『映画 HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』とは、プリキュアシリーズ15周年記念作品として制作されたアニメーション映画である。2018年10月27日公開。
概要
冒頭にも挙げたようにシリーズ15周年記念の集大成として制作される映画で、公開時の現役作品である『HUGっと!プリキュア』と初代の『ふたりはプリキュア』を中心に据えた作品となる。さらに2年半ぶりとなるプリキュアオールスターズの要素も組み込まれ、総勢55人のプリキュアが全員声つきで登場する。おかげで公式サイトのキャスト一覧が掛け軸かというレベルのスクロールでものすごい状態に。さらにギネスに記録申請したら「アニメ映画に登場するマジカル戦士の数」という形で世界記録認定まで。あゆみちゃん?……まあ言ってくれるな……一応、映画パンフレットでキュアモフルンとともにフォローされてるし、はぐプリ第37話でキュアペコリンやキュアモフルン、他の番外戦士とともにちょこっと出たし。
※早々に余談になるが、みらリコモフルンのまほプリ初期トリオは『みんなで歌う♪奇跡の魔法!』から今作まで前人未踏の春秋映画6連続声あり出演となる。これってつぼえりのオールスターズ7連続出演に匹敵するでしょ。あと声優のギャラだけで制作費そうとうかかってるそうです(なので前売券買ってくれと榎本温子さん談)。
今回の物語は想い出を奪い去り技や口癖をコピーする敵・ミデンによって、キュアブラックとキュアホワイト、そしてキュアエール達はぐプリの5人の計7人を除くプリキュア達が幼児(ベビープリキュア)化してしまうことから始まる。エールやブラック達は他のプリキュア達を元に戻すため、ミデンから想い出を取り戻すため戦う、というもの。
そんな一癖も二癖もあるミデンを演じるのはシリーズ初参加の宮野真守。癖の強いキャラも多数演じているだけあり、また初代を見ていたこともあって、「ぶっちゃけありえない!」を言えるのが嬉しい様子。この男ノリノリである。というか既に予告編で「ウルトラハッピー!」や「お覚悟はよろしくて?」も言ってるし。その辺の演技も期待したいところ。
また大のアニメファンプリキュアファンである女優・モデルの山本美月が宣伝隊長になるとともに、本人似のレポーター役としてちっちゃくなったプリキュア達に振り回される役どころも演じる。
『プリキュアドリームスターズ!』を手がけた宮本浩史が監督として再登板、ということで今回は『ドリームスターズ!』同様にセルベースの手書きアニメーションと3DCGアニメーションを融合した作品となる。特に3DCGでこれまでオールスターズのような大人数を動かすのには、同時に処理出来る人数と処理するマシンのスペックという限界があっただけに、その限界を如何に突破したのか気になるところだろう。セルパートの総作画監督は初代キャラクターデザイナーの稲上晃が務める。脚本は姫プリやプリアラでは参加経験があるが、どちらかといえば『仮面ライダーウィザード』や『動物戦隊ジュウオウジャー』、そして現在放送中の『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のメインライターの方が通じやすい香村純子が担当。音楽はテレビシリーズ同様林ゆうきが手がける。
エンディングテーマは初代OP「DANZEN!ふたりはプリキュア」の歌詞を一部変更した上で、プリキュア劇伴などでお馴染みの高木洋がリアレンジした「DANZEN!ふたりはプリキュア~唯一無二の光たち~」を、オリジナルアーティストである五條真由美がそのまま歌う。ちなみに玩具の「いっしょにおどろう♪メロディタンバリン キュアマシェリ&キュアアムールVer.」にもはぐプリ後期EDなどとともに収録されています、というかエンディングダンスでタンバリン使うの確定。既になぎほのサプライズ登場で驚かせたはぐプリ第22話ではエンディングダンス映像が先行公開され、YouTubeの公式チャンネルでも配信されている。
オープニングは通例通り当年作品のテレビ版OPがそのまま使われるので、宮本佳那子がOPを担当しながらキュアソードとしても出演するという、これも前例のない事が起きることになる。
そしてこの2人による挿入歌「リワインドメモリー」も制作されたことが7月29日開催のはぐプリライブで突如発表され披露された。前半のクライマックスを盛り上げる熱くかっこいいこの歌、是非期待されたい。
もちろん今回もミラクルライトは健在、今回はハート型の発光部にブラックとエールの顔が入った「ミラクル♡メモリーズライト」が配布される。また、先着20万名にはブラックとエールの顔が入ったミライクリスタルもプレゼントされる。
よっぽど前評判がよかったのか、はたまた55人集結というインパクトが凄かったのか、公開初週土日2日間の興行記録が31万動員、3.5億円という数字を叩き出す結果となった。週末興行ランキングではシリーズとして2年連続3回目の首位獲得となったどころか、これまで歴代最高の初動である『プリキュアスーパースターズ!』の20万動員、2.2億円を遙かに上回り、連休興行で3日間換算となった『オールスターズDX2』の29万動員、3.1億円をも越えるという大ヒットを示している。
その後も興収は順調に推移し、1ヶ月で累計動員90万人、累計興収10億円を突破、2019年1月に日本映画製作者連盟が発表した2018年の年間興収での数値では11.5億と『DX2』と並び、2019年2月に開催された応援上映の場で歴代最高興収となった事が正式に発表された。
2022年3月20日からは、『デリシャスパーティ♡プリキュア』の制作一時中断を受けて、代替措置として日曜8時30分枠にて3週にわたり、初の地上波・テレビ朝日系全国ネット放送となった。
スタッフ
- 企画:神木優
- 監督:宮本浩史
- 脚本:香村純子
- 総作画監督:稲上晃
- 音楽:林ゆうき
- 美術監督:杉本智美
- BGコンセプトアーティスト:澤井富士彦
- CGディレクター:カトウヤスヒロ
- CGアニメーションスーパーバイザー:金井弘樹
- 色彩設計:竹澤聡
- 撮影監督:石塚恵子、高橋賢司
キャスト(ゲストキャラクターのみ)
主題歌
小ネタ・トリビアあるいは本筋から思い切り外れた余談
- 実は本作公開の前の週には『魔法少女リリカルなのはDetonation』が公開されている。『映画ドキプリマナ結婚!!?~』と『まどか☆マギカ[新編]』の時のような丸被りでは無いものの、同時期に対象ターゲットが違うとは言え魔法少女系アニメが続けて劇場公開、しかも両作品共通の出演者が多く、中でも田村ゆかりは本作ではルールー(キュアアムール)役、あちらでは主人公の高町なのは役と、共にメインキャラで出演することになる。映画館によっては両方を上映するためアニメファンによっては2つの作品をハシゴする可能性も?あとゆかりんは多分2週連続で舞台挨拶っすね。
- 作品ロゴをよくよく視れば分かるが、「ふたりはプリキュア」のロゴはいわゆる無印バージョンの物である。実は映画作品でこのロゴを使うのは今回が初だったりする(無印では映画が作られておらず、MaxHeartになってようやく作られたため)。
- 今回の舞台には久しぶりに横浜みなとみらいが一部使われている。それもあって横浜市と久しぶりに大規模タイアップを実施、ダンスイベントへの参加やランドマークタワー展望台での展示イベント、55人の着ぐるみプリキュアによるパレードやグリーティングイベントなどが行われている。
- 今回もCGパートがある関係上、プレスコ収録が行われているのだが、その開始時期ははぐプリ放送開始前の2018年1月から(セルパートは同年8月)。はぐプリ初期3人のキャラが固まってない(しかもスーパースターズも公開前)どころか、ルールーはまだ敵側、えみるは未登場という状態。しかもマシェリとアムールとしてのアニメ初収録がこのCGパートのプレスコだった。そのためW田村は佐藤・座古両SD立ち会いの下宮本監督らと話しあいながら収録に臨んだのだという。
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関連項目
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