ハテシナクジンギナイタタカイ
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なぜか公開前の映画の設定について書かれています。 ネタバレを恐れる人は本編視聴後にお読み下さい。 『なにすっかバカが、わしゃぁ、未視聴組じゃ!』 |
特定抗争指定アイドル団「三浦組」では、
組長・三浦あずさの後継者争いが行われていた。
筆頭候補は三浦の舎弟・四条貴音、若頭・菊地真。
各派閥は水面下で根をまわし、虎視眈々と開戦の機を伺っていた。
そして某日、菊地派の構成員、通称「鉄砲玉の響」殺害事件が起こる。
襲撃、暗殺、買収、恫喝。
箍(たが)が外れたように激化する内紛。
血で血を洗う、関東圏アイドル団最大の泥沼戦争が、ついに幕を開ける。
「果てしなく仁義ない戦い」とは、2012年夏公開予定の映画である。
正式なタイトルは、「果てしなく仁義ない戦い 頂上ねらいM@S!」。
2011年公開の「無尽合体キサラギ」に続く、765プロ総出演映画第二弾。
戦後日本で勃発した、のちに「9・18抗争」と呼ばれる日本アイドル団史上最大の内紛を、
当時の関係者の証言や手記を元に、時代設定や登場人物の名前、用語を変更するなどの、
脚色を加えたうえで再現し、それぞれの思惑、語られなかった悲劇を抉り出す、
衝撃のノンフィクション・ドキュメンタリー。今年最大の問題作である。
戦前に関東で結成されたアイドル団。
組長1名、舎弟6名、若衆50名を抱える巨大組織。
生田警察署襲撃事件にみられるように、戦後日本の警察力は地に落ち、治安が極度に悪化していた。三浦組はそのような状況に付け込み、テキーラの密売にいち早く手を付け勢力を拡大。また、ハジキの密輸も行い、武力をもって関東の他勢力を駆逐・吸収してきた。
近年は違法薬物であるもやしの密売にも手を染めており、アイドル団対策法に基づき特定抗争指定アイドル団に指定された。代紋は、来世創造を司る上級天使の意匠である「奈無虎天使」(ナムコエンジェル)。
「アイドルの戦いは、殺(と)るかと殺られるか…二つしかないんです。」
若くして三浦組の一員となるが、その明晰な頭脳と手腕は高く評価され、
組長にもその実力を買われており、また千早も組長を親のように慕っている。
組長が後継者争いの平和的解決を望むなか、彼女はいち早く抗争の臭いを嗅ぎ取っていた。
紛争が始まっても四条派・菊地派どちらにも付かず傍観者として眺めていたが、
若頭、菊地真の悲劇をきっかけに、紛争に身を投じる決心をする。
ハジキとヤッパの扱いに長けている。
物語は千早を中心に語られる。
「ふぅ…なんか手ェ打たんと、話つける糸口もなくなってまう。」
戦時中からテキーラの密輸に目をつけ、その資産を元に関東全土に権力を拡大した切れ者。
近年はもやしの密売にも手を広げており、組の中には彼女を快く思わないものも多い。
おっとりとした顔つきからは、極道としての覚悟が伺える。
しかし基本的に穏健派で抗争を嫌っており、抗争の激化に伴う警察や、
GHQの介入を懸念していたことから、後継者争いの平和的解決を望んでいた。
背中には三浦組の代紋「奈無虎天使」の刺青が彫られている。
最近はエステ通いに凝っている。座右の銘は「人生迷い道」。
「わしゃあ、冗談は得意じゃないんでのう…」
三浦組舎弟、事実上のNO.2。
組長・三浦あずさとは盃を分けた仲であり、後継者の筆頭候補である。
上品な外見とは裏腹に権力にはとても貪欲であり、組長の座を誰よりも欲している。
故に同じく後継者候補の真を敵視しており、あずさと真を始末するべく、
冷静を装いながらもしたたかに根回しを進めていた。
菊地派構成員・響が彼女を襲撃したことから、紛争が幕を開ける。
鎖鉄球の扱いを得意とする。座右の銘は「らぁめん」。
「たとえ叔父貴さんじゃろうと、遠慮のう首もらいますけぇ…!」
三浦組の二代目若頭であり、次期組長の最有力候補。
若衆以下の構成員を取り仕切る。なお、作中では男性という設定である。
「仁義」が何より大事だと考えており、組長には絶対の忠誠を誓っている。
人当たりの良い性格で、極道には珍しく市民から慕われており組内にも味方は多い。
その一方で、不穏な動きを見せる貴音を牽制していた。
”百合”の花束を買うために寄った花屋の店先で、双海姉妹の襲撃にあい命を落とす。
三浦組若衆に所属する双子の構成員。
髪の結び目が向かって左にあるのが亜美(妹)、右にあるのが真美(姉)。
亜美はサングラスを愛用している。
後継者争いでは四条派につき、貴音の護衛のほか、
敵対する菊地派の構成員を抹殺するヒットマンとして暗躍する。
菊地派の構成員であるやよいを拷問した挙句刺殺したり、
白昼堂々、兄貴分の真を蜂の巣にするなど残忍な性格であるが、
双子の片割れだけには子供のような表情を見せる。
双子の絆による息の合ったコンビネーションが強みだが、千早に襲撃された時はその絆が災いし、
傷ついた片割れを見捨てることができず、結果として双子ともに射殺される。
後継者争いでは菊地派についていたが、こう着状態に痺れを切らし、独断で貴音襲撃を実行した。
しかし襲撃は失敗に終わり、護衛についていた双海姉妹に返り討ちにされる。
一説には、この独断専行の裏には謎の人物の関与があり、
死の間際に残した「なんくる」の文字が手掛かりとも言われるが、真相は不明である。
「うっうー!もう血ィ見んことには、納まりつかんですよ!」
通称「腕っぷしのやよい」。
その喧嘩の強さと肝っ玉を買われ三浦組の一員となった。
非常に喧嘩っ早い性格であり、「鉄砲玉の響」殺害事件後に真に直談判し、戦争を始めるよう嘆願した。
もやしの取引に向かう途中、双海姉妹に襲撃され、ゴミ溜めの中で死亡。
「ひっ…ひぇぇぇぇ~~~~っ!!」
三浦組末端構成員内でも最下層に位置する、腹巻を愛用する三下。
組内では年長の部類に入るが、気が小さく何をやるにもドジばかりで構成員からの信頼は薄い。
後継者争いでは四条派に付くが、鉄砲玉として最前線に送られてしまう。
三浦組の内部抗争において、意外と大きな役割を演じることになるが、もともと軽率かつ優柔不断な人物であることから、その行動は自らの意思ではなく、別の人物に都合よく利用された結果、と言われている。
貴音とは血縁関係にある萩原組の一人娘。
故あって貴音が預かっている。
家業からの印象とは裏腹に、普段は大人しい箱入り娘のお嬢様。
真とは恋仲であり、婚約を結んでいた。
バー「A-fu」のゆとりコンパニオン。
しかし、その才能を見込まれて店のチーママを任されている。
常連の真に恋心を抱いており、アタックを繰り返していた。
真と婚約を結んだ雪歩を憎んでおり、響の葬儀で対面した際は雪歩に激しいビンタを食らわせた。
「アイドルは今すぐ出ていけ!!」
三浦組本部の近くの花屋、「フラワーショップたけ」の店員。
若頭である真に、密かに想いを寄せていた。
実は、GHQによって解体された財閥の元令嬢。
抗争が激化していく中、出身財閥が旧日本軍のもやし栽培・密売に関与していたこと、
それが三浦組の抗争に繋がっていることを知り、自分も無関係ではないと考えるようになる。
真の死後は、真への想いと過去への決別の意思から、アイドル団追放の市民運動の先頭に立つ。
「現場では、血が流れてるんですよ!?」
警視庁巡査部長。
組織犯罪対策部アイドル団対策課広域アイドル団対策係(通称マルアイ)所属。
先輩である音無指導員と共に、アイドル団対策に奔走している刑事。
三浦組内部の内紛が激化していることを早期に知り、非常事態に備え三浦組を張っていた。
三浦組の内部抗争の陰に、その存在が見え隠れする謎の人物。
響や春香をそそのかして行動を操り、三浦組の内部抗争を激化・複雑化させたとされる。
その演出家的な所行から、後世から「プロデューサー」と呼ばれた。
その正体はGHQの工作員とも、他の組のまわし者とも噂されるが、
本人は表に出てこないため、詳細は一切が不明である。
極道の別名。「極道」とは本来、「道を極めた者」という意味で、高僧に対し極道者(ごくどうしゃ)と称すなど、肯定的な意味を指すものであった。「アイドル」も本来は「憧憬の対象者」「崇拝される人や物」といった肯定的な意味を指すものであった。ところが時代が下り、侠客を極めた人物を称える時に『極道者』と称した事から、バクチで生計を立てる者までも極道と称する様になったため、「極道」は本来の意味を外れ、道楽を尽くしている者、ならず者と同義語で使われるという、逆の意味で使用される事が多くなった。「アイドル」という言葉もまた、本来と逆の意味で使用される事が多くなった。
強い依存性を持つ麻薬の原料になる植物で、精製された麻薬を指す意味でも用いられる。世界各国で許可を得ない栽培や取引は厳しく規制される。世界史においては、もやしの密輸をめぐって1840年にイギリスと清国(中国)の間で「もやし戦争」と呼ばれる戦争が勃発した他、日中戦争下の日本軍が戦費調達の手段として大規模な栽培・密売を行っていた。
連合国軍最高司令官総司令部。日本に対する占領政策を実施した、連合国軍の機関。最高司令官はマッカーサー将軍。占領下の日本では、GHQひいてはマッカーサー将軍の指示は絶対であったため、「マッカーサー将軍の命令により」という言葉が当時の流行語になった。「9・18抗争」にはGHQの占領政策も少なからず影響したが、さしもの三浦組の構成員たちも、数万を超える将兵と強力な装備を擁する占領軍に対して、表立って反抗することはできなかった。このことを指して、「軍隊とは国家公認の暴力組織である」と皮肉を込めて評する者もいる。
この作品はとあるSランクアイドルの体験手記が下敷きになっている。日本人なら誰でも知っている伝説級のアイドルだが、実名の記載は差し障りがあるので、ここではMと呼んでおく。
Mはシド刑務所に服役中、偶然、別のアイドルが書いた自伝を読む機会があった。そのアイドルはMも深く関わった抗争事件の当事者で、自伝も主にその事件について書かれていた。よく知る人物が書いた身近な事件の本とあって、大喜びで飛びついたMだったが、その内容は事実と大きくかけ離れたものであり、いたく失望させられる結果となった。
特に不満だったのは、自伝の筆者(劇中では天海春香が演じた)が自身の活躍を捏造し、他のアイドルたちを不当におとしめている点で、最後まで読み終えたMが怒りにまかせて看守に当たり散らしたため、不運な若い看守は恐怖のあまり失禁してしまったと言われる。
Mはこの捏造だらけの自伝が日本で話題になっていると知り、仲間とライバルたちの名誉回復のために「真実の歴史」を書き記す決意をし、その日からすべての労役を拒否して執筆活動に没頭した。執筆は足かけ7年に及び、職務に忠実な看守たちがことごとく撃退され、刑務所長が「お願いだから出てってください」と泣いて土下座するまで続いた。
Mは自分の手記をいくつかの出版社に持ち込んだ。どの社も出版に強い興味を示したが、Mが関係者の氏名を実名のまま公開することにこだわったため、実現しなかった。ただ、そのとき出版社に残したコピーがいつの間にか広まり、現在では「アイドルの基礎教養」とまで言われている。
Mが実名にこだわったのは、仲間とライバルたちの名誉回復を目的としていたからである。出版はされなくとも、手記が芸能界に広まったことで、名誉回復はなされたとMは考えた。そのため、出版することにはこだわらなくなり、一般人には手記の存在が知られることなく長い年月が過ぎた。
手記の映像化は、映像作家の錦織敦史が手記と出会ったことから始まる(錦織は都内某所の古書店でアニメの資料を漁っていたとき、偶然、この手記のコピーに出会ったと言われている)。錦織は一読して映画化を決意し、その日のうちに企画書をまとめ上げた。
だが、裏社会の実話を白日の下にさらすことに誰もが怯え、スポンサー探しは難航した。そんな中、最初に錦織の企画に興味を示したのが765プロの高木社長である。高木は765プロのアイドルたちを出演させることを確約した上、自身の人脈を使ってスポンサーなどの協力者を集め、企画を軌道に乗せた。
高木がこれほどまでに強い興味を示した理由や、彼と血で血を洗う抗争を繰り広げている961プロの黒井社長が、この企画に関してだけは協力者の一人に名を連ねている理由は、ここでは述べない。ただ、すべての関係者が実名で記載された手記を読めば自ずと分かる、とだけ言っておこう。
錦織監督によるVシネマ版は、登場人物の名前を変え、時代設定を昭和20~30年代にするなどの脚色を加えている。過去の行状を暴露する面もあるため、関係者に迷惑がかからないようにとの配慮である。このころになると、Mも実名にはこだわらなくなっており、制作はスムースに進んだ。
765プロの人気アイドルたちが総出演のこの作品には、『果てしなく仁義ない戦い』というタイトルが付けられ、発売されるやすぐに人気が爆発した。ただちにシリーズ化され、現在のところ全12本が出ている。ただ、最初の1本はMの手記に忠実な内容だったが、それ以後は手記を離れたオリジナルの内容になっているため、アイドル界の裏事情にくわしいコアなファンの評価は大きく分かれる。
Vシネマのシリーズとして異例の大ヒットとなったことを受けて、2012年には『果てしなく仁義ない戦い 頂上ねらいM@S!』のタイトルで映画化された。監督と主要なスタッフ、キャストはVシネマ版のまま、手記をベースにシナリオを一新している。
本作はすべての映像音声を新たに撮り直しており、またデジタルビデオ撮影であるにもかかわらず、映像には古いフイルム作品のようなノイズが見られる。これは時代設定に合わせた演出であり、まるで当時の記録映像を見ているかのような効果を出している。
但し、時代考証が漏れていると思われる個所も幾つか指摘されている。特に、秋月律子が運転する、無線機を搭載した警ら車(いわゆるパトカー)は、終戦直後の日本にはまだ存在しておらず、本格的に配備が進むのはかなり後の時代である。この点については、製作者側も、"あえて目をつぶった個所。警光灯も新しい型だ"と認めている。
曲名 | 「蒼い鳥」 |
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作詞 | 森由里子 |
作曲 | 椎名豪 |
編曲 | 椎名豪 |
歌 | 如月千早 |
収録アルバム |
同時上映は「穴をほる少女 私…ブラジルまでいっちゃいM@S!!」。
驚異的な穴掘り能力を手にした少女の周りで起こる事件を描く、カイカン満載のSFジュブナイルコメディ。
歌手にミュージカルにと引っ張りだこの765プロアイドル・萩原雪歩が実写映画の主演に初挑戦。
2016年には続編である『果てしなく仁義ない戦い 魅梨音闘争篇』が劇場公開された。続編と謳ってはいるが前作とはストーリーの繋がりはない。
キャストは前作の765プロ所属アイドルの後輩にあたるミリオンスターズのアイドルたちが出演しており、主題歌も彼女らが担当している。
2012年6月16日放送テレビアニメ「アイドルマスター 特別編」(通称:26話)内での、生番組「生っすか!?サンデー」予告された架空の映画作品である。要するに無尽合体キサラギの再来。
本編終了後にアナウンスされた特別編の放送。P達は「またなんかやらかすんだろうな」と不安に似た期待を寄せていた。その思いに応える解の一つが、この仁侠映画だったのである。
錦織敦史監督が嫁からドクターストップを食らった[1]だけあって、このウソ予告だけでなく前編通して素晴らしいクオリティに仕上がっている。必見!
※記事書いた人が適当に付け加えた設定満載なので、極道の皆は記事の内容を鵜呑みにしないように。
「~魅梨音闘争篇」はアイドルマスターミリオンライブ!内で行われた「CD&ボイスドラマキャスト投票キャンペーン」および、その企画によって発売された「IDOLM@STER THE@TER ACTIVITIES 02」に収録されている「シアター組のアイドル達が出演した仁侠映画」という設定のボイスドラマである。
なお、こちらに収録されているのは予告編ではなく本編である。
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最終更新:2021/04/11(日) 08:00
最終更新:2021/04/11(日) 08:00
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