「色んな“旅”があるよな。この世界には。
いつか来るその果てまでずっと、歩み続けるのも“旅”だ」
ステイゴールド(ウマ娘)とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬、ステイゴールドをモチーフとするウマ娘である。 CV:松田颯水
誕生日:3月24日 身長:142cm 体重:食べても太らない スリーサイズ:B67・W49・H68
好奇心が旺盛で、無類の旅好き。
無茶な旅程を組んでは気ままな放浪を始め、長い間帰ってこないことも多い。
常に飄々としながらもどこか達観した人柄に惹かれるのか、学園では主に個性派なウマ娘たちに慕われがち。
彼女らいわく、『不思議と、愛さずにはいられないお方』なんだとか。
2025年5月25日の6thライブイベント「The New Frontier」2日目にてサプライズでビジュアルが発表されたウマ娘。後述する通りウマ娘コンテンツの初期からその存在が度々匂わされてきたウマ娘である。
裾がボロボロになった黄色い旅用コートとゴーグルを身に着けている。同じ旅をモチーフにしたキャラクターを意識した可能性も…
髪色は黒く後ろをポニーテールで縛ったロングヘアー、たれ目気味の目元が特徴でこれはゲーム内で実装されている元馬の産駒ゴールドシップやドリームジャーニーにも見られる特徴。
現時点で学年は明かされていないがドリームジャーニーに「アネゴ」と呼ばれていることから高等部であると思われる。
元馬が競走馬としては小柄だったためか、身長はドリームジャーニーより2cm小さく3サイズもB以外はドリームジャーニーを下回っている[1]。
自由気ままな旅人気質で、非常にミステリアスな言動をよくする。
トレーナーに名前を訊かれても名乗らず元馬の性格を反映してかマイペースな会話に終始している。
「レースを走るウマ娘としてできる限り長く“旅”を続けること」を信念としており、まるで輝く黄金のごとき精神と言われる。
その志に共感した元馬がいろいろな意味でお世話になったメジロマックイーンと長い間レースに出走できるスタミナをつけるための特訓を行ったという。
現役を引いた後もマックイーンとは定期的に交流があるようで、彼女から「同志」と呼ばれる程の関係を築いている。
自分を慕っているドリームジャーニーの事は本人も可愛がっているようで、彼女がレースで思い悩んでいる際はマックイーンを頼るように言づける手紙を出すほどである。
ジャーニー曰く「お会いしたい時に限ってどこかへ出掛けてしまう」とのことで、外国に行くこともあるそうな。この自由気ままな性格がドリームジャーニーに多大な影響を与え、育成シナリオでも重要な役割を担うことになる。
オルフェーヴルの育成シナリオでは「???」のウマ娘として登場、金細工のペンダント(オルフェーヴルが金細工師を意味するためか)を彼女のトレーナーに託している。”旅”を絡めた言動と”会いたいと思っても会えない”特徴からステイゴールドであると思われる。
オルフェーヴルからは「奴」呼ばわりされている。面識自体はあるもののあまり好印象ではなさそうだが…
フェノーメノの育成シナリオでも「???」のウマ娘として登場ツチノコみたいな扱いになってない?、フェノーメノの天皇賞(春)への出走を決めたトレーナーの前に突然現れ、「信じられない未来は信じるものにのみ訪れる!」という言葉を残しフェノーメノの未来を託す。
グッドエンディングでも登場、ゴールドシップを破って天皇賞(春)連覇を達成したことを見届け、同じく天皇賞(春)を連覇したメジロマックイーンと言葉を交わしている。
ちなみに現時点でステイゴールドとフェノーメノが会話するシーンはないため、フェノーメノが彼女をどう思っているのか(そもそも認識しているのかどうか)は不明である。
元馬の現役期間が長く、多くの競走馬たちとの競争経験があったことから、ゲームの内外問わずに画面によく映りこんでいたためウマ娘ファンの間でも知名度が高かった。(もちろん元馬の人気の高さも理由の一つだが)
またゲーム内でも産駒たちが実装されるたびに本馬実装を望む声が常に上がり、その産駒たちのシナリオ内で言及されるたびに話題を呼んでいた。
実名としてウマ娘内で言及される以前にも、その現役期間の長さから多くの場面でオリジナルウマ娘という形で登場していた。
ウマ娘として初めて登場し、長い間事実上のステイゴールドとして扱われることになるオリジナルウマ娘。モブらしく同デザインの色違いが複数存在する。
アニメ一期主人公スペシャルウィークを筆頭に黄金世代と数々のレースで渡り合い、度々画面に映ったことで話題を呼んだ。
名前のキンイロリョテイは、元馬が最後に出走した国際GⅠレース第8回香港ヴァーズで彼に与えられた名前「黄金旅程」からとられたものだと思われる。
ウマ娘のステイゴールドのデザインは髪型や髪飾り、キンイロリョテイの勝負服をモチーフにしたような両耳に着けている金細工の耳飾りなど、キンイロリョテイの面影がある。
(※馬名の命名基準である9文字をオーバーしているがこの名前で登場した)
同じ競走馬をモチーフにした名前付きのキャラクターとしては2人目のオリジナルウマ娘。
劇中ではテイエムオペラオーがグランドスラムを達成した有馬記念と、主人公ジャングルポケットがテイエムオペラオーを下したジャパンカップに出走した。
余談だが劇中でオペラオーの話題が出た時「京都大賞典も実質勝利」とモブキャラが言っている場面があるが、これはステイゴールドとテイエムオペラオーが実際に走った2001年の京都大賞典の事を指していると思われる。結果については…まぁ…大きな怪我にはつながらなかったから…
名前のシャインフォーエバーは、元馬のステイゴールドと似たような英単語を組み合わせたものだと思われる(ステイゴールド→輝き続けろ シャインフォーエバー→永遠に輝く)
アプリウマ娘では同期の1997年クラシック世代および自身の産駒が多く実装されているため、名前こそ出ないが様々な場面で言及されることが多い。
産駒としてはリリース当初から初期ウマ娘の1人として実装されているゴールドシップ、彼女の育成シナリオは当時同期がいなかったのもあってか「地層調査のためにボーリング作業を行ったら秘伝の書という非常に怪しい書物を見つけ、そこに書かれているエデンをトレーナーと一緒に探す」というあまりにも破天荒なもの。
のちにこれはとある人物がゴールドシップのやる気を引き出すために仕掛けたものだったのが判明したが、シナリオ内で彼女の夢の中で仕掛け人と全く関係ない謎の声が聞こえてくる場面がある。
「メジロマックイーンに感じてる懐かしさ」
「ナカヤマフェスタに感じてる親近感」
を感じるらしく、最終的にその声は
「だが、お前の道は続いている……
さらなる栄光の未来へ……
遠く、遠く……黄金の旅路 へと……――」
という言葉を残している。
この声が結局何者なのかはシナリオどころかゲーム内でも判明していないが、もしかすると元馬が世界の壁を越えて産駒であるゴールドシップに語り掛けているのかもしれない。
世紀末覇王が蹂躙した2000年ジャパンカップをもしチーフにしたCMで黒を勝負服を着たモブウマ娘が確認されてており、ステイゴールドがもとになっているのではないかと考えられている
また、黄金世代が活躍した1999年有馬記念をモチーフにしたCMでも黒地に金の刺繡を施した勝負服を着たモブウマ娘が確認されており、こちらもステイゴールドがもとになっているのではないかと考えられている
1998年天皇賞(秋)をモデルに描かれたメインシナリオ5章には真っ黒な影のウマ娘たちが登場するが、その中のウマ番10番・2番人気の「小柄なウマ娘」がステイゴールドであると言われている。
実際の天皇賞(秋)でもステイゴールドは馬番10番の2番人気で出走、ゲーム内のウマ娘は元馬の競走馬生を表すかのような「くじけぬ精神」と産駒であるナカヤマフェスタが所持している「決死の覚悟」の2つのスキルを持っている。
また同シナリオ内の宝塚記念のイラストではサイレンススズカとエアグルーヴの間を突くように駆け上がっているピンク色の勝負服に緑色の帽子を被ったウマ娘が描かれており、各ウマ娘の位置からこちらもモチーフとなった1998年宝塚記念で2着となったステイゴールドであると考えられている。(当初は勝負服の色からテイエムオオアラシではないかと考えられていた)
さらにメインストーリー最終章ではスペシャルウィークが1着で勝利した天皇賞(秋)イラストに上記のウマ娘が2着にあたる部分にいたことで、このウマ娘が1999年天皇賞(秋)にも出走していたステイゴールドであることがほぼ決定づけられた。こいつどこにでもいるな。
2022年2月に実装されたウマ娘キタサンブラックのシナリオにて、夏合宿中にラーメン屋のおばさんからとあるウマ娘の話を聞くという形で登場、ゲーム内で言及されたのはこれが初となる。(この時点ではまだ名前は出ていない)
話によると、そのウマ娘は長い間レースに出走しなかなか勝ちきれないものの注目を集め、5年という長い期間を経てついにGⅠ勝利を勝ち取ったという。
GⅠを勝利した時は大騒ぎになったらしくあのゴールドシップが普段の姿からは少し想像しづらいが感動してズビズビ泣いたほどであったという。
そのウマ娘はトゥインクル・シリーズを「長い旅のようだ」と後輩たちに話していたそうだ。
余談だがステイゴールドとキタサンブラックに直接的な血縁関係はない(サンデーサイレンスの血を両馬とも引いている)が、ヒーロー列伝ではどちらも「愛された」ことをフィーチャーされているためキタサンブラックシナリオ内で言及されたのではないだろうか。
産駒の1頭であるナカヤマフェスタシナリオ内でも、ステイゴールドと思しきウマ娘が登場するイベントがある。
このイベントは育成にてクラシック、春シニア、秋シニアの3つの三冠を取ると見られる初心者に見せる気があるのか非常に怪しい難易度の高い隠しイベント。その名も「船と見る黄金」
「あと一歩が届かずにいる銀メダルの女王様」が香港で行われるGⅠレースに出走するのをゴールドシップと一緒にラーメン屋のテレビで見届けるという内容で、上記のキタサンブラックシナリオの前日譚になっている。
2024年6月に何の前触れもなく唐突に実装されたドリームジャーニーの育成シナリオにてついに実名での登場となった。
ドリームジャーニーの実装自体担当声優のみを先に発表してぱかライブTV内でキャラデザ公開、その後わずか2日で育成実装というどう考えてもCygamesが掛かっているとしか思えない登場で話題を呼んだ。
その上でドリームジャーニーのプロフィール内にて彼女が多大な影響を受けた「アネゴ」の存在が示唆されており、これがステイゴールドではないかとファンの間で話題になった。
そして上記の通りドリームジャーニー育成シナリオで実名が登場、さらにドリームジャーニーとの会話を経て立ち絵こそないもののゲーム内に登場を果たしたことで一気に実装への期待が高まった。
人物の項目でも書いた通り、産駒であるオルフェーヴルとフェノーメノの育成シナリオにも登場、直接的な絡みはないものの、2人を気にかけている描写が見られる。
それは長い旅路にも似て
2025年5月に行われた6thライブイベント「The New Frontier」の2日目においてついにステイゴールドのビジュアル、およびCVが発表された。
ゴールドシップ、ナカヤマフェスタ、ドリームジャーニー、オルフェーヴル、フェノーメノの5人による「Everlasting BEATS」歌唱直後のタイミングであったこともあり、会場は歓喜の声に包まれた。
2018年4月のウマ娘プリティダービーseason1から7年――まるで彼の競争馬生涯をなぞるかのようにステイゴールドは新しい旅路へと踏み出した。
さあ、果ての黄金を見に行こう。
愛さずにいられない。
時代に新たな最強馬が生まれるたび、いつも果敢に挑んでいくあなたの姿がある。
黒鹿毛に輝く小さな身体を力いっぱい弾ませて、最後の直線にすべての勝負を懸けて、
先頭でゴールを駆け抜ける一頭がどの馬だったとしても、あなたのその姿にたくさんの声援が送られるだろう。
ステイゴールド、もう誰もがあなたのことを、愛さずにいられない。
長い長い下積みの果てのGⅠ勝利、種牡馬入り後に輩出した産駒たち…とデビューから死後にいたるまで大河ドラマのような「黄金旅程」を歩んだ、90年代後半以降の競馬史に欠くべからざる名馬。
白老ファームに生を受けたステイゴールドは、12月の旧3歳新馬でデビュー。しかし骨膜炎による休養や逸走による競走中止などで思うようにいかず、未勝利を突破したのは旧4歳時の5月11日のことだった。勿論ダービーに間に合うわけがなく、菊花賞への切符を手にすべく条件戦を走ることとなる。
続く500万下(現1勝クラス)のすいれん賞を連勝で突破し、900万下(現2勝クラス)は2戦目の阿寒湖特別で勝利。そのままの勢いで菊花賞トライアルの神戸新聞杯に挑むもののマチカネフクキタルの4着。優先出走権は3着までだったので菊花賞への参戦が危ぶまれたが、回避馬が出たことにより出走を果たす。結果は8着に終わり、再び自己条件に舞い戻ることになる。
その後中3週で挑んだ1600万下で惜しい2着に入り、明け1月の万葉ステークスでオープンに挑むがここも2着、それではと1600万下に戻った松籟ステークスで2着、ダイヤモンドステークスで再度重賞に挑戦しては2着、この2着で収得賞金が加算されオープン馬となり、続く日経賞ではテンジンショウグンの大穴決着の前に4着を挟んで天皇賞(春)でのGⅠ再挑戦で2着、目黒記念で3着に敗れては宝塚記念でサイレンススズカに届かずの2着…と、2着ばっかりの日々が続く。それも条件戦からGⅠまで何を走っても2着。強いんだか弱いんだかわからないまま、「主な勝ち鞍:阿寒湖特別(900万下)」だけがパドック映像に燦然と輝いていた。その様子はネット掲示板でネタにされる一方で、いつかは大きいところを勝てるんじゃないかと期待を寄せるファンも増え始めた。また、誰が相手でも2-3着に来るので馬連やワイドの軸としては固い馬であり(当時馬単はなし)、馬券師の注目も集めた。
しかしながら重賞勝利があと少しで届かず、「黄金世代」こと1998年クラシック世代の影で名脇役のまま1998-1999年を終える。翌2000年にはテイエムオペラオーが頭角を現しはじめ、主戦騎手の熊沢重文も天皇賞(春)を最後に降板となってしまう。
熊沢に代わりかつてゴールデンホイップTで駆った武豊を鞍上に迎え、目黒記念に挑んだステイゴールドは、後方待機策から直線残り100mでマチカネキンノホシを捉え、差しきり勝ちを決める。旧7歳にしてついに掴んだ重賞に、土曜のGⅡ、しかも雨の中だったにも関わらず東京競馬場には割れんばかりの歓声が上がったという。上記のヒーロー列伝の製作が決まったのはこの目黒記念を勝つ前なのだから如何に愛されているのかが窺えるだろう。
しかし、GⅠ戦線では世紀末覇王と化したテイエムオペラオーの前になすすべなく、かといってメイショウドトウが立ちはだかっていたためシルバーコレクターにもなれず、その下にはナリタトップロードかラスカルスズカがいたためブロンズコレクターにもなれず、ギリギリ掲示板が精一杯という状態のまま2000年も終わってしまった。
明け1月の日経新春杯はひるがえって勝利を収め、重賞2勝目を上げる。その勢いのまま、なんとドバイシーマクラシックへの出走が決定。トゥザヴィクトリーの帯同馬のような扱いではあったが、旧7歳まで重賞未勝利だった馬としては破格の扱いを受けて、当時はまだ珍しかった海外遠征に挑むことになった。
はるばるドバイに赴いたステイゴールドだったが、輸送による消耗が極めて激しく、カイバもろくに喉を通らずにガリガリの状態で本番を迎えることになってしまう。ドバイSCには昨年JCで覇王と鎬を削ったUAEのエース・ファンタスティックライトをはじめとした世界の名馬がずらり。こんな中で状態最悪のGⅡ2勝馬が勝てる可能性など皆無にも思われた。
ところが、そのような状態にもかかわらず、ステイゴールドは先頭を走るファンタスティックライトに食らいつき、並んでゴール板を駆け抜けたのである。写真判定の結果はハナ差でステイゴールドの勝利。無事に走れるだけでも御の字だったはずのレースは、世界最強馬を倒す大金星へと変わったのだ。やったね! これで晴れてGⅠ馬だ!
…とはならなかった。当時のドバイシーマクラシックはGⅡであり、GⅠに昇格するのは翌年だったのである。獲得賞金に120万米ドルという大金を積んだとはいえ、身分はまだGⅡ馬のまま。
この勝利により種牡馬入りが決定したことはしたのだが、ドバイSCの立ち位置が微妙で交渉が揉めに揉め、2001年の繁殖シーズンに間に合わなくなったために1年の現役続行が決定する。
流石に遠征疲れを考慮してか天皇賞(春)は出走を見送り、次戦となる宝塚記念ではメイショウドトウ雪辱の影で4着と掲示板を確保し、秋の京都大賞典に向かうが…ナリタトップロードをかわして先頭に向かおうとした際、前々から問題となっていた左への斜行癖が発生。トップロードの進路を妨害して足を引っかけてしまい、鞍上の渡辺薫彦が激しく落馬する事態になってしまう。1位入線はしたものの当然ながら失格。繰り上がりで1着となったのはテイエムオペラオーだったが、馬主の竹園正繼がステイゴールドの鞍上後藤浩輝に怒鳴りつける場面も見られた。
このこともあって、ステイゴールド陣営は斜行癖を徹底的に矯正することを決定。左目のみを覆う特殊なブリンカーの装着など必死の努力の結果、ジャパンカップでは初戦以来メイショウドトウに先着し4着と手応えを得る。そして暮れの大一番は、有馬記念…ではなく2度目の海外遠征を選択。香港・沙田競馬場で行われる香港ヴァーズを引退レースとすることになった。
中団やや後ろに控えたステイゴールドは、3コーナーで進出を開始し先頭に立ったエクラールに狙いを定め、大外から捲って2番手に立った。しかし彼が4コーナーをまわりきった時点でエクラールは後続を5馬身突き放しており、さらに左への斜行癖を矯正されたステイゴールドはここにきて右にササり始めてしまった。
ここで奇跡が起こる。内ラチいっぱいまで右に斜行しきったステイゴールドは、それ以上斜めに進めないので前に走らざるをえず、敢然と前のエクラールを追い始めたのである。後に武豊がディープインパクトを引き合いに出して「羽根が生えたよう」と言わしめた一世一代の末脚が、1完歩ごとにエクラールを追い詰める。そして…アタマ差差しきったところがゴール板だった。
5年間の競走生活、通算50戦の果て。ステイゴールドは長い旅路の終着点を念願のGⅠ勝利で飾ったのである。参戦に当たって香港ジョッキークラブが彼に付けた香港名は、「黄金旅程」。その波瀾万丈の馬生にふさわしい名を戴いた現7歳の牡馬は、この勝利を手土産に種牡馬生活に入ることとなった。
当初引退式の予定はなかったが、ファンとJRAの強い要望により京都競馬場で引退式が行われ、名前の由来ともなったスティーヴィー・ワンダーの『Stay Gold』をBGMに、彼はターフを去った。
かくの如くドラマに満ちた馬生を送ったステイゴールドであるが、結果だけ見ればGⅠ1勝馬。すでにサンデーサイレンス産駒であふれていた2002年以降の競馬界において彼への評価は厳しかった。しかしながら、それはサンデー後継としては破格の種付け料であるということでもあり、北海道門別町のブリーダーズ・スタリオン・ステーションに繋養されたステイゴールドは、中小の牧場を中心に人気の種牡馬となった。
産駒がデビューしてみると、マイネルネオス・ドリームジャーニー・ナカヤマフェスタ・オルフェーヴル・ゴールドシップ…と出るわ出るわ、産駒が次々にGⅠを勝利。強いだけでなく、父譲りの気性難が揃いも揃っておもしろい方向に突出しており、競馬界に数多くの伝説とネタを提供した。この強烈な個性がステイゴールド産駒の魅力であり、このラインに熱狂的なファンがいる要因でもある。
こうして数多の名馬ないし迷馬を世に送り出したステイゴールドだが、2015年、大動脈瘤破裂により突如この世を去る。しかし、コルトサイアー[2]だったこともあって既に後継種牡馬が続々とスタッドインしており、孫世代の活躍馬も増えつつある。
善戦マンから内国産馬史上初の海外GⅠ勝利馬へ、そして愛すべき産駒たちを次々と輩出した名種牡馬へ。立場は変われども、ファンは彼の生き様を、そして死後の道筋をも愛し続けた。彼の「黄金旅程」は、彼を愛するファンがいる限り、これからも続くことだろう。
詳しくは当該記事へ→ステイゴールド
未実装かつ発表間近のため、今は存在しない
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掲示板
146 ななしのよっしん
2025/07/07(月) 11:58:40 ID: 4sgKt+3/YD
まだろくに情報が出てないのにステゴのキャラ付けされてるけど、
大丈夫?どこぞのウマ娘がおいたん化したみたいに乖離(解釈違い)起きない?
147 ななしのよっしん
2025/07/10(木) 10:10:45 ID: 3Yl8mJ1MHy
そこは「それはそれ!これはこれ!」精神よ。
まあ、現状「本人的に譲れないルールはあるけどそれが世間に認められるかは別問題」って感じっぽいというか、そもそも原作のステゴ自体がマイルール絶対主義だったのでそれをウマ娘的にマイルドに表現してるというか
148 ななしのよっしん
2025/07/11(金) 19:32:41 ID: 4sgKt+3/YD
急上昇ワード改
最終更新:2025/07/12(土) 13:00
最終更新:2025/07/12(土) 12:00
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