喧嘩番長とは、スパイク(現:スパイク・チュンソフト)から発売されたアクションアドベンチャーゲーム。第一作の名称、またはシリーズ全体の総称を指す。
概要
ツッパリの生き様や友情を描いたアクションゲーム、2005年に第一作が発売、好評につきシリーズ化。
喧嘩の作法を体現したメンチビームやタンカバトル、拳と友情の熱いストーリー、行動しだいでアイコンとプレイヤーへの反応が変化する男気(シブシャバ度)、気合を多く消費するスペシャル技やうんこ座りやブリッジなどで気合を溜め、技や服装のカスタマイズ等で好みや気分に合わせた自由なプレイが可能。
経験値を貯めてレベルアップし、自由にパラメーターを振り分けて強化させたり、お金を稼いでアイテムを購入したりするRPG要素を始め、以下のような様々なやりこみ要素がある
日常でよく見る街や学校の風景、どこかで見たことあるような名所などを散策する箱庭要素や、様々な通行人に色んなアクションを仕掛けたり、(褒められたことではないが)不意打ちや警官との大立ち回りを演じたり、おもしろい名場面に出会えばすかさずスクリーンショットを撮ったりと、攻略以外で歩きまわる楽しみがあるのもシリーズの大きな特徴である。
男気・シブシャバ度は通行人や敵キャラの反応が変化したり、タンカバトルの難易度や店員の対応が変化するなど行動に左右される。タンカバトルと素手喧嘩で正々堂々勝負して勝ったり、困ってる人を助けたり賽銭などで上がり、武器攻撃・一部の技・不意打ち・カツアゲ(怪しく光るお金を拾う)・一般の迷惑行為・車や一部オブジェの物損行為など基本的にはやっては行けない行為で下がるような判定になっている。
その他、実写版ドラマや漫画化、企業協力で実在店舗や商品が登場し、人気アーティスト制作のテーマソング、その他様々なコラボ企画がされている。 パチンコ版やブラウザ版の「全国制覇」が原作であるコンテンツやスマートフォン等で遊べるゲームを展開。 PS2で発売された初代・喧嘩番長からちょうど10周年が経った15年6月10日の翌日に女性向けADVの製作が発表、乙女ゲームの原作という側面も生まれた。
シリーズ(リストはゲーム機に限定)
PS2
開発はPS2のファイプロなどを開発に参加していたワイズケイ(新宿の狼を開発してたところもこちら)。初期2作は寺澤善徳がプロデューサー、松本朋幸がディレクターとして制作に携わり「喧嘩番長の生みの親」という立場になる。
- 2005年6月9日:喧嘩番長
王道かつ原点の第1作 、初代のみ女性キャラを動かすスケバン編が存在する。時は平成なのに昭和バリバリな世界観であり、喧嘩番長のテーマ性を分かりやすく表現している。 なお、初回生産版では漫画「番長連合」のキャラがプレイする番外編が付属されていた。 - 2007年3月8日:喧嘩番長2 フルスロットル
途切れ目のないシームレスマップをバイクで駆け回れるのと、主人公の行動やミッションの成否などで属す勢力や結末が変化するマルチシナリオ、前作同様熱い物語が繰り広げられるのと同時に歴代でもシリアスで重い展開もあり、主人公が時折見せる「狂犬」の面も違っている。
上半身がインナーとアウターに分かれ、上着の開け方やシャツの入れ方など着こなしが始めて搭載された、また各種の柄Tシャツやお面タイプのマスクパーツ(6で再登場)、髪型とは独立した帽子パーツ(帽子と髪型がちゃんと別々のもの)など2のみの着替えの仕様が幾つか存在する。ニコニコ等であがっているプレイ動画では肌色や包帯など多彩な格好をさせる実況者が多い。
PSP
プロデューサーは寺澤善徳から渡辺一弘に変わり、以降のシリーズを担当、「喧嘩番長の育ての親」という立場になる。
3~Bros.までをPSPシリーズと呼び、開発はバレットが担当。ハードがPSPに変わったことでスクリーンショット保存やアドホック通信用のモードなどの機能が利用できるようになった。
- 2008年11月27日:喧嘩番長3 全国制覇
2とは打って変わり剽軽さが伺える明るいカラーで、個性的な全国の番長達を相手に頂点を目指しながら、修学旅行の想い出づくりも経験していく。着替えは着こなしの無いシンプルなものに戻ったものの、上下セット要素の服・スポーツのユニフォームなどジャンルが増えた、そして前回までと違い、服をちゃんと着ていないと…。漫画版のほか、全国の番長が集まる・修学旅行というテーマが扱いやすいためか、ブラウザゲームやパチンコ版の全国制覇も登場した。 - 2010年2月25日:喧嘩番長4 一年戦争
主人公はシリーズ初の一年生・初の男子校が舞台(これまでの主人公の高校は、男女共学)、気合技コンボと成り上がりが熱い。
システムの変更が特に大きい作品で、タンカバトル・コンボ・立ち技などで設定できる技の項目が増え、立ちポーズや歩行フォームの設定も可能になった。
バトル面でも打ち上げ技で浮かし、空中コンボを仕掛け、状況に応じてジャンプ技やダッシュ技などの使い分けも意識して設計しなおされた。
着替えではアイテム所持数が8つ固定となり、所持数に左右されずにより自由な服装が可能となった。学ランや特攻服などで色の種類が追加されたもの、髪や肌色のカラーも自由に変更できるようになった、スキンアートはこの作品が初登場。 - 2011年1月27日:喧嘩番長5 漢の法則(おとこのルール)
様々な勢力が点在する地域にやってきた転校生が争いに関わり、相手と拳を通じながらダチになる。ifストーリーや外伝で他のキャラの活躍も描かれている。
ボトム(下半身)パーツのチェーン付きズボン等のチェーンが別離してアクセサリーとして取り付けられるようになり、メガネ・マスクも含め2つまでアクセサリーの装着が出来る、またTシャツや学ラン・特攻服に文字を入れてアピール可能。4のリフォームが強化、アジトでオブジェクトを好きに配置してリフォームできるようになった。
11年3月号の月刊ヤングキングにおいてプレスタートの漫画版が掲載される。 - 2012年6月21日:喧嘩番長Bros. トーキョーバトルロイヤル
シリーズ初のダブル主人公・本格二人プレイ・外伝的作品、大都会を舞台に個性派の番長たちを強力なマブダチ技で戦い抜き、新たなる全国の頂点を決める、PSPシリーズの締めくくりタイトル。常時マルチプレイのミッション形式で、クリアしたミッションも何度でも挑戦でき、場数(経験値)で基本のパラメータを直接強化する他に、マブダチ技やバトル後のハイタッチでマブダ値を手に入れ仲間を強化したり、技そのものを各種対応の喧嘩魂で鍛えるシステムになっている。
シリーズ時系列の具体的な設定は特に無く(強いて言えば3より後の時代を意識している)、PSPシリーズに登場したキャラと技をほぼ全て盛り込んだ「お祭り」ものの内容となっている、特殊なミッションや難易度「究極」オールクリアでのミッションフルコンプはかなりの無理ゲー。
主人公二人のカスタマイズの他、インナー服のイン・アウトが復活し、着こなしの幅が広くなった他、ヒロインのコスチュームチェンジが何時でも可能。
3DS
PSVita
- 2016年5月19日:喧嘩番長 乙女
開発はスカーレッドライダーゼクスなど女性向けコンテンツの製作も行うレッド・エンターテイメント、楽曲関係はMAGES.がそれぞれ担当、喧嘩番長シリーズを原作とした女性向けADV。公式の略称は番乙
本作では女性キャラが主人公=プレイヤーであり、意外であるがシリーズで初めて男装女子のキャラが登場した、ADVらしく登場キャラと会話したり選択肢を選ぶ以外に、おなじみタンカバトルを通してボタン入力のバトルなども行う、またルートを左右するゲージ等の要素がある。
ゲームに先立ち様々なグッズ展開がされており、花とゆめでのコミカライズ版(島田ちえ著)・主題歌&各キャラクターソング、ドラマCDなど発表されており、本家シリーズにはないプレイヤー向けのラインナップが揃っている。2017年春には短編としてTVアニメ化された。 情報ページ
イメージキャラクター&ゲストキャラクター
関連項目
- スパイク(現:スパイク・チュンソフト)
- 削除番長
- 新宿の狼=喧嘩番長2とスタッフ・開発会社・ゲームエンジンが一部共通している
- ガチトラ!=初期の喧嘩番長の主要スタッフが制作に携わった熱血教師アドベンチャーゲーム
外部リンク
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