鬼人正邪(キジン セイジャ)とは、東方Projectのキャラクターである。
概要
東方輝針城の5面ボスであり、今回の異変の真の黒幕。
正邪は「強者が支配する安定した幻想郷をぶち壊し、弱者が物を言う世界に変える」という大きな野望を持っていた。しかし弱小妖怪故、正邪にはそれを実現させる力が無かった。
そこで小人の一族の持つ秘宝『打ち出の小槌』に目を付ける。
小人の一族は「打ち出の小槌の使用による代償で鬼の国に幽閉されてしまった」という過去を持ち、小槌を封印していたのだが、そこから長い年月が経っていたらしく、現在の小人の末裔である少名針妙丸は打ち出の小槌のことをよく知らなかった。
正邪は彼女に打ち出の小槌の能力について代償がある事を隠して教え、「小人が幻想郷の妖怪達に屈辱を与えられた」という嘘の歴史を吹き込み・・・
『さあ、弱者が見捨てられない楽園を築くのだ!』
しばらくして針妙丸は復讐を決意し、輝針城異変を引き起こした。
正邪の行動
作中での正邪は・・・
と、正に自分自身のためだけに無知なる者を利用する『吐き気を催す邪悪』に値する悪行を起こしている。ついたあだ名がゲスロリ。
また、今まで異変を起こしてきた者たちと違い、その目的は『幻想郷の混乱・崩壊・支配』という思想を持って決行されており、東方Projectの登場キャラクターの中では極めて珍しい純粋たる対立者であると言えるだろう。(霍青娥も外道チックな行いをしている描写はあるが、少なくとも目的や考えはラディカルではない)
尚、本人はひっくり返す者(レジスタンス)を自称している。
キャラ設定.txtでも“人が嫌がることを好み、人を喜ばせると自己嫌悪に陥る。命令は絶対に聞かない。自分が得しても見返りは与えない。人間、妖怪に嫌われるのは当たり前だったが、彼女は嫌われると喜ぶのだった。”と、いかにも天邪鬼なイヤな性格をしていると綴られている。妖器無しの霊夢の会話だと「聞きたいか?聞きたいよな?」と自己顕示欲が強い性格でもあるようだ。
本来は力のない妖怪であり、神主にすら音楽室で“小物”と言われている。(しかも2回)
ゲーム「東方輝針城」ボスとしての正邪
強い。非常に強い。“小物”とはなんだったのか。初見での難易度は歴代5ボスの中で最大とまで言われる。さすがに神主自身が鬼門だと思ったようでomake.txtにヒントを書くほどである。
非常にシビアな気合避け要素、画面下から降ってくる弾幕、そして極めつけは画面の上下左右と方向キー入力を反転させるという初見殺しの固有ギミック。ラストスペルに至ってはこちらの回避中に上下左右を入れ替えてくるなど、STGに慣れたプレイヤーでも当然のようにピチュってしまうこと請け合いである。
ただ、スペカ取得にこだわらないなら東方Projectでは基本であり奥義でもある「苦手な弾幕はボムでゴリ押し」で早く終わらせることができる。そのため、反転があるところは素直に決めボムポイントとして良いかもしれない。
スペルカード
欺符「逆針撃」 | Easy,Normal Hard,Lunatic |
||
逆符「鏡の国の弾幕」 | Easy,Normal | 操作含む左右反転 | |
逆符「イビルインザミラー」 | Hard,Lunatic | ||
逆符「天地有用」 | Easy,Normal | 同じく上下反転 | |
逆符「天下転覆」 | Hard,Lunatic | ||
逆弓「天壌夢弓」 | Easy,Normal | ||
逆弓「天壌夢弓の詔勅」 | Hard,Lunatic | ||
逆転「リバースヒエラルキー」 | Easy,Normal | 力を込めた後上下左右反転 | |
逆転「チェンジエアブレイブ」 | Hard,Lunatic |
※リバースヒエラルキー(スペカ名)とリバースイデオロギー(テーマ曲)を混同しやすいので注意。
弾幕アマノジャク
4月12日、ニコニコ生放送「チョットサミット ~インディーゲーム開発者飲み会の巻~」にて待望の新作が発表。
タイトルは「弾幕アマノジャク 〜 Impossible Spell Card.」。いったい誰が予想できたであろうか、まさかの主人公としての参戦決定である。
5月11日に開催された例大祭にて頒布された。
東方輝針城の後日談で、お尋ね者として回避不能な弾幕を仕向けられた正邪が、他キャラのチート反則アイテムを用いて数日間凌いでいく。文花帖やダブルスポイラーと似たシステムである。
その実態は、彼女に共鳴してアマノジャクと化し、アイテムを使わずにクリアしようとする人間が続出する、専らアマノジャク生成ゲームである。そしてクリアした人間はもはやアマノジャクを通り越して究極反則生命体である。
弾幕アマノジャクでの正邪
どうやら前作の件はあまりにも大きな異変だったらしく、幻想郷(の秩序を守りたい人妖等)を挙げてお尋ね者の正邪を殺害しようとする。正邪はそんな全力の奴らからなんとか逃げようと様々な場所を渡り隠れ潜むも、連日殺意の塊のような弾幕を浴び続けなければならない。
もちろん幻想郷にはハト派も存在する。道中では降伏を呼び掛けたりアドバイスをくれたりする者もいた。
前作で手ひどく利用されていた針妙丸だが、彼女は正邪に対して降伏を奨めたのだった。しかし正邪は根っからの天邪鬼なので、善意から来る彼女らの救済の手を全て払いのけてしまう。
針妙丸:いいんだいいんだ、もう。一緒に降伏しよう。幻想郷の妖怪達は敵対したりはしない。
正邪:お言葉ですが……やなこった!誰が降伏なんかするもんか。
針妙丸:ま、あんたならそう言うと思ったけどね。ならば、その魔力返して貰おうか!ちなみに反対するならば~本気で捕らえるようにみんなに伝えておいたよ。命あっての物種じゃないかねぇ。
これまでも異変は何度も発生したがそのたびに何だかんだで解決し、異変を起こした者達はいつの間にか霊夢たち主人公勢の輪の中に入っていることが常だった割と温かな幻想郷において、正邪の立場は非常に異端であり東方作中としては初とすら言える。天邪鬼はすべてを水に流す「楽しい宴会」で妥協などできないのだ。
タイトル画面にいる正邪は癖っ毛ショートが非常に愛らしいが、やはり発言にはゲスさ、なにより小物臭さまでどことなく滲んでいる。しかし、小物なりに幻想郷きっての大物に真っ向から喧嘩を売ったその態度は、もはや大物と言えなくもないかもしれない(あるいはヤケクソとも)。
場合によって変える不思議道具を使いこなし、日を進めて行く様はさながらドラえもうわ何をするやめ
二次創作
本編頒布後から様々なイラストサイト(ニコニコ静画、pixivなど)でひっくり返っているイラストが多く見かけられる一方、「針妙丸を利用して異変を起こす」「人の嫌がることを好む」等と言ったキャラ設定から、「ゲスロリ」という言葉が生まれ、さらには顔芸がものすごいガイドラインが即時に改変される某ゲスキャラとコラボしているイラストも見られたりするなど、ゲスい面が強調されたものが出ているため、二次創作でのくろまく〜キャラとして期待がかかる。
また、常識に囚われないはっちゃけた幻想郷住民に反逆して常識人ツッコミキャラになったり、「他人の嫌がることをする」という性格を逆手に取られて饅頭怖いの要領で便利使いされてしまうことも。→貴人聖者
ラブコメ系の作品では天邪鬼特有の性格から、素直になれないツンデレになったりもする(特に針妙丸に対して)。
また、封獣ぬえと見た目と能力が似てることから、彼女とEX三人娘の残りのメンバーと組んで「クレイジーカルテット」というグループも出来た。
東方紺珠伝で天邪鬼のルーツとも言われる天探女が元ネタの稀神サグメが登場。原作者のZUN氏が言うにはサグメは神様であると同時に天邪鬼の一種で、公式に天邪鬼2体目と明言されている。二次ではサグメと正邪は疑似親子か擬似姉妹、もしくはライバル的な関係だったりする。
前者の二次設定を用いた場合、正邪は専らサグメの妹分になる。ただし、サグメの能力は正邪より強力な代わりに制御しきれない、ある意味で正邪よりも厄介な性質なので、サグメに振り回される展開も結構多い。
前述のとおり、正邪は色々な意味でかなり特殊なキャラであるため、カップリング相手(がつとまるキャラ)はかなり限られる。原作で関係のあった針妙丸、性格などに類似性がみられる封獣ぬえ、無意識で相手の背景にはこだわらない古明地こいし、天邪鬼の同類とされる稀神サグメ等が挙げられる。
関連動画
関連イラスト
関連立体
お絵カキコ
関連コミュニティ
関連項目
- 東方Project
- 東方輝針城
- 弾幕アマノジャク
- リバースイデオロギー
- 少名針妙丸
- 天邪鬼
- ゲスロリ (この記事にリダイレクト)
- 貴人聖者
- 稀神サグメ
- 纏流子
- 23
- 0pt