ツインターボ(ウマ娘) 単語


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ツインターボ

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「スピカに宣戦布告だーっ!」

【妥 当 ス ピ カ !】
『……漢字間違ってねえか?』


ツインターボ(ウマ娘) とは、「ウマ娘 プリティーダービー」の登場キャラクター。

実在の競走馬、ツインターボをモチーフとするウマ娘である。CV:花井美春

概要

誕生日 4月13日 身長 146cm 体重 計測不能 3サイズ B72/W51/H74

暴走!爆走!いつでも走り回っている全力少女。
自分の限界を知らないため、ギリギリまで追い込んでしまう……のだが、極限状態を楽しんでいるフシもある。同世代に比べ幼い性格で、臆面なく人に感情を伝えられる、よく言えば素直、悪く言えばワガママだけど憎めないムラッ気ウマ娘。

※ウマ娘公式サイトより

勝負服は白地に蛍光ピンク&蛍光グリーンの袖、グレーの星と白&蛍光スカイブルーのド派手で眩しすぎるパーカーワンピース。モチーフの競走馬の毛色にならった髪色が基本のウマ娘キャラクター陣に於いては珍しく、ハルウララと同様モチーフ馬の毛色と全く関係ないブルーの髪色(※)で、更に耳の内側や髪の裏側はライトグリーンのグラデーションというエキセントリックな配色。モチーフ馬の青いメンコ(耳の部分は白地に二本の緑ライン)が元ネタと思われる(モチーフ馬の勝負服も同系統の配色)。何故かウサギのぬいぐるみをぶら下げている。
長いツインテール、ゼブラカラーの両耳リボン、ピンク&ブルーのオッドアイ、ぐるぐる目、ギザ歯、アホ毛、彼女自身もたぶんアホ……というマチカネフクキタル並に属性過多なウマ娘(褒め言葉)。

※ハルウララとツインターボの共通点は、モチーフとなる馬が軒並み名馬であるウマ娘において例外的に特殊な理由で有名な馬であるということが挙げられる。まあ、ハルウララと同列と言うといくらなんでもツインターボに失礼なのだが……。その何たるかは後述。

アニメでの活躍

アニメでは第2期より登場。ナイスネイチャと同じくチーム・カノープス所属。PVや第1話でも惜しみなく出演。チーム・スピカに宣戦布告の矢文を出すも、打倒を「妥当」と誤字ってしまうなど早くもアホの片鱗を見せつけている。一応史実では同期であり同クラスのトウカイテイオーを一方的にライバル視しており、ことあるごとに対決を申し入れるが、GIウマ娘と重賞1勝程度のウマ娘では直接対決の機会はまずないのであった。ちなみにテイオーには名前もまともに覚えて貰えていない。ダブルターボ!

第3話での91年有馬記念の回想においてその走りを初披露。前半大逃げするも、案の定終盤で力尽きヘロヘロでゴールに倒れ込みブービーとなった。メジロライアンも出走していたはずなのだがモブ扱い。
 ちなみにゴールに倒れこむとき物凄い咳をしていたが、これは史実においてレース中に鼻出血を発症していたことを表しているものと思われる(馬は鼻呼吸のため、生死に関わることすらある危険な状態。これが原因で引退した馬もいるし、史実のツインターボはこの後約1年の休養を余儀なくされている)。
また、ツインターボよりさらに遅く同じく倒れた最下位馬の元ネタはオースミシャダイである(調子はレースどころではない最悪の状態だったが、これを引退レースとしていたために出走取消する訳にもいかず、最後方で無事に帰ってくることにしていた)。

その後、レースにもなかなか勝てず仕舞いだったが第5話で怪我から復帰し練習に励んでいたトウカイテイオーと会話。レースでの勝ちを模索していたところにテイオーから「諦めない事の大切さ」を教えてもらい、ターボも再奮起することとなる。そしてこのことは恐らく両者が思っていた以上に大きな意味を持つことになるのであった…。

第10話「必ず、きっと」

3度目の骨折、世間の目線、そしてライバル・メジロマックイーンの走りを目の当たりにして、ついに「走りたい」という気持ちを失ってしまったトウカイテイオー。しかしそこに……
注意 この項目は、物語の重大なネタバレ成分を含んでいます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

 


































「……ああ、キミか。ダブルジェット
「ツインターボっ! 一つもあってないじゃん!」

テイオーの前に現れたのはツインターボ。ターボは「七夕賞に勝ったら対決」の約束を諦めておらず、改めて挑戦場(原文ママ)も叩きつけていたが、完全に無視されていたのでターボの方から会いに行ったのだった。当初はやんわりと拒絶するも、自分の気も知らず食い下がって「次のオールカマーで勝ったら対決」とせがむターボをテイオーは怒鳴りつけ、そもそもライスシャワーを始めとする実力者揃いの中で逃げ切れるわけもないと切って捨てる。泣きながら逃げ帰ったターボはチームカノープスのメンバーに感情を爆発させる。

テイオーに否定された自分の勝利を見せつけ、「諦めなければやれる」ことを、かつて自分の背中を押したテイオー本人に証明したいツインターボ。ただ勝敗とは別に大きな問題があり、テイオーが引退興行としてミニライブを行う予定であるファン感謝祭のスケジュールがオールカマーと被っており、そもそも見せようがないのだ。それでもターボの意思を汲みたい仲間たちは担当トレーナー・南坂に懇願し……

ファン感謝祭の当日、ライブの舞台に上がったトウカイテイオー。集まった大勢のファン(ウマ娘・トレーナー含む)が引退の意思を察して涙ながらに引き留める中、突如背後の巨大モニターがチームカノープス謎の覆面集団によって乗っ取られ、あるレース映像が映し出された。そこには……中山レース場で今まさに行われているオールカマー。ライスシャワー以下「勝てる訳のない」はずの実力者達を置き去りにしていつも通り、いやいつも以上に逃げ続けヘロッヘロフラッフラになったツインターボが走っていた。気がつけば大差を覆す余地は失われ、誰の目から見ても勝利は目前。目を疑うテイオーを知ってか知らずか、ターボは絶叫しながら先頭のままゴールへ突っ込んだ。 

 

「これが『諦めない』ってことだァァ!トウカイテイオォー!!」

テイオーが不可能と切り捨てた「絶対逃げ切って勝つ」を有言実行したターボの劇的な勝利は、テイオーを絶句させ、その場の空気をも決定的に支配した。スピカメンバーが本心をさらけ出して説得に回り、万雷のテイオーコールが響く中、テイオーは遂に引退を取り下げ、再復帰を宣言する。
その後、エンディングでは、ライブ会場の巨大モニターに映され勝ち誇るターボに向かって、ステージ上のテイオーが平身低頭する様子が描かれている。

以来テイオーはターボのことを「ツインターボ師匠」と呼ぶようになった。原作再現。
ネタ感のある呼び方だが、この後のテイオーの役回り(ネタバレ)を踏まえると、ターボの存在はまさしく「師匠」と呼ぶに相応しいとは言えよう。

ゲームでの能力

※CPU出走時の能力適正。レースによって変わることもあるのであくまで一例

ステータス
スピード スタミナ パワー 根性 賢さ
? ? ? ? ?
バ場適性
ダート
A E
距離適性
短距離 マイル 中距離 長距離
E B A C
脚質適性
逃げ 先行 差し 追込
A G G G
ウマ娘テンプレートボックス

2021年5月17日に実装された育成ウマ娘「ナリタブライアン」のシナリオ内の有馬記念(クラシック)で登場する。そこで明らかになった脚質適性は、逃げA、それ以外全てGという当然の結果かなり極端なものであった。また距離適性もマイルB、中距離Aだが有馬記念の長距離はC。レースライバルのウマ娘は育成版に比べて距離適性が高い傾向にあるが、それでもCである。スキルはサポートカードで習得可能な「先手必勝」を筆頭に序盤~中盤の逃げ関連のスキルを持つものの、G1苦手(G1レースが少し苦手になる)、空回り(先頭で大きくリードしすぎると少し疲れてしまいがちになる)という史実再現(出たG1は全て2桁順位。後者は言わずもがな)を感じるマイナススキルも持つ。ただし、これまでのライバルとしての登場組と異なり、勝負服は汎用のものとなっている。これは別のレースでブライアンのライバルとなるマチカネタンホイザも同様。

サポートカード

2021年3月9日より、SSR「ターボエンジン全開宣言!」及び共通Rのサポートカードとして実装された。
逃げ脚質に関したスキルと汎用スキルしか持たず、SSRイベントのレアスキルも逃げウマ娘専用の「先手必勝[1]」であり、得意練習もスピード練習のため逃げウマ育成全般に役立つだろう。史実の七夕賞で自分含む5頭の逃げ馬と争ったことを意識したのか、「対抗意識○」も持っている。なお、逃げスキルは基本的に序盤~中盤に関わるものばかりで「逃げのコツ○」や終盤の逃げスキルは持っていない。実にターボ。

気軽に入れやすいスピード得意、現時点でトップクラスのやる気ボーナス、かつ逃げスキルに特化したスキルラインナップが優秀な一方、イベントが曲者。レアスキルイベントが「1回目から3回目まで全て成否の判定がある(失敗すると途中であってもイベント終了)」「2回目までは失敗すると下位スキルのヒントすら貰えない」という異常に厳しい仕様となっており、レアスキルを貰える確率が不確定組の中でもさらに低いのが大きな弱点。特に1回目で失敗してしまうと体力を10減らしてスピードが10上がるだけで終了というSSRのイベントとしては余りにも寂しすぎる内容となってしまう。1回目から常に「下の選択肢を選ぶと体力回復の代わりに確定終了」仕様も搭載しているので、妥協して捨ててしまうのも手。逃げ以外で単なるスピード要員として入れたり、サポート非編成時にランダムで引いた時は迷わず下を選ぼう。

実装はアニメ2期10話の最速放映翌日であり、エピソードテキストは10話を想起させる内容になっている(なお、イベント内容は特に関係ない)。イラストもよく見るとイクノディクタスだけでなく後ろに小さく体操服姿のライスシャワーが映っている(=例のレースに出走していた2人)。GⅡ(当時はGⅢ)なのに勝負服を着ているのがターボらしい。アニメでも出走しないのに勝負服着てたし。

イベントにてモブの台詞に「私に構わず逃げて、ターボさん!」というものがあるが、これは実際に「俺にかまわず逃げてくれツインターボ」という応援垂れ幕が掛けられていたエピソードを意識したネタと思われる。

関連ウマ娘

ナイスネイチャ個別記事
イクノディクタス個別記事
マチカネタンホイザ 個別記事
アニメ2期でのチームカノープスの仲間。ゲームではカノープスは存在しないが、イベントストーリーや、イクノやタンホイザのサポートカードイベントでは親しくしている様子が描かれる。モチーフ馬は全員同時代を走っており(ネイチャが同期、イクノが1歳上、タンホイザが1歳下)、ツインターボも含め全員GⅠ未勝利ながら善戦マン・個性派として愛された面々。

史実

吠えろツインターボ!
全開だ!
ターボエンジン逃げ切った!
ツインターボが勝ちました!!

1993年7月11日 GIII七夕賞 実況・高橋雄一アナ

1988年4月13日生まれ、父ライラリッジ、母レーシングジイーン(母父サンシー)。
父のライラリッジは成績的に優れていたわけでもなく、姉がGI馬だったおかげで種牡馬になれたような地味な馬。ツインターボ自身も主な勝ち鞍は産経賞オールカマー(当時はGIII)・七夕賞(GIII)・ラジオたんぱ賞(GIII)とれっきとした重賞馬ではあるが、それでも数多の歴代名馬と比べれば脇役にしかなれない成績に過ぎず、引退後は種牡馬になったもののほとんど需要は無くその後間もなく心臓発作でこの世を去っている。

だがツインターボは、今現在でもGI馬とも肩を並べられるような根強い人気を誇っている。

その理由は、彼が『大逃げ馬』だったことにある。

例えば、30代以上の競馬ファンに、ニコ動やYoutubeに入り浸る若い競馬ファンに、「印象に残る『逃げ馬』と言えば?」と聞いてみる。大抵この手の質問を投げかけると、人それぞれによって好みは分かれるだろうから、喧々囂々の大論争の火種になりがちだ。ただ『逃げ馬』を『大逃げ馬』にしてみると……ほぼ、まず確実に、ある2頭が抜きん出た支持を集めることになるだろう。

サイレンススズカとツインターボだ。

ツインターボは生涯でGIIIを3勝。競走馬全体の基準で言えば十分凄いが、サイレンススズカとは到底比べ物にならない。それどころか出場した多くの重賞レースではボロカスであったり、ともすればビリッケツの大惨敗を喫している。それはサイレンススズカとは違うタイプの大逃げ、俗に言う「玉砕型」と呼ばれる所以でもあった。スタートからブッ飛ばし続けスタミナが尽きるまでひたすら逃げまくる。尽きたらそこから逆噴射。快勝か大惨敗か、ツインターボの行く先にはその二択しかない。ひどい時には第3コーナーを過ぎる前にヨロヨロと後ろへ下がっていくこともあった。

……ここまで読んで、ウマ娘から競馬の世界に入った諸氏は「ツインターボ?はよく知らないけど、どう考えてもサイレンススズカの方がいいじゃん、強いし、カッコイイし」と思ったかもしれない。もし少しでもそう思ったなら、一度騙されたと思って七夕賞とオールカマーのレース動画を見て欲しい。ド派手な大逃げで一流馬を惑わす爽快感と、「それしかできないから、それでしか勝てないから、そうする」とでも言いたげな愚直な潔さと、馬体重410kg前後の小さな身体でへとへとになろうとも一所懸命に走り続ける姿、そしてあまりにも離れた後続馬との差と地鳴りのように聞こえてくる響めき。それらを見ればきっとツインターボを好きになる理由が分かるはずだ。

アニメでもこのような活躍が見られるのだろうか。
そして、ゲームでも史実を超える活躍をトレーナーたるプレイヤーが実現してあげよう。


できれば、『大逃げウマ娘』として。



詳細は当該記事へ→ツインターボ

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関連項目

  • ウマ娘 プリティーダービー
  • ウマ娘 プリティーダービー(アニメ)
  • 花井美春
  • 中舘英二 - 93年七夕賞・オールカマーで騎乗
    • ヒシアマゾン(ウマ娘) - オールカマー当日、中舘騎手騎乗でデビュー

脚注

  1. *レース序盤に前に行きやすくなる「先駆け」の上位スキル。
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