‐甘い匂いがするモフ!‐
モフルンとは、『魔法つかいプリキュア!』に登場するぬいぐるみモフ~。でも作品的な立場としては妖精という扱いになってるモフ(プリキュアシリーズでは30番目の歴代妖精(「スマイル」のポップを除けば29番目))。声優さんは10年前『ふたりはプリキュア Splash☆Star』で日向みのりちゃんを演じていた齋藤彩夏さんモフ。
概要モフ~
元々は主人公の朝日奈みらいが祖母のかの子からもらったクマのぬいぐるみ。生まれた時からみらいはモフルンをきょうだいのように長年大切にしており、出歩く時にも連れて行っていた。モフルン自体も動けない時からみらいを見つめ続け、みらいとの思い出を育んできていたのである。
そんなときに出会った魔法つかいの少女リコと共にドクロクシーの手下バッティ、そして彼が生みだした怪物ヨクバールから襲撃を受けるみらい。その時2人が首からさげていた石が光り出し、伝説の魔法つかいプリキュアへと変身、その覚醒の影響でモフルンも動きしゃべり出すようになる。妖精としては異例の誕生経緯となる。もっともモフルン本人は「妖精じゃなくてぬいぐるみモフ」と言っているのだが。
ついでに言うと後述の一件とか「みらい・リコと共にはーちゃんのお母さん」であることを言ってたとか、はたまた夢の中でシンデレラならぬモフデレラになってたりすることから、「お前メスだったの!?」と驚かれる事が多い(ランスちゃん含め大体の熊キャラってオスが多いってのもあるしね)。しかしながらシリーズ構成の村山功氏が「初めから女の子という設定にしてある」と発言(当初はみらいが「モフルンって女の子だったの!?」と驚くエピソードも予定されていたとか)はしているものの、現在のスタッフにおける公式設定としては「ぬいぐるみなので性別は無い(または「性別:モフルン」)」となっている。事実、キャラデザの宮本絵美子氏は性別を気にせずにデザインしたという。
妖精であると同時に変身アイテムを兼ねるわけだが、これまでのメップルやシャルルなどのようにアイテム形態に変化するのではなく、ぬいぐるみとしての姿そのままで変身アイテムとして作用する。首元のリボンにはリンクルストーンをはめられるようになっており、みらいとリコがストーンをはめてモフルンと共に手を繋ぐことでプリキュアに変身可能となる。また、魔法の作用のためか、いい魔法を感じ取れるようにもなった。金魔法(合体技)を使う際のリンクルストーン射出などのサポートも行える。また、みらいやリコが手が離せない時にははーちゃんのお世話を代わりに行うこともあったりと、結構優秀な妖精でもある。
その一方でリンクルストーンなど魔法の発生源について「甘い匂い」として感じるわけだが、これがお菓子の甘い匂いと間違ってしまうこともしばしば。それどころか妖精になった影響で食べ物を食べられるようになり、中でもクッキーや冷凍みかん、イチゴメロンパンに、クマらしく蜂蜜といったのが大好物になったようで、甘い匂いに釣られて行ってしまうこともある。オールスターズ映画の『みんなで歌う♪奇跡の魔法!』ではクッキーの匂いに釣られて猛ダッシュし、はるかの顔面にアタックした、なんてこともやらかしている。
そんなモフルンにも秋の単独映画では奇跡が起こるようですが……それは後述。
モフロス?
ここ最近プリキュア視聴者(特に大きいお友達)に顕著に見られる、シリーズ終了後の「プリキュアロス」。特に『ハピネスチャージ』『Go!プリンセス』ではかなりの喪失感を抱えた人たちがネット上で見受けられる。
そんな中、『魔法つかいプリキュア!』では第1話でモフルンのかわいさにめろめろになると共に、起こりえる事態を想像して既に喪失感に入った重症者が出始めている。そう、モフルンは元々はぬいぐるみ、魔法の力によって動けるようになった存在。と言うことはその魔法がなくなってしまったら……?
物語が始まったばかりで1年後の最終回はどうなるかはまだ知るよしもない。しかし好きになってしまったが故に「起こりえる事態」を想像して既に喪失感を感じるのも無理はない。さて、この物語の最後、モフルンはどのような終わりをみらいやリコ、はーちゃんと共に迎えるのだろうか?こらそこ、毎年3月になったらオールスターズで動いているだろ、とか言わない……ってドリームスターズどころかプリアラ秋映画にも出る勢いなんですけど。モフちゃんつおい。売り上げは正義?
その後もちょくちょく顔を出し、キュアぱずでも頑張るモフルンさん。やはり、その愛らしさという魔法にかかった人が多いのか、2019年9月発表のNHK『発表!全プリキュア大投票』キャラクター部門で並み居る強豪を抑えて堂々の第1位に輝いた。他の部門を軒並み初代が制したのを考えると、モフルンのこの栄誉は讃えられるべきものではないだろうか。
キュアモフルンモフ!
この項目は、『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』のネタバレ成分を…… 「あれ?今タイトルでキュアモフルンって言いましたぁ?」「タイトル通りだから!間違ってないし!」 「見出しもネタバレもんだし~」「ということで、気にしない人はそのまま読み進めてほしいモフ」 |
-モフモフモフルン!キュアモフルン!-
単独映画『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』では、正式タイトル公開前から「モフルンに何か大事件が起こる?」とアナウンスされてきた。そして7月14日に正式発表されると、ファンの度肝を抜く事となる。
なんと、願いの石の奇跡の力で人間化しプリキュアに変身してしまうのである。確かにこれまで妖精から戦士になったのはミルキィローズ、キュアビート、キュアフェリーチェといるが、イレギュラー枠としてはロイヤルキャンディに相当。しかし今回は明確にプリキュアとなされている。
また、映画限定のため『Yes!プリキュア5 鏡の国のミラクル大冒険!』で登場した敵側のダークプリキュア5、『ハートキャッチプリキュア! 花の都でファッションショー…ですか!?』の回想シーンで出てきたキュアアンジェ、オールスターズシリーズ限定のキュアエコーに続いて4例目の映画オリジナルプリキュアとなる。一方でモフルンが変身したことで妖精を含めたチーム全員がプリキュアになった初の事例とも言える。あとぬいぐるみという無生物がプリキュアになった事も初かと。
ちなみに色的には黄色なので「今回の黄キュア枠はこっちか!?」と驚かれたり、カボチャパンツにケモミミ、変身ポーズもなかなかな物のため速攻であざとイエロー扱いされることに。とはいえ、その後来場者プレゼントの「キラキラ招待状シール」でミラクル・マジカル同様のカラフルスタイルと、映画限定の「ハートフルスタイル」がある事が判明したのだが。
で、デザイン的にはショタっぽくも見えるし、感じとしては女の子でも男の娘でもどちらにも思える。これは、田中裕太監督や神木優Pによれば、前述の通り「性別の無いぬいぐるみ」という性質から、「性別を気にせず、中性的な感じで」というオーダーの元、映画総作監の上野ケン氏によってデザインされている為である。そのため、これまでのプリキュアではあり得なかったパンツスタイルのプリキュアとなった。商品化展開は当初考えられていなかったため、結構自由にデザインされているものの、実際のデザインを見た声優陣は「完全にモフルンだこれ!」と言ったとか。もっとも、三塚雅人SDは「人型に変身しても、中身は綿だよ」と言う始末。
余談となるが、演じる齋藤彩夏は前述したとおり、10年前に日向みのりを演じて以来のシリーズ参加だったのだが、今回妖精となり、さらに映画においてプリキュアになるというまさかの展開となった。これには本人はもちろんのこと、発表直後には美翔舞役の榎本温子も驚きと喜びを見せ、所属事務所リマックスの宣伝担当氏も「弊社2人目のプリキュア声優が!」と取り乱す始末(ちなみに1人目は言わずとしれた美墨なぎさ役の本名陽子)。
ファンの間でも性別論争が起きただけでなくそれを発展させて「TSできるんじゃね?」「ふたなりとかもいけるんじゃ」というよからぬ考えもしたり、演じている人が人なだけに「『ジュエルペット マジカルチェンジ』を思い出した」という声、さらには「これ薫おねえさん大変じゃね?」と案の定霧生薫をいじる声も見られたりした。
また、『HUGっと!プリキュア』第36・37話にまほプリ一家もゲスト出演したわけだが、第37話終盤でキュアエール達に力を与えるべく他のプリキュア達が力を合わせる中、ペコリンもキュアペコリンとなったその横に見覚えのある足。大人の事情で下半身だけだったとは言え、まさかの奇跡の再来に視聴者はもちろんのこと、リアルタイムで見ていたらしいみらい役の高橋李依も仰天した様子で、同じくテレビ本編初登場で視聴者を驚かせたキュアエコー共々キュアモフルンもTwitterのトレンドに入る結果となった。
それと上述したとおり、キュアモフルンのデザインはオリジナルの宮本氏ではなく上野氏による物なわけだが、2019年6月発売で『宮本絵美子東映アニメーションプリキュアワークス』の発行がアナウンスされたときにネット上が騒然となった。購入特典のポストカードの中になんと宮本氏が描くキュアモフルンがラインナップ(文教堂・アニメガ特典)。まほプリの本来のデザイナーがキュアモフルンを描くのはこれが初のことになる。
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ここからは本当に映画のネタバレがあるモフ。 気になる人は先に映画を見てから読んでほしいモフ。 |
願いの石に選ばれたものの、自分としては願いは特になく、むしろみらいたちの願いを叶えてほしいというモフルン。「自分の願いを叶えさせろ」とダークマターにさらわれ、みらいたちと離ればなれになってしまう。ダークマターの仮の姿であるクマタとのやりとりを経て、モフルンは一度はみらいたちを助ける意味でも彼女達の元に戻らないと決めたのだが、ようやく再会したみらいの言葉を聞いて、自らの真の願いを悟る。それはみらいと一緒にいたい、みらいを助けたい、と。
その願いにモフルンを選んだ願いの石が呼応し、モフルンのためのリンクルストーンへと変化、みらいと瓜二つの人の姿を与え、プリキュアとして変身させた。
その小柄な姿から小回りがきくアクションスタイルを見せ、願いの石から与えられた力をフル活用し魔法を次々と放ち、魔法のほうきを複数作り出してミサイルのように放ったり、連結させて巨大なほうきを作り出してダークマターと互角に渡りあう。
しかしダークマターとの戦いの果て、彼の真意―人々から、森に住むクマたちを含めた動物から、その存在を恐れられ、遠ざけられ、ひとりぼっちになっていた悲しみから来る憎悪―をモフルンが理解した刹那、ダークマターの拳はリンクルストーンを、願いの石を砕き、モフルンは普段の姿どころか、本来のぬいぐるみへと戻ってしまう。
まさかの事態に皆は打ちひしがれ、ダークマターはクマタの姿になり嘆く、その最中にダークマターの憎悪が暴走、シャドウマターとなってクマタの意志とは関係無しに魔法界を攻撃し始める。そんな時、みらいは聞こえないはずのモフルンの意志を聞き取り、シャドウマターを消し去ろうと懸命に「キュアップ・ラパパ!」と唱え始め、それを見たリコとことは、クマタもみらいと共に呪文を唱える。
その時、魔法界の人々がミラクルライトに願いをこめたことで想いの力が増し、願いの石はハートフルリンクルストーンへと変化して復活、みらいたちをプリキュアに変えただけでなく、モフルンも動ける形に復活させ再びキュアモフルンへと変身させた。
暴走するシャドウマターを止めようとする4人のプリキュア。モフルンもその機動力を活かして大活躍するだけでなく、リンクルストーンの力を引き出して、ミラクル・マジカルと共にスタイルチェンジ。
ルビーに変化してパワーファイトと爆炎の力を炸裂させ、サファイアになって3人で高速空中戦を行い、トパーズでは光の玉を変化させて巨大な傘で防御したり3人で巨大なプリンを作り出してシャドウマターを閉じ込めたり、圧巻はミラクル・マジカルと共に光の玉からダイヤ・ルビー・サファイア各スタイルのミラクルとマジカルの分身まで作り出し、フェリーチェとモフルンを含めた10人でシャドウマターを圧倒する。
さらにミラクルライトによる応援の力がハートフルリンクルストーンの更なる力を発揮させ、レインボーキャリッジによってハートフルスタイルへと変化、合体技「プリキュア・ハートフル・レインボー」でシャドウマターを消し去ることに成功した。
戦いが済み元の姿になったモフルンだが、願いの石はその力を使い果たして消え去り、100年先の復活に備え眠りにつくことになる。しかし、モフルンの純粋な願いとそれに応えた石の力、そしてキュアモフルンの活躍。100年に一度という奇跡にふさわしい、活躍劇だったと言えるのではなかろうか。
ところで、キュアモフルンの覚醒直後の初戦闘では挿入歌として、「鮮烈!キュアモフルン」というテーマ曲が用いられている(作詞:東堂いづみ、英訳詞:スワベック・コバレフスキ、作編曲:高木洋、歌:五條真由美)。
これは田中監督の「キュアモフルンの活躍シーンの曲はラップにしたい」という提案による物で、劇伴担当の高木氏は最初「何言ってるんだろ」と思ったとか。だが、狙いとしては普段のモフルンのような可愛らしい感じではなく「クールでカッコいい音楽にしたい」というものであり、田中監督によるA4用紙2枚分の歌詞のスケッチを元に、高木氏の盟友であるピアニストのコバレフスキ氏(『Go!プリンセスプリキュア』のBGMコーラスの英訳詞も担当している)が英語の歌詞にして、高木氏が曲をつけて、本作品でもBGMのコーラスで参加している、シリーズではおなじみの五條氏が歌う形となった(五條氏曰く「ラップが早口で歌うのに苦労した」とのこと)。
実際の映像ではダンサブルな歌をBGMに、小柄なキュアモフルンが大きいダークマター相手に派手なアクションを見せており、この辺は田中監督の狙い通りと言えるだろう。
関連動画モフ~
東映アニメーションさんにおこられない動画をはってほしいモフ。まずはMMDのモフルンが踊ってる動画モフ。キュアモフルンのもあるモフ~。
クラリネットで「鮮烈!キュアモフルン」を吹いてくれたモフ~。
関連静画モフ~
関連コミュニティモフ~
関連項目モフ~
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