クッキングパパとは、うえやまとち原作の青年漫画作品及びテレビアニメ作品及びテレビドラマ作品である。
概要
原作版は講談社から出版されている『週刊・モーニング誌』で1985年の11・12号の2号連続の読みきりだったが、すぐに14号で連載化をする。2022年3月には1,600回を達成。2024年4月現在で単行本は169巻。
福岡県福岡市博多を舞台に、基本ストーリーは家庭や職場や学校の人間関係の中で、主人公・荒岩一味はじめ各キャラクターが料理の腕をふるうというもの。基本的には九州地方の郷土料理が登場することが多いが、普段のお惣菜のレシピが掲載される率も高い(初期の頃だとハンバーグの作り方も掲載されていた)。
原作には屋台の小金ちゃんや清美食堂など、実在するお店が登場することがある。また、実在の有名人が登場することがある(例:工藤公康(福岡ソフトバンクホークス監督)、滝川クリステル、ナイツなど)。似ているかどうかは読者の判断に任せたい。
アニメ版は1992年4月から1995年5月までABC発テレビ朝日系列で毎週木曜日の19時から19時30分まで、全141話が放送され、後にDVD化されている。EDと予告の前に、「今晩のうまかもん」と題して、そのアニメの中で作られた料理の作り方の実写VTRが流れる(ただし、DVDには収録されていない)。
ドラマ版は、2008年8月29日に放送された。制作は福岡県を拠点にしているテレビ西日本(TNC)発でフジテレビ系列で放送された。TNCが開局50周年記念ドラマである。
ドラマ版では、荒岩一味役を山口智充が担当。ファンからは「ちょっと原作を無視しすぎ」と不評を買ったが、一味の実母・荒岩カツ代役の女優 & 歌手の中尾ミエは、カツ代のサバサバした性格を再現しているため好評だったが、一味の料理を良く評価したことで原作ファンからは少々不評を買う結果となった。[1]
登場人物
※ キャストは、CV:左側がアニメ版CV/演:右側がドラマ版出演者を表示しています。
荒岩一家
- 荒岩一味(あらいわ かずみ)- CV:玄田哲章/演:山口智充
- 本作品の主人公。金丸産業営業二課課長(2016年4月現在)。生まれも育ちも福岡県。
料理の腕はプロ級で、料理や食材に関する知識も兼ね備えている。連載当初は料理の凄腕を周囲には隠していた(これは連載当時の世間の風潮によるものを反映している)。
立派な顎が特徴的だが、これは母親からの遺伝である(まことやみゆきに遺伝しなかったのは不幸中の幸いである)。
幼少期に父親を事故で失ってから自立心が芽生え、料理本など独学で料理の腕を磨くようになった(理科の実験で使う鮒を三枚おろしにするなど少々行き過ぎた場面もあるが)。
妻の虹子とは大学時代に知り合ったのをきっかけに結婚した。
通勤には原動機付自転車を使用している。味知という風貌が似ても似つかぬ妹がいる。
太くてごつごつとした指ながらもフォークギターの演奏が得意。 - 荒岩虹子(あらいわ にじこ)- CV:勝生真沙子/演:富田靖子
- 主人公の妻。ニチフク新聞文化部副部長。
明るいムードメーカーで、仕事では部下・上司からの信頼も厚いキャリアウーマン。
幼少の頃から活発だったようで、学生時代はテニス部に所属。それとは反対に家事は全くダメだったが、近年は克服しているようである。
料理を食べることが好きで、料理を作るのが好きな一味とはまさにお似合いの夫婦である。 - 荒岩まこと(あらいわ まこと)- CV:高山みなみ/演:花岡拓未
- 一家の長男。
現在は沖縄の大学に通いながら就活生をしている。
性格は真面目で優しく、小学生から高校生まで水泳に熱中していたスポーツマンである(ただし、鈍足なのは父親譲り)。
小学生の時に一目ぼれした幼馴染のさなえと付き合っている。が、同級生のえつこから片思いされてたり沖縄の居酒屋のバイト先の女性から片思いされてたりと何かとモテる。小学生の頃から一味から料理を教わったりしていたため、料理の腕は抜群。 - 荒岩みゆき(あらいわ みゆき)- CV:高山みなみ/演:櫻井詩月
- 一家の長女。
コミックス第21巻にて帝王切開で誕生した。小学6年生。
性格はボーイッシュタイプで、母親譲りの活発な子。兄のまことと兄妹仲も良い。
コミック第114巻で「女の子の日」を迎えた事を告白するエピソードがある。
吉岡家
- 吉岡カツ代(よしおか かつよ)- CV:くじら/演:中尾ミエ
- 一味と未知の母。コミック第4巻で初登場。
立派なアゴを持っているということで、一味のアゴは遺伝的なものと思われる(コミック第9巻で取引先のイタリア人社員にそっくりだと笑われたり、コミック第47巻では会社の先輩に女装している一味と間違えられたりした)。
初登場時の苗字は荒岩だったが、後述の吉岡を再婚したことで吉岡カツ代になった。 - 吉岡(よしおか)- CV:八奈見乗児
- カツ代の夫で一味・未知の義父。名前は不明。コミック第11巻で初登場。
開業医で吉岡病院の院長。長いこと独身であったが、ある日カツ代が院長室を掃除しに来たことがきっかけで交際が始まり、半ば転がり込むという形でカツ代と結婚した。
カツ代や一味、孫のまことやみゆきまでも敬語で話す。
荒岩一家の関係者
- 田中一(たなか はじめ)- CV:飛田展男/演:上山竜司)
- 一味の会社の部下。金丸産業営業二課係長。基本的にお調子者だがムードメーカーでもある。
独身時代は美人に弱く、片思いが多くフラれてもすぐに忘れて違う恋に走る寅さん的な性格だった。
独身時代は遅刻の連続、部屋は散らかり放題のダメ人間であった。
会社の先輩である木村夢子と結婚し、2人の子宝に恵まれる。
三人兄弟の長男で、一番目の弟は大阪のデパートの店員で、二番目の弟は大学でラッキョウの研究をしている。 - 田中夢子(たなか ゆめこ)- CV:冬馬由美/演:加藤夏希
- 一の妻で一味の会社の元部下。旧姓・木村。
美人だが当初は一味に好意を抱いていて、不倫願望もあった少し危険な女キャラであった。
コミック第1巻で一味がアイスクリームを作っているところを見て、一味が料理をすることを知る。一味が料理をすることを隠したがっていることを気遣い、会社の人たちには秘密にしている。
田中と結婚した後は、会社を寿退社し二人の子供を持つ良きママである。 - 森山みつぐ(もりやま みつぐ ※ アニメ版の苗字は三浦)- CV:頓宮恭子→丸山裕子
- まことの大親友。大学生。
たらこ唇が特徴で、(まことと比べると顔立ちは残念な部類に入るが)性格は家族思いで誠実。
小学生時代は偏食家で特に魚が大嫌いだったが克服している。
まことと違って料理はあまり得意な方ではないが、卵焼きや肉巻きおにぎりなど得意料理もある。
えつ子とは一応カップルではあるが、時々ケンカもする。 - 小原えつこ(おはらえつこ) - CV:矢島晶子
- 小学生~中学生までの同級生。大学生。
まことに片思いしていたが、その気持ちは秘めていた。一応みつぐと付き合ってはいるが、未だに好きな気持ちを捨てられない(第133巻では、まこととの意味深なツーショットが表紙になっている)。 - 吉永さなえ(よしなが さなえ)-CV:かないみか
- まこととは小学校からの同級生であり恋人。
コミック第4巻で東京へ引っ越してしまうが、第26巻で博多に戻ってくる。まこととは一度気まずい関係になるものの、仲を深めている。
東京に住んでいる親戚の家に下宿しながら東京の大学に通っている。
関連動画
関連リンク
関連項目
脚注
- *基本的に息子の一味と娘の味知には敢えて厳しい態度で取っており、特に一味の料理には内心は評価をしていても褒めずに厳しい評価をしている節があるものの孫のまことやみゆきなどが関わった際には少々甘い評価をしている節がある。
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