沢下条張(さわげじょう ちょう)とは、漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」に登場するホウキ頭である。
るろ剣読む楽しさ忘れました いうんなら、このわいが思い出させたるわ
るろうに剣心・京都編から登場した、志々雄一派の筆頭戦力「十本刀」の一人。二つ名は『刀狩の張』。
大きく逆立った金髪や、関西弁による喋りが特徴。
その名の通り、様々な刀剣をコレクションしており戦闘では様々な愛刀を自在に使いこなす。特に剣心の使う逆刃刀や志々雄の無限刃を作った刀鍛冶・新井赤空の殺人奇剣を愛好して収集、それらを使って人を斬るのが好きな男。剣客としての技量も高く、空中に投げた鞘を刀でキャッチし納刀する「逆中空納刀」という曲芸も披露した。
普段は陽気で義理堅い性格だが、剣を手にすれば赤ん坊をも嬉々として斬るなど残忍な一面も持っている。
癖なのかは不明だが、左目を閉じている(ウィンクしている)ことが多い。また左之助に「ホウキ」と称された髪型は自慢でもあるようで、けなされると「怒髪天を衝く」が如く激昂する。
作中では京都へ訪れた剣心への、十本刀の先鋒として最初の登場。
新井赤空の息子である青空の子供・伊織を誘拐し、赤空の「最後の一振り」を手にするべく神社へ赴いたところを剣心と遭遇、伊織を人質にしながら戦った。後述の武器・薄刃乃太刀を振るい間合いの外から終始優位に立つ張に対して、先の宗次郎との戦闘で逆刃刀を折られ満足な武器も持たない剣心は苦戦させられたが、剣心の言葉と翁の説得を受けた青空が剣心に託した「最後の一振り」による剣心の反撃を受け、倒された。
その後は捕縛され留置場で左之助に出くわし、一悶着の末斎藤の指示のもと警察に身柄を保護されていた。
志々雄の夜伽役・由美とは飲み仲間であったらしく、彼女が遊郭にいた頃味わった苦難を聞かされていたようだ。
志々雄一派壊滅後は司法取引によって警視庁の密偵となり、斎藤一の部下として活動。情報収集が主な任務だが、斎藤からの扱いは悪く、事あるごとに不満をぶつけていた。
やがて人誅編完結後は密偵の仕事に飽きたようで、金目のものを盗んでトンズラしようとしたところを、剣心との決闘をすっぽかし煙草を吸っている斎藤と出くわした。斎藤との会話のシーンが彼の最後の出番につき、その後の張に関しては不明。(もっとも張がトンズラしようとした一件に関して斎藤は関心が薄かったように見える為、彼が警官を辞め去っていく事を知った上で、黙って見逃した可能性もあるが。)
「北海道編」では、恩赦と報酬の極上の刀一振りを目当てに斎藤が集めた猛者の一人として再登場(ただし、斎藤からは鎌足、蝙也と共に「十本刀の下の方」、「前座」と扱いは悪い)。おもに鎌足とコンビを組んで行動することが多い。
アニメタルのCD「アニメタルマラソンⅡ」では他のライバルキャラクターや十本刀と同様でなんと彼のキャラソンも収録されている。志々雄や安慈、宇水や宗次郎らと並んでちゃっかりキャラソンが製作されるという好待遇を受けており(キャラソンが無いキャラクターは台詞のみの登場である)、彼の人気ぶりを伺えるだろう。
また、単行本26巻で収録された「剣心最大の好敵手(ライバル)は?」ランキングでは9位を獲得。
作中では基本的に「トリ頭張」の名前でしか呼ばれないが、彼の本名である『沢下条』は新潟県の越路町(現・長岡市)沢下条地区から由来している。
またキャラデザインのモチーフはその独特な髪型から、巷では「KOF」シリーズの二階堂紅丸や「ジョジョの奇妙な冒険」のポルナレフなどと言われるが、実は和月のオリジナルによる造形であり、そのキャラデザインの原型は和月がるろ剣を連載し始めるよりも以前(本人曰く20歳の頃)から出来上がっていたという。ちなみに当時はそのキャラは宇宙人だったらしい。
担当声優・俳優
使用武器
- 連刃刀
張が前座として最初に披露した、新井赤空の初期製作型の殺人奇剣。
鍔の部分が半分になった2本の刀を連結して、コンセントプラグのような形状の刀を形成する(普段は二振りの刀として背中に背負っている)。この剣で斬られると縫合がうまくいかず、傷口から腐って死に至らす、と自慢するほどの一品だが剣心には通用せず、「お前はその程度か」とあっさり破壊された。
最初から鉤爪を使えばいいだろ、というツッコミは禁句。 - 薄刃乃太刀
新井赤空作・後期型の殺人奇剣にして、張が使用する主力武器。
刃の強度を維持しつつも可能な限り薄く鍛え上げた、着物の帯を思わせる長い剣。実際、張は当初サラシのように腹部に巻き付け携帯しており、防具としても運用していた。蛇腹剣のような形状でありながら鞭のようにしなり、さらに剣先が僅かに重く作られているため、張の手元の操作一つで対象へ向け変幻自在の動きを見せながら襲い掛かる。
この刀を使い張は十分な使用武器が無い丸腰同然の剣心を間合いの外から襲い、苦戦させた。剣を蛇のように操り大地から相手の足元を急襲、第一撃目をかわされても予想外の方向から追撃を行う我流技「大蛇(おろち)」が得意技。
作中で登場した張の武器はこの2種のみだが、「刀狩」というだけに本編未登場のまま終わったさらなる種類の刀が存在するようである。実際、小説版「るろうに剣心裏幕 -炎を統べる-」では、着物の下に持ち歩いていた鉤爪状の武器「猫爪」をはじめとする暗器が数種類登場している。
ちなみに、張の使用武器「薄刃乃太刀」は、実はインドにも「ウルミ(ウルミー)」という似たような武器が実在している。参照→『Wikipedia:ウルミ』
実写映画版「京都大火編」の場合
実写映画版では第2作目「京都大火編」にて登場。三浦涼介が演じた。
出で立ちは基本的に髪型や服装、性格やストーリー展開など大よその部分は原作と同様だが、使用する特殊武器が連刃刀のみで薄刃乃太刀は登場しない。新井青空の息子・伊織を誘拐して新井赤空の「最後の一振り」が奉納されている神社へ訪れたところで剣心と対峙、戦闘の末敗れる展開も同じ。
だが、三浦の役作りや演技力などが相まって、原作とは違う実写版ならではのキャラクターとして仕上がっている。最終作の「伝説の最期編」には出演しないためか、結果的に「原作の張よりも強そう」とまで評される程に京都大火編で最もおいしい役どころとなった感がある。
なお、張を演じた三浦は「漫画と同じ事は自分にはできないので、『僕がやったらこうなりました』という提供の仕方をしよう」、と考え撮影に臨んだという。また東京出身の三浦は関西弁を喋った事がなかったため、撮影にあたっては方言指導を受け勉強したが、それでも不安で仕方が無かったと述べている。
また作中では剣心と、華麗かつ壮絶な斬り合いを繰り広げたが、三浦は当時殺陣の経験が無かったため3ヶ月以上に渡って基礎から練習を重ねた事も明かしている。その結果は・・・ぜひ実写映画を実際に見て頂きたい。
他にも、伊織の服を刀の先端に引っ掛け高い位置でブラブラさせたまま攫って行った原作と違い、実写版の張はしっかりと赤子を胸に抱き、背中をポンポンと叩いてあやしながら攫って行くという子供好きっぽく見える一面もある。
また三浦は情に熱く涙脆い性格でも知られ、誘拐した伊織と絡むシーンで伊織役の赤ちゃんが泣き出した時はつい思わずあやしてしまい撮影がNGになったり、撮影が終了していざ赤ちゃんと別れる時に思わず感極まって泣き出してしまったというエピソードもある。
ホ~キ ホ~キ あくす ばいばいの あくす!
ええ動画うpしとるヤツはおらんか?
持ってないヤツは殺す!持っとるヤツはマイリスしてから殺す!
イラストが何勝手にニコニコ静画に上がっとんのや!
いや、わいはニコ百に飽きたさかい金目の関連項目を盗んでトンズラしようと・・・ って何してんねんアンタ!編集合戦は既に始まっとるんやで!
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