愛崎えみるとは、テレビアニメ『HUGっと!プリキュア』の登場人物である。担当声優の田村奈央は『ヘボット!』のネジル・ネジール役以来のニチアサ出演となる。
概要なのです!
7月15日生まれ。野乃はなの妹ことりのクラスメイトである、ラヴェニール学園小等部6年生の少女(『オトメディア+SUMMER2018』より。第24話でもはなたちと同じくラヴェニール学園の体操服を着ていたりする)。はな曰く「お人形さんみたい」という可愛らしい容姿の持ち主で、赤いリボンで結んだ大きいツインテールとハートがあしらわれたロリータ系フリフリな服装が特徴って、はいそこ、髪型がどっかのパイセンみたいとか言ったらダメ。語尾に「~なのです!」とつけて話すのも特徴。実はいいところのお嬢様で、自宅はお城みたいな大豪邸。両親の俳呑(はいどん、CV:野間口徹)と都(CV:池谷のぶえ)はどっからどう見てもオペラとか歌いそうな中世ヨーロッパ貴族風の出で立ち。生真面目な兄の正人(CV:霜月紫)もいるが。
こういう可愛らしい外見や素性とは裏腹に、実は極度の心配性。しかもその心配の度が妄想癖レベルに酷いため、あまりにもネガティブすぎる極論に至ってしまう。そんな物だから「水泳の授業で溺れるのを恐れて学校のプールの水を抜いた」「キャンプファイヤーの時には火事を恐れて水をぶっかけて消火してしまう」など迷惑をかけることもしばしばと、暴走することもある。
初登場の第9話でピクニックに行っても、持ち込んだ物がキャンプするレベルの重装備だったり、「石橋を叩いて渡る」をほんとに実行するためにハンマーで叩いて崩落させるなんてのも(もっともその橋には「渡るな危険」と看板があったので、老朽化などが原因で元々危なかったわけだが)。ただ逆に言えばそれほどまでに相手のことを想っているわけだが(例えば友達が咲いていたアザミを触ろうとして止めさせたが、アザミには鋭いトゲが多くあり、触るとかなり痛い)。
余談だがこの第9話や後述の第15話を見て、あまりにもツッコミが追いつかない展開で、えみるの中の人が中の人だけに「プリキュアを見てると思ったらヘボット!だった」という声も有ったり無かったり。つか、えみる・えみ~るって誰がうまいことを言えと。
そんな彼女もその心配癖で自己嫌悪に陥る場面もあったが、いろいろなハプニングを通じてはなと親交を持つようになり、さらにはなから「友達想い、隠れて皆を守るヒーロー」と肯定され励まされること、プリキュア達の戦いを目の当たりにしてヒーローに憧れるようになった事で、心が動くようになる。また、泣きじゃくるはぐたんをあやすために歌を歌うのだが、その上手さを褒められたりも。いつの間にやら「はな先輩」と呼ぶようになったえみる。第11話ではオシマイダー化したチャラリートが暴れたときにことりと共に居合わせたが、倒れてきた瓦礫に潰されそうになったところにすんでの所でキュアエールに救われ、プリキュア達をさらに憧れの目で見るようになり、ついには第15話でキュアえみ〜るなる謎のなりきりプリキュアっぽい何かになってしまっている。はてさて今後どのように関わってくるのやら。いやまあ、確かに初代の時点でプリキュアごっこやってたのはいるし、そのうちの1人が中の人的に後年プリキュア化したと言うことはあっても、さすがになあ……そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
ある一つの出会いからの物語
その一方で、この時出会ったルールーと交流を持つようになるのだが、ギターを手に歌うと、ルールーにありえないはずの心が動かされる。気づけばルールーにも感情の一端が垣間見えるようになる。もっともルールーに「キュアらりるれルールー」と勝手に名付けて「一緒にプリキュアになるのです!」と言っても流石に断られるが。
本当はピアノやヴァイオリンを弾くのだが、「ギターには自由があるのです!ギュイーンとソウルがシャウトするのです!」と家族(というより祖父で愛崎コンツェルン総帥の獏発(CV:野田圭一)からの英才教育と薫陶の影響で古い考えを持っている故に「男は男らしく、女は女らしく。ギターは女の子らしくない」と否定的な兄)には内緒で演奏している。ちなみに幼い頃から音楽が好きでピアノ等を習っていたため絶対音感の持ち主だったりする。
その後、記憶が消されたルールーとプリキュアたちの激闘を見に行ったのだが、プリキュアたちとルールーの和解からプリキュアたちが変身解除するまでの一部始終までも目撃してしまい、はなたちがプリキュアの正体である事を知ってしまう。いてもたってもいられずはなたちを公衆の面前で問い詰めようとするわ(だがルールーの機転により暴露されようとする寸前で阻止されている)、それでもプリキュアは憧れの存在なのではなたちについていこうとするわ…。
だが、ルールーが感情を込めて歌えないこと、そしてそれが元で機能を停止したことがきっかけとなって、もう一つの真実、ルールーが未来から来たアンドロイドであることも知ってしまう。しかし、最初に会った時からルールーとは既に友達、親友であると疑わないえみる。そんなことはお構いなしにルールーとより仲良くなろうと、そして改めてともにプリキュアを目指そうと誘う。ルールーは歌の件から「プリキュアになれるのは「人」だけ」と機械の身である自分とは異なる事も踏まえて断ってしまう。しかしえみるは一念発起、ルールーを元気づけようと最初に出会ったときに聞かせた曲に歌詞をつけ、それを歌って彼女に贈った。そして共に歌おうと促し、いつしかルールーも笑顔を見せながら一緒に歌うのだった。
えみるとルールーの出会いから交流、そして育まれる友情。えみるは改めてルールーと共にプリキュアになろうと志すようになり、ルールーも「えみると一緒ならばアンドロイドの自分でもなれるのでは」と考えるようになった。ということで、2人は一緒にプリキュアになることを目指すのだが、ここで問題が一つ。ハリーが未来から持ってきたプリハートは4個。既にはなたちが持っているため残るは1個。このままではどちらか一人しかなれない。互いに思いやるが上になかなか踏み出せない2人。しかしそんな時にオシマイダーの襲撃。さあやもほまれも用事、唯一駆けつけたエールも風邪からの病み上がりで万全とは言えない。エールを応援する2人に力が溢れミライクリスタルが現れ、一緒に変身したい2人が奇跡を願ったとき、それに答えるかのごとくそこに現れた光り輝く謎の女神によって奇跡が起きる。えみるとルールーは2つに増えたプリハートを手に、共に覚醒する。
キュアマシェリなのです!
愛崎えみるが変身するプリキュア。オールスターズ方式で54人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと55人目)のプリキュアになる。また、キュアエース以来となる3人目となる小学生プリキュアでもある。成長しないのはキュアミューズ以来。ただ、ミューズが異世界の王女様、エースも異世界の王女の心の片割れが人間化したものなので、良家の令嬢とは言え一般の人間の女子児童が覚醒したのは初の事例となる。
マシェリ(ma chérie)はフランス語で「私の愛しい人」の女性形(男性形はmon chéri)。名前を聞いて資生堂のシャンプーとかミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ(Tout, tout pour ma chérie)」を連想した人多数。同じ「愛のプリキュア」であるキュアアムールとは対をなす、フリルを多用し赤をメインに紫も配色されたアイドル風のコスチュームとなっており、ツインテールも金髪かつ増量し巻き具合も凄いことになり、根元も左右ともにハート状になっている。ちなみにアムールとは左右対称になるデザインであるため、実はプリハートキャリーの位置がメンバーで唯一右腰についている。ぱっと見身長が伸びた印象を受けるが、これは髪の量に加え、通常時よりもブーツの底が分厚く、ヒールもそれに応じて高くなっているからである(東映アニメーション公式サイトのキャラページにある設定画を見れば一目瞭然。ちなみにキュアえみ~るも載ってます)。
初期メンバー同様にプリハートを操作して個人技を出すだけでなく、アムールとおそろいの追加戦士恒例専用アイテム「ツインラブギター」を使用、浄化技を放つ際にはボディ部を持ちアームをトリガーにしてネックから光弾を発射する「マシェリバズーカ」として用いる。って幼女向けアニメでバズーカってすげえなおい。いやまあ確かにバズーカの名前の由来は管楽器だし、ハートフルビートロックもトリガー引いて光弾ぶっ放してたし、他局の女児向けアイドルアニメでもMSが使うようなバズーカぶっ放してたけどさー。あとギターと言うだけで皆さんどっかのメキシコ映画を連想しすぎです。
決め技
- ハート・ソング
- プリハートを用いた個人技。プリハートのハートパネルを押し、「Are You Ready? フレフレ!ハート・ソング!」と唱えて赤いハートの弾を放つ。アムールのハート・ダンスと同時に放って敵を浄化したり動きを止めたりする。
- マシェリポップン
- ツインラブギターを用いた個人技。ギターを弾いて無数に出た赤いハートに伸び乗りつつ巨大化させた後に「マシェリポップン!」と唱えて敵めがけてぶつける。
- ツインラブ・ロックビート
- ツインラブギターを用いたマシェリとアムールによる合体浄化技。アムールと共に「Are You Ready?」「いくのです!」「「届け!私たちの愛の歌!」」とギターを弾き鳴らし、それぞれバズーカとアローにして構え、「心のトゲトゲ!」「ずっきゅん撃ち抜く!」「「ツインラブ・ロックビート!」」といいながら発射し浄化する。そして「愛してる♡」「Thank You!」で締め。
正体判明について
キュアマシェリに関して言えば、キュアアムール同様早期に玩具のプリハートの解析で存在が明らかになるのだが、ネタバレ的な側面で行くと少々特異な形である。
物語開始時点でプリハートが既に4個あり、4人目のプリキュアの存在が示唆されていたが、玩具ではミライクリスタルをはめることで作動するピンをいじることにより、直ちに内蔵音声のパターンが解析され、これによってマシェリとアムールという2人の追加戦士がいることが早々に判明する。
このうちアムール(ルールー)に関してはシリーズ恒例敵幹部少女で声が田村ゆかりという分かりやすいフラグが立っていたわけだが、マシェリについては全くヒントがない、ダメ絶対音感クイズでも誰も分からないという形だった。ただ、変身音声でマシェリとアムールの名乗りが同一かつ個々人の名前以外では2人の声が被っていることから「2者同時変身では?」という憶測も出始める。
で、大体の場合「はぐたんが成長するのでは、という予想」「はなの妹ことりの覚醒による姉妹プリキュア待望論」等になるのだが、それを覆すことになったのが放送開始から1ヶ月半後に発売した玩具のミライパッドだった。こちらはミライクリスタルをはめると対応するプリキュアの音声だけでなく、カラーの画像でプロフィールまで表示してくれる優れものである。こちらも発売後ピンのパターンを当てはめることで解析が行われ、直ちにマシェリの正体が判明するが、そこに登場したのはまさかのこの時点でまだ本編に出てきていない、分かっていてもアニメ雑誌の月間放送予定のあらすじに名前がちょっと出ていた、ことりのクラスメイトの小学生の少女だったのである。まさかの変化球でネタバレ関係スレは唖然騒然となる。
そして、今や定着した放送前日の内容告知において、えみる役が田村奈央であると発表されたことで、担当声優についても早期決着を見ることになった。
だが、こうした玩具をいじくることによって得られるネタバレはともかくとしても、突如として現れた新キャラ、確かにこれまでもキュアエースのような事はあったとは言え、それでも唐突さは拭えない。これまでの事例やストーリー展開的にルールーについては予測はできても、えみるについてはこういった事前情報を知っていない限り、基本的に第9話の時点では「なんだこのインパクトのあるサブキャラ」「さすがにこの子はプリキュアにはならないよなあ」と誰もが思ったに違いない。
しかし段階を踏んでプリキュア達と接近させ、第11話で一瞬見られた時間停止現象や第15話での尋常じゃないアスパワワの量など伏線を見せながら、プリキュアに憧れるようになった後にプリキュア達の正体を知ることで関係を一層持たせ、平行して5月31日から徐々に情報公開し、最後に踏み込む形でルールー(アムール)と同時覚醒させるという手法を採ったのだった。
それにしてもストーリー展開的に予測はできていたとはいえ、関係各社は正体を伏せたいのかばらしたいのかはっきりしてくれませんかね。特にバンダイカーン。商品紹介ページや食玩ブログで思い切りバレバレじゃんよー
余談だが、ルールー役も田村ゆかりと同じ田村姓なのだが、これにより同一作品での共演を含め、プリキュア声優としては初めて同一名字の声優が登場したことになる。これまで下の名前が同じなのは同音異字も含め事例は多数あった(同一作品の共演は5シリーズの永野愛と前田愛、ハピプリの中島愛と潘めぐみだけだが)ものの、名字の一致は意外にもこれまでありそうでなかったのだったりする。ちなみに佐藤順一監督によればW田村になったのは全くの偶然とのこと。
関連動画を見てはダメなのです!
著作権に触れるようなものがあったら東映アニメーションさんや東映さん、ABCさんやテレビ朝日さんやマーベラスさんに怒られるのです!アップロードはもってのほかで場合によっては動画や投稿者の存在が消されたりニコニコ動画がブロッ「時事ネタは風化するからやめときやー」「みんなは怒られない動画にしようね」
関連静画も見てはダメなのです!恥ずかしいのです!
「でもえみるかわいく描いてもらってるよ?」「ほんと。いい絵描いてもらって、イケてんじゃん」「はぎゅ~!えみゆ~!」
関連項目なのです!
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- HUGっと!プリキュア
- 野乃はな / キュアエール
- 野乃ことり
- 薬師寺さあや / キュアアンジュ
- 輝木ほまれ / キュアエトワール
- ルールー・アムール / キュアアムール
- はぐたん
- ハリハム・ハリー
- 調辺アコ / 円亜久里(ロリキュアというか小学生プリキュア繋がり)
- 立神あおい(前作のロックに自由を求めギターを弾いて歌うお嬢様)
- 愛乃めぐみ(憧れての大願成就での変身やモチーフが愛という繋がり)
- 黒川エレン(この人もギターを弾く。専用アイテムもギター)
- 水無月かれん / 明堂院いつき / 青木れいか / 四葉ありす / 海藤みなみ / 香久矢まどか(変身して戦うお嬢様方)
- 桃園ラブ / 相田マナ(めぐみ同様愛属性繋がり)
- 春日野うらら / 剣崎真琴 / ユニ〔マオ〕(アイドル繋がり)
- えみルー
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