みいちゃんと山田さんとは (ミイチャントヤマダサンとは) [単語記事]

『みいちゃんと山田さん』とは、亜月ねねの漫画作品である。

概要

2012年。みいちゃんが殺される12ヶ月前の話。

就職と夢の狭間に悩む女子大生の山田は、勤務先のキャバクラでみいちゃんと出会う。

鈍臭い上に社会性のない言動を取るみいちゃんに周囲は愛想を尽かしていくが、ピュアとも言えるその姿と自身の境遇を照らし合わせた山田は、みいちゃんと親交を深めていく。

本名は中村実衣子。宮城県出身。21歳。自分のことを「みいちゃん」と呼ぶ、小柄な女の子。

物覚えが悪く、識字能力も低いため、幼少の頃より周囲に助けられて生きていた。

反面、怒られること・馬鹿にされることを過剰に嫌がり、少しの指摘も泣き叫んで拒絶する癇癪持ちでもあり、最初は優しかった人も最後は距離を置いてしまう。

本名や住所をベラベラ話したり、誰とも簡単に寝たりと、危機管理能力は極端に低いが、それが男を惑わせる魅力となっている。

自身に独特のセンスがあることを信じており、将来は小説家か詩人か画家か映画監督になると公言している。

何かしらの知的障害があることは示唆されているが、診断を受けていないため、作中でそれが明らかにされることはない。

出生について（ネタバレ注意・胸糞注意）

同じく障害を持っていると思われる兄妹の近親相姦によって産まれる。

親のネグレクト、担任・同級生のいじめ、先輩の性的暴行などを経て、性行為でしか自身の価値を測れない人間となってしまった。

本作の語り部。大学生であり、源氏名「マミ」で働くキャバ嬢。山田はみいちゃんに教えた偽名であり本名ではない。みいちゃんと同い年。

漫画家を目指しているが、母親からの過度な教育と期待に夢を阻まれている。