2022年度新人選手選択会議

2022年度新人選手選択会議（ドラフト会議）とは、2022年10月20日に行われた第58回目プロ野球ドラフト会議である。名称は「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」。

10年連続で協賛社は大正製薬株式会社が務める。

概要

昨年とは違い、ペナントレース終了後のドラフト会議（2019年以来）。また、新型コロナウイルスの感染状況が落ち着かないことから、一般ファンへの招待は行われず、3年連続の無観客での開催となる。

指名順

1巡目の指名は入札抽選で行われ、全球団が確定するまで繰り返し行う。

2巡目以降は球団順位の逆順（ウェーバー方式）と球団順位順（逆ウェーバー方式）を交互に行う。2019年からは1年おきにセ・パ交互で優先権が変わることになったため、今年はパ・リーグが優先権を得ている。

指名順	日本ハム	中日	ロッテ	広島	楽天	巨人	西武	阪神	ソフトバンク	DeNA	オリックス	ヤクルト
1巡目	12球団同時入札・抽選
2巡目	13	14	15	16	17	18	19	20	21	22	23	24
3巡目	35	34	33	終了	32	31	30	29	28	27	26	25
4巡目	36	37	38		39	40	41	42	43	44	終了	45
5巡目	・・・・・								48	47		46

• 各球団は10名まで指名が可能。ただし、全体で120名（国内独立リーグ所属選手と海外プロリーグ所属選手は含まない）に達していない場合は、11人目以降の指名をしてもよい。
• 新人選手選択会議を終了した時点で指名選手が合計120名（同上）に達していない場合、引き続き希望球団参加により「育成選手選択会議」を行われる。

1巡目指名

高校生154名、大学生187名の合計341名がプロ志望届を提出。

高校生は、高校通算68本塁打の浅野翔吾（高松商）のドラ1指名が確実視されている。ほかには、投手では山田陽翔（近江高）や森下瑠大（京都国際）、野手では松尾汐恩（大阪桐蔭）やイヒネ・イツア（誉高）の上位指名が有力。

大学生は、二刀流の矢澤宏太（日体大）、曽谷龍平（白鴎大）の1位指名が最有力。ほか、野手では蛭間拓哉（早稲田大）や山田健太（立教大）、投手では荘司康誠（立教大）や金村尚真（富士大）の上位指名が予想されている。

社会人の注目株は、吉村貢司郎（東芝）、益田武尚（東京ガス）、河野佳（大阪ガス）など。

また、2022年にMLBでプレーした加藤豪将（ニューヨーク・メッツ傘下）が指名されるのか、注目されている（加藤は日本の中学・高校に在学した経験はないが、日本国籍を有しているため、NPBでプレーするにはドラフト会議で指名される必要がある）。

---

9月28日に巨人が浅野翔吾（高松商）のドラ1指名を早々に発表すると、10月10日にソフトバンクがイヒネ・イツア（誉高）、11日に西武が蛭間拓哉（早稲田大）、日本ハムが矢澤宏太（日体大）、13日に広島が斉藤優汰（苫小牧中央）、14日にオリックスが曽谷龍平（白鴎大）、18日に楽天が曽谷龍平（白鴎大）、19日に中日が仲地礼亜（沖縄大）、ヤクルトが吉村貢司郎（東芝）のドラ1指名を公言した。12球団中9球団が事前公言、かつ9球団すべて違う選手という異例の事態となった。

ドラフト当日、上記9球団が公言通りの指名をする中、ロッテが荘司康誠（立教大）、阪神がを指名し、競合が発生。抽選の結果、荘司は楽天、浅野は巨人が交渉権を獲得した。また、DeNAは松尾汐恩（大阪桐蔭）の一本釣りに成功している。

入札2回目では競合が発生せず、ロッテが菊地吏玖（専修大）、阪神が森下翔太（中央大）を指名した。

加藤豪将（ニューヨーク・メッツ傘下）は日本ハムが3位で指名し、交渉権を獲得した。

指名順	選手名	投打	ポジション	指名球団
重複1回目	荘司康誠	右右	投手	ロッテ、楽天
	浅野翔吾	右両	外野手	巨人、阪神

指名選手一覧

セントラル・リーグ

東京ヤクルトスワローズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	吉村貢司郎	右右	投手	東芝
2位	西村瑠伊斗	右左	外野手	京都外大西高等学校
3位	澤井廉	左左	外野手	中京大学
4位	坂本拓己	左左	投手	北海道知内高等学校
5位	北村恵吾	右右	内野手	中央大学
育成ドラフト
1位	橋本星哉	右左	捕手	中央学院大学

横浜DeNAベイスターズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	松尾汐恩	右右	捕手	大阪桐蔭高等学校
2位	吉野光樹	右右	投手	トヨタ自動車
3位	林琢真	右左	内野手	駒澤大学
4位	森下瑠大	左左	投手	京都国際高等学校
5位	橋本達弥	右右	投手	慶應義塾大学
育成ドラフト
1位	上甲凌大	右左	捕手	愛媛マンダリンパイレーツ
2位	鈴木蓮	右右	内野手	滋賀学園高等学校
3位	今野瑠斗	右右	投手	東京都市大学塩尻高等学校
4位	渡辺明貴	右右	投手	茨城アストロプラネッツ
5位	草野陽斗	右右	投手	東日本国際大学附属昌平高等学校

阪神タイガース

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	森下翔太	右右	外野手	中央大学
2位	門別啓人	左左	投手	東海大学付属札幌高等学校
3位	井坪陽生	右右	外野手	関東第一高等学校
4位	茨木秀俊	右右	投手	帝京長岡高等学校
5位	戸井零士	右右	内野手	天理高等学校
6位	富田蓮	左左	投手	三菱自動車岡崎
育成ドラフト
1位	野口恭佑	右右	外野手	九州産業大学

読売ジャイアンツ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	浅野翔吾	右両	外野手	香川県立高松商業高等学校
2位	萩尾匡也	右右	外野手	慶應義塾大学
3位	田中千晴	右右	投手	国学院大学
4位	門脇誠	右左	内野手	創価大学
5位	船迫大雅	右左	投手	西濃運輸
育成ドラフト
1位	松井颯	右右	投手	明星大学
2位	田村朋輝	右右	投手	酒田南高等学校
3位	吉村優聖歩	左左	投手	明徳義塾高等学校
4位	中田歩夢	右右	内野手	東奥義塾高等学校
5位	相澤白虎	右右	内野手	桐蔭学園高等学校
6位	三塚琉生	左左	外野手	桐生第一高等学校
7位	大城元	右右	投手	未来高等学校沖縄学習センター
8位	北村流音	右右	投手	桐生第一高等学校
9位	森本哲星	左左	投手	船橋市立船橋高等学校

広島東洋カープ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	斉藤優汰	右左	投手	苫小牧中央高等学校
2位	内田湘大	右右	内野手	利根沼田学校組合立利根商業高等学校
3位	益田武尚	右右	投手	東京ガス
4位	清水叶人	右左	捕手	高崎健康福祉大学高崎高等学校
5位	河野佳	右右	投手	大阪ガス
6位	長谷部銀次	左左	投手	トヨタ自動車
7位	久保修	右右	外野手	大阪観光大学
育成ドラフト
1位	名原典彦	右右	外野手	青森大学
2位	中村貴浩	右左	外野手	九州産業大学
3位	辻大雅	左左	投手	二松学舎大学附属高等学校

中日ドラゴンズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	仲地礼亜	右右	投手	沖縄大学
2位	村松開人	右左	内野手	明治大学
3位	森山暁生	左左	投手	徳島県立阿南光高等学校
4位	山浅龍之介	右左	捕手	聖光学院高等学校
5位	濱将乃介	右左	内野手	福井ネクサスエレファンツ
6位	田中幹也	右右	内野手	亜細亜大学
7位	福永裕基	右右	内野手	日本製薬
育成ドラフト
1位	松山晋也	右右	投手	八戸学院大学
2位	野中天翔	左左	投手	ノースアジア大学明桜高等学校
3位	樋口正修	右左	内野手	埼玉武蔵ヒートベアーズ

パシフィック・リーグ

オリックス・バファローズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	曽谷龍平	左左	投手	白鴎大学
2位	内藤鵬	右右	内野手	日本航空高等学校石川
3位	齋藤響介	右右	投手	盛岡中央高等学校
4位	杉澤龍	右左	外野手	東北福祉大学
5位	日高暖己	右両	投手	宮崎県立富島高等学校
育成ドラフト
1位	西濱勇星	右左	投手	群馬ダイヤモンドペガサス
2位	才木海翔	右右	投手	大阪経済大学
3位	入山海斗	右右	投手	東北福祉大学
4位	茶野篤政	右左	外野手	徳島インディゴソックス
5位	村上喬一朗	右右	捕手	法政大学

福岡ソフトバンクホークス

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	イヒネ・イツア	右左	内野手	誉高等学校
2位	大津亮介	右右	投手	日本製鐵鹿島
3位	甲斐生海	右左	外野手	東北福祉大学
4位	大野稼頭央	左左	投手	鹿児島県立大島高等学校
5位	松本晴	左左	投手	亜細亜大学
6位	吉田賢吾	右右	捕手	桐蔭横浜大学
育成ドラフト
1位	赤羽蓮	右右	投手	霞ヶ浦高等学校
2位	山下恭吾	右右	内野手	福岡大学附属大濠高等学校
3位	木村光	右左	投手	佛教大学
4位	内野海斗	右右	投手	武田高等学校
5位	岡植純平	右右	投手	兵庫県立飾磨工業高等学校
6位	佐々木明都	右右	投手	松韻学園福島高等学校
7位	水口創太	右右	投手	京都大学
8位	宮崎颯	左左	投手	東京農業大学
9位	重松凱人	右右	外野手	亜細亜大学
10位	前田純	左左	投手	日本文理大学
11位	佐藤航太	右右	外野手	八戸学院光星高等学校
12位	飛田悠成	右右	内野手	横浜市立金沢高等学校
13位	西尾歩真	右左	内野手	中京学院大学
14位	盛島稜大	右右	捕手	興南高等学校

埼玉西武ライオンズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	蛭間拓哉	左左	外野手	早稲田大学
2位	古川雄大	右右	外野手	大分県立佐伯鶴城高等学校
3位	野田海人	右右	捕手	九州国際大学付属高等学校
4位	青山美夏人	右右	投手	亜細亜大学
5位	山田陽翔	右右	投手	近江高等学校
6位	児玉亮涼	右右	内野手	大阪ガス
育成ドラフト
1位	野村和輝	右右	内野手	石川ミリオンスターズ
2位	日隈モンテル	右右	外野手	徳島インディゴソックス
3位	三浦大輝	右左	投手	中京大学
4位	是澤涼輔	右右	捕手	法政大学

東北楽天ゴールデンイーグルス

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	荘司康誠	右右	投手	立教大学
2位	小孫竜二	右右	投手	鷺宮製作所
3位	渡辺翔太	右右	投手	九州産業大学
4位	伊藤茉央	右左	投手	東京農業大学北海道オホーツクキャンパス
5位	平良竜哉	右右	内野手	NTT西日本
6位	林優樹	左左	投手	西濃運輸
育成ドラフト
1位	辰見鴻之介	右右	内野手	西南学院大学
2位	古賀康誠	左左	投手	下関国際高等学校
3位	竹下瑛広	右右	投手	函館大学
4位	永田颯太郎	右左	内野手	国立台湾体育運動大学

千葉ロッテマリーンズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	菊地吏玖	右左	投手	専修大学
2位	友杉篤輝	右右	内野手	天理大学
3位	田中晴也	右左	投手	日本文理大学
4位	高野脩汰	左左	投手	日本通運
5位	金田優太	右左	内野手	浦和学院高等学校
育成ドラフト
1位	吉川悠斗	左左	投手	浦和麗明高等学校
2位	白濱快起	右右	投手	飯塚高等学校
3位	勝又琉偉	右右	内野手	富士宮東高等学校
4位	黒川凱星	右右	内野手	学校法人石川高等学校

北海道日本ハムファイターズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	矢澤宏太	左左	投手	日本体育大学
2位	金村尚真	右右	投手	富士大学
3位	加藤豪将	右左	内野手	ニューヨーク・メッツ傘下
4位	安西叶翔	右右	投手	常葉大学附属菊川高等学校
5位	奈良間大己	右右	内野手	立正大学
6位	宮内春輝	右右	投手	日本製紙石巻
育成ドラフト
1位	藤田大清	右左	外野手	花咲徳栄高等学校
2位	中山晶量	右右	投手	徳島インディゴソックス
3位	山口アタル	右右	外野手	テキサス大学タイラー校
4位	山本晃大	左左	投手	信濃グランセローズ

関連項目

• プロ野球
• プロ野球2022
• NPB（日本プロ野球）
• 2022年MLBドラフト

外部リンク

• 2022年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD

プロ野球ドラフト会議前後表
1980年代	1980年　1981年　1982年　1983年　1984年　1985年　1986年　1987年　1988年　1989年
1990年代	1990年　1991年　1992年　1993年　1994年　1995年　1996年　1997年　1998年　1999年
2000年代	2000年　2001年　2002年　2003年　2004年　2005年　2006年　2007年　2008年　2009年
2010年代	2010年　2011年　2012年　2013年　2014年　2015年　2016年　2017年　2018年　2019年
2020年代	2020年　2021年　2022年　2023年　2024年　2025年