ニコニコ大百科

面白いお話を書くだけでも大変なのに、SFはさらに大変な科学のお勉強をしないと書けないからね
何でこんな大変な苦労をして偉そうな読者どもを饗応しないといけないのか、と
だが、大変な苦労をしたがる変態が、大変な変態が居てはいけないという法律はない

科学的には人間は無力なので、そういう冷酷な世界観を嫌悪し毛嫌いする層は結構いる。
だから現実性のないファンタジーに人気が集まるし、SF度を下げてでも過去作の冷酷な世界観を破壊する作風に熱狂する層も増えている。

つまり、その基礎からしてSFは人間の好ましい価値観からズレているのだろう。
その醜い価値観こそが現代社会や文明を築いた基礎だと自分は考えているけど。

今じゃ日本はなろう系ファンタジーが席巻してるからオワコン化加速してるしな

長く続いたファンタジー冬の時代が終わったのは嬉しいけどな

SFが復権するかどうかは著者次第で別に復権しなくてもいいんだけど、ここ十年気になったSFでも挙げるか
『とある科学の超電磁砲』『Steins;Gate』『ニンジャスレイヤー』『少女終末旅行』『がっこうぐらし！』
何れも、長老ファンがこんなのSFじゃねえ！と言い出すようなの程元気が良さそうだ
もちろんおまいらなら、もっと面白いSFを書けるに決まっている（挑発）

自分はやっぱSFっていうと宇宙のほうに目が行くから最近(？)だと「モーレツ宇宙海賊(ミニスカ宇宙海賊)」が特に好きだったなぁ

なおファンタジーだから人間にとって好ましい価値観を反映した、キュークツさとは無縁の物ってのも結構微妙で、実際の所ファンタジー人気作のジョジョも鋼の錬金術師もその世界観には、現実的な反人間的性質が強く残されていると思う。

じゃあ何でSF的制限がヘイトを買うかって言ったら、自分にはファンタジーなら制限がないという思い込みしか思いつかない。つまり「目立つ」だけなのだろう。
そもそもSF作品でも制限打破の話をしてる作品もあるし、多い少ない向き不向きはあれど表現の自由度ではあまり変わらない感じがする。

根本的に知性や学問あるいはそういう視点で作品を見ることを前提としてる(サイエンス)し
実証・実用化されて現実になったものや、逆に散々反証されて嘘でもサイエンスと呼べなくなった過去のものは当てはまらない(フィクション)しで

見掛けの自由度は他ジャンルと同等でも、今の作家がメインジャンルに選んで作品を書く上で、大衆とマニアどちらにせよ読者ウケを捨てないで書く上で、実質的に表現できる幅は狭く狭まり続けてる気がするけど

SF主体だと認識されたまま他ジャンル風要素を取り入れるのと、他ジャンルが主体だと認識されたままSF風要素を取り入れるのと
どちらが容易か考えると本当にSF“で”表現できる範囲は広いのか怪しい部分もあるし

ドラえもん非SF論の様な原理主義を捨て、向き不向きを考えなければ自由度に差はないと言っている訳で、より狭義のSF、つまりSF度の高い作品に限れば自由度は減るのは当然。
そして読者を考えてそう言う方向に進むだろうと言う話は別問題。

「実証・実用化されて現実になったものや、逆に散々反証されて嘘でもサイエンスと呼べなくなった過去のもの」を使用したらSFではない、と言う立場も1つの狭義主義だし、これ言い出すと結構前から「SFと呼ばれてしまってる」作品が多々出てくると思うよ。

SF主体に関しても、恐らく大体の作品はSF主体ではないと言えてしまうだろう。宇宙開発物、災害救助物、あるいは作中の問題は現代のメタファーであるから現代物、と言う人も居るだろう。

SFを作風や要素でもなく何らかの手法と定義するにしても、大学や学会が奉ずる科学が人間の信仰する科学の全てじゃない。科学と思われてる迷信を含めればおそらく一貫した基準は用意出来ないし、大学的な物に限っても難しそうだ。

原理主義と向き不向きと読者を思考の外に置くだとか
必要事項がある(他より多くまた重い)という差異を示した時点で

ただ目立つから生じる思い込みではなく実在の障害物なんだから
ヘイトを含めた敬遠感情を覚える人間が出てくる理由になるのでは

要するに、狭義での制約へのヘイトが強まりやすいだけでなく
理論上で広義にした際に発生する現実問題が他ジャンルより多く
更に言えばジャンルの自己同一性を揺るがしやすい傾向にあると

シンプルに言い換えれば、一般論でSFとされる範囲では結構自由って話でしかない。
そして反SF的な人はそういう粗雑な定義、あるいは認識の方が多いし普通という事を忘れ、SF全体の問題にすり替えているように見える。

ヘイトの理由や程度も個人毎にあろうし
乱暴にまとめて一般論と定義がかけ離れてるからで済ませるのは
それこそそう「思い込み」たいだけではないのかな

一般論を基準に持ち出すと今度は逆に大衆の大半の思考として
そもそも「SF」という区分を強く意識することがあるのか
どれもが娯楽で、自分の好みと合うかどうかしか意識してなくて
区分毎の「自由」ではなく区分への「無関心」なのではないか
……という話も出てくるし

無関心だから無効な考えとする、定義の厳密化なんて話も今更無理でしょ。
言葉はそもそも道具であり、便利だから使用される。
一般論のSFを否定すべき、あるいは無効と言う話をしてここ独自のSF論を打ち立てた所で、それは外部での用例に批判的で、実用性も正当性もない内輪向けの物にしかならない。
正当性は普及によって得られるが、普及させるにはには強制力を持たせるか、代替品の有用性を示さねばならない。だが、その代替品がない以上まあ無理だろう。

そもそも思い込みって言われても意味わからん。
複雑な物を嫌い、人間にとって親しみのある感性、すなわちポジティブ主義こそ至高とし、事実にはネガティブを感じさせる要素は存在しないとする。
このパターンをどんな場所でもよく見かけて来たからこそ、SF嫌いの原因ではないかと類推しただけだ。
この考え方からすれば複雑な作品や、暗い作品は嫌われる。

しかし、そもそもこの2つの要素はSFの前提でも普遍でもない。
どちらも対象年齢が高い作品に現れやすい特徴で、ファンタジーでも有してる作品は存在する。
結局、SF性とは違う部分、つまりは偏見だけで嫌われているのではと言いたいだけだ。

それは順序的にはネガティブ嫌いがSFも嫌う流れの仮説であって
SF嫌い全般の原因をネガティブ嫌いの偏見に求めるのは飛躍では

後言えば、言葉を道具というなら好き嫌いを原理のみに求め
向き不向き等の傾向や実際セットにされがちな要素を嫌うことを
思い込みや偏見でしかないということ自体もどうかと思う

例えば、排気や騒音や事故のリスク等の個々の存在自体ではなく
それらを統合した身近な存在である自動車・バイクが嫌いな人を
「君は他人より身近な不快や危険を嫌悪する傾向が強いだけ」
「車両の特徴は車輪、排気等は他の機械でも持つものは持つ」
「故にそれを自他が車嫌いと呼ぶのは偏見・思い込みでしかない」
と言うのは果たして一般的に納得される話だろうか?

セットにされがちというのが既に偏見だって話を散々して来たつもりだけどね。
ではそちらの主張するSF特有の物とは?それとセットになっている物とは?
自分には宇宙船や宇宙人、人工自意識ぐらいしか見つからないが、日本語圏でそれらへの憎悪をSFに向けるとは考えにくいだろう。

SF嫌いって具体的にどういう人を想像してるんだ？
SF界隈嫌いならわかるけど
後者の話をしたいの？

最近ハヤカワのsfにはまって過去のも読んでみたいと思って色々調べたんだけど、あそこってかなりの数のシリーズものを放置してるんだな
どうするつもりなんだろ

世界的に感染症が流行して、学校は休校、出勤という行為自体が見直されてリモートワークが推奨され、ローマ法王もまさかのライブ配信、
欧米ではドライブスルーの懺悔が登場し、
旅行が激減したので石油が史上空前の暴落で「買うとお金がもらえる」逆オイルショック

半年前までこんな世界を予想できたSF作家はいただろうか

SF業界ではヘタ打ったら総突っ込み＆反省文求められるような
世界だから、SFつまみ食いのアニメのSFを用いた作品に抵抗あるんじゃないのかな？
３００円ザクの頭だけトコトン改造、それ以外は素組みみたいな。
誰も見たこない、けど魚にしか見えない魚を発表する場所、
それがSFだと思う(重量配分と生産性と有用性を前提にした４号戦車強化アイディアとか）

>>558
「わざわざ脳ミソや脊髄改造してネットに接続する」系のサイバーパンクSF作者は
デジタルネイティブ世代にどんな反省文を書くんだろう？

リモートワークとかオンライン学習とかSF生活描写としてはありきたりだけど
理由が感染症ってのはなかなか
生物兵器でもなさそうだし治療薬の副作用とかでもない
誰かがコウモリ食ったら世界が変わりましたなんて全然ドラマチックじゃないプロローグ
逆に馬鹿にされそう

AIというものが機械的なものでなく、人工物の知能に注目し量子的な概念に昇華する話は面白い
つまりは憑依ものになる

>>560
未知の病原体が地上を席巻し……ならまああるだろう。
その病原体が「インフルエンザなど所詮は小者……」程度の実力で、ガスマスクとかじゃない普通のマスクで防げるってところが話として「弱い」部分かな。
（厄介な部分はそこじゃないってのは、実際に起きたからこそわかる部分でフィクションとして落とし込むのは難しいだろうし）

>>559
「当時じゃなきゃ描けない」未来像は別に問題ない。というかひっくり返るリスクを承知の上で当時の最新学説をベースに世界を描いてみせるのが科学小説（あえてSFとは別の表現してみる）。
まあ、執筆中やシリーズ連載中、レトロフューチャーっていうほど確立する前にひっくり返っちゃうのが一番困るんだが……

>>559
啓蒙実践してる連中は責任なんか取らないだろ。
他人を牛か馬程度にしか認識してない
ある意味外道系ＳＦ脳

みんな悲観的過ぎる。
SFなんてもっと自由に描けばいい。
日本がオワコンならSF作家が殆ど居ない国なんてどうすりゃいいんだ？
どこかが不完全ならば数年後に似た様なプロットで別の新進気鋭の作者が昇華させてくれる。
クリスクロスの後に颯爽とSAOやAWが現れた様にね。
個人的にはマイクロプラスチックに適応しプラスチック装甲を手に入れた野性動物が人類に宣戦布告するとある小説にハマってる。
あれは面白いからみんなも読んでみな。

その手の小説って大抵人類側がデバフ＆ガバか当たり前だから微妙

その手の小説の書き手や読み手はSF好きに人格攻撃までされるからね
この上のコメでも早速否定されたでしょ

>>565
微妙なのは君の感性定期

>>565
たかがコロナごときに経済・社会ガバガバにされてる
現実の人類が言われましてもｗ

未来を勝手気ままに空想することができるのは、過去に生きる我々の特権である。

自称SF好きに対してSFの話で噛み合わせるの難しいんだな
SF世界は現実世界を内包してるって無自覚で考えてるのよく見かけるし