安定のえりかとは、プリキュアシリーズにおける来海えりか(キュアマリン)の安定したボケキャラっぷりを表す言葉である。
概要
歴代プリキュア随一のお調子者であるえりかは、ハトプリ本編において部屋の片付けが面倒になってプリキュアの力を使ったり、宿題がイヤで中学校を壊そうとするコブラージャに危うく同意しかけるなど、他のプリキュアでは考えられない残念な(と言うより俗っぽい)言動を多く見せているが、それがかえって身近な親近感となって彼女の人気をより高めた。ただし、ハトプリ終盤では強化クモジャキーを単独で撃破しデューンに単独で挑むなど頼りがいのある部分も見せている。
そんなえりかだが、ハトプリ本編終了後もその活躍ぶりは全く衰えておらず、プリキュアオールスターズでは圧倒的な存在感を見せている。
えりかがプリキュアになった直後に公開されたDX2は、まだキャラがそれほど定まっていなかったためボケキャラとしての要素が極端に少なく常識人っぽい印象を感じさていたが、ハトプリ終了後のDX3以降はえりかのキャラが定まったため、えりかのボケキャラっぷりが披露されると「安定のえりか」として視聴者の間に広まった。
なお、ここでいうボケキャラとは漫才師のボケを担当する人と同じ意味である。
DX3以降のえりかはボケキャラな部分が多いため、ハトプリ終盤で見せた頼りがいのある部分をほとんど見せないが、必殺技のシーンなどで決める時は決める。
以下、えりかの見どころを簡単に説明する。
プリキュアオールスターズDX3
- OPで一人だけデフォルメ顔になってはっちゃける
- ホワイトチームが船の墓場と氷の世界に飛ばされた際、唯一着陸に失敗して海へ落っこちる(一応イーグレットが心配しているが)
- マリンのふとした台詞がきっかけで、水面を凍らせる作戦が成功。どや顔かつ啖呵を切り、ベリーに突っ込まれる。その後、全員で敵の攻撃に構えた時も、カンフーのような謎のポーズを披露
- サラマンダー男爵(の偽物)と戦い、ブロッサムが決め台詞「堪忍袋の緒が切れました!」と叫ぶと、実況のごとく「出ました!堪忍袋!」と大喜び。ある意味観客の心の代弁?
- 氷の世界で「行け!ブロッサム!!」とブロッサムに頼る所や「堪忍袋の緒が切れました!」とブロッサムのセリフを真似してブロッサムが怒った場合を説明する所などでブロッサムに頼っている部分があり、ハトプリ終盤で見せた頼りがいのある部分はほとんどリセットされている
プリキュアオールスターズNS1
プリキュアオールスターズNS2
- 街でフレプリの面々を見かけた時、猫のような目になる(一緒にいたゆりさんも、メガネがやけにキラリと光っていた)
- 妖精学校へ向かう際、またしても無限顔に。おまけにウルトラマンのようなポーズをとり、美希と奏に苦笑される。
- 水晶にされる深刻なシーンでも、吉本芸人ばりに体を張って笑いを取るのを忘れなかった。隣のつぼみは、ツッコミを入れているようにも見える
- 復活後は妖精たちの熱いコールに「プリキュアをやってて良かった」「皆さんの期待と声援にど~んと答えるのがプリキュア」と大はりきり!
- 再び水晶にされそうになった時も、シリアスそうな雰囲気をぶち壊す顔芸のせいでこれっぽちも緊迫感がない。ミラクルライトで回復すると、おでこパンチを披露する。
- EDで最後の最後に、告知ポスターや公式サイトのトップページ同様、こちらに向かってカメラ目線。この不意打ちに爆笑した観客は数知れず
プリキュアオールスターズNS3
- OPの時点でファッション部の面々やいつき、ゆりさん、もも姉を着せ替えて無限顔して悦に入る
- 夢の世界に閉じ込められたのを解放され、変身して登場するも夢の世界と聞かされると「なんだ~夢ならいっか~」と早速寝ようとする。直後にブロッサムが呆れ顔、さらにエースとロゼッタに叱られるというおまけ付き
- ブロッサムとフローラルパワーフォルテッシモを炸裂、「今年も決まったっしゅ!」と無限顔(2回目)
- ラスボスとの激闘でたこ足に振り回されてぐるぐる目玉で大絶叫
- ラストの記念撮影でひめと並んで写ってるがここでもやっぱり無限顔(3回目)
- そもそもキービジュアルでも初回版であかんべーをし、2回目では横に寝そべる。挙げ句の果てに2回目の劇場告知用ポスターではこの2人のマリンが出ている始末。しかもそれが公式サイトのクイズにまでなっていた
10周年記念メッセージ
- 2014年8月17日放送の『ハピネスチャージプリキュア!』第28話でついに記念メッセージに登場。「キュアマリン登場~!」と画面左下角から登場すると、15秒ほどの間に画面を縦横無尽に動き回り、表情をコロコロ変え、「これからもよろしくっしゅ!」で締めるという、いつも通り、期待通りのフリーダムぶりを発揮。
- ちなみにハトプリチームのメッセージは絵コンテ・演出をハトプリ・ハピプリSDの長峯達也氏、作画をハトプリキャラデザの馬越嘉彦氏が手がけているので、マリンの扱いには手慣れた物で、特に作画に関しては中盤で鉛筆画・ラフ絵っぽく描かれた崩れた感じのマリンが動いているなど、馬越氏の本領を見せつける物にもなった。
春のカーニバル♪
- 回想シーンらしき映像でもつぼみのお弁当の唐揚げ盗むわ、コッペ様に捕まって飛んでいくわ、相変わらず天真爛漫やりたい放題。
- 某Mステっぽいひな壇でもえりかのトークは炸裂。
- 舞台がプリキュア・妖精達を閉じ込める檻だとわかるが、六花とあかねのツッコミに続いて「センスゼロですなー」とこれまたばっさり。
- 今回最大の見せ場、戦闘中に久しぶりに堪忍袋の緒が切れたブロッサムに続いて啖呵を切ろうとするが「海より広いあたしnぐふぉっ!」飛んできたミサイルがお腹に直撃、「言ってる途中でしょうがああああ!」とそのままミサイルもろとも吹っ飛んでいく。しかもこの前から含めてここいらのシーンまともに描かれた顔がない。駆けつけたメロディに救出されるもぶん回されて、立たされたときには一瞬無限顔。
みんなで歌う♪奇跡の魔法!
- 今回は様相が異なり、一部を除く歴代プリキュアがまとめて雁首揃えて牢獄送りに。そんな状況でブラック・ブルーム・ドリームが歌うのを見て「アホかぁ~~っ!」とキレる、ツッコむ。ある意味最悪の状況だから普段はボケのマリンがツッコミに回るのも分からなくもない。もっともトラウーマの拷問で顔芸見せるのは相変わらず。
- ミラクルステッキライトの力で牢獄が破壊され脱出した際はスクリーンの向こうの観客にカメラ目線でダブルピース。
- ハトプリチームが空を飛んでスマプリチームをピックアップする中、唯一スルーしてハッピーを拾い損ねる。慌てて急降下しハッピーをつかんで必死こいて飛ぼうとするが。
- 最後のダンスでも登場直後ブロッサムを押しのけて前に出ようとする。
- ちなみにキービジュアルでは後方ど真ん中を陣取っているマリンだが、ティザービジュアルでも腕を上げてはしゃいでいる姿が見られた。こっち向いてピースしているピースといい相変わらず何やってんだか。
プリキュアつながるぱずるん
- 最初こそイベントでの台詞でキャラ崩壊が問題となったキュアぱず。だんだんとマシになって行き、えりかについてもやはりその安定さを見せるように。
- そして2018年夏休みイベントの☆4カード「コフレとのんびり夏休み」。ボイスでついにやらかしました。「夏休みだ~!寝坊し放題~!ゴロゴロし放題~!最高~!」例のエピソードを思い出させる。誰か説教させるためにゆりさんを連れてきて下さい。
HUGっと!プリキュア第37話
- テレビ版オールスターズとなったこの回にもハトプリチームも登場……なのだが、マリンだけ緩いポーズでヘラヘラしながら浮いた状態で登場。
- まあ一応は水・氷系プリキュアとしてちゃんと戦うシーンもあったのだが、エール達に力を与える際にはやっぱりあぐら組んだ状態で腕組みながら無限顔。相変わらずである。
このように、人数が多くなる分一人当たりの活躍する場面が少なくなりがちなプリキュアオールスターズでも、えりかは見せ場・インパクトが共に安定している。2017年春からはドリームスターズになるため、登場機会が少なくなってしまうが、それでも声があろうと無かろうとビジュアルだけでも映えるえりかのこと、何らかの機会で再登場しても画面狭しとばかりに縦横無尽の活躍を見せ、我々を楽しませてくれることだろう。
……とか言っていたら。
映画 トロピカル〜ジュ!プリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!
- なんとここに来て映画客演決定、トロピカル〜ジュ!プリキュアご一行様と共演することになるのだが、案の定というべきか予告編時点で既にいつも通りのはっちゃけぶりを見せている。公開されてみれば顔芸連発でローラと張り合ったり一悶着する場面もある中、締めるところはきっちり締めるなど、しっかり活躍していた。
- ちなみに本人・相棒それぞれの中の人も既にノリノリであった。
映画 プリキュアオールスターズF
- 20周年記念のオールスターズ作品ではあったものの、中心的に出ることはなかった……のだが、水・氷系チームの合体攻撃でやっぱりやってくれました。攻撃をかける際、明らかに作画・馬越嘉彦の一発鉛筆モノクロ描きのマリンダイナマイトが炸裂!一瞬映ったこれの中で相変わらずの表情をしていた(そして巻き込まれるペギタン)。
アンケートでも……
プリキュアシリーズの過去作品を扱ったポータルサイト「プリキュアガーデン」。ここでは毎回趣向を凝らしたアンケートを行っているのだが、2013年7月16日から31日に実施した「夏休みに家でしたいことは?」というアンケートでこのような選択肢があった。
ネタ選択肢かよ、と思っていたら。ふたを開けてみると2位の「やよいのように漫画を描く」(14.2%)を遙かにぶっちぎり、なんと51.6%と過半数超えで1位になってしまった。
さすがのアンケート担当者も「まぁ普段はなかなかできないことですが、できれば少しは建設的なことに挑戦してください」とつっこまざるを得なかったのは言うまでも無い。
時は流れNHKで行われた『発表!全プリキュア大投票』にて。作品としても2位になり、プリキュア部門ではさすがのなぎほのワンツーフィニッシュに続いて、カリスマ夢原リーダーを抑えて第3位に輝いたえりか。で、えりか役の水沢史絵がゲスト出演し、大投票シリーズ恒例生アフレコを行う際、視聴者によるデータ放送を使った投票を行ったのだが、「来ちゃったかな……あたしの時代が(42話)」「もも姉を助けてみせる!(8話)」を差し置いて選ばれたのは案の定というべきか
そう、冒頭でも触れられている第39話で事もあろうに室内で変身して部屋の掃除をするためにブルーフォルテウェーブをぶっ放そうとした、宿題回(第28話)と並ぶ問題エピソードのワンシーンであった(ちなみにこの話、水沢も好きなエピソードとして過去に挙げていたりも)。シリーズ共々衰えない人気もさることながら、それでもやっぱりネタにされる傾向がある。さすが安定のえりかとが言いようが無い。
関連動画
アニメ本編のみならず、プリキュアショーやプリートフォンでも、えりかはとにかくはっちゃけている。必見。
関連静画
関連コミュニティ
関連項目
親記事
子記事
- なし
兄弟記事
- 2
- 0pt