別名義(べつめいぎ)とは、主にクリエイターやアーティストにおいて、同一人物が用いる異なる名前のこと。
クリエイターやアーティストは、特定の会社や制作グループに所属して個人の名前を出さない契約ででも無い限り、個人として何らかの名義を用いて活動する。名義は本名であったり芸名・筆名であったりするわけだが、メインとして使用している名義の他に、同一人物が異なる名義を持つことが少なくない。
基本的には同時並行的に複数の名義を使い分けているものを別名義と呼ぶが、完全に名義を切り替えて前の名義を一切使用しなくなった場合も、同一人物であることを示すために旧名を別名義と称することも多い。また、矢立肇、東堂いづみ、八手三郎のような不特定多数による共同ペンネームや、声優のキャラクター名義でのアニソン歌唱なども一種の別名義と言える。
同時並行的に別名義を使って活動する理由は人によって様々だが、「活動分野に応じて使い分ける」場合や、クリエイターの場合は「作品の種類によって使い分ける」場合、また「アダルト関係などおおっぴらにし辛い仕事の際に使う」(もしくはアダルト系出身のクリエイターが一般向け媒体で名前を変える)場合が多い。契約上の問題で使い分ける場合や、ライターなどでは「スタッフの人数が少ないのを誤魔化すため」などの理由もある。芸能人などでは、同一人物であることが誰の目にも明らかなのを前提に、特定の番組や企画専用の名義を使うことも多い。複数の名義を使い分けていた人物が、後に特定の名義に一本化することも多く見られる。
名義を完全に変更する場合は、「旧名義での活動と新名義での活動を切り離すため」「契約の問題で前の名義が使えなくなった」などの理由がある。本名で活動している人物(特に女性)の場合、「結婚して姓が変わった」なんて例も(例:荒井由実→松任谷由実)。ライトノベルの世界などでは、初版部数が前の本の売れ行きで決まるため、元の筆名では出版できるほどの部数が見込めなくなり、それをリセットするために筆名を変更して新人を装う筆名ロンダリングが存在するとかしないとか……。
別名義での活動を公にするかどうかは人による。正体がバレバレでも「別人」と言い張り続ける例もあれば、長年正体不明とされていた人物が後年になって実は意外な人物の別名義であったことが判明することも結構ある。「別名義で活動している・いた」こと自体は明かしてもその別名義の名前は明かさない、という例も結構ある。
別名義は本人が公にしていなくても公然の秘密になっている場合も多いが、本人が公にしていない場合はあまり大っぴらに別名義の話をしないのがマナーと言える。特に声優の世界では(主にアダルト関係で用いる)別名義については「裏名義」や「生き別れの双子」などと称して、一般向けの名義とはよく似た声の別人ということにしておくべきとされている。
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=は同時並行的に使用されている・いた名義。→は変更された名義。
企画ものによる別名義以外では、俳優業と歌手業など業種で名義を分ける例や、シンガーソングライターが歌手としての名義と作曲家・作詞家としての名義を分ける場合が多い。
アダルト系の別名義(裏名義)は殆どはおおっぴらには書けないので各自検索してください。
小説と小説以外で使い分ける場合や、同じ小説でも全く読者層の異なる分野(少女小説→一般文芸とか、純文学→時代小説とか)で再デビューした場合などに名義を変更する例が多い。また海外では契約の関係などで複数の名義で作品を出す作家がよく見られる。
成年向け漫画と一般向け漫画で名義を使い分けている漫画家は多い。漫画原作者はプロフィール不詳が珍しくなく、誰かの別名義であっても本人が明らかにしない限りは謎のままのことが多い。
監督が筆名で絵コンテや演出を担当することは非常に多い。1回限りの名義なども珍しくないため、個人の別名義でもなるべく代表的なもののみ記す。
音楽ゲームの作曲家はとりわけ複数の名義を持っている場合が非常に多い。
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最終更新:2025/03/22(土) 14:00
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