ズートピアとは (ズートピアとは) [単語記事]

ズートピア（原題：Zootopia）とは、ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作のCG アニメーション映画(ディズニー映画)である。米国では2016年 3月4日、日本では2016年 4月23日に公開。ディズニースタジオ制作としては55作目にあたる。

概要

基本情報
ズートピア Zootopia
監督	バイロン・ハワードリッチ・ムーア
脚本	ジャレド・ブッシュフィル・ジョンストン
音楽	マイケル・ジアッチーノ
製作	ウォルト・ディズニー・ピクチャーズウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ
配給	ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ(米) ウォルト・ディズニー・ジャパン(日)
公開	2016年 3月4日(米) 2016年 4月23日(日)
上映時間	108分
映画テンプレート

人間が存在した事の無い、動物だけが存在する世界が舞台。進化を遂げた動物たちが創り上げた大都会ズートピアで、新人警官であるウサギのジュディと詐欺師キツネのニックが、48時間というタイムリミットの中で肉食動物行方不明事件の謎を追っていく。

2010年代当時のアメリカ社会の人間をそのまま動物に置き換えた世界観が特徴。ズートピアの草食動物と肉食動物における格差社会や、ジュディらが直面する職業差別、偏見などがシナリオに織り込まれており、外見とは想像もつかないような社会派作品となっている。なお本作では鳥類、爬虫類は登場せず。それらが関わるのは続編の『ズートピア2』以後からとなる。

監督は『シュガー・ラッシュ』のリッチ・ムーアと『塔の上のラプンツェル』のバイロン・ハワード。音楽は『Mr.インクレディブル』のマイケル・ジアッチーノが担当する。

一部シーンは上映する国によって異なる映像が用いられており、例えばニュース映像のシーンで、原版(北米版)ではムースがニュースキャスターを務めているが、日本版ではタヌキに、中国版ではパンダに、豪州版ではコアラなどといったように差し替えがされている。

あらすじ

舞台は、霊長類以外の哺乳動物が人間のように進化し、服を着て2足歩行をして暮らす近未来都市。その地でウサギとしては初の警察官になった新人婦警のジュディ・ホップス。しかし現場ではウサギであることから一人前扱いされず、苦労の日々が続いた。

しかしある時、街中の肉食動物たちが行方不明となる事件が発生し、これにジュディも捜査に加えてもらえることとなった。ただし条件は、48時間以内に行方不明の動物を発見すること、もしできなかったら警察をクビになるというもの…

その時出会ったのが事件解決のカギを握っているという詐欺師のキツネ、ニック・ワイルド。事件を解決するため、ジュディとニックの凸凹コンビはいがみ合いながらも捜査を続けるが、事件の裏にはある大きな陰謀が隠されていた…

登場キャラクター

CV欄は原語版 / 日本語吹き替え版。ここに表記してあるほかに、日本語版吹き替え版ではお笑い芸人の芋洗坂係長(記事リンク)や、厚切りジェイソンがゲストとしてアフレコしている。

ジュディ・ホップス（Judy Hopps）: CV：ジニファー・グッドウィン / 上戸彩; 田舎からやってきたウサギの女性。24歳。フルネームはジュディス・ラヴァーン・ホップス（Judith Laverne Hopps）。正義感が強く、夢を叶えてウサギとしては史上初の警察官になるが、大柄な動物がほとんどの現場では一人前扱いされずに駐車違反切符を切る日々が続いていた。; しかしある日、街中の肉食動物たちが行方不明となる事件が発生。ジュディは署長にしつこく詰め寄り、48時間以内に事件解決、解決できなければ警察官をやめるという条件付きで事件の捜査に協力させてもらうことになった。詐欺師のニックといがみ合いながらも協力し、事件の解決に向かう。優しく強いヒロインとなった。
ニック・ワイルド（Nick Wilde）: CV：ジェイソン・ベイトマン / 森川智之; 都会育ちのキツネの男性。30代前半（劇中のセリフから推察すると32歳辺り）。フルネームはニコラス・ピベリウス・ワイルド（Nicholas Pibelius Wilde）。過去のトラウマで"人間"不信になり、生きる夢も希望も失っていたため、現実的で皮肉屋な性格の詐欺師であった。; ズートピアを知り尽くしている情報通であり、ひょんなことから出会ったジュディの捜査を協力することになる。ジュディさんと同じく、優しく強くなっていくのであろう。
ボゴ署長（Chief Bogo）: CV：イドリス・エルバ / 三宅健太; ジュディの所属するズートピア警察署の署長。スイギュウの男性。事件はカバやゾウなどのタフな動物がやるものだという考えを頑なに支持し続けており、ウサギであるジュディを傍から期待しておらず、邪険に扱っていた。
レオドア・ライオンハート市長（Mayor Leodore Lion heart）: CV：J・K・シモンズ / 玄田哲章; ズートピアの現市長のライオンの男性。自信家で堂々とした性格をしている。
ドーン・ベルウェザー副市長（Assis tant Mayor Dawn Bellwether）: CV：ジェニー・スレイト / 竹内順子; ズートピアの現副市長であるヒツジの女性。いつも市長にこき使われている。ジュディを小動物の誇りと思っており、何かと協力をする。
ベンジャミン・クロウハウザー（Benjamin Clawhauser）: CV：ネイト・トレンス / 高橋茂雄(サバンナ); ズートピア警察署の受付担当であるチーターの男性。ドーナツが大好物であり、チーターとは思えないほどの肥満体である。; 署内では風当たりの強いジュディにも気さくに話しかけてくれる、気のいいのんびり屋。
ガゼル（Ga zelle）: CV：シャキーラ / Ami(Dream); ズートピアのトップスターであるガゼルの女性。その美貌とスター性から人気が高く、世間への影響力も大きい。
スチュ・ホップス（Stu Hopps）: CV：ドン・レイク / 大川透; ジュディの父親。ボニーと田舎町バニーバロウでニンジン農家を営み、"ウサギらしく"穏やかに暮らしている。
ボニー・ホップス（Bonnie Hopps）: CV：ボニー・ハント / 佐々木優子; ジュディの母親。2人で遠く暮らすジュディを応援している。
フラッシュ（Flash）: CV：レイモンド・S・パーシ / 村治学; 免許センターの職員のナマケモノの男性。ナマケモノだけあって、驚異的なスロースピードで行動する。