PlayStation VR(プレイステーションヴィーアール[1])とは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)がPlayStation 4向けに開発・販売するVR機器である。略称は「PSVR」など。
商品名 | PlayStation VR |
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型番 | CUHJ-16000(通常盤) CUHJ-16001(PlayStation Camera同梱版) |
発売日 | 2016年10月13日 |
価格(税別) | 44,980円(通常盤) 49,980円(PlayStation Camera同梱版) 2017年10月14日より44,980円、2018年3月29日より34980円(PlayStation Camera同梱版)。 |
種別と世代 | 据え置き型:第8世代[2] |
カラーバリエーション | |
内容物 |
視差による立体視が可能なヘッドマウントディスプレイ(VRヘッドセット)と、3Dサラウンドの音響、そして加速度センサー・重力センサー・光学式位置センサーでの6軸モーショントラッキングを組み合わせたシステム。これらの技術により、使用すると「目の前の視界一杯に立体感のある光景が広がり、頭を動かすと映し出される画面もそれに合わせて動き、音が聞こえてくる位置もそれに合わせて変化する」という体験を生み出す。また、「PlayStation Move」と組み合わせたソフトでは画面内で腕を動かし、例えば剣を振るうといったアクションもできる。
本システムは、VRヘッドセットとPlayStation 4とを接続し、後者へ対応のソフトウェアをインストールすることで利用する。両社の間には付属の「プロセッサーユニット」という機器が中継されており、同ユニットに搭載されたHDMIポートからテレビモニターなどへ映像を分配している。これにより、VRヘッドセット装着者が見ている立体視映像を2D変換してテレビ画面などにも同時出力したり、同じように装着者が見ているものとは別の映像を出力してパーティーゲームなどに活用したりすることが可能となっている。従来のVRゲームのようなひとりで黙々とプレイする遊び方だけでなく、他の人もそこに参加して多人数でワイワイ楽しめるような工夫がなされている。
PlayStation VRの利用にあたっては、別売りの「PlayStation Camera」が必須となる。そのため、同カメラの同梱版が併せて発売される。日本での発売日は、米国と同じ2016年10月13日。
2017 PlayStation Press Conference in JapanにてPlayStation VRの値下げが明らかになった。PlayStation camera同梱版が10月14日より4万4980円となった。2018年3月29日より、さらに値下げし、3万4980円となった。
2014年3月の米国のゲーム開発者向け会議「Game Developers Conference 2014」(GDC)にて、初めて開発を明らかにされている。開発コードネームは「Project Morpheus」。
同年4月8日には、Unity関連のイベント「Unite Japan 2014」にて日本で初のお披露目となり、Unityにも対応していること、簡単なスクリプトでゲームをProject Morpheusに対応させられることなどを示した。
同年9月のCEDEC 2014やTGS 2014では実際に体験することが可能となり、同年11月29日~30日にはユーザー体験会も開かれた。この体験会では「SUMMER LESSON」「The Castle」「EVE VALKYRIE」「"AKB0048" × "アクエリオン" 多次元スペシャルライブ」「The Deep」「VR Luge」「ソードアート・オンライン」などのデモが体験でき、特に「SUMMER LESSON」は12台のProject Morpheusが用意されて多くの参加者が体験し、レビューなどによるとかなり鮮烈な印象を与えている。
2015年3月にサンフランシスコで行われた「Game Developers Conference 2015」において、SCEのヘッドマウンドディスプレイである「Project Morpheus」が出展された。今回出展された「Project Morpheus」はPS4にさらに最適化された改良版であり、ソニーが開発した有機ELディスプレイが搭載。一般のVR機に比べて大幅に画質が向上されている。また、着脱がしやすく、眼鏡装着時のやりづらさの改善、遅延時間の低減、画面酔い防止等、今までの問題点が改善されたものとなっている。SCEは「2016年上半期での発売を目指す」と発表しており、2016年がVRゲーム元年となりそうだ。
2015年9月15日に開催された「SCEJA Press Conference 2015」にて、ソニー・コンピュータエンタテインメントは「PlayStation 4の魅力を高め、ゲーム体験をさらに豊かにするバーチャルリアリティシステムの商品名称をPlayStation VRに決定した」と発表した。
Project Morpheusの発表から一年、2016年3月にサンフランシスコで行われた「Game Developers Conference 2016」のソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ発表会において、PlayStation VRは2016年10月発売、日本での希望小売価格は44,980円(税別)と発表。
2016年6月14日に開催されたE3、および同日に公開された日本向けの動画にて、発売日が2016年10月13日であると正式に発表された。
日本では2016年6月18日より予約が開始され、同年10月13日に発売された。
SIEのVR酔いの対策機能の特許が2016年8月11日にアメリカの特許商標庁にて掲載された。そのタイトルは「Motion Sickness Monitoring and Application of Supplemental Sound to Counteract Sickness」であり、常に装着者の動きを監視して酔いと認識された状態になると振動や音で警告してくれる優れたシステム。VR機装着時に起こり得るべクションを防止し、動作と認識のズレを正す役割もある。
PlayStation VRには、ゲームハードとしての機能以外にも、外部ディスプレイとして動画やPlayStation 4の映像を映し出す「シネマティックモード」という機能が搭載されている。
これは、仮想空間の中に巨大なスクリーンを表示させるというもので、VRヘッドセット装着者は「大規模な映画館の前から4、5列目で見上げているような感覚」[3]でブルーレイなどのコンテンツ視聴やゲームをプレイすることができる。スクリーンのサイズは複数種類から選択が可能であり、最大のものは全容が視界に収まりきらないため、都度、頭を動かして見渡す必要がある。
なお、スクリーンに映像を投影するモードのほか、他の機器で撮影された全天球の動画や写真の閲覧も可能。
PlayStation VRの主をなす機器。
バイザー型のヘッドマウントディスプレイで、頭の上からかぶせるように装着する。ゴーグル部分は前後にスライドして位置調整することが可能で、装着者が眼鏡をかけた状態でも干渉しないよう工夫されている。
3軸ジャイロセンサーと3軸加速度センサーの組み合わせによる6軸検出システムで、装着者の頭の動きをトラッキングする。また、ゴーグル部分の7箇所、後頭部分の2箇所にLED(トラッキングライト)が埋め込まれており、この光をPlayStation Cameraが検出することで、playStation Moveと同様の仕組みでVRヘッドセットの絶対位置を認識することができる。
内部のディスプレイは有機EL方式で、1920×1080ピクセルの解像度を左右の目に半分ずつ(960×1080ピクセル)割り当てて使用する。左右にそれぞれ異なる画像を表示させることにより、装着者は立体視で映像を観ることが可能となる。
PlayStation 4とVRヘッドセットとの間に接続する、PlayStation VR同梱の中継機器。
テレビ接続用のHDMI端子を備えており、VRヘッドセット装着者が見ている立体映像を平面映像へとリアルタイム変換してテレビ出力する機能を有する。それとは逆に、前述の「シネマティックモード」向けに平面映像を立体化処理する機能も搭載している。また、3Dオーディオデータをステレオヘッドフォンで再生するための演算処理などをについてもプロセッサーユニットが行っている。
その名の通りプロセッサーを内蔵しており、ファンも搭載されているため、熱がこもらないよう設置場所などには注意が必要。
マイク付きのステレオカメラ。PlayStation VR専用の機器ではなく、元々はPlayStation 4用の周辺機器として発売されたもの。顔認識による同ハードへのログオンなどが行えるほか、後述のPlayStation Moveの位置認識にも使用される。
PlayStation VRにおいては、VRヘッドセットの位置認識(ポジショントラッキング)に用いるため必須となっている。すでに所有している場合はそのまま使用できるほか、PlayStation VRに同梱されているエディションも発売される。
PlayStation Cameraが撮影できる範囲は「プレイエリア」と呼ばれ、このプレイエリアからプレイヤーが外れてしまうとポジショントラッキングが正常に行えなくなってしまう。その場合に、ヘッドマウントディスプレイに映る映像に被さる形で、「プレイエリアの外です」と言う警告メッセージが表示される。
プレイエリアおよびその警告メッセージについては、記事「プレイエリアの外です」を参照。
詳細は、記事「PlayStation Move」を参照。
棒状のモーションコントローラー。元々はPlayStation3用の周辺機器として発売されたものだが、PlayStation VRにおいては、ゲームへの没入感をアシストする重要な周辺機器としてフィーチャーされている。
内蔵された3軸ジャイロセンサー・3軸加速度センサー・地磁気センサーにより、位置・傾き・速度を感知する。先端部には「スフィア」と呼ばれる光球が取り付けられており、専用のカメラデバイス(前述のPlayStation Camera)でこの光を検知し絶対位置を認識する。
PlayStation VRのゲームによっては、このPlayStation Moveを1本~2本使用するものが存在する。特に、「PlayStation VR WORLDS」に収録されるガンシューティング「The London Heist」や、「アイドルマスター シンデレラガールズ ビューイングレボリューション」のように、ゲーム内キャラクターの右手と左手を操作するためにそれぞれ1本ずつ、計2本使用するゲームなどがあるため注意。
PlayStation VR専用のガンコントローラー。日本での発売有無は未発表。
ライフルなどのような、いわゆる「長物」を再現するためのコントローラーで、アルファベットのDを横に倒したような形状をしている。画面へ向ける側の先端部にはPlayStation Moveと同様の光球(スフィア)が取り付けられているほか、デュアルショック4のボタン類は全て搭載されている。
大手サードパーティーやインディーズ開発者、SCE WWS含めて160本以上のタイトルを開発中であり(2016年3月16日時点)、PlayStation VR発売から2016年末までに、下記のように50本以上の幅広いジャンルのタイトルを発売予定としている。
サイズ | 幅187mm x 高さ185mm x 奥行き277mm |
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重さ | 約610g |
ディスプレイ方式 | 有機EL |
ディスプレイサイズ | 1920×1080px |
リフレッシュレート | 120Hz、90Hz |
視野角 | 約100度 |
搭載センサー | 6軸検出システム(3軸ジャイロ・3軸加速度) |
接続端子 |
サイズ | 幅143mm x 高さ36mm x 奥行き143mm |
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重さ | 約365g |
接続端子 | |
機能 |
ニコニコ動画上のタグは「PSVR」「PlayStation_VR」「PlayStationVR」など。主に、略称である最初のものがよく用いられている。
据置型ハード | PlayStation - PlayStation 2 - PlayStation 3 - PlayStation 4 - PlayStation 5 - PlayStation Vita TV |
携帯型ハード | PlayStation Portable - PlayStation Portable E-1000 - PlayStation Portable go - PlayStation Vita |
周辺機器 | デュアルショック - PlayStation Move - PlayStation VR(Project Morpheus) - PlayStation VR2 - ポケットステーション - PSX - torne - nasne - PlayStation Portal |
サービス | PlayStation Network - PlayStation Store - PlayStation Home - PlayStation Plus - PlayStation Now - ゲームアーカイブス - アドホック・パーティー |
関連企業・人物 | ソニー - ソニー・インタラクティブエンタテインメント - 久夛良木健 - 平井一夫 - マーク・サーニー |
その他 | Cell Broadband Engine - XMB - Media Manager - Media Go - PS4ゲーム配信 - PS4キャプチャー配信 - GAME DIGGIN’ - ようこそ!PS Vita ゲーム天国 - 物売るっていうレベルじゃねぇぞ! - あけおめ事件(8001050F) - プレイエリアの外です - PS5が当たらない |
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掲示板
958 ななしのよっしん
2024/11/28(木) 13:25:53 ID: udOvp+sf7W
ゲーム画面しか見えなくして体を動かすって、周りに物や人がない所でしか出来なくて制限あり過ぎる
959 ななしのよっしん
2024/12/10(火) 00:10:47 ID: xZWklZvOQ0
マジレスすると、
任天堂は立体視や体感ゲームは山ほど作ってるけど、
昨今のVRと言えるのはニンテンドーラボくらいかな…。
まぁWiiくらいお手軽になったら流行る気がする。
960 ななしのよっしん
2024/12/10(火) 00:15:15 ID: j0HeL9DnXA
現状AVくらいでしか普及してないしな
ある意味体を動かす楽しさはある
急上昇ワード改
最終更新:2024/12/14(土) 04:00
最終更新:2024/12/14(土) 04:00
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