ニルス・ニールセンとは、アニメ『ガンダムビルドファイターズ』の登場人物である。
概要
第七回ガンプラ世界大会のアメリカ代表の少年。使用ガンプラは戦国アストレイ頑駄無。地区大会決勝直前までは少々鈍い金色と臙脂色を合わせた百式も使用していた。
父が世界的名探偵、母が日本武術の達人と少々変わった出自を持つ文武両道のサラブレッド。
13歳ながら飛び級で名門大学に進学し、しかも博士号を三つも持つことから「アーリージーニアス」の異名を持つ。
また母の影響か空手、柔道といった日本の武道の有段者であり、バトル時には白の羽織と袴に下駄を身に付け、バトル前に手を合わせてお辞儀をするところなどから「サムライボーイ」という呼ばれることも。武術の他にも忍術の心得もあることが15話で判明する。
謎の多いプラフスキー粒子を大学の論文にし、粒子の別分野への応用できるかを確かめるためにガンプラバトルを始め、プラフスキー粒子の技術を独占しているPPSE社に近づく目的で世界大会へ出場することとなる。
ファイターとしての実力は高く、イタリア代表のリカルド・フェリーニのライバルであり世界大会常連のグレコ・ローガンを傷一つ付けられることなく圧勝するほどであり、イオリ・セイ&レイジ、アイラ・ユルキアイネンと共に新世代の到来、そしてガンプラバトルそのものの革新を予感させる存在となる。
ビルダーとしても優秀で、戦国アストレイの他にもヤジマ・キャロラインに命令依頼されて作った騎士ガンダムはわずか数日、しかもガンプラ初心者のキャロラインとの共同制作(どこまで関与したか不明)でありながらあのセイをも唸らせるほどの出来栄えを誇る。
これでガンプラに触れてまだ三ヶ月というところを見ると、若き天才の異名に偽りなしといったところである。
しかし高い制作技量やバトルセンスを持つ一方でガンプラは単なる遊び、研究の一環としか捉えおらず、勝負に勝つことよりも試合に勝ち進むことを何よりの優先とするなど、他のファイターとは考え方の根本が違う。そのためかメイジン・カワグチからは「ガンプラは好きではないようだな」と言われた。
事実、ガンプラを丹精込めて作り全力で戦う姿勢を理解はできるが共感はできない、たかがおもちゃの戦いとセイ達の前で吐き捨てた。
第二ピリオドのロワイヤルでは最小限の戦闘でやり過ごそうとしたり、戦う必要性が皆無の1/48ザクⅡを相手にするセイとレイジの行動を無謀、愚かと切り捨てようとしたり、負けても本選出場が確定しているリカルドが機体を失ってでも勝負に勝とうとする姿勢を疑問視するなど、ガンプラに心血を注ぎきっていない故の言動が所々見て取れる。
だが、1/48ザクⅡに猛然と立ち向かうセイ、レイジ、リカルド、マオに感化され、見つかってしまうこと可能性を考慮せず助太刀に入ったり、セイ達とマオのバトルを見て「すごい…!」と声を漏らすなど胸には熱いものをしっかり秘めている。
初期OPから登場していたにも関わらず主役サイドとの絡みが殆どなかったが、決勝トーナメント準々決勝にてついにセイ・レイジ組との対戦を果たす。
しかし彼の目的はあくまでプラフスキー粒子の解明のため、以前ニンジャボーイをした時にマシタ会長の会話を盗み聞きし、その内容からセイ、レイジのどちらかが粒子の秘密を握っていると考えたニルスは決戦前夜に彼らを呼びだし、プラフスキー粒子の情報を思い出し次第こちらに提示すれば棄権してやるという交渉を持ちかけた。このガンプラバトルを軽視した申し出、それに加え大会出場者全員の熱意を踏み躙るような発言をし、あの温厚なセイが激昂、交渉決裂となり正面衝突の形となる。
バトルではスタービルドストライクガンダムに(武装による有利があったとはいえ)最初からRGシステムを使わせ、粒子発勁により両腕を破壊するほどの強さを見せつけた。しかし相手も予想の範囲を超えた強さを見せ、菊一文字、虎徹、サブアーム、両腕と全ての攻撃手段を破壊されてしまう。
全ての武装を失い負けが濃厚になったのを見てか、大会側から双方戦闘続行が困難という判定で1分間の補修時間が与えられた。その中でニルスは自分の中で最強を誇っていた戦国アストレイがここまで破壊されたことに対する憤りを覚え、そして心の奥底で燻っていた炎が激しく燃え上がる。
補修時間終了後は凄まじいなぐりあい宇宙…もとい地上を繰り広げたが最終的にセイ、レイジ、スタービルドストライクの渾身の一撃、「RGビルドナックル」によって負けてしまう。
しかしその戦いの中で熱い闘志を滾らせて、当初の目的も忘れただ勝つことを考えて戦っている姿を見てレイジからガンプラが好きなんじゃないかと指摘され、自分はガンプラが好きなんだという本当の気持ちに気付いた。
ニルスのスポンサーであるヤジマ商事の社長令嬢であるキャロラインとは上記の騎士ガンダム作成の時の付き合いであり、基本的に大人びている彼も彼女の強引っぷりには勝てないのか押されっぱなしである。
その後再登場した時にはなぜか彼女を自称され、補修時間中に熱い激励を貰った。爆発しろ
試合終了後には彼を褒め、励ますと自称するだけあってちゃんと彼女らしいことをしていた。その後ニルスは少し呆れたような顔をしたが、その後にはにかんだ笑顔を見せてくれた。そこにはクールでクレバーな若き天才の姿はなく、好きなものをみつけ、女の子に励まされ照れながらも喜ぶ13歳の笑顔があった。
決勝戦終了後の要塞戦ではセイ達と共にモックの大群に立ち向かい、要塞に突入するセイ達を支援した。
結局結晶が破壊され、ガンプラバトルはできなくなってしまったが、大会終了後にヤジマ商事のバックアップのもと、
プラフスキー粒子の人工的な生成に成功する。ガンプラバトルを始めとした、それらに関連する商業権利は
PPSE社からヤジマ商事に譲渡され、再び世界中のガンプラバトルを盛り上げる立役者となった。
ビルドファイターズトライ
ビルドファイターズトライに再登場した際にはヤジマ商事のトップに立ち、日夜プラフスキー粒子についての研究を続けている。
それに伴ってガンプラバトルは引退。
「プラフスキー粒子について知り尽くしている自分が一線に残るのは不公平」とのこと。
どうやらあれからキャロラインと結婚しヤジマ家の婿養子になったらしく、「ニルス・ヤジマ」と名前を変えていた。
戦国アストレイ頑駄無
SENGOKU ASTREY GUNDAM 戦国アストレイ頑駄無 |
|
型式番号 | 侍ノ弐 |
全高 | 17.9m |
重量 | 58.2t |
搭乗者 | ニルス・ニールセン |
武装 | サムライソード×2(菊一文字 虎徹) 鬼の盾 |
必殺技 | 粒子発勁 |
ニルスが作成、使用するガンプラ。ベースはガンダムアストレイ レッドフレーム(明記はされていないがおそらく最新キットであるフライトユニット装備のものと思われる)。
デザインは本家アストレイのデザインを担当した阿久津潤一氏。
甲冑を身にまとったような外見をしており、二振りのサムライソードのみを武装とするなど名前に違わず和を前面に出したサムライテイストな機体となっている。これらは日本武術に精通しているニルスが動きやすいように自身に合わせて改修した結果である。
19話で見せた、腕を組んで静かに佇み、天守閣の屋根上で待つ姿はどこか忍者を思わせる。本人に忍術の心得があるからだろうか。
唯一の攻撃武装であるサムライソードの「菊一文字」、「虎徹」(それぞれベース機であるレッドフレームが持つ刀の銘の和訳)は粒子変容塗料なる物が塗られており、これにより刀の角度を変え、プラフスキー粒子の粒子帯を変移させることで斬撃を衝撃波にして飛ばしたり、ビームを弾いたり切り裂いたりできる攻防一体の武装となっている。
刀をマウントしている両肩の大袖に当たる増加装甲はサブアーム(というよりほぼ隠し腕)としても機能する。また、粒子発勁を使用する時には手甲代わりに使うこともある。
背面に付けられている鬼の面は取り外して鬼の盾というシールドとして使用できる。初使用で即破壊されたが。
粒子発勁を使用する時に鬼の面の口が閉じ、目が光る(単なる演出なのか、発勁の発動と連動してるのかは不明)
また、目の部分はスラスターとして機能しており、高い推力で戦国アストレイ頑駄無の突撃力を支えている。
第三ピリオドのバトルウェポンバトルではレドームヨーヨーが配布され、ヨーヨーから出ているビームロープで敵機の首を括って吊り上げた後にビームロープを指で弾き機能停止させるというどこかで見たことある技を披露してくれた。
第七ピリオドのレースではニルスがレース用に新しく作成したモビルホースの風雲再起に跨り見事1位でゴールした。馬を駆るその姿はさながら暴れん坊将軍の類である。
そしてこの機体には奥の手としてプラフスキー粒子を応用した謎のシステムが搭載されているが、グレコ戦で一度見せたのみに止まっており、どのようなカラクリか注目を集めたが19話にてついにその全貌が明かされた。
謎のシステムの正体は中国武術の発勁をガンプラで再現し、プラフスキー粒子を相手のガンプラに無理やり流しこみ内部から破壊する必殺技、粒子発勁であった。メイジン「不可解な…戦国の名を付けておいて、中国武術とは!!」
その威力は凄まじく、手負いとは言えグレコの「トールギスワルキューレ」を一撃で破壊し、さらに衝撃の余波で自身の周囲のフィールドに巨大なクレーターを作るほど。ビルドストライク戦ではRGビルドナックルとのぶつかり合い一発でフィールドの天守閣が崩壊した。
しかし流しこむ「気」の代わりであるプラフスキー粒子はガンプラのプラスチックにしか反応しないため、瞬間接着剤などの粒子を通さないものを間に挟まれると流しこめず不発に終わるという弱点もある。
セイはこれを利用して右腕のフレーム周りを接着剤で補強して覆い、RGシステムのパワーを殺さずに、
粒子発勁を破ることに成功している。
関連コミュニティ
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関連項目
- ガンダムビルドファイターズ
- ヤジマ・キャロライン(契約相手の令嬢⇒彼女⇒婚約者⇒妻)
- イオリ・セイ(友人)
- 侍
- ガンダムシリーズの登場人物一覧
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