『ニーチェ先生』とは、松駒氏がTwitter上で紹介した大型新人、もしくは彼に関するツイートを原作とした漫画である。
漫画版の正式なタイトルは『ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~』で、作品の作画はハシモトが担当。現在、カドコミにて連載中。
概要
ニーチェ先生~コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた~ | |
漫画 | |
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原作 | 松駒 |
作画 | ハシモト |
出版社 | KADOKAWA |
レーベル | MFコミックス |
掲載 | 月刊コミックジーン → カドコミ |
掲載期間 | 2013年7月 - |
巻数 | 既刊20巻(2024年2月時点) |
漫画テンプレート |
松駒は時々、大型新人・ニーチェ先生にまつわるエピソードをTwitter上でつぶやいていた。このつぶやきを『コンビニに、さとり世代の新人が舞い降りた。』というタイトルでtogetterでまとめたところ、たちまち話題となり、twitter上での閲覧数が300万を突破した。この反響により、コミカライズ化が決定。コミックも好評で、書籍版は250万部の発行部数を記録したという。
舞台はコンビニ「スリーセブン」の寺院通り店だが、元ネタはよく考えなくてもセブンイレブン。松駒氏は「2巻がセブンイレブンで発売されると聞いて、発売日が命日に変わった気分です」と巻末でコメントを残し、同社の懐の深さに動揺していた。また、登場人物は空想上の生物だと噂されるが松駒自身は否定している。
売上こそ好評だが、メディア展開は無理だろうと思われていた本作だが、どういうわけか実写ドラマ化が決定。2016年1月からHuluで配信、及び日本テレビ系列の全国ネットで放送された(一部地域除く)。このことに原作者の松駒は以下の通りにコメントしている。
「マンガの実写化といえば『終わった』と辛らつな声も頂戴するものですが、原作者の私からすれば『むしろ始まるの?』という心地です。半信半疑どころか一信九疑です。しかも、脚本演出は福田雄一さん。『“勇者ヨシヒコ”シリーズ』を手がけたお方が携わるとは。演じて下さるキャストの方々も雲の上にお住まいかと思う方々ばかりで、五体投地の構えを崩せません。三次元(現実)→二次元(Twitter)→二次元(漫画)→三次元(実写)という特殊な経緯で生まれる作品を、皆様と一緒に楽しめれば原作者冥利につきます!」
ドラマ版ではオリジナルキャラクターとして立崎萌というキャラクターを登場させたり、役者上の理由で松駒のビジュアルが少し変わるなどの変更点がある。撮影は黒幕で覆った閉店後のコンビニとグリーンバックで行われた[1]。撮影期間は5週間…かと思いきや10日間。無謀なスケジュールかと言われるとそうではなく、手際よく迅速に準備をすすめるスタッフとしっかりと台本を読み込む出演者の努力により、予定より数時間早くクランクアップした[2]。
今後、どのような道をたどるかは仏のみぞ知る。とりあえず原作者にふんどし送ったり、宗教の勧誘するのはやめとけ。普通のファンレターの方が喜ぶから。
主な登場人物
スリーセブン寺院通り店従業員
- 松駒(CV:小野賢章/演:浦井健治)
本作唯一のツッコミ。就職浪人で、面接まで進む企業はアレな企業ばかりで、他の企業は本人の性格が災いし、不採用通知が届く日々を過ごしている。が、23歳にしておっさんに萌えを見出しているあたり、彼も業が深いといえよう。
ドラマ版ではメガネをしていない。これは浦井の場合、メガネを掛けると似合いすぎて超クールな雰囲気になってしまうからであった。 - 仁井智慧(CV:杉田智和/演:間宮祥太郎)
当店きっての大型新人。両親は敬虔なクリスチャンだが、10年前に起こったあるハプニングが原因でアンチクライストな仏教徒に転身、現在は僧侶になるべく大学の仏教学部に在籍。客足を減らしたいという接客業にあるまじき願望を抱えており、その為なら問題のある客の傾向を徹底的に調べあげる等、色々な意味でねじ曲がった努力を惜しまない。仏教徒によるバンドのメンバーとしても活動しているがその内容はこれに近い。 - 渡利久慈(CV:森久保祥太郎/演:じろう(シソンヌ))
通称、宝くじ先輩。極貧生活故にがめつい…のに、堅実な生活を送る気ゼロ。宝くじによる一攫千金を夢見て今日も宝くじを購入するダメ男。しかもニーチェ先生が真理を説いたにもかかわらず、やめる気がない。金を抜き取りたい欲望と戦わないと持たないという欠点こそあるがキャッシュチャージの仮点検は正確。他の業務もしっかりとこなすなど、店員としては優秀。 - オーナー(CV:高戸靖広/演:佐藤二朗)
小太りで童顔のおっさん。おそらく、人を見る目があるので人事部にいたならありがたい存在。…しかし、KYな上に発注する商品が明らかに売れなさそうなものであるため(しかも大量に)、従業員にはもちろん、家族からも睨まれている(嫌われてはいないが)。第4巻で商品の細やか変化に気づく程の観察眼があることが判明。
ドラマ版では役名が店長に変更されている。 - 柴田健(演:松田凌)
7hoursから登場したアルバイト。大学入学直前に入ってきたワンコ系男子で、万引き犯を「お金を払い忘れている人」と認識するいい子のはずだった。しかし、蓋を開けてみれば性風俗、もしくは非合法なバイトの経験があったり、妙に犯罪関係の法律などに詳しかったり、明らかにアレ系のお兄さんが身内にいたりと、探ってはいけないような真っ黒なバックグラウンドを抱えている。
ドラマ版のキャストについて、松駒は「シバケン君だ……!」と評価。 - 黒木珠子
夕勤スタッフの女性。普段は感じの良い女性なのだが、日頃の鬱憤をガンシューティングゲームで晴らし、コインを袋に詰めて獲物として使用していると思しき描写が見受けられる。どうしてそうなる。本性を知っているのは松駒のみ。広義の意味で人外がテリトリの腐女子でもある。 - 宇井
23hoursより登場した新人バイト。有名料理店を渡り歩き(しかも支配人にまで上り詰めてる)、名門ホテルの研修も担当、デザイン工房で大賞を獲得したり数多くの特許を取得した68歳。…どう考えてもこの店にいてもらっていいのか非常に悩む逸材。柴田とはホテルマン時代に一度知り合っている。 - 奈良原豊
単行本5巻に登場した新人店員。あまりの人員不足の為、採用されたのだが…一言で言えばゆとり世代の悪いイメージとDQNのイメージを凝縮したような人物。ある日を境に出勤しなくなった上に音信不通だとわかった途端に、スリーセブンはある行動に出た…。
その他関係者
- 塩山楓(CV:堀江由衣/演:松井玲奈)
松駒の幼馴染。偶然、酔っ払った時にスリーセブンに入り、倒れたところをニーチェ先生にあまり人道的によろしくない方向で介抱された挙句にミネラルウォーターの請求書を切られてしまう。それなのにどういうわけか、ニーチェ先生に惚れてしまい、悪い意味で恋の病に冒されている。そんな彼女の職業は看護師さん。
ドラマ版では元SKE48メンバーが演じているのだが、松駒から「Z軸を得た塩山さんがそこにいました」、ドラマを見学に来ていたハシモトも「驚異のガチハマリ」と絶賛していた。 - 桐生
スリーセブン本部のスーパーバイザー。接客業としては客を大事にし、なおかつクレーマー対応に優れていることから寺院通り店から本社採用が決まったという素晴らしい人物。ただし、蛍光灯で日焼けしたり、娘の運動会で疲労骨折するくらいに虚弱体質。その体質を圧してまで接客に従事する様子から松駒からはキルケゴール先輩と脳内で呼ばれている。見た目も似てる。
ドラマ版スタッフ
- 脚本・演出:福田雄一
- 音楽:瀬川英史
- 撮影:工藤哲也、鈴木靖之
- 助監督:井手上拓哉
- 制作担当:白井麻理
- 美術:尾関龍生
- スタイリスト:神波憲人
- 制作デスク:松本貴子
- 原作協力:瀬川昇、川部まゆみ(KADOKAWA)
- 音楽制作:ミラクル・パス
- 宣伝:小林杏奈・折原加奈(読売テレビ)、妹尾奈津美(Hulu)
- プロデューサー:吉川真理・亀田年保(読売テレビ)、松崎聡男・戸石紀子(Hulu)、
清水真由美(メディアミックスジャパン)、岡本圭三・藤田明・木之内安代・坂野かおり(KADOKAWA) - エグゼクティブプロデューサー:薮下雅也(読売テレビ)、長澤一史(Hulu)、
中西研二(メディアミックスジャパン)、堀内大示(KADOKAWA) - 制作プロダクション:メディアミックス・ジャパン
- 製作:2016「ニーチェ先生」製作委員会(読売テレビ、Hulu、メディアミックス・ジャパン、KADOKAWA)
- 主題歌:Shout it Out「ハナウタ」
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
関連リンク
脚注
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