力者として兵士達には恐れられている。しかしその最大の役割は、グロズニィ・グラードにスネークが潜入する際の変装に必要な「制服」を奪われることである。

食い意地が張っており、落ちているものを拾い食いして腹を壊す、トイレをしつこくノックすると中に入れてくれるなど案外お茶目な一面も存在する。女性には興味がなく、雑誌を発見しても近付いては行くものの「フン」と言い捨て、反応しない。

MGS2の主人公「雷電」にそっくりの容姿をもっている（そのため、セルフパロディである「METAL GEAR RAIDEN」では雷電がライコフと間違えられてヴォルギンに襲われかけるシーンがある）。声優も同じ堀内賢雄。着用しているビキニパンツにも稲妻を表すマークが入っていたり、ライコフに変装するためのマスクについてスネークとゼロ少佐が「人気の出そうな顔じゃないか」「だんだん腹が立ってきた」とコメントするなど、各所に雷電との関連を思わせるネタが仕込まれている。格闘スタイルも雷電と同じ。

ミドルネームの「ライデノヴィッチ」はロシア語の父称で「ライデンの息子」という意味である。時々間違えられるが「雷電の父」という意味ではない。あくまでも雷電が先である。
ライコフの元ネタの雷電が主人公で、前作のMGS2のサブタイトルは「Sons of Liberty」（自由の息子たち）であるが、この「SONS OF（息子たち）」とライコフのミドルネーム「～ovitch（～の息子）」をかけているのではないかと思われる。

雷電との関連はあくまでも不明（仮に雷電の父とした場合、タイムパラドックスにならないことから、MGS3の1964年時点で既に雷電が誕生していることになり、MGS2 プラント編の2009年時点で雷電は40代以上の中年ということになってしまうため、父親でないことは確か。そもそもライコフはゲイ。）ライコフを殺害してもタイムパラドックスにはならず、またMPOでは捕虜として元気に生存しているのが確認できる。オセロットやEVAのように、ライコフもイベントをクリアすれば、意外に優秀なショットガンの使い手として仲間になってくれる。

MGS3の他にもMPO・MPO+でユニークキャラとして使用できる。旧MGOでも使用できた。その際、ライコフ式CQCとも言うべき「コカンツブシ」を必殺技として持っていた。相手の兵士の股間を、男らしい掛け声とともに「ﾁｰﾝ♪」してしまう恐るべき技である。また、男性キャラが軒並み引っかかるエロ本に、引っかからない特性がある。格闘スタイルやローリングはスネークと同じものに変更された。
MPOでの所有キャリアはアスリート（走りが速くなる）と芸術家（雑誌が通用しない。オフラインでは全く役に立たない）。逃げ足が速い、女性に興味がないという特徴が活かされている。

なお、「コカンツブシ」はMGS3内では研究員に変装したスネークがライコフの進路を塞ぐと、生々しいジッパーの音とともに股間をつかまれ、なぜかスネークがダウンしてしまう。さらに、ライコフに変装したスネークをヴォルギンが見破るのも、この股間をつかむことにより判別する「股間認証システム」である（ちなみに雷電とライコフはそれでも判断がつかないほどそっくりであるらしい）。元ネタはMGS2で大統領が性別を確認するために雷電の股間を触ったのが由来ではないかと思われる。
また、あまり語られていないが、赤外線ゴーグルを装着するとなぜか「蝶の仮面」を装着したグラフィックになっていた。
いわゆる『黒歴史』であろう。

MGAではカード『上級士官』『寵愛』で登場。

全体の中で占める割合はかなり低いが、紹介ムービーに気合が入っていたり隠しピンクデモシアターでの舐めるような下半身のアングルなど、非常に力の入ったネタキャラである(いわゆる残念なイケメン）。

ライコフ変装後は、無双状態を楽しむことが出来る。兵士を殴ったり、渡り廊下でエルードしたり、壁をｺﾝｺﾝしまくったりしても怪しまれない。ダンボール箱から出てきても敬礼される（箱をかぶった状態で移動すると攻撃される）。ただし軍用犬には変装が通用しないので近寄らないほうが賢明である。加齢臭スネーク臭がするのだろうか。
それまで、ストレスのたまるスニーキングを強いられていたプレイヤーにとって、己を解放できる数少ない機会である。この無双状態も、2度目のグロズニィグラード潜入時には無効になっているので、注意されたし。

攻略の手順

一番簡単な方法は、2階のロッカールームでじっと待っていればいい。ライコフは2階の研究室→下り階段→資料室→トイレ→昇り階段→オフィス→食堂→ロッカールーム→研究室前というように巡回しているので、黙っていても向こうから餌食になりにくる。下準備として麻酔タバコ、食堂テーブル下の麻酔ハンカチなどを準備しておく。
時間のないプレイヤーは、ライコフがトイレや資料室へ行く前に（スネークを発見されないように）近くで物音を立てるといい。「なんだ？」と言いながら不審な物音を調べるためにライコフの巡回ルートが変わり、早めに2階へ移動するようになる。

意外に詰まるのが「どうやって運ぶ？」。筆者も□ボタンで敵兵を運ぶことが出来るのを知らず、ずいぶん迷ったものである。なので、念のため、ここに記しておくことにする。
武器は持たずに素手にして、ライコフのそばで□ボタンを押す。その際、足側から抱えると頭を引きずる形になり、頭側から抱えると後ろから抱きかかえる形になる。お好きな運搬スタイルを選択するとよいだろう。
余裕のあるプレイヤーは、東棟入り口横の長椅子やテーブルなどに、脚を載せたり腕を載せさせたりしても楽しめるかもしれない。さらに余裕のある方は制服を奪ったあとも、ロッカーから引っ張り出して東棟中を引きずりまわしてもよい。サブシスタンスの360℃視点なら、さまざまなｱｯｰ!な絵面が楽しめるだろう。

小ネタなど

スネークが捕らえられる収容所は、グロズニィグラード東棟潜入前に入ることができる。そこで高性能軍用カメラを取得できるので、存分にライコフを撮影できるが、カメラを持った状態で発見されると即アラートになってしまうので、パパラッチの際は慎重に行動する必要がある。

拾い食いで腹痛を起こすと1階のトイレ個室に駆け込むが、ステルス迷彩があれば、個室内に一緒に入れる。しかしステルス迷彩がなくとも中の様子を見ることは可能。ダンボールを被り、トイレのドアが閉まらないようにひっかけておけばライコフは戸を閉めずに用を足そうとする（ステルス迷彩使用時と同様、『見られてる気がする、なにか落ち着かないな』といって結局、用は足さない）。