概要
一般的には、道路交通事故の事を交通事故というが、鉄道交通事故、海上交通事故、航空交通事故等様々ある。交通事故の要因には大別して人的要因、車両要因、環境的要因の3種類がある。
交通事故を起こした加害者は刑事上の責任と民事上の責任を負う。刑事上の責任は、殺人罪、傷害罪、器物損壊罪等の罪に問われる。民事上の責任は、損害賠償の責任を負う事になる。
その他、違反歴の付与、ゴールド免許資格の剥奪、減点・罰金・違反者講習なども行われる。
速度や重量を持った乗り物やそれ同士が衝突する事例も指しやすく、板金7万円コースや廃車確定どころか容易に人命を奪ってしまうなど人間同士の衝突では成しえない悲惨な大被害となりやすい。事故車両や飛散物によって周囲の交通が妨げられたり二次災害が発生する場合もある。崖下や海中に車ごと転落する場合もある。
一番の対策として安全運転などが求められるが、悪天候・視界不良時では情報や操作性が大きく制限されたり、長時間の運転では疲労や集中力の低下もあるなど容易ではないし、他車が突っ込んでくるなどの「もらい事故」も後を絶たない。次項のように「コイツ本当に免許持ってるのか?」という人間もいる。
気象条件や体調・年齢によっては、「運転をしない」というのもひとつの重要な選択である。
幼稚園・小学校などはトラブルを未然に防ぐべく、防犯教育と並んで交通安全教育が行われる。
死者数
昭和30年代(1955年 - 1964年)以降、交通事故死者数が日清戦争の戦死者数を上回ったことから「交通戦争」と呼ばれたこともある。
- 交通事故死亡者が最も多かったのは1970年、死者16,765/負傷者981,096名。
- それ以降減少し、1992年には死者11,452名と一時的にピークが来るものの以降は減少している。
- 2000年においては死者9073名、2018年には死者3052名。
道路の交通に関する統計・交通事故発生状況の推移 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口 (e-stat.go.jp)
危険運転
運転方法など、特に悪質なものは危険運転とも呼ばれるが、2023年10月現在、危険運転致死傷罪など「ありえない速度を出していても制御できてそうなら危険運転ではない」とも取れる曖昧な条文であるため、結果的に「どこの誰がどう見ても危険運転だけど、裁判所は危険運転じゃないと判断した」「これが危険じゃないなら逆に何が危険なんだよ」といった何いってんだコイツ判決が出た事例も少なくない。
せっかく速度が出る愛車なら狭い街角でダサい事故を起こしてボディも心も凹ませてないで、サーキットを借りて颯爽と走って頂きたいものである。
意図的なもの
前述の危険運転にも一部重複するが、殺意を持って運転を行う者もいる。
無差別殺傷事件などで車両で雑踏に突入する場合や、テロなど爆発物を満載した車両で突入する(→自爆テロ)といった手口もあるため、想定される場所には移動式の車止めやバリケードなどが設置されたり、レンタカー会社など不透明な理由ではトラック等の大型車両を貸さないといった対策が取られる。
要素
要因・犯罪など |
対策 |
交通事故が起きた場合
交通事故があつたときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。」
- 通報・報告。
- 負傷者の救護。
- ハザードランプの点灯、発煙筒、被害者の移動といった二次災害の防止措置。
- タイヤ/ハンドルを安全な方向に向けておき、追突時に意図せぬ方向に飛び出さないようにする。
- 必ずしも目撃者がいるとは限らないため、ドライブレコーダーなどは非常に役に立つ。
- 相手側が元気そうで出血もなく笑顔でピンピンしているからと、安心してその場を去ってはいけない。
- 被害者がどっかに行ってしまった場合も報告しなくてはいけない。
- 当たり屋の場合は過失割合が10:0または大幅に減算されるが、当たり屋だからと逃げてはいけない。
- 裁判など、双方の落ち度などが考慮された過失割合で計算される場合も多い。
ドライブレコーダーも万能ではない
事故が起きてもドライブレコーダーがあって安心…とは限らない。
機種によって異なるものの…衝撃が少なく録音しなかったり、録画を続けてデータが上書きされたり、記録用のSDカードが劣化してそもそも撮れていないといったというパターンもある。
意図的に速度を出せなくするもの
スピード違反に対しては視覚的な錯覚や物理的構造など、道路の構造や錯覚を利用してスピードを心理的・物理的に抑制するものもある。(蛇行を強要させる障害物、意図的に狭窄させる障害物、凹凸、障害物を模した路面塗装など)
- 道路に突起、壁…? 視覚のマジック「イメージハンプ」、その減速効果とは | 乗りものニュース (trafficnews.jp)
- イメージハンプ - Google 検索
- コミュニティ道路 - Google 検索 …蛇行を強要させ、速度を出せなくするもの。
フィクションにおける交通事故
- 単純に重量があり殺傷能力が高そうなためか、轢く相手がトラックである場合が多い。
- 主人公や仲間、市民、子猫などがを交通事故から救う…といった展開もある。
- 「交通事故で亡くなる」といったシチュエーション・過去は病死と並び死亡の理由づけに重宝する。
- カーチェイスなどで周囲の車が巻き込まれるなど大迷惑なパターンもあるある。
- 単純に運転手やタイヤなどが撃たれ、走行不能になって事故るパターンもある。
- 交通事故の様子や悲鳴まで描いたレースゲームもある。(→スリルドライブ)
- 異世界転生する場合がある。(トラック転生と呼ばれることもある)
サーキット
サーキットなど閉鎖された領域においては道路交通法がないため交通違反や交通事故にならないため、(サーキットのルールに準じて)思う存分に走って頂いても構わない。
言うまでもないが、マリオカートの感覚で突っ込めばあの世か廃車である。また一般道・峠道を走るレースゲームなど「実際の道路交通法に従って運転してください」といった警告が出てくる場合もある。
その他
交通事故が起きなくとも多くの車が集まれば渋滞・違法駐車・騒音・環境汚染といった問題もあるため、イベントなどにおいては駐車場がない点を明記されたり、公共交通機関の利用が求められる場合が多い。
現在は地図、時刻表・出発時間・乗り換えなどはスマホで容易に調べられるため、昔ほど困ることはない。
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関連項目
脚注
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