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『最終戦艦withラブリーガールズ』とは、中国の成都金角網絡科技有限公司と韓国のGamepubが共同開発したiOS/Android対応の艦船擬人化ゲームである。日本版はGamepubの運営により、2017年8月22日にリリースされた。日本版の略称は「最ラブ」で、日本と東南アジアでは他のゲームに合わせた「艦+アルファベット」の「艦L」と言う略し方もあるが余り使われておらず、中華圏では「艦J」と略されている。
日本での艦これブームに触発されて2014~15年頃に中国大陸や台湾で数多く作られた「艦これフォロワー」第1世代の代表的作品が『戦艦少女』だとすれば、本作は『アズールレーン』と同時期の第2世代に当たる。他の艦船擬人化ジャンルのゲームと比較した場合、恋愛シミュレーションの要素を強化しているのが大きな特徴。トップ争いに加われるような規模ではないが、地味に支持を集めて続いている。
2018年8月現在は以下の7バージョンが運営されている。リリース順。
『少女艦隊 Girls Fleet』のタイトルで、2017年1月17日にリリース。運営はGamepub。金角網絡が2016年から開発していた仮題「艦姫連萌」がベースになっている。
リリース当初はアイドルグループのLOVELYZを起用して大々的なプロモーションを展開し、1ヶ月で100万ダウンロードを達成した。
韓国では最初の艦船擬人化ゲームだが『戦艦少女R』の韓国版を期待していた層からは目の敵にされている。特にゲーム内で全くの架空艦船として潜水艦の「春香」(チュニャン、日本版では「ローズ」)とリリース前に実施されたオリジナル艦デザインコンテスト入賞作品を基にした駆逐艦の「クミホ」(九尾狐、日本版では「アンナ」)を登場させたことに批判が強く、本作の半月後にリリースされた台湾製で漫画原作の『鋼鉄少女』もやはり韓国オリジナルの架空艦船を登場させたことで同じように批判を受けている。また、日本版に登場していない駆逐艦の「ミリネ」は他のバージョンでは「李舜臣」と言う名前だが、現役艦船の「忠武公李舜臣」をモデルにしているため韓国海軍側からクレームが付いて変名になったと言う経緯がある。
擬人化キャラクターは単に「少女」と呼ばれ、固有名は特に使われていない。音声は他のバージョンが全て日本語を使用しているのに対し、現地で収録した韓国語音声を使用している。
『艦姫 Warship-HiME』のタイトルで、2017年7月25日にリリース。運営は上海緑岸網絡科技有限公司。
2017年5月に実施したβテストでは中国語(普通話)音声を使用していたが、製品版では他の中国製ゲームに多く見られる日本の声優を起用した日本語音声が採用された。しかし、日本版とはキャスティングが全く異なっている。
『戦艦少女』や『アズールレーン』と同じようにリリース当時は政府の規制で日本の艦船が変名になっていたが、2018年の春に規制が緩和されたため4月に登場した大鳳からは実名が使用されている。また、リリース直後には中国人民解放軍が建造中の空母「001A」(仮称、日本版と韓国版では「リンリン」)が登場した。
リリース前の4月にネット配信限定で公開された同名の特撮映画『艦姫』とタイアップを行っているが、映画とゲームの間にストーリーや設定の繋がりは特にない。強いて言えば怪しい日本語の主題歌「微灰色の展望」(後述)を共通で使用しているぐらいである。
擬人化キャラクターはゲームタイトルと同じ「艦姫」(Jianji)と呼ばれており、このピンインから「艦+アルファベット」の略称は日本と東南アジアの「艦L」でなく「艦J」とされている。なお、ゲームを運営する上海緑岸では中国で「艦姫」の商標を登録しているが、権利行使はしていない。そのため、翌2018年にリリースされた後発の『アビス・ホライズン』も擬人化キャラクターの総称に「艦姫」(日本版の読みは「ふなひめ」)を使用している。
2017年8月22日にリリース。運営は韓国版と同じGamepubだが、メイン画面のデザインは『艦姫』のものに合わせている。音声は当然ながら日本語だが『艦姫』で金角網絡が行ったのとは別にGamepubが独自にキャスティングしている。
本作の3週間後(中国とはリリース順が逆)に日本版がスタートした『アズールレーン』が爆発的なヒットとなったことや、9月の連休中に長期間のサーバダウンが発生するなどのアクシデントがあり、先行きが危ぶまれていたが無事に1周年を迎えられた。目下の問題は、特に中国大陸版や繁体字版に比べて運営に余りやる気が無いこととされている。
新規の艦船が追加される場合は日本版で一番最初に登場することが多く、公開βテストのような扱いになっているが扶桑(後述)と舜臣(前述)の2隻は登場していない。また、2017年12月から翌月にかけて『THE KING OF FIGHTERS』との誰得なコラボレーションを実施し、不知火舞(巡洋艦)と麻宮アテナ(駆逐艦)の2人が擬人化ならぬ「艦船化」した状態で登場した。この2人はコラボレーション期間終了後も使用可能。
擬人化キャラクターは韓国版と同じく単に「少女」と呼ばれている。
『請命令! 提督SAMA』のタイトルで2017年9月19日に台湾・香港・マカオでリリース。運営はLunplay。日本製ではないにも関わらず、当初から「日本チックなゲーム」を強調して売り出しており公式サイトで日本語が多用されていたり、タイトルロゴに「私は君の艦です」と言う日本語の副題が付けられていたりする。
リリース当初から日本版とは比べ物にならないほど熱心にプロモーション活動を実施しており、特に艦船擬人化ジャンルのルーツとされる『鋼鉄少女』で有名な漫画家の皇宇(ZECO)氏をキャラクターデザインに起用した扶桑は2018年8月現在、他のバージョンに登場していない繁体字版の「特権」扱いになっている。ZECO氏は現地で開催されたデザインコンテストの審査委員長も務めていた。
擬人化キャラクターに「人形戦艦」と言う独自の呼称を与えているが、部分的には中国大陸版と同じ「艦姫」も使われている。音声は中国大陸版と同じキャスティングの日本語。
7バージョンでは最後までサービスを続けていたが、2020年10月31日にサービス終了。これをもって、全言語版がサービス終了となった。
『少女航線』のタイトルで2018年2月28日にリリース。運営はYAHgame。中国大陸版と同じ簡体字中文を使用しているが、日本の艦船は当初から実名で登場している。音声は中国大陸版と同じキャストの日本語(以下、東南アジア版は全て同じにつき省略)。
『Azure Fantasy 伝説の少女戦艦』のタイトルで2018年4月26日にリリース。運営はYAHgame。使用言語はタイ語で、現地では前年8月に『戦艦少女R』が撤退して以来の艦船擬人化ゲームとなる。
同年10月31日にサービス終了。7バージョンの中では最短となる半年での撤退となった。
『Lane Girls』のタイトルで2018年6月14日にリリース。運営はYAHgame。
配信対象地域はリリース当初、シンガポール・マレーシア・インドネシア・フィリピンの4か国だったが9月12日にアメリカ合衆国とカナダへ拡大した。奇しくも、日本に続いて『アズールレーン』と同時期の北米進出である。
擬人化されているはずのキャラクターが戦闘時には3Dモデルで描かれた艦船の姿で戦うのが大きな特徴で、設定的に言うと『蒼き鋼のアルペジオ』のメンタルモデルに近い存在とみられる。砲撃や艦載機を使った攻撃以上にスキルの撃ち合いが重視されるが、第二次世界大戦期でなく近未来が舞台なので余り突っ込んでもしょうがないところだろう。登場する艦種は空母・戦艦・巡洋艦・駆逐艦・潜水艦の5種類に整理されており、原則として「空母>戦艦>巡洋艦>駆逐艦>潜水艦>空母…」と言う力関係になっている。
また、他の艦船擬人化ゲームに見られない特徴として掃討券(スキップチケット)があり、これの存在により周回作業が不要になっているので他のゲームと並行しながらの放置系プレイと相性が良い。
他のゲームと同じように着せ替えやちびキャラを配置できるルーム(寮舎)機能もある。着せ替えには能力アップの効果が付与されており、水着は全キャラクターに用意されている。
全体的に課金要素が非常に強い仕様だが、無課金でもレベル60ぐらいまで上げれば全てのゲームモードを開放すること自体は可能である。
コイン・ダイヤ・コア・友情の4種類のガチャがありコインは1日5回、他の3種類は1日1回だけ無料で回せる。経験値稼ぎの手段としても機能するので、コインが余ったらガチャに突っ込むと効率良くレベルを上げられる。また、レアリティに関わらず艦船の進水日には「バースデーピックアップ」として当選確率がアップする。
これとは別に週2回ペースで星5のLE艦船(限時神艦)がピックアップされるガチャがあり、ガチャで外れた場合は回した回数に応じて付与されるポイントで5位以内に入るとピックアップのLEがもらえると言う方式になっている。
艦船の入手方法はガチャ以外に、中級海域でのドロップ入手やショップで購入可能な「かけら」を所定の個数だけ集める方法もある。入手済みの艦船でもかけらを集めて行くとレアリティがアップし、全般のステータスが底上げされる。
登場キャラクターは著名な艦船を選抜する形になっており、2018年8月現在は約70隻と同ジャンルの他のゲームに比べるとかなり少ないが、これは3Dモデルの製作に手間がかかることも原因とみられる。
呂500は、日本版以外ではドイツ時代の「U-511」名義になっている。
シルバーサイズは、英語版では同じガトー級の「グラニオン」に名前が変更されている。
「トライバル」と言う名前の駆逐艦は存在しない(進水日の設定から、トライバル級1番艦のアフリディと思われる)。
ナチス・ドイツ関連の規制対策のためか、日本版を含めて「ライン連盟」と言う変名が用いられている。
ル・ファンタスクは、韓国版のみ次級の「モガドール」名義になっている。
これらの艦船は所属国のカテゴリが無い。洛陽と漢陽は元アメリカ海軍のベンソン級駆逐艦で、戦後に台湾へ譲渡された1番艦のベンソンと5番艦のヒラリー・P・ジョーンズである。
全バージョン共通で『微灰色の展望』が使われている。歌詞は日本語だが、ところどころ文法が怪しいのはご愛敬。
歌詞は繁体字版『請命令! 提督SAMA』の公式Facebookに掲載されており、MP3ファイルを無料でダウンロード出来る。
艦これや戦艦少女に登場する同じ艦とのクロスオーバーが描かれることがある。
日本ではリリース当初にごく少数のノベルティが流通した程度で、公式に市販されているものは無い。ゲームが最初にリリースされた韓国ではマウスパッドが市販されている。
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最終更新:2025/02/19(水) 13:00
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