機動戦士ガンダムバトルオペレーションとは、2012年6月28日に正式配信開始された、ガンダム世界を舞台としたPlayStation3専用ネットワーク対戦型TPSゲームソフトである。基本プレイは無料で、一部アイテムのみ有料のアイテム課金制を採っている。
2017年7月31日、サービスを終了。5年の歳月に渡る長い戦いに終止符が落とされた。
2018年7月26日に次回作となる「機動戦士ガンダムバトルオペレーション2」がサービス開始している。
概要
連邦軍とジオン軍に分かれて一年戦争時代のモビルスーツ(それ以降の時代のMSも一部登場)を操り、最大6対6のオンライン対戦を行う。オペレーショントロイの続編とも言える。対戦方法などがバトルフィールドシリーズにも似ているかもしれない。BGMの一部は「機動戦士ガンダム戦記」から流用されている。
なお本ゲームは完全なオンライン専用ゲームであり、PSNに接続されていないと起動すらできない(インターネット接続が有効でもPSNがダウンしている間はプレイ不能)。
ゲームを遊ぶには、1プレイに一つ「出撃エネルギー」を消費する。 これには2時間に1つ無料で回復し最大3つストック出来る「支給エネルギー」(上限3つ)と、LvUp(階級UP)ボーナスと課金によって得られる、「備蓄エネルギー」(上限99個)がある。
武器や機体関連については、戦闘終了後の報酬から出る設計図を100%まで溜めれば開発可能となる。開発ポイントを使い開発して初めてアンロックとなるため、ポイントを考えて使わないとせっかくできた強い兵装も作れないままとなる。
またこのゲームはモビルスーツ戦のみではなく、モビルスーツから降りて歩兵で戦うことも可能。歩兵の状態でないと中継地点の確保や拠点の爆破ができないため、そのためにはモビルスーツから降りなければならない。ただし歩兵の状態でモビルスーツの攻撃を受ける、またはモビルスーツに踏まれたりなどすれば当然(ほぼ)一発死。マップに放置されている戦車やワッパにも搭乗できる。
階級が上がり上等兵になるとペイント機能がアンロックされ、モビルスーツやパイロットスーツを自由にペイントすることが可能になる。出撃ステージに合わせた着色で視認性を低くするのはもちろんのこと、他のMSと誤認されるような着色(例:ジムにトリコロールカラーの着色を施してガンダムと誤認させる)をする、デカールと組み合わせてアニメやOVAの登場機体を再現するなど、このゲームのもうひとつの醍醐味とも言える。
2012年10月4日のアップデートより、戦闘終了後「ラッキーハロ」が出現するようになった。希に出現し、入手できたプレイヤーには各種ボーナスが付く。
2013年2月14日からスロット強化ハンガーが実装され、各モビルスーツのカスタムパーツスロットの拡張が行えるようになった。但し利用には軍曹以上の階級が必要で、完成まで通常48時間を要し、成功率は課金アイテムを利用したとしても決して高くない。
2015年2月26日に再開発が実装された。完成した機体の設計図を再び完成させることで、モビルスーツに攻撃のバフ、特定機体からのダメージ軽減などの効果を3つまで付与できるようになった。
サービス終了時点でのマップは以下の通り。スムーズなマッチングの為、選択できるのは3~6種に限られ、定期的に入替が行われていた。
名称 | バージョン |
山岳地帯/R | 晴天/夕方/濃霧 |
砂漠地帯 | 晴天/夜/砂嵐 |
無人都市/R | 晴天/夜/雨天 |
採掘所 | 晴天/夕方/夜 |
軍事基地/R | 晴天/濃霧 |
峡谷 | 晴天/雨/濃霧 |
補給基地 | 晴天 |
北極基地 | |
北極基地(沿岸) | |
地下基地 | |
廃墟都市 | |
鉱山都市 | |
要塞内部 |
ゲームの最終バージョンは Ver.138.883.351.1351
ゲーム内容
- ベーシック:8分間の間に相手軍より多くのポイントを稼いだ軍の勝ち。
- エースマッチ:基本ルールはベーシックと同様だが、拠点の爆破と敵MSの奪取は不可。戦闘開始から5分経つと、各軍で最もポイントを稼いでいるプレイヤーが「エース」に選出される。エースが敵を撃破、または撃破アシストを行うと通常よりも多くのポイントを得ることが出来る。反対に、自軍のエースが撃破されてしまうと、多くのポイントを相手に献上してしまうことになるため、エースを守りつつ、なおかつ多くの敵を撃破させる戦い方が求められる。
- 制圧戦:マップに点在する中継地点を確保すると、その数に応じて相手の「戦力ゲージ」が減っていく。できるだけ多くの拠点を制圧・維持し、10分間で相手より多くの戦力ゲージを残すか、相手の戦力ゲージをゼロにした軍の勝ち。なぜか不人気でほとんどまともにプレイしている人がおらず、談合試合ばかりが行われている(片方の軍が短時間で完全制圧すると5分以内に1ゲーム終わらせることができるため)
- 新兵実戦訓練:階級が二等兵の間だけプレイできる。このゲームにおける実質的な練習モードにあたる。このモードに限り出撃エネルギーが減らないため、自分の納得がいくまで練習することが出来る。報酬は得られるがベーシックより少なく、勝敗に関係なく一定値となる。
- 突撃戦
2vs2~4vs4のチーム戦で相手の戦力ゲージを削りきるゲームモード。MSのリスポーン時間が1秒、通常よりも範囲が狭まったマップなど、ガンダムVSシリーズに近いゲーム内容である。 - シチュエーションバトル
ガンダムシリーズの原作再現や特別な状況を楽しむモード。試合は5vs5で行われ、各プレイヤーはあらかじめ用意された機体に乗って勝利を目指す。「コロニーの落ちた地で…」「戦場までは何マイル?」などの映像作品を再現したバトルや、映画「遠すぎた橋」をモチーフにした「遠すぎた砲弾」。両軍ジオン水泳部に乗って戦う「エクストラシチュエーション」。さらにはバトオペサービス初期をイメージした「回線の狼煙」などバラエティに富んでいる。 - 混合戦
連邦とジオン、所属の垣根を超えて戦えるゲームモード。ルームを建てる際にコメントを「混合戦」にする事で、出撃準備中にR1ボタンを押す事で所属を自由に変える事が出来る。
MSの特徴
このゲームに登場するMSは、汎用・格闘戦用・支援用の3タイプに分類されており、ジャンケンのような3すくみの関係が構築されている。
・汎用MS:能力のバランスが取れており、臨機応変に戦えるが、他の2タイプに比べて特化している部分もない。装備している武器によって役割が変わってくるため、チームメイトの機体に合わせて装備を変えることも時には必要になる。格闘戦用MSに大ダメージを与えられるが、支援用MSの攻撃に弱い。
・格闘戦用MS:近接戦闘に特化しており、格闘武器のコンボ回数が多い、移動速度が速いという特徴がある。ただし射撃武器が貧弱なので、相手の射撃をかわしつつ敵に接近するテクニックが必要。支援用MSに大ダメージを与えられるが、汎用MSの攻撃に弱い。
・支援用MS:遠距離からの強力な砲撃や狙撃で相手をよろけさせ、大ダメージを与えることに長ける。反面、全タイプ中もっとも足が遅く、格闘が出来ない機体も多いため、敵に接近されると手も足も出ない状況に陥る恐れが高い。汎用MSに大ダメージを与えられるが、格闘戦用MSの攻撃に弱い。
全タイプ共通の特徴として、頭部と脚部に部位ダメージが蓄積していくという特徴が挙げられる。頭部が壊されるとレーダーが機能停止し、敵味方の座標がわからなくなり、攻撃力も下がってしまう。脚部が壊されると移動速度がガタ落ちし、バーニア使用後に転んでしまうようになる。これを避けるにはカスタムパーツで部位を強化して壊されにくくし、折を見て拠点やリペアツールで機体を修理するよう心がけると良い。
問題点
システム上の問題やバグとみられる症状が頻発しており、改善が待たれている。例を挙げると
・明らかに遠くにいる相手から格闘攻撃やタックルを当てられる、見えない射撃を食らう
・相手がまるで瞬間移動したように見え、まともに攻撃を当てられない
こういったバグや問題点は、プレイヤー同士の通信のタイムラグが原因であるものも多く、回線状態が悪いプレイヤーと一緒のルームにいると起こる確率が高いため、避けるにはできるだけ回線状態が良いプレイヤーが集まるルームに行く、回線状態が悪いプレイヤーはキックするなどの対策を講じると良い。それでも直らないようならバンダイナムコゲームスのカスタマーセンターに問い合わせをし、改善方法を教えてもらう必要がある。
最近では対戦マナーも問題視されており、負けそうになるとゲームを強制終了して途中退出するプレイヤーの存在が取り沙汰されている。
途中退出は残ったメンバーが人数面での不利を強いられる。このゲームはチームワークがとにかく物を言うため、1人でも足りなくなると負けフラグが立ってしまう。途中退出率という数値があり、10%以上になるとルームホストになれない、25%以上で一切の報酬が得られないといったペナルティが発生するが、ゲームを数多くこなしているプレイヤーはそうそうそこまで退出率が上がることもないので、連続で退出を繰り返すプレイヤーもしばしば見受けられる。一応の救済策として「人数が少なくなったチームの防御力を強化する」という対策はあるものの、人数差の前にはほとんど意味を成さない。
強制退出自体は回線の事故によっても起こりうる現象なので、途中退出=強制退出者と安易に決め付けることは出来ないが、序盤で大差を付けられた場合やタイムアップ寸前にバタバタとメンバーが脱落し始めたり、ホストとの接続が切断された場合は故意に退出した可能性が高い。
ルームホストが強制退出した場合、その試合自体が無かったことになるので、勝っていた側は時間と労力を無駄にさせられただけでなく、得られるはずだった経験値なども全部無かったことにされる。出撃エネルギーこそ減らないものの、やられた側は大変に憤慨する行為なので厳に慎むべきである。
ゲームバランスにも問題が無いわけではなく、現行のシステムでは「よろけさせた敵機に集中砲火を浴びせて各個撃破」というスタイルが主流となっているため、バズーカ等のよろけを取れる武装がとにかく有り難がられ、マシンガンのようなよろけを取れない武装は嫌われる傾向が強い。また、夏のキャンペーンで限定配布された「ガンダム試作1号機」「ガンダム試作2号機」の2機は、ゲームバランスを崩壊させかねない機動力と攻撃力から敬遠するプレイヤーも数多く(使用を禁じるルームが立てられることもしばしば)、一年戦争から4年も後の機体ということもあって、ゲームに登場させたこと自体を問題視する意見も散見される。
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関連項目
外部リンク
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