Vertical Tank(バーチカルタンク)とは、カプコンが発売したXBOX用ゲーム「鉄騎」及び「鉄騎大戦」に登場する架空の2足歩行ロボット兵器の総称である。
略称で単にVT(ブイティー)と呼ぶ事が多い。
VTは、大幅な兵員削減に対応して少数の搭乗員でも運用可能な戦車として開発された。
旧来の陸戦兵器に対して巨大で頑丈であり、さらに火力も艦船並みであるため、戦車というよりは陸上戦艦という印象が強い。
その巨体ゆえに飛行も潜水もできない。
また、コンセプト的に搭乗員の生命を重視する必要があるため、緊急脱出装置が用意されている。
VTは以下の分類に分けることができる。
Wikipediaによくまとめられているので、そちらを参照。
Wikipediaの内容は設定ベースであり、対人戦での実態には即していない。
そのため、実際の使用感覚を以下に記載する。
最弱機、動く棺桶。機動性が低く、耐久力も低く、火力も低い。
確実に敵を削れる点は優秀だが、エムビッツが使えるなら、そちらを使用する方が良い。
コスト10で召喚される巡航ミサイル。最弱よりは少しマシな機体。
確実に敵を削れる武装を持ち、平原でなら移動速度も意外と速い。
コストパフォーマンスを考えると侮れない実力を持つ。
進化したビッツ。マーカーランチャーを搭載する最安コスト機。集団戦で力を発揮する。
瞬間火力は低いが、中距離火力は馬鹿にできない。
地形走破性が高いため山間部での展開速度は速い、最高速度が遅く旋回性が低いため
平原での戦闘には気を使う。
コルトの進化版、本来は指揮官専用機。一時期、第1世代最強と称された実力者。
コルトにスカーフェイスの近接武装を加えたような武器選択が可能。
コストパフォーマンス的にディサイダーやスカーフェイスを超えるとの評価もある。
難点は旋回性が低い点。
大火力機体、高難易度機。「鉄騎」の最初の主人公機であるため、人気が高い。
圧倒的な火力は第2世代すら震撼させるほどであり、回避が難しい地下マップなどの閉所空間で多用される事が多い。
キャンペーン初期には突撃戦法で無敵を誇ったが、対抗法が発生すると急速に戦闘力を失った。
中距離戦では近接信管武装を持たないため手動偏差射撃に頼る場面が多い。
プレイヤースキルが戦果にモロに出る機体だが、使いこなせれば上位機種を容易に瞬殺できるため恐れられている。
第1世代で唯一、格闘武装を持つ機体でもある。
エース専用機、ネタ機。あらゆる戦場で評価が変わらないただ一つのVT。設定では架空の軍事評論家から絶賛されている。
急造機という設定どおりに全てが低次元。特にバランサー性能は劣悪で、速度0km/hrでの旋回で転倒できるという恐ろしい仕様。
支援型だが搭載する榴弾(曲射砲)は小口径で爆風範囲が狭く制圧力に欠ける。
機動性・走破性がともに低く、移動速度が遅すぎて味方の展開に追いつけない事も多い。
はっきり言って使えない。
ただし、意外と丈夫なのと、近接火力も低くはないため、馬鹿にしていると痛い目を見る。
ちなみにエース専用とは、「エース級の人が使って初めて戦果が出る」という意味。
ディサイダーの天敵。軽量高速機の典型。高機動だが耐久力が低く、正面戦闘は苦手。
射程が短いものの単位時間当たりの火力は強烈。戦況を読めるパイロットが使うと非常に厄介な機体。近接信管やFSS射撃には弱い。
第1世代最優秀機。接近戦から長距離戦まで、まったく死角のない機体。
ディサイダーのライバルだが、最新の戦況では確実にスカーフェイスに軍配があがる。
特筆すべきはスナイパーライフルの存在。超長距離からの高威力攻撃は、やはり強力。
接近戦の火力はディサイダーに劣るが、使いやすさと命中精度で上回る。
耐久力も高く、第2世代相手でも引けをとらない優秀な機体。
やや転倒し易いが、慣れれば克服できるレベル。
高速マーカー機、高速狙撃機。平原での戦闘なら第1世代最強と呼ばれた事もあり、実際、同格以下の機体に
には滅法強い。
スカーフェイスの軽量高速型であり、同じ武装を選択できる。ただし、搭載量が少ないため出撃前に戦闘スタイルを絞っておく必要がある。マーカーランチャーを搭載できるため、上位機のいる戦場でも斥候として活用でき
るが、その場合、ゲームメイキングするぐらいの覚悟を問われることになる。
旋回性は高いが、異常に転倒し易い。運用時にはバランサーに気を使い続ける必要があり、パイロットの技量が問われる事になる。
最高のコストパフォーマンスを持つ機体。接近戦には向かないが、長距離戦では抜群の性能を誇る。
支援型機としては最もコストが安いのだが、走破性の高さによる展開の容易さ、優秀な榴弾砲の搭載等、砲撃戦に必要な性能を高水準で実現している。
敵の前衛に見つかると助かる見込みは少ないが、コスト勝負で十分に対抗できる。
使いこなせればこれ以上のVTはない。
欠陥量産機、敵に優しいVT、デザイン以外を褒められない機体。
「鉄騎」においては第2の主人公機として無類の強さを誇った機体だが、それは過去の話である。「鉄騎大戦」においては使えない機体の代名詞となっている。
射程・火力、さらに機動性も悪くは無いが、バランサー(正確には足回り)が劣悪なセッティングとなっていて、発砲や回避ステップの衝撃で照準が大きくブレてしまう。そのため、接近戦時に、目の前の敵に弾が当たらないという恐ろしい現象が多発する事になる。あまりの性能に、エース級のパイロットすら匙を投げたという逸話がある。
第2世代最高の欠陥機、デザインは秀逸。性能の割りにファンが多い。
レールガンと増加装甲を標準装備とするために、全てを犠牲にした機体。特に旋回性は最悪クラス、転倒しやすさと相まってプロミネンス・ボルキャニックの異名を持つ。(ボルキャニック = ディサイダー・ボルキャニックの項を参照)
増加装甲は戦闘中にパージ可能。パージすると増加装甲分の耐久力とMM(マルチミサイル)を失う。同装備は再出撃しない限り再装備できないが、機動性はプロミネンスM1レベルにまで回復できる。
問題の多い機体なのだが、レールガンそのものの性能は優秀であるため、パイロットの運用次第では大きな戦果も期待できる。
プロミネンスシリーズの完成形、ミニ第3世代。
プロミネンスを冠するVTの中で本当に強力と言える唯一の機体。何気に榴弾も装備可能。機動力、火力ともに申し分ないが、上位機(第3世代)と戦うには耐久力に難があると指摘されている。
ミサイル搭載能力が異常に高く、全力発射すると処理落ちで回線がダウンするという伝説がある。
軽量高速機の代表、ファルシオンの進化型。第2世代としては低コストだが性能は優秀。
ファルシオンと違ってFSSとオーバーライドがあるため、命中性能、回避能力が段違いに高い。さらなる高火力武装も追加され、著しい戦闘能力の向上が実現された。
ただし、射程の短さと耐久力の低さは相変わらずである。
教官機、バランスブレーカー。キャンペーンではあまりのレアぶりに幻と言われた機体。
機動性は全VT中トップクラス。ブレードの武装に長距離誘導迫撃砲とスタンロッドを加えた鬼のような装備を誇る。ちなみに、スタンロッドとは敵の電源を落とせる一種の格闘武装。当たれば相手の電源が落ちるため、再起動中の無防備な状態を一方的に攻撃できる。
遠近両方において優秀な武装を持つため、狙われた相手が無事に逃げ切ることは不可能に近いだろう。
狙撃機、戦死者製造機。スナイパーご用達の量産型VT。
スカーフェイスの大改良発展型で、特に狙撃機としての能力向上が著しい。同機の長距離火力は極めて高く、並みのVTでは瞬殺される事もある。
耐久力も高く近接火力も充実、接近戦での評価も良好なため、愛好者も多い。
同機には特筆すべき特長が2点ある。一つは転倒後の立ち上がり速度が全VT中で最速であること。さらに、転倒状態ではエンジンが地面にめり込んでしまうため、レティクルによる熱源探知が不可能となり、敵に発見される危険性が低いこと。まさに待ち伏せにうって付けの機体なのである。
不遇な機体、開発コンセプトが意味不明。斬新なデザインゆえにファンが多い。
射程こそ短いが、火力は強烈。即死級の武装も持ち、機動性も悪くない。間違いなく強力な機体と言える。ただし、損耗必至の接近戦専用機のわりにコストが高すぎるため、消極的運用法を取らざるを得ず、結果的に決定力を欠く事になる。
範囲攻撃機。支援型機体だが、接近戦もやれなくはない。
ボルテクスを発展させたコンセプトの機体。長距離での榴弾攻撃も優秀だが、何よりも中距離におけるMLRSの範囲攻撃が強力。パイロットの腕次第では敵部隊をまとめて殲滅することも可能。意外と機動性も良く、厄介な機体。
デカブツ、最強の支援型機。ただし、機動性は無いに等しい。その代償として、長距離火力は凄まじいの一言に尽きる。そして耐久力は高く呆れるほどに頑丈である。
メイルストロームを超える大火力・中距離範囲攻撃が可能。殲滅攻撃を得意とする。
一方で接近戦を苦手とし、近接特化型VTであるジャララックスCを天敵としている。
接近戦最凶機、トラウマ製造機。キャンペーンで同機の悪夢にうなされたパイロットも多い。
第2世代で最もコストパフォーマンスが高い機体。スペック的には第1世代に近いのだが、瞬間火力の高さと優秀なバランサー(正確には足回り)が別次元の脅威を生み出した。
ステップや発砲時の反動を脚部がしっかりと吸収してくれるため、銃口がぶれない。接近戦において、いかなる状態からでも即死級の火力を正確に発射する事ができる。そのため、キャンペーン初期には居合い斬りにあったかのように、すれ違い様に瞬殺される者が後を絶たなかった。マーカーランチャーも装備できるため、集団運用も得意としている。
長距離武装がほとんどなく、やや足が遅い点が難点なのだが、地形走破性の高さと小柄な機体ゆえの高い隠蔽性から、あまり欠点として目立たない。
まったくもって手が付けられない戦闘力である。
なお、一部にはプロミネンスM1よりも、よほどディサイダーの後継に相応しいと言う声もある。
盾機体、重装甲機体。装甲の厚さと火力の高さが特長だが、機動性には難がある。
スペック的には決して弱い機体ではないのだが、コスト並みの戦果を上げるのは相当に難しい。単機運用には適さず、火力支援に徹すると強力。また、逆に強引に近接戦に持ち込み、異常な火力で敵を圧殺する戦法も存
在している。耐久力のマネージメント能力が問われるので素人にはお勧めできない。
固定武装のシールドバインダーは格闘武装としても使用可能。ただし、展開時には他の武器が使用できなくなるため、マイナス面の方がはるかに大きい。自殺武器と呼ばれる事もある。
偵察機、管制機。特殊レーダーにより、稼働中の全てのVTの位置を把握できる機体。
機動性は全VT中トップクラス。特に地形走破性の高さは異常なほどで、山岳部でも機動性を失わない。火力がやや貧弱で耐久力も低い。しかし、敵の死角をつけるため、軽量高速機としても極めて優秀。
集団運用時に指揮・管制機として使用される事もある。
ビヒモスなどの長射程高火力機と併用すると反則気味の戦果があげられる。
キャンペーン初期からその危険性が知られていたため、上記の組み合わせを禁じ手として封印するクランも存在した。
汎用機、スナイパーの天敵、レールガンの天敵。
長距離から接近戦まで全てをこなせる優秀な機体。機動性も高い。
前衛として使うにはコストが高目であるため、中長距離支援機として運用される事の方が多い。
特にレールガン及び狙撃砲へのカウンターを得意としている。
マーカーランチャーも使用できる。機体サイズが大きいため、回避運動が難しい。
地雷機、ドリル機、ビヒモスの天敵。ジャララックスNの姉妹機で突撃型の機体。
火力は第1世代級だが、即死級の接近戦武装を持つ。機動性も高い。
地雷アタックという攻撃法の開発により、上位機殺しの代名詞となった。
マーカーランチャーによって敵をマークしておき、隙を見て奇襲する戦法が一般的だが、分厚い前面装甲を利用した後退戦も得意としている。
割に合わないため、自分より低コストの機体を苦手としている。
最強クラスの第2世代、機体性能そのものは下手な第3世代に匹敵する。
選択できる武装はジャララックスCにジャララックスNの長距離装備を加えたようなラインナップ。
榴弾やマーカーランチャーは使えないが、さらに大口径の火砲、多種類のミサイルを装備できる。機動性は高速機に匹敵するほどで同機の生存性向上に一役買っている。
死神、事実上の第3世代。コクピットが従来と同じジャララックス規格であるため第2世代扱いとなっているが、機体そのものは第3世代である。独特のデザインにファンも多い。
その性能は高く、高機動で高耐久力。武装も高威力型レールガンや地雷を装備できる。
任務に応じて多彩な武装を選択できる点も同機の魅力。
固定武装のシールドバインダーが収納時に背面を覆うため、追撃されても敵の攻撃を防いでくれる事がある。
第2.5世代、スカーフェイスⅢ、最も高価な狙撃機。性能は高いが突出した武装がない。
正直なところ戦闘力ではジャララックス・マカーブルに劣る。それどころか、下手をしたらジャララックスNS-Rにすら劣るとまで言われている。
スカーフェイスⅡと同口径の狙撃砲を持ち、同機より射撃姿勢が安定しているため、より高精度の狙撃が可能。特に移動狙撃のやり易さは特筆に価する。ただし、威力は同じなのでコストパファーマンス的には褒められる話ではない。
搭載能力が高く、接近戦で一線級の近接戦闘力を維持しながら同時にスナイパーライフルを運用できる点は強み。また、ミサイルを大量装備する事も可能なので高機動ミサイル発射母機としても使用可能。もっとも、「鉄騎」ほどミサイルが有効な武器ではないので、その運用には課題が多い。
高機動ビヒモス。圧倒的な長距離火力を持ち、強力な制圧力を誇る高機動支援型機。
高機動・高耐久力・高近接火力と、他の支援型と一線を画する高性能ぶりで、ここに、ビヒモスに次ぐ長距離火力を持つのだから手に負えない。
ただし、機動性を発揮できない地形では耐久力に勝るビヒモスの方が優位な時もある。
タイマン勝負最強、レールガンを持ったレイピア。最も高機動な第3世代。
高威力レールガンを持ち、機動性は全VT中でもトップクラスを誇る。何気に格闘武装まで持っている。ジュガノートのプロトタイプという設定だが、似て非なる機体。
最も完成された第3世代、異常搭載能力機。
十分に実戦に耐えられるレベルにおいて、高威力レールガン二本挿しとか、恐ろしい武装選択が可能。高機動で耐久力も高く、高性能の代名詞となっている。
接近戦が苦手なわけではないが、クェーサーよりはやや遠距離戦闘向け。
真・最強機、超デカブツ、樽。全てがあり得ない機体。歩行時にリアルで酔う可能性あり。
あのビヒモスより巨大且つ高耐久力なのに、ジュガノート並みの高機動を誇る。
高威力レールガンを搭載できるが、武装選択の幅は狭い。何気にマーカーランチャーも装備できる。
単体の戦闘力も然る事ながら、真に恐ろしいのは固定武装のガウス砲である。同武装に攻撃力は無いが、最大射程2km、角度30°の範囲に入る全ての敵VTの電源を落とす事ができる。しかも、遮蔽物の影響を受けないため、隠れていても容赦なく電源が落ちる。
味方と連携すれば恐ろしい戦果を上げることが可能。特にスナイパーとの相性は抜群。
上記のような装備を持つため、地下マップでの使用はほとんど反則と言わざるを得ない。
当然、シープドッグとの併用もゲームバランスを大幅に崩すため、禁じ手とするべきところである。
難点はガウス砲発射前後の隙が大きく、さらに発射体制時には身動き出来ないこと。
また、巨大すぎるため大き目のステップを使わないと、敵弾の回避が困難となっていること。まあ、少々食らった所で落ちる心配はほとんどないので、構わないと割り切ることもできる。
なお、同機に限った事ではないが、地雷と格闘武装を食らうと即死連続技となるので注意が必要。
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最終更新:2024/11/26(火) 07:00
最終更新:2024/11/26(火) 07:00
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