2019年度新人選手選択会議

2019年度新人選手選択会議（ドラフト会議）とは、2019年10月17日にグランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで行われた第55回目プロ野球ドラフト会議である。名称は「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」。

7年連続で協賛者は大正製薬株式会社が務める。一般ファンの公募は11年連続。開催日時は2019年10月17日（木）の17:00から。テレビ中継はTBS系（1巡目のみ）、スカイA（完全中継）。ラジオ中継はニッポン放送。またParavi、Baseball Gate、Sports Bullでネット配信も行われた。

指名順

1巡目の指名は入札抽選で行われ、全球団が確定するまで繰り返し行う。

2巡目以降は球団順位の逆順で行われる。2018年まではセ・パ交流戦の勝ち越しリーグからスタートしていたが、「戦力均衡のためのドラフト会議なのに、勝ち越したリーグにウェーバー優先権が渡るのはおかしい」との意見を受け、1年おきにセ・パ交互で優先権が変わることになった。今年はセ・リーグが優先権を得ている。

指名順	ヤクルト	オリックス	中日	日本ハム	広島	ロッテ	阪神	楽天	DeNA	ソフトバンク	巨人	西武
1巡目	12球団同時入札・抽選
2巡目	13	14	15	16	17	18	19	20	21	22	23	24
3巡目	35	34	33	終了	32	31	30	29	28	27	26	25
4巡目	36	37	38		39	40	41	42	43	44	終了	45
5巡目	・・・・・								48	47		46

• 各球団は10名まで指名が可能。ただし、全体で120名（国内独立リーグ所属選手と海外プロリーグ所属選手は含まない）に達していない場合は、11人目以降の指名をしてもよい。
• 新人選手選択会議を終了した時点で指名選手が合計120名（同上）に達していない場合、引き続き希望球団参加により「育成選手選択会議」を行われる。

1巡目指名

高校生139名、大学生108名の合計247名がプロ志望届を提出。

高校生の注目株は、最速163km/hを記録した怪物・佐々木朗希（大船渡高）と、第101回全国高等学校野球選手権記念大会でチーム準優勝の原動力となった奥川恭伸（星稜高）。それから甲子園デビュー戦で16奪三振を記録した西純矢（創志学園）、野手では高校通算53本塁打の石川昂弥（東邦高）、走攻守揃った遊撃手・森敬斗（桐蔭学園）などが挙げられる。

大学生では、第68回全日本大学野球選手権大会で最優秀投手に輝いた森下暢仁（明大）に注目が集まる。ほかに上位指名が予想されているのは、投手では津森宥紀（東北福祉大）、吉田大喜（日体大）、野手では佐藤都志也（東洋大）、海野隆司（東海大）など。

社会人の注目株は、河野竜生（JFE西日本）、立野和明（東海理化）、宮川哲（東芝）、太田龍（JR東日本）など。

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令和初のドラフト会議。昨年に引き続き高校生に人気が集まるドラフトとなった。

最大の競合になったのは前評判通り佐々木朗希で、パ・リーグの4球団が競合。抽選の末ロッテが交渉権を獲得した。奥川恭伸にはセ・リーグの3球団が競合し、ヤクルトが交渉権を獲得した。また地元中日が指名を公言し一本釣りかと見られていた石川昂弥にオリックスとソフトバンクが入札してこちらも3球団競合となったが、結局中日が前年の根尾昂に続いて見事に引き当てた。競合確実かと思われた森下暢仁は広島が一本釣り、DeNAは森敬斗を一本釣りした。

2回目の入札も重複が発生。河野竜生と宮川哲にそれぞれ2球団が競合し、前者は日本ハム、後者は西武が交渉権を獲得した。

指名順	選手名	投打	ポジション	指名球団
重複1回目	佐々木朗希	右右	投手	日本ハム、ロッテ、楽天、西武
	奥川恭伸	右右	投手	ヤクルト、阪神、巨人
	石川昂弥	右右	内野手	オリックス、中日、ソフトバンク
重複2回目	河野竜生	左左	投手	オリックス、日本ハム
	宮川哲	右右	投手	巨人、西武

指名選手一覧

セントラル・リーグ

読売ジャイアンツ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	堀田賢慎	右右	投手	青森山田高等学校
2位	太田龍	右右	投手	JR東日本
3位	菊田拡和	右右	内野手	常総学院高等学校
4位	井上温大	左左	投手	群馬県立前橋商業高等学校
5位	山瀬慎之助	右右	捕手	星稜高等学校
6位	伊藤海斗	左左	外野手	酒田南高等学校
育成ドラフト
1位	平間隼人	右左	内野手	徳島インディゴソックス
2位	加藤壮太	右左	外野手	埼玉武蔵ヒートベアーズ

横浜DeNAベイスターズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	森敬斗	右左	内野手	桐蔭学園高等学校
2位	坂本裕哉	左左	投手	立命館大学
3位	伊勢大夢	右右	投手	明治大学
4位	東妻純平	右右	捕手	智辯学園和歌山高等学校
5位	田部隼人	右右	内野手	開成高等学校
6位	蝦名達夫	右右	外野手	青森大学
7位	浅田将汰	右右	投手	有明高等学校

阪神タイガース

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	西純矢	右右	投手	創志学園高等学校
2位	井上広大	右右	外野手	履正社高等学校
3位	及川雅貴	左左	投手	横浜高等学校
4位	遠藤成	右左	内野手	東海大学付属相模高等学校
5位	藤田健斗	右右	捕手	中京学院大学附属中京高等学校
6位	小川一平	右右	投手	東海大学九州キャンパス
育成ドラフト
1位	小野寺暖	右右	外野手	大阪商業大学
2位	奥山皓太	右右	外野手	静岡大学

広島東洋カープ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	森下暢仁	右右	投手	明治大学
2位	宇草孔基	右左	外野手	法政大学
3位	鈴木寛人	右右	投手	霞ヶ浦高等学校
4位	韮澤雄也	右左	内野手	花咲徳栄高等学校
5位	石原貴規	右右	捕手	天理大学
6位	玉村昇悟	左左	投手	福井県立丹生高等学校
育成ドラフト
1位	持丸泰輝	右左	捕手	旭川大学高等学校
2位	木下元秀	左左	外野手	敦賀気比高等学校
3位	畝章真	右両	投手	香川オリーブガイナーズ

中日ドラゴンズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	石川昂弥	右右	内野手	東邦高等学校
2位	橋本侑樹	左左	投手	大阪商業大学
3位	岡野祐一郎	右右	投手	東芝
4位	郡司裕也	右右	捕手	慶應義塾大学
5位	岡林勇希	右左	投手	三重県立菰野高等学校
6位	竹内龍臣	右左	投手	札幌創成高等学校
育成ドラフト
1位	松田亘哲	左左	投手	名古屋大学

東京ヤクルトスワローズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	奥川恭伸	右右	投手	星稜高等学校
2位	吉田大喜	右右	投手	日本体育大学
3位	杉山晃基	右右	投手	創価大学
4位	大西広樹	右右	投手	大阪商業大学
5位	長岡秀樹	右左	内野手	八千代松陰高等学校
6位	武岡龍世	右左	内野手	八戸学院光星高等学校

パシフィック・リーグ

埼玉西武ライオンズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	宮川哲	右右	投手	東芝
2位	浜屋将太	左左	投手	三菱日立パワーシステムズ
3位	松岡洸希	右右	投手	埼玉武蔵ヒートベアーズ
4位	川野涼多	右両	内野手	九州学院高等学校
5位	柘植世那	右右	捕手	Honda鈴鹿
6位	井上広輝	右右	投手	日本大学第三高等学校
7位	上間永遠	右右	投手	徳島インディゴソックス
8位	岸潤一郎	右右	外野手	徳島インディゴソックス
育成ドラフト
1位	出井敏博	右右	投手	神奈川大学

福岡ソフトバンクホークス

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	佐藤直樹	右右	外野手	JR西日本
2位	海野隆司	右右	捕手	東海大学
3位	津森宥紀	右右	投手	東北福祉大学
4位	小林珠維	右右	内野手	東海大学付属札幌高等学校
5位	柳町達	右左	内野手	慶應義塾大学
育成ドラフト
1位	石塚綜一郎	右右	捕手	岩手県立黒沢尻工業高等学校
2位	大関友久	左左	投手	仙台大学
3位	伊藤大将	右右	内野手	八戸学院光星高等学校
4位	勝連大稀	右左	内野手	興南高等学校
5位	舟越秀虎	右右	外野手	城北高等学校
6位	荒木翔太	右右	内野手	熊本市立千原台高等学校
7位	村上舜	左左	投手	山形県立山形中央高等学校

東北楽天ゴールデンイーグルス

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	小深田大翔	右左	内野手	大阪ガス
2位	黒川史陽	右左	内野手	智辯学園和歌山高等学校
3位	津留﨑大成	右右	投手	慶應義塾大学
4位	武藤敦貴	左左	外野手	都城東高等学校
5位	福森耀真	右右	投手	九州産業大学
6位	瀧中瞭太	右右	投手	Honda鈴鹿
7位	水上桂	右右	捕手	明石市立明石商業高等学校
育成ドラフト
1位	江川侑斗	右右	捕手	大分高等学校
2位	小峯新陸	右左	投手	鹿児島城西高等学校
3位	山崎真彰	右左	内野手	ハワイ大学
4位	澤野聖悠	右左	内野手	誉高等学校

千葉ロッテマリーンズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	佐々木朗希	右右	投手	岩手県立大船渡高等学校
2位	佐藤都志也	右左	捕手	東洋大学
3位	髙部瑛斗	右左	外野手	国士舘大学
4位	横山陸人	右右	投手	専修大学松戸高等学校
5位	福田光輝	右左	内野手	法政大学
育成ドラフト
1位	本前郁也	左左	投手	北翔大学
2位	植田将太	右右	捕手	慶應義塾大学

北海道日本ハムファイターズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	河野竜生	左左	投手	JFE西日本
2位	立野和明	右右	投手	東海理化
3位	上野響平	右右	内野手	京都国際高等学校
4位	鈴木健矢	右左	投手	JX-ENEOS
5位	望月大希	右右	投手	創価大学
6位	梅林優貴	右右	捕手	広島文化学園大学
7位	片岡奨人	右左	外野手	東日本国際大学
育成ドラフト
1位	宮田輝星	右両	外野手	福岡大学
2位	樋口龍之介	右右	内野手	新潟アルビレックスBC
3位	長谷川凌汰	右左	投手	新潟アルビレックスBC

オリックス・バファローズ

順位	選手名	投打	ポジション	所属
1位	宮城大弥	左左	投手	興南高等学校
2位	紅林弘太郎	右右	内野手	静岡県立駿河総合高等学校
3位	村西良太	右左	投手	近畿大学
4位	前佑囲斗	右右	投手	津田学園高等学校
5位	勝俣翔貴	右左	内野手	国際武道大学
育成ドラフト
1位	佐藤一磨	左左	投手	横浜隼人高等学校
2位	谷岡楓太	右右	投手	武田高等学校
3位	中田惟斗	右右	投手	大阪桐蔭高等学校
4位	平野大和	右右	外野手	日章学園高等学校
5位	鶴見凌也	右右	捕手	常磐大学高等学校
6位	大下誠一郎	右右	内野手	白鴎大学
7位	佐藤優悟	右右	外野手	仙台大学
8位	松山真之	右右	投手	富山GRNサンダーバーズ

関連項目

• プロ野球
• プロ野球2019
• NPB（日本プロ野球）

外部リンク

• 2019年 プロ野球ドラフト会議 - 日本プロ野球機構

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