アストンマーチャンです。アストンマーチャン。
……ふふー、覚えていてくださいね?
アストンマーチャン(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬「アストンマーチャン」をモチーフとするウマ娘である。
CV:井上ほの花
誕生日:3月5日 身長:152cm 体重:にんじん○本分 スリーサイズ:B86・W55・H80
マーちゃん人形を携えて、カメラがあれば寄ってくる。
趣味はボイスメモ録音と何ともヘンテコなウマ娘。
そんな彼女の夢は世界を股にかけるマスコットになること。
雲みたいにふわふわした言葉の裏には、なにか願いがありそうな気も……?
2022年2月22日に公開された、アプリ版リリース1周年記念のスペシャルショートアニメにて初お披露目となったウマ娘。一人称は「マーちゃん」。
ふわふわとした独特の語り口ながら、その内に秘めた意思は固い不思議ちゃん。URAが制作・販売するウマ娘グッズへの抜粋、のみならず人々の心に強烈な「消えない跡」を残すべく「ウルトラスーパーマスコットになる」ことを願っている。街頭中継カメラに隙あらば映り込みに行く「辻写り」を日課とし、自主製作スパイ映画を作ったり、ハトやカラスや野良猫やアリンコに名前を付けて会話する(本当に意思疎通できているのかは不明)奇行に耽る姿からは想像しづらいが、しかし思考回路は明瞭としており、意外に策士。目的のためには常識の範囲内で手段は選ばない。炎上商法はアクトウマーチャンになるのが嫌で却下した。
母親は病院勤務の医師。幼少期のマーちゃんは病院を公園とし、多くの患者さんと触れ合って育ってきたが、同時に「命の流れ」を身近に感じながら成長することになった。マーちゃんは「命は流れるもの」と解釈し、生き物が死ぬことを「海へ行く」と表現する。生き物は必ず海へ行くものでそれは悲しいことではない、本当に悲しいのは忘れられること……という達観した死生観が「消えない跡を残す」というマーちゃんの行動原理になっている。
(ネタバレ反転)同時に、彼女の人生観の方はいささか達観しすぎたことになっている。「人は誰も一人で川を下っていく」=「人の人生は人のもの」と考えているマーちゃんは「自分の問題は自分の問題であり、自分で何とかするもの」だとして基本的に他人に相談をしない。信用していないわけではなく、そもそも「他人が他人の問題のために立場や損得抜きで心を砕く」行動を理解できていないのである。(反転ここまで)
モチーフ馬の語り草なクリクリした目にグラマラスなナイスバディは彼女にもしっかりと反映されている。
王冠を頭に乗せているのは、名前の由来が英王室御用達の自動車ブランドだからだろうか。勝負服は(ややクリーム色をした)白と海老襷を基調に襷にリボンを縫ったものとなっており、元ネタの再限度はかなり高い。私服時には眼鏡を着用。
なお、父親の職業は不明だが「運転が上手」とのこと。やっぱりアストン・マーティンの車に乗っているのだろうか。
スペシャルショートアニメ劇中では、チームスピカによる新歓模擬レースのシーンで登場。
史実での同期であるウオッカ、ダイワスカーレットにゴールドシップを加えた3人がスピカの次期エースを目指して模擬レースで火花を散らし、その様子を他メンバーや新入生のキタサンブラック、サトノダイヤモンドらが見守る中、ニコニコ笑いながら背景でこれ見よがしにうろちょろし続けるという、やけに印象に残る顔見せを飾った。特に台詞もないモブとしての登場だったものの、公開直後にその正体がアストンマーチャンであることが発表された。
それから待たされること半年、「とにかくカメラ目線で映り込んでくるのは四次元の壁を越えて画面の向こうの視聴者を見ているのでは」などというネタまで飛び出すほどになっていたころ、8月21日配信の「ぱかライブTV Vol.20」にて担当声優、プロフィールが公開。
その後、24日に追加された1.5周年記念ストーリーの中でゲーム内初登場を果たした。初登場時さながら、自分と全く関係ない番組撮影中だというのに(だからこそ?)当たり前のように無言で映り込み、指摘されても意に介さないという尋常ならざるマイペースぶりを発揮。覚えてほしそうに何度も自分の名前を口にしていた。
10月11日、満を持して実装。
単なる不思議ちゃんか、メタネタの使い手か……という予想とは裏腹に、期間限定公開されているシナリオ4話までの時点で上記の重い死生観がぶっこまれ、いい意味で認識を改めるプレイヤーが相次いだ。
運よくガチャでゲットした人だけが読める育成シナリオも、実馬が現役途中に夭折した史実をなぞりつつ、消えない跡に拘るマーちゃん、そしてその姿に心奪われたトレーナーの奮闘を描き切る完成度の高いストーリーで、幾多のプレイヤーの心を掴んだ。そのインパクトは「アストンマーチャン」のみならず「アストンマーチャンのシナリオ」でTwitterトレンド入りしたことからも察せられるだろう。
2000年代の泣きゲーみたい……というかぶっちゃけKey作品では? という感想も。
| ステータス(☆3) | |||||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| スピード | スタミナ | パワー | 根性 | 賢さ | |||||||||||||||
| 99 | 73 | 97 | 98 | 83 | |||||||||||||||
| バ場適性 | |||||||||||||||||||
| 芝 | ダート | ||||||||||||||||||
| A | G | ||||||||||||||||||
| 距離適性 | |||||||||||||||||||
| 短距離 | マイル | 中距離 | 長距離 | ||||||||||||||||
| A | B | G | G | ||||||||||||||||
| 脚質適性 | |||||||||||||||||||
| 逃げ | 先行 | 差し | 追込 | ||||||||||||||||
| A | A | G | G | ||||||||||||||||
| 成長率 | |||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
| 固有スキル『Silent letter』 | |||||||||||||||||||
| 残り400mを切って前の方で詰め寄られるとファンの心に残る走りで抜け出しやすくなる | |||||||||||||||||||
| ウマ娘テンプレートボックス | |||||||||||||||||||
2022年10月11日より☆3[Flare]として育成実装。「flare」は炎、爆発、燃え上がるなどを意味する英単語。太陽のフレア、レンズフレアなどのフレアである。モチーフ馬の閃光のような馬生を表したものか。
距離適性は短距離A・マイルBのバクシンオー系短距離型。史実でマイルを走ったのは2戦のみで、桜花賞は着外に沈んでいるが、阪神JFではウオッカと接戦の2着だったことを評価されてのマイルBだろう。
脚質は逃げ・先行どちらでもいけるが、初期設定は「逃げ」。覚醒スキルには主に逃げ用として強力な「先手必勝」や「地固め」をはじめ、短距離速度スキル「意気衝天」を持ち非常に強力。史実で勝ったスプリンターズSが不良馬場だったので「道悪○」も初期所持。史実ではデビューから北九州記念までが先行、スプリンターズステークス以降が逃げなので、明らかにスプリンターズSを意識した設定になっている。
固有スキル『Silent letter』は残り400m以降で発動する速度&加速固有であり、短距離では非常に有効。(固有演出には件の「マーちゃん人形」を持つ)
育成目標も短距離・マイルのみであり、成長率補正もスピード+20%があるので、典型的なバクシン教育成枠。目標レース数が少なく、特にクラシック級の夏合宿以降の目標は3つだけという非常に緩いスケジュールのため、「グランドライブ」シナリオで育てやすい。
なお、隠しイベントとして「クラシック級で秋華賞に勝利」と「シニア級で天皇賞秋に勝利」があるが、肝心の中距離初期適正Gであるため育成時に中距離因子積み&因子継承が必要となる。
ちなみに前述の通り母親は医師なのだが、安心沢刺々美のランダムイベント「あんし~ん笹針師、参☆上」にて成功すると「お母さんに褒めてもらった時を思い出す」らしい。要するに中の人ネタ。
歴史的名牝2頭とともに圧倒的なスピードで世代を牽引し、若くしてスプリント女王の座に就きながら病魔に倒れた悲運の天才少女。
父アドマイヤコジーン、母ラスリングカプス、2004年生まれの鹿毛の牝馬。父はテイエムオペラオーやアドマイヤベガらと同期で朝日杯を制した元2歳王者。度重なる大怪我によりクラシックシーズンを丸々棒に振り、その後3年半に及ぶ未勝利という苦難を越えて6歳で安田記念を制し復活を果たした不屈の根性馬である。アストンマーチャンは彼の初年度産駒であり、イギリスの自動車メーカー「アストン・マーティン」に馬主の学生時代のあだ名「まーちゃん」をかけて名付けられた。
2006年7月にデビュー。2戦目で初勝利を挙げると、3戦目の小倉2歳ステークスを早め先頭から突き放す強いレースぶりで快勝し重賞タイトルを獲得。秋には更に本格化を迎え、11月のファンタジーステークスを5馬身差の圧勝。勝ち時計1分20秒3は1400mのJRA2歳レコードを0.5秒も縮めるとんでもないタイムで、一躍世代の筆頭候補に登り詰めた。
2歳女王の座を賭け、1.6倍の圧倒的1番人気を背負って阪神ジュベナイルフィリーズへ出走。だがここには言わずと知れたのちのダービー馬、女傑・ウオッカが待っていた。先行抜け出しの必勝パターンで一時は独走態勢に持ち込みながら、とんでもない勢いでぶっ差してきたウオッカの末脚に屈しクビ差の2着。とは言え3着以下は3馬身半突き放しており、世代筆頭の力は存分に見せた。
続く3歳シーズン、前哨戦のフィリーズレビューを圧勝し、ウオッカに次ぐ2番人気で桜花賞に参戦。3番人気はダイワスカーレットで、のちに揃って牝馬の歴史を塗り替えていく同期2頭との最初で最後の「3強決戦」を迎えた。だがこのレースはパドックで興奮し入れ込んでしまい、レースでも掛かりまくってダイワスカーレットの7着と完敗を喫する。
ここで陣営はアストンマーチャンの適性はスプリントにありと判断。ウオッカ・ダスカとは路線を分かって秋のスプリンターズステークスへ舵を切る。前哨戦の北九州記念こそ6着に敗れたが、本番では大雨による不良馬場の中でロケットスタートからの大逃げを選択。最後は追いすがる後続を振り切って粘り勝ちし、ニシノフラワー以来史上2頭目となる3歳牝馬でのスプリンターズステークス制覇を達成した。
その後はスワンステークス(14着)での調整を経て、日本のスプリント王者として年末の香港スプリントに参戦を検討。だが、世界的な馬インフルエンザの流行により検疫に1か月も時間を取られることが判明してやむなく断念。そのまま3歳シーズンを終え、翌4歳シーズンの高松宮記念を次なる大目標に定める。
ところが、4歳初戦のシルクロードステークスを10着に敗れた後、高松宮記念を1か月前に控えた3月に体調が急変。原因不明のまま酷い下痢や内臓出血が続く「X大腸炎」という馬特有の難病だった。懸命の治療が続けられたものの実ることなく、4月21日に息を引き取った。
よく宝塚の男役に例えられるウオッカやダイワスカーレットとは対照的に、可愛らしい顔立ちやスプリンターらしいムチムチな体形(厩舎でのあだ名は「柳原可奈子」だったとか)、歩幅の小さいピッチ走法で必死に走る姿から、3強の中でもアイドル的な人気はひときわ高かったアストンマーチャン。生きていれば同期の2頭とともにスプリント界で牝馬の新時代を築き上げていたかもしれない。あまりにも惜しい夭折だった。ウマ娘で必然的に描かれる「ifの物語」が果たしてどのようなものになるのか、今後の展開に目が離せない。
詳細は当該記事へ→アストンマーチャン
初登場したショートアニメの公式Youtube。
ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』1st Anniversary Special Animation(Youtube)
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最終更新:2025/12/06(土) 15:00
最終更新:2025/12/06(土) 15:00
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