多国籍艦隊は、少し大変。しっかり行きましょう。
ヒューストン(Houston)とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘(キャラクター)である。モデルはアメリカ海軍のノーザンプトン級重巡洋艦5番艦「ヒューストン」。
2019年11月30日開始のイベント『進撃!第二次作戦「南方作戦」』で新規実装された艦娘。重巡洋艦の新艦は2016年春イベ実装のポーラ以来3年半ぶりであり、連合国側の重巡洋艦は初となる。(2020年梅雨夏イベE-7ドロップ艦として再登場。)
イラストはこれまでもアメリカ艦を手掛けてきたZECO氏で、ZECO艦隊初の大型艦である。また、CVとして名塚佳織さんが担当。名塚さんはこれが艦これ声優として初参戦で、同イベの後段で実装されたアトランタも担当している。当初は「初参加の素敵な声優さん」とだけ告知されており、イベント中発売の『コンプティーク』誌上で初めて公表された。アトランタとともに発表前から裏表のない素敵な声が聞こえる名塚さんの声だとの推測がなされており、提督たちのダメ絶対音感が的中した形となった。
イベント第四海域のボスマスでのドロップにより入手可能。この海域を甲で突破すると、報酬としてヒューストンが装備している主砲の上位版が獲得できる。一応前段作戦なので周回難度は比較的抑えめで、ドロップ率も高めに設定されているとみられているが、所詮確率なので、削り中にあっさり入手した提督もいれば、100周しても出ない提督もいる。
性能としては既存の重巡に比べて秀でたところはないが米艦らしく「改」(LV50で可能)にすると対空値が高く、主砲や電探に装備ボーナスのつくものを選べば見劣りしない数字になる(特に専用主砲である8インチ系統が高い補正があり。なおこの装備は最上型にも補正が付く)。ただし海外艦の常として雷装が低めの設定なので夜戦火力には不安がある。改二に期待か。
ウェーブの強いブロンドのセミロングヘアに、髪と同じ色の瞳を持つ大人びた女性。身にまとうSFチックな銀色基調の制服は大胆なオフショルダーで、袖部分は胸元の一点だけで服本体と接続する不思議な構造をしている。首元の白い布地は襟のように見えるが服とは独立しており、チョーカーということになると思われる。スカートには大きくスリットが入っており、そこから黒ストッキングに包まれた美脚がのぞく。足元はスクリューのついた赤いハイヒール。
名前の「ヒューストン」という響きから絶壁娘を予想した提督もいたようだが、実際はコロラドを上回りアイオワに匹敵するのではないかと思われるほどのナイスバディの持ち主であった。そのため「ヒューストンじゃなくヒューボインだ」「ヒューズドン」、ヒューストンといえば宇宙基地の街なので「ロケットが二つついてる」などと形容されている(誰が巧い事言えと)。谷間にはなぜかじじ氏のアイコンのような四角い顔の謎アイテムが鎮座しているが、何物かは不明。測距儀をマスコット化したものという説が有力視されている。
改造後には差分グラフィックが用意されており、制服の色味が変わり(低視認性のロービジカラーに)、艤装から魚雷発射管が消えるなどの変更がある(といっても雷装が下がる事は無いのでご安心を)。中破時の脱げっぷりもアップする。
立ち絵は手をこちらに向けたポーズで、スリットが開くようにひざを上げているようにも見えいくらか挑発的な印象もあるが、性格は至っておっとりとしていて物腰柔らか、落ち着いた雰囲気を醸す。秘書艦に置いても仕事ぶりは真面目で甲斐甲斐しく、提督から「堅い」と言われるほど。料理とコーヒーの腕前には自信があるらしく、よく提督に勧めてくる。他艦との関係では、ABDA艦隊仲間のデ・ロイテルやパースとの絡みが多い。自身の最期に関わっている最上型2隻(最上・三隈)、吹雪型(吹雪か、特型全体を指すと解釈すれば敷波)を見かけて驚くが、今は友軍だと納得している。
2020年7月31日オンメンテにて、水着modeが実装された。「Houston」と「Houston改」で差分となっており、水着の色味と「測距儀くん」の位置が異なっている。2020年8月27日メンテ(梅雨夏イベ終了)と同時に終了。
モデルとなったノーザンプトン級重巡洋艦5番艦「ヒューストン」は、米バージニア州のニューポート・ニューズ造船所で建造され、1930年6月17日に就役した。艦名は米国テキサス州にある州最大の都市で、ジョンソン宇宙センター[1]があることでも有名なヒューストン市より。ちなみに市名のさらに元ネタはアメリカ開拓時代にメキシコから分離独立したテキサス共和国(後にアメリカ合衆国に併合され消滅)の初代大統領サミュエル・"サム"・ヒューストンから取られている。
1932年の第一次上海事変で在留米国人保護のための兵隊を上海へ輸送した他、何度かフランクリン・ルーズベルト大統領を乗せた特別巡航を行っている。ルーズベルトはヒューストンをかなり気に入っていたらしく、時にはルーズベルトのバカンスのためにコスタリカまで送り迎えをしたこともあった。
太平洋戦争開戦時、ヒューストンはマニラを拠点とするアジア艦隊の旗艦となっており、アジア方面に展開されていた唯一のアメリカ重巡であった。しかしこのアジア艦隊はもともと小規模な構成だった上、連携するはずだったハワイの太平洋艦隊や、英国東洋艦隊は日本軍の速攻で壊滅してしまっており、単独で日本軍を相手にするのはとても無理。1942年1月、4か国合同で日本軍の南下を食い止めるべくABDA司令部(A:アメリカ=米、B:ブリテン=英、D:ダッチ=蘭、A:オーストラリア=豪)が設置され、ヒューストンもその指揮下に入ることになった。艦隊司令官にはオランダ海軍のドールマン少将が就いた。
しかしこのABDA司令部は寄せ集めの悲しさでろくに機能せず、インドネシア(当時オランダ領)各地への日本軍上陸を許す。2月27日、ヒューストンを含むABDA艦隊はジャワ島攻略を狙う日本軍第三艦隊をスラバヤ沖で迎え撃つが、旗艦デ・ロイテルがドールマン少将もろとも爆発沈没するなど大敗。ヒューストンはオーストラリア海軍の軽巡パースとともに戦場から離脱する。
ヒューストンとパースはバタビア(現ジャカルタ)まで撤退するが、さらに西のチラチャプに移動するよう命令が下ったため、2月28日夕刻にバタビアを出港。バンタム湾沖合に神州丸など日本の輸送船団を発見する。護衛艦艇が見当たらなかったため突撃を開始するが、この行動は吹雪など日本の駆逐艦に捕捉されていた。3月1日未明、軽巡名取を筆頭とする第三護衛隊と、最上・三隈などの支援隊が集結し、2隻に集中砲火・雷撃を加える。パースはほどなく沈没。ヒューストンはルックス艦長が砲撃で戦死し、主砲も動かず、かろうじて浮かんでいるだけという状態の中で機銃や副砲で反撃していたが、駆逐艦敷波の雷撃で致命傷を受けて転覆、沈没した。乗組員1008人のうち、生き延びた368人は日本軍の捕虜となり、過酷な泰緬鉄道の敷設に従事することとなる。
ヒューストンは艦名の由来であるテキサス州ヒューストンに何度か寄港しており、市民からも愛着をもって迎えられていた。ヒューストン沈没を知った市民はこぞって海軍に陳情や資金提供(軍債の購入)を行い、「我が街の軍艦」の復活を熱望したという。結果として、同じニューポート・ニューズで建造中だったクリーブランド級軽巡洋艦ヴィックスバーグが「ヒューストン」に改名された(艦娘のヒューストンの図鑑コメントでも言及されている)。戦後その名を継いだロサンゼルス級原子力潜水艦ヒューストンは2016年まで現役であった。
2019年秋イベント【進撃!第二次作戦「南方作戦」】新規実装艦娘 | ||
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最終更新:2024/11/24(日) 18:00
最終更新:2024/11/24(日) 17:00
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