デアリングハート(ウマ娘)とは (デアリングハートとは) [単語記事]

Refuse to lose!
未来のクイーンは、この私よ！

デアリングハート(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘プリティーダービー』の登場キャラクター。

概要

誕生日：3月9日　身長：165 cm　体重：大胆　スリーサイズ：B82・W52・H84

自己肯定感が高く、とにかくハートが強いアメリカ育ちのウマ娘。
みんなから尊敬される生まれついての人気者で、リーダー気質なタイプ。
「最高の自分＝トリプルティアラのクイーンになること」をめざし、ティアラ路線を駆ける。

プロフィール（ウマ娘ポータルサイト）より

2024年 2月4日の5th EVENT「GO BEYOND -YELL-」DAY2で、メインストーリー第2部の告知に合わせ、同期のラインクラフト、エアメサイアとともに発表されたウマ娘。モチーフ馬は先んじてウマ娘化されていたデアリングタクトの祖母（2代母）であり、社台レースホースの所有馬としてはネオユニヴァースに次いで2頭目のウマ娘化となる。ネオユニの次がデアリングハートなんて予想できるか！

アプリでは3周年アニバーサリーストーリーでお披露目ののち、3月21日公開のメインストーリー第2部前編および、同時に育成実装されたラインクラフトの育成シナリオの双方でメインキャラの1人を担う。

父は実業家、母はアメリカで名を知られた名家のウマ娘。両親が働いていた日本最大規模のウマ娘育成クラブ「ヒルエスタ・アカデミー^[1]」のバックアップを受けてアメリカからやって来たウマ娘。メインストーリーでもラインクラフトの育成シナリオでも、トゥインクル・シリーズでの戦いを通して、ラインクラフトを強くライバル視していくようになる。

サメ映画マニアという側面を持ち、シーザリオの育成イベントやエアメサイアの初詣イベントなどで同期たちにサメ映画の布教をしている。なお同期たちはそれぞれサメ映画に対して、なんか微妙にズレた楽しみ方をしている模様。

モチーフ馬は持込馬ですらない内国産馬（母が輸入されてから3頭目の仔）なのだが、アメリカ育ちという設定は半兄や伯母にアメリカ GI 馬がいる血統からだろう。
またモチーフ馬は420kg前後の小柄な馬だったのだが、165 cmとかなり長身の設定になっている。これは史実の孫であるデアリングタクトが先にウマ娘化されているので、孫より幼いデザインにはし辛いという兼ね合いもあったものか。

史実

夢に挑んだ
小さなヒロイン

JRA「思い出の名バイプレイヤー(6)」デアリングハート

フィリーズレビュー、桜花賞、NHKマイルカップで三度に渡ってラインクラフトの前に涙を呑み、夭折や故障でターフを去ったライバルたちの分まで走り続けた2005年クラシック世代牝馬の名バイプレイヤー。

2002年生まれ、父*サンデーサイレンス、母*デアリングダンジグ、母父 Danzig。伯母にアメリカのGI3勝馬 Banker's Lady、半兄にもアメリカ GI 馬Ecton Parkがいるなかなかの良血馬だが、現役生活を通して420kg前後という小柄な馬だったためか、社台レースホースでの募集価格は85万円×40口（＝3400万円）と、当時のSS 産駒牝馬としては標準的なお値段であった。
馬名の意味は「勇敢な心」。

栗東の藤原英昭厩舎に入厩、武幸四郎を鞍上にデビュー2戦目で勝ち上がると阪神JFに挑んだが5着（ここで3着だったラインクラフトと初顔合わせ）。3歳となってもオープン特別を3着、6着（ここで勝ったエアメサイアと初顔合わせ）と勝ちきれず、桜花賞の優先出走権を獲りにトライアルのフィリーズレビューへ。ラインクラフト、エアメサイア、ディアデラノビアの三強対決の中、7番人気のデアリングハートは好位先行から押し切りを図り、エアメサイアとディアデラノビアは振り切ったがラインクラフトに差し切られて2着。

優先出走権を確保したので挑んだ桜花賞では10番人気だったが、ここも絶好の3番手で追走。直線抜け出したところで後ろにぴったりついてきたラインクラフトとの追い比べとなり、最後は競り負け、追い込んできたシーザリオにもかわされて3着。
続いてNHKマイルカップへ向かったが、後藤浩輝を迎えたここでも10番人気。今度はラインクラフトをマークして進め、直線では外に出し、内を突いたラインクラフトを必死に追いかけたが、全く差が詰まらないまま完敗の2着。3戦続けてラインクラフトの前に涙を呑み、「最強の1勝馬」の異名を奉られることとなった。

その後はクイーンS4着、秋華賞12着、スワンS15着、阪神牝馬S12着と苦戦が続き、以降主戦となる藤田伸二を迎えたヴィクトリアマイルでは7度目の対決で初めてラインクラフト（9着）に先着したが6着。それでも復調気配を見せ、エプソムC4着を経て向かったクイーンSでヤマニンシュクルを完封しようやく2勝目。嬉しい重賞初制覇を飾る。

……だがその6日後、ラインクラフトが放牧先で急性心不全により急死。最大のライバルを失ったデアリングハートは、次走の府中牝馬Sで後藤浩輝とともに、サンレイジャスパー・ディアデラノビアとの追い比べを制して重賞連勝。亡きライバルに弔いの勝利を捧げた。

その後はマイルCSでは緩んだ馬場に泣いて13着に沈んだが、5歳時のヴィクトリアマイルではコイウタとアサヒライジングを追い込みきれずも3着に突っ込み3連単228万馬券を演出し、府中牝馬Sではアサヒライジングを並ぶ間もなくかわして連覇達成。
エリザベス女王杯はさすがに距離が長くブービー12着に沈み、その後はクラブの引退期限までに目標となる芝GIがないこともあって、なんとダートに転向。クイーン賞3着、TCK女王盃2着となかなかのダート適性も見せ、フェブラリーSでも直線で見せ場を作っての7着と健闘したのをラストランとして現役を引退した。通算26戦4勝。
急死してしまったラインクラフト、故障で早期引退となったシーザリオやエアメサイアの分まで、ディアデラノビアとともにクラブの引退期限いっぱいまで活躍し続けた名バイプレイヤーであった。

引退後は社台ファームで繁殖入り。8頭の仔を産み、2022年限りで繁殖を引退した。2024年現在も社台ファームで繋養されている模様。
直仔からは活躍馬は出なかったが、未勝利で引退した初仔のデアリングバードが日高の小さな牧場に買われていき、そこでシーザリオの息子・エピファネイアをつけられて産まれたのが、祖母の届かなかった牝馬三冠を2020年に無敗で達成したデアリングタクトである。