エンジン (engine)とは、
- 動力機関のうち、原動機の1つ、その中でも特に熱を利用した物(熱機関)の事を指す。
- コンピュータを使用し、さまざまな情報処理を実行する機構またはプログラム。
または特殊なサブルーチンの一つで繰り返し動作の制御を行う。ジェネレータと言う。
概要
言葉その物は、与えられた物から何らかの違う結果を生み出す仕組みを指す汎用語。漢字では機関と表記。
一般的に動力を生み出す物に使用されることが多いがそれには限定されない。
主な機構・プログラム
- 物理演算エンジン
質量・速度・摩擦・風といった、古典力学的な法則をシミュレーションするソフトウェア。 - レンダリングエンジン
形式的なデータから適切な形に表現しなおすソフトウェア。レイアウトエンジン、レンダラとも。 - 検索エンジン
インターネットに存在する情報を検索する。 - テンプレートエンジン
テンプレートと呼ばれる雛形に、入力データを合成し、成果ドキュメントを出力する。
関連項目
主な熱機関
熱機関では作動流体に熱エネルギーを与え、その一部が機械出力に変換される(作動流体は圧縮→加熱→膨張→冷却というサイクルを繰り返す)。
外部で発生した熱エネルギーを壁面(熱交換器)を介して作動流体に伝えるのが外燃機関で、エンジン内部で作動流体を直接加熱するのが内燃機関になる。
外燃機関
外燃機関は、熱交換器により熱源の熱を作動流体(ガス)に与え、それによる熱膨張によってピストンやタービンの羽を押し、回転するなどの運動エネルギーを得る物である。熱効率がけして良いとは言えない物があるが、熱源を発生させる燃料は重油・石炭・原子力・太陽熱・廃熱など何でも良い。
- 蒸気機関
水蒸気を使用。燃料は木炭、石炭、石油(ガソリン、重油)などを燃やす熱で水蒸気を発生させる。 - スターリングエンジン
- 熱音響機関
音波振動の膨張・圧縮を熱機関に応用した機関で、サイクルはスターリングエンジンに倣う。 - 原子力エンジン(蒸気タービンを用いない物)
- 対消滅エンジン(理論のみ)
内燃機関
内燃機関は燃焼ガスで直接ピストンやタービンの羽を押し回転するなどの運動エネルギーを得る物である。熱効率が良い等の特徴があるが使える性質の燃料に制約がある。
- レシプロエンジン
往復動機関あるいはピストンエンジン・ピストン機関とも。詳しくは「レシプロエンジン」の記事参照。- 木炭エンジン
- 石炭エンジン
石炭の粉末を燃やして動く。 - ガソリンエンジン
ガソリン機関とも、動力を生み出すコストが安い為、自動車、自動二輪車などに幅広く利用されている。 - ディーゼルエンジン
ディーゼル機関とも、実用的な内燃機関の中ではもっとも熱効率に優れる。 - グローエンジン
焼玉エンジン、焼玉機関とも言われる。或いは点火方法の特徴からセミ・ディーゼルとも。 - 水素燃料エンジン
水素ガスを燃料とし究極の無公害エンジンとも、ただし課題が多い。 - ロータリーエンジン(回転式エンジン)
英語でロータリーエンジンと言うとこちらを指す場合が多い。
主に初期の航空機で使われていたエンジンで固定されたクランクシャフトを中心にエンジン本体が回転する。
- ロータリーエンジン(ヴァンケルエンジン)
円運動から直接動力を得る。 - ロケットエンジン
推進剤を噴射する反動で推力を得るエンジン。 - ガスタービンエンジン
高温の気体によりタービンを回転させ動力や推進力を得る。 - ダクトエンジン
ジェットエンジンの内、圧縮機やタービンを用いず燃焼ガスをそのまま推力として利用する。単純な構造が魅力。
その他
エンジンオイルなど、安定した稼働を支える縁の下の力持ちである。(血液に例えられる場合もある)
飛行機・ヘリコプターといった航空機においては、エンジントラブルに備えて2つ以上のエンジンを積んでいる(双発)場合が多い。特に洋上飛行を想定した艦載機などは双発機が多い。ただしエンジンが増えるほどメンテナンスの手間や時間・コストは増える欠点がある。
かつては信頼性の問題から長距離の洋上飛行を行う飛行機は4発以上のエンジンが必要だった。(エンジントラブルが発生しても最悪1発でも残っていれば基本的に飛行は可能だが、最寄りの空港へ緊急着陸といった措置が取られる場合が多い)
航空機用のジェット燃料を使用する小型高出力のガスタービンエンジンなどを搭載している戦車[1]もある。当然ながら燃費もべらぼーに悪い。(そもそも戦車や装甲車は基本的にそれ自体が燃費が悪い)
自動車のような薄い鉄板では銃弾は防げないが、自動車のエンジン部分に限っては内燃機関の爆発に耐えうる強度を持っているため有効な防弾性を持つ。
ニコニコ動画上
エンジンの作業工程は(もちろん)直に見ることは難しい。そのため、関連動画の大半はエンジンの起動を外部から見たり、あるいはエンジン音を楽しんだりする動画が多い。エンジン音を楽しむというのも変な話だが、実際F1レーシングを観戦する際はこのエンジン音が響き渡る点がたまらないのだという。
また農業などに使う耕運機などは間近で見れるエンジンであるため、農業系のエンジン動画も存在する。
さらに、純粋に「エンジンマニア」のための動画もアップロードされている。
関連動画
関連項目
熱機関 |
コンピュータ駆動方式その他 |
脚注
子記事
兄弟記事
- なし
- 4
- 0pt