☬概要☬
「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語」とは「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語」の続編となる完全新作映画である。
2012年秋に公開された劇場版後編の最後に初めて予告映像が流れ、翌2013年10月26日に公開された。
2013年度のアカデミー賞長編アニメ部門にも出品が決定されており、日本より約一月遅れの12月03日にハリウッドの名門劇場エジプシャン・シアターで米国プレミア上映が行われ、その後、米国とカナダ両国のおよそ70劇場で上映。
多くの謎
TVアニメ版をおおむね踏襲した[前編]や[後編]とは異なり、どのようなストーリーが展開されるかは明かされていない。予告を含めて、まどかが概念となった後の世界が描かれること、新たな敵として「ナイトメア」という存在が現れることなど、いくつかの断片情報が公開されているが、謎は多く、多くのファンがストーリー展開を予想・妄想している。
中でも最大の謎と言えるのが、新キャラクターである「百江なぎさ(CV:阿澄佳奈)」の登場である。とても幼い外見で、魔法少女となった理由を含めて不明な点が多いが、瞳や衣装、その他いろいろな雰囲気から、巴マミと因縁の深い魔女との関係が疑われている(予告には、その因縁の魔女の姿が、明確に確認できるものも存在する)。
この他にも、魔法少女同士の戦いを伺わせる巴マミ、志筑仁美の異変についてつぶやく佐倉杏子、孤独に苛まれる暁美ほむらなど、気になるシーンも多い。さらに、概念となって消滅したはずの鹿目まどかと、魔力を使い切って命を散らせたはずの美樹さやかの登場も示唆されている。特に、まどかとさやかは、ほむらの孤独や閉じこもりに関係する言葉を発している(二人は、何かを知っているのだろうか?)。そして、予告においてほとんと発言せず、不気味に沈黙しているキュゥべえたち・・・。
インタビューにて、鹿目まどか役の悠木碧は「映画はとんでもエンドになっております」、新房昭之監督は「心を強く持って見に来て」とコメントしている。謎がどのように収束し、どのような結末を迎えるのかが、注目される。
トピックス
- 前作の総集編前後編ではアニプレックス単独配給だったが、新編ではワーナー・ブラザース映画が務めている。これによりより広範な劇場公開を果たすこととなった。
- 話題作の完全新作という事もあって、興行初日2日間で興行収入を4億を超え興収ランキングは初登場を記録。その後もリピーターの続出で動員や興収は順調に伸びていき、公開21日目で動員100万人を突破、最終興収も当時の深夜アニメから映画化された作品としては最高記録となる20億8,000万円に達した。
- 興行的な面では同じ公開日に『映画 ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』も公開されたことが話題に。方や大人向けの魔法少女作品、方や子供向けの変身ヒロイン作品の直接対決ということもあって一部では話題となり、興行初日2日間のランキングも本作が1位、プリキュアが2位と、魔法少女系作品のワンツーフィニッシュとなった。一方で「プリキュアみたいなもの」と勘違いした親子連れが本作を見に行ってしまってえらいことになったという話もちらほらと。
- 公開から8年近く経った2021年4月25日、テレビアニメの放送から10周年を記念したイベントにおいて、本作の正当な続編となる新作映画『劇場版魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉』の制作が発表された。それまでも「MADOGATARI展」で公開されたコンセプトムービーなどはあったが、ここに来て遂に新たな物語が披露されることになる。
☬イントロダクション☬
鹿目まどか。かつて、
その身を賭してすべての魔法少女たちを
残酷な運命の連鎖から解き放った。
まどかへの想いを果たせぬままに取り残された
☬登場人物☬
各登場人物の詳細は、それぞれの大百科記事を参照。
主要人物
- 鹿目まどか (かなめ - ) - 声:悠木碧
- 本シリーズの主人公(のはず)。
- 前作で「円環の理」という概念となり、魔法少女達を導く女神様となったが・・・。
- 暁美ほむら (あけみ - ) - 声:斎藤千和
- まどかの存在を唯一覚えている少女。
今作の実質的な主人公である。 - 巴マミ (ともえ - ) - 声:水橋かおり
- まどか達の先輩兼ベテランの魔法少女。
ほむらとの関係は前作より良好。 - また、ベベというパートナーを連れている。
- 美樹さやか (みき - ) - 声:喜多村英梨
- まどかの友人。
前作で魔力を使い切り、「円環の理」に導かれて消滅したはずの人物。 - 佐倉杏子 (さくら きょうこ) - 声:野中藍
- 魔法少女としてマミの後輩にあたる人物で、風見野からやって来た。
今作では見滝原中学校に通い、また、さやかをはじめ全員と仲良しになっている。 - キュゥべえ - 声:加藤英美里
- マスコット(?)的なキャラクター。
- 今作では何故か喋らなくなっている・・・というのは嘘。
サブキャラクター
- 志筑仁美 (しづき ひとみ) - 声:新谷良子
- まどかたちのクラスメイト。さやかにとっては友人で、恋敵でもあった人物。
今作では恭介との恋に悩んだ挙句ナイトメアを生み出してしまう場面がある。 - 上条恭介 (かみじょう きょうすけ) - 声:吉田聖子
- まどかたちのクラスメイトの少年で、さやかの幼馴染。前作までと同様、バイオリン一筋。
- 鹿目詢子 (かなめ じゅんこ) - 声:後藤邑子
- まどかの母。
- 鹿目知久 (かなめ ともひさ) - 声:岩永哲哉
- まどかの父。
- 鹿目タツヤ (かなめ - ) - 声:水橋かおり
- まどかと11歳離れた弟。
- 早乙女和子 (さおとめ かずこ) - 声:岩男潤子
- まどかたちのクラスの担任の先生。今作でも相変わらず恋に悩んでいる。
- 中沢 (なかざわ) - 声:松岡禎丞
- まどかたちのクラスメイト。今作でも和子先生に指名されていた。
早乙女和子「はいっ!中沢くん!」
新キャラクター
- ベベベベべべ - 声:阿澄佳奈
- 巴マミの相棒で、チーズが大好物。その姿は「お菓子の魔女」シャルロッテに似ているが・・・?
→ベベ(魔法少女まどか☆マギカ)※ネタバレ項 - 百江なぎさ (ももえ - ) - 声:阿澄佳奈
- 小学生の魔法少女で、見た目の年齢の割には大人びた話し方をする。
「お菓子の魔女」の元となった魔法少女。本作では、すでに「円環の理」に導かれた魔女。 - 「人魚の魔女」と共に、物語のキーパーソンとしての役割を果たす。
- 詳細はCharlotte(魔法少女まどか☆マギカ)も参照。
☬魔女と使い魔☬
- 劇場版特典の魔女図鑑に、それぞれの魔女や使い魔の解説が掲載されている。
- こちらの記事も参考に→魔女(魔法少女まどか☆マギカ)/使い魔(魔法少女まどか☆マギカ)
- 以下の表の「性質/役割」の項目は、魔女の場合「性質」、使い魔(手下)の場合「役割」となっている。
魔女/使い魔の名前 | 読み方の一例 | 解説 | 性質/役割 | 登場 (漫画版での該当話) |
---|---|---|---|---|
Clara Dolls | クララ・ドルズ (通称・偽街の子供達) |
魔女の手下 | 泣き屋 | 第3,5-7,9話 |
Lotte | ロッテ | くるみ割りの魔女の手下 | 刑の執行 | 第6,7話 |
LuiseLotte | ルイスロッテ | くるみ割りの魔女の手下 | ネズミの駆除 | 第7話 |
Lilia | リリア | くるみ割りの魔女の手下 | 咀嚼 | 第7話 |
Liese | リーズ | くるみ割りの魔女の手下 | 凶報 | 第7,9話 |
Homulilly | ホムリリー | くるみ割りの魔女 | 自己完結 | 第6,7話 |
Oktavia von Seckendorff | オクタヴィア・フォン・ ゼッケンドルフ |
人魚の魔女 | 恋幕 | 第5,7,9話 |
Anthony | アンソニー | 人魚の魔女の手下 | 造園 | 第7,9話 |
Charlotte | シャルロッテ | お菓子の魔女 | 執着 | 第1-4,7話 |
Pyotr+Polina | ピョートルとポリナ | お菓子の魔女の手下 | チーズの探索、チーズの看病 | 第7,9話 |
☬漫画☬
劇場版上映と平行して2013年11月より、単行本『劇場版魔法少女まどか☆マギカ[新編]叛逆の物語』が刊行された(全3巻)。作者はTVシリーズのコミカライズ版や『The different story』など、魔法少女まどか☆マギカの漫画ではおなじみのハノカゲ氏である。
なお、描き下ろしの公式外伝として(第2巻以降は『まんがタイムきららフォワード』2014年1月号より連載中)『魔法少女すずね☆マギカ』(GAN)が刊行されている。
また、 2013年11月号より、『まんがタイムきらら☆マギカ』外伝『魔法少女たると☆マギカ』(枡狐/蛙空)が連載中。
☬ゲーム☬
2013年12月19日にPS Vita用ゲーム「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ The Battle Pentagram」が発売された。
☬各話リスト☬
原作(劇場版)
特になし
漫画版
※今作ではサブタイトルは存在しない。よって、原作該当シーンのみを書く
話数 | 原作該当シーン(ネタバレ防止の為反転仕様にしています) |
---|---|
第1話 | プロローグ~ほむらが転校してから1ヶ月経つ |
第2話 | 仁美が枕昇竜する場面~ほむら「私達の戦いって、これでよかったんだっけ?」 |
第3話 | ほむらが疑問に思う場面~メガほむ解除 |
第4話 | マミさんの家でのお茶会~なぎさ初登場 |
第5話 | さやかとほむらの会話~ほむらがバスに乗ってスマホを捨てるシーン(漫画版では乗る前に捨てる) |
第6話 | ほむらがバスに乗り、ソウルジェムを100m離すシーン~ほむら魔女化 |
第7話 | 魔女ほむ戦 |
第8話 | 魔女結界の破壊に成功した後~デビほむがキュゥべえをしもべにする瞬間 |
最終話 | 再改変後の世界~エピローグ |
☬音楽☬
- オープニングテーマ「カラフル」
- 作詞・作曲:渡辺翔 / 編曲:湯浅篤 / 歌:ClariS
- エンディングテーマ「君の銀の庭」
- 作詞・作曲・編曲:梶浦由記 / 歌:Kalafina
- 挿入歌「misterioso」
- 作詞・作曲・編曲:梶浦由記 / 歌:Kalafina
☬スタッフ☬
原作 | Magica Quartet | |
---|---|---|
総監督 | 新房昭之 | 『魔法少女リリカルなのは』(第1期)『コゼットの肖像』など |
脚本 | 虚淵玄(ニトロプラス) | 『鬼哭街』『沙耶の唄』など |
キャラクター原案 | 蒼樹うめ | 『ひだまりスケッチ』 |
キャラクターデザイン | 岸田隆宏、谷口淳一郎 | 『ノエイン』(岸田氏)など、『おおきく振りかぶって』(谷口氏)など |
監督 | 宮本幸裕 | 『まりあ†ほりっく』『荒川アンダー ザ ブリッジ』など |
総作画監督 | 谷口淳一郎、山村洋貴 | 『おおきく振りかぶって』(谷口氏)など、『偽物語』(山村氏)など |
異空間設計 | 劇団イヌカレー | 『さよなら絶望先生』『化物語』など |
音響監督 | 鶴岡陽太 | 『けいおん!』『ローゼンメイデン』など |
音楽 | 梶浦由記 | 『NOIR』『MADLAX』『舞-HiME』『ツバサ・クロニクル』など |
アニメーション制作 | シャフト | 『ぱにぽにだっしゅ!』『化物語』など |
配給 | ワーナー・ブラザース映画 |
☬受賞歴☬
☬お絵カキコ☬
☬関連動画☬
PV
考察系
インタビュー系
総統閣下シリーズ
☬関連生放送☬
関連チャンネル
☬関連生放送☬
☬関連項目☬
- 魔法少女まどか☆マギカ
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ
- 劇場版魔法少女まどか☆マギカ〈ワルプルギスの廻天〉
- カラフル(ClariS)
- 君の銀の庭
- misterioso(Kalafina)
- アニメ映画の一覧
- 魔法少女まどか☆マギカの関連項目一覧
☬外部リンク☬
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