カテジナ・ルース単語

135件
カテジナルース
5.1千文字の記事
  • 12
  • 0pt
掲示板へ

カテジナ・ルースとは、アニメ機動戦士Vガンダム』の登場人物である。担当声優渡辺久美子

概要ですよ!カテジナさん!

カテジナ・ルース

機動戦士Vガンダム』の中ではヒロイン役を担う一人でもある。視聴者ファンからは「カテジナさん」とも「カテ公」とも呼ばれる(後述)。

地球ヨーロッパ連邦軍の管轄下にある特別区・ウーイッグ(プラハに相当するという設定)というの事業として生まれ育つ。17歳物語当初はウーイッグを焼き払ったザンスカール帝国ベスパに反抗するレジスタンス組織リガ・ミリティアに同行していたが、数奇な運命を経て、ベスパクロノクル・アシャーに出会い見初められるとともに帝国義に染まり、ザンスカール帝国の将校となる。その後は兵士として才を開させ、リガ・ミリティア相手に戦場で獅子奮の活躍を見せた。

元々まともな軍事訓練すら受けていない素人でもあり、当初は「クロノクルの女」とバカにされてベスパの軍内部でも孤立するなど、常に難しい立場での戦闘を強いられた存在でもあった。しかしアジス・バギやゴズ・バールなどモトラッド艦隊のパイロットが次々戦死していく中着々と戦果を挙げエースパイロットとして成長していき、最終的に(クロノクル直属というのもあるのだろうが)最新鋭機ゴトラタンを与えられ、エンジェル・ハィロウ女王近衛軍団にも命を下しているなど、劇中では明かされていないが高い階級にのし上がっていたことが伺える。

だが、自身を一方的に慕っていた子供であるウッソ・エヴィンが、リガ・ミリティアエースとして大きな活躍を見せ、常に戦場で大きなとして立ちはだかったのに対して、自身を導きパートナーとなった男クロノクルがいつまでも優柔不断な性格から抜け出せず、自ら共々追い込まれていく状況に陥っていった結果、次第にその言動からは余裕が失われていくことになる。
その為、ウッソ初恋の人としてウーイッグので見せていた初期の頃の面物語が進むにつれ見られなくなっていき、義に染まってからは、むしろウッソに対して特別な敵意を見せるようになっていった。終盤においては、女だけの近衛部隊水着姿ウッソV2ガンダムに生身の兵戦を挑ませて動揺を誘う奇抜な戦法を繰り出し、最終決戦においては投降したと見せかけて隠し持っていたナイフウッソを刺したりするなど、悪評の種となるエピソードを多数残した。

しい戦いにより、クロノクルを含めて全ての支えを失う。終戦後も存命。最終話では、半ば失明し(一説には記憶も失い)、独り故郷ウーイッグに帰る姿が描かれる。

なお劇中では終盤、ニュータイプらしき波描写が数回描写されるほか、クロノクルへ精神的な会話を飛ばしている描写がある。小説版ではスーパーサイコ研究所で強化手術を施されているが、テレビシリーズでどうなのかは不明である。

スタッフからの評価

彼女が何もかもを失くして、独りだけで既に廃墟と化している故郷ウーイッグへと帰るこの「Vガンダム」のラストシーンは、放送直後からアニメ誌等で反を呼んだ。実際、その経緯に関するインタビュー放送終了から数ヶ後のアニメージュ1994年7月号」における富野由悠季監督庵野秀明の対談記事に記載されている。

この記事は、放送当時「Vガンダム」の制作現場を手伝ったり、当時のアニメ誌で度々言及したり、「Vガン」を称賛する同人批評本を書いたりしていた庵野秀明が、放送終了直後の5月富野監督との対談を希望したために実現したものであったが、その中で野の「なぜカテジナさんはああなってしまったのか」という問いに対して、監督摯に答えている部分がある。

それによれば、富野監督1クールの作業中の時点で、カテジナの持つ独特な存在感を多くのスタッフが感じており(見込みのあるキャラクターであるという雰囲気)、2クール制作に入る段階で最終回をどうするか決める際に「もうカテジナは盲目にするしかないね」と監督が言ったところ「そうですね、落としどころは他にありませんね」とスタッフ全員が納得し、そのまま温めていた展開だったという。また、それによってクロノクルの割を食ってしまう程のキャラになった事に関しては「スタッフクロノクルはあれでいいというになってしまった」と推察しているが、やや描写不足になってしまったとも語っている。

また「カサレリアウッソを立てる為に作品を引っってきたキーキャラクターであるので、何としても殺したくはなかったが、作劇上の整理としてペナルティを負った上で、劇(金曜5時アニメ)として飾らせてあげるから勘弁してくれと、そういうことです」とも語っており、それに対して野が「なぜ盲目なのか?手足を失うとか…」と尋ねると、「それはテレビコードに引っかかるから。だからカテジナも見えないかもしれない、という以上の表現はしていない。ウッソ達に関してもペナルティいとは言えないが、それを絵にしてしまうと今の子供達は生理的に受け付けないだろう」と語っており、時勢に配慮した演出であったことや、キャラクターが次々死んでいき両軍の生存者がほとんどいなくなるというかつて多用した展開は、(オデロが戦死する程度で)あえて避ける事を意図していたとも述べている。

※従って彼女に関して、よくネット上で飛び交う「死よりも重い罰を与えたかった」とか「何としても殺したくはなかったが、頑って狂ってくれた彼女を救うにはこれしかかった」とかいった発言に関するソースは、恐らくこのアニメージュの対談インタビュー若干の尾ヒレがついたものであると思われるが(「Vガン」に関しては、その作故に偽不明な内部事情やデマが特に多い作品ではある)、本質は概ね捉えていると言える。
※後に庵野秀明は「Vガンダム」のDVDメモリアルボックスにおける寄稿において「Vガンダムを見なければエヴァンゲリオンのようなものを作らなかったと思う」と発言しているが、実際に同作品の劇中ではエヴァンゲリオン参号機に搭乗した鈴原トウジが左足を失って物語から退場する展開が見られる(コミック版ではテレビコードの制約がいためか死亡する展開となっている)。

このように、製作側においても注され、存在感を示したキャラクターだったとされている。

ガンダムファンからの評価

こういったことから一般的には『宇宙世紀(UC:Universal Century)』の中でもとりわけ論議を呼ぶ事の多い「Vガンダム」にあって、その中でもひときわ強い印を残す存在と認知されている。実際劇中でウッソから「カテジナさん、おかしいよ!おかしいですよ!」といった台詞を幾度となく投げかけられることも相まって、視聴者からは「カテジナさん」と敬称を付けて呼ばれる一方で、「カテ公(初出はことぶきつかさ漫画作品「いけ!いけ!ぼくらのVガンダム」)」「宇宙世紀3大悪女の一人」などと侮蔑的に扱われる事もあり、過な言動が立つ終盤の印が強いせいか、批判的に見られることも少なくない。

しかしその一方で、ウーイッグでは両が不仲でかつ連邦特別区である故郷に対して批判的で、そもそも生活に不満を抱いていたこと、かといって戦災孤児子どもたちを戦力として利用するリガ・ミリティアにも反対するという、独自の倫理的な信念を持っていたため、自分の故郷を焼いた相手とはいえそもそも故郷に着など持ち合わせていないカテジナがザンスカール義に染まるのも当然、という見方もある。

またザンスカール転向後も、行方不明となったシャクティらが軍内部で保護されている事を戦場ウッソに伝えようとしたり、人質として戦場で扱っていたウッソが死んだ後、ウッソの心を察するような発言と共に後悔するような素振りを見せていたり、最終話においてもウッソに対しての射撃意識に外してしまうなど、劇中では一貫してウッソの事を「憎むべき最大の敵」という面と「戦場に駆り出された子供」という面両方を捨てきれずいたことなど、年齢相応の人間臭さも持ち合わせている。
当時のアニメージュにおいても「ウッソクロノクル両者の中途半端な優しさと情がかえってカテジナを追い詰めていき、その上二人はカテジナが苦しんでいる事を自覚していなかった為に、彼女憎入り混じった感情に支配されてしまった」などと評されており、「Vガンダム」のキャストである渡辺久美子阪口大助も近年のBDボックス内でのインタビュー等では「純悪女というのとは少し違うと思う」としている。

故に、「敵になりリガ・ミリティアレギュラーメンバーを次々に撃破した悪女」という評価がある一方、「(のような子供である)ウッソさえいなければ狂うこともなかったのでは」という、むしろウッソの存在に苦しんでいる面から同情的な評価も見られるなどガンダムファンからは賛否両論で、良くも悪くも「Vガンダム」を徴する登場人物であるといえる。

外部出演ですよ!カテジナさん!

搭乗機ですよ!カテジナさん!

主な台詞ですよ!カテジナさん!

カテジナ・ルース

  • ウーイッグのはこういうふうに爆撃されて良かったんです。特別区の特権に縋っていた人々は、みな堕落してしまいましたから
  • 命のやりとりをした気分はどう?
  • この子はこの戦争には関係がないんです。殺し合いは大人たちだけですればいいんですよ
  • でもそう感じられるウッソくん、良い感覚してますよ。そういう子供戦争に巻き込むあなたたち、私嫌いです
  • しかししかししかししかし!世の中はそれだけでは動かない!いろいろな事情があってそうはいかないって言うんでしょう!
  • 恐い人だけにはならないでね、ウッソ
  • カミオンおじいさん達のやり方では地球絶望的よ。だからあたしはこの方からザンスカールのやり方を学ぶつもりなの
  • 思い出というものは、遠くなってしまうものだから、宝にもなるというのに。あなたという人は、ピーシャカと動き回って!
  • ウッソくんさえ追いかけてこなかったら!あたしだってこうはならなかった・・・
  • ギロチンは、あなた達のような人を黙らせるための、必要悪だということもわからずに!
  • 貴様ッ!その態度覚えておけ!
  • あなたは子供のくせに重っ苦しいの。今度戦場で会う事があれば確実に仕留めてあげるわ
  • 戦場で歌が聞こえるだと?ふざけたことを!
  • トチ狂ってお友だちにでもなりにきたのかい? アハッ!
  • とうにおかしくなっている!
  • お前たちのせいだよ!お前たちのような子供が、あたしの前でチョロチョロしなければ・・・!
  • 血が繋がっている事など、なんの保障にもならないのですよ?・・・
  • 戦場に静止している部隊がいる?何がいるんだ。分かるんだよ。私には
  • ネネカたちのその美しい姿は、いやつのパイロット惑させる効果があるんだよ。ことに、あの坊やにはね
  • 少しは迷ったか。信念を貫く子供など、薄気味が悪い!
  • あたしを殺そうとした!?を振りきって、あたしのことまで振りきったか。ふっ、あっはははは!
  • あたしはねえ、クロノクルという巣を見つけたんだ。なのにお前とシャクティは!それを笑った!チビのくせに!
  • クロノクル、来い!!
  • この戦いはねぇ・・・2人の男があたしを賭けて闘ってるんだ。だから邪魔はさせないんだよ!
  • 戦え、クロノクル、ウッソあたしの手の中で戦いなさい?勝った者を、あたしが全身全霊を賭けて愛してあげるよ?
  • どうしようもないでしょう・・・?こうまで君と戦ってきたあたしは、クロノクルのところに行くしかないのよ・・・。だったらいさぎよく君の手で、このあたしを・・・
  • 甘いよねぇ坊や!!
  • バ、バカにしてっ・・・!?坊主がやること・・・!坊主が・・・!
  • まやかすなあ!
  • が来ると、わけもなく悲しくなりません?

関連動画ですよ!カテジナさん!

 

関連静画ですよ!カテジナさん!

関連項目ですよ!カテジナさん!

【スポンサーリンク】

  • 12
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

めしを食うでごわす!! (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: HooHoo
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

カテジナ・ルース

457 ななしのよっしん
2024/09/04(水) 04:52:23 ID: s6NvNcDi1n
👍
高評価
0
👎
低評価
0
458 ななしのよっしん
2024/09/06(金) 00:30:43 ID: tphzwU82im
彼女、本作の次回予告はほぼ全部「カテジナさん」って呼ばれているのに「天使の輪の上で」の予告だけ「カテジナ」って呼び捨てなんだが、これ何なんだろう?
👍
高評価
0
👎
低評価
0
459 ななしのよっしん
2024/09/08(日) 21:18:24 ID: YWe8WQCtb/
確かその回ってネネカ隊が出てくるエピソード
ウッソカテジナを軽蔑、怒りから口に出して呼び捨てにする初めてにして一のシーンがあるからそれにならったんじゃないかな
まぁ厳密にはアンダーフックでシャクティを攫われた時に(カテジナなんかに手間取ってるから……)って思考の中で呼び捨てにしてるんだけど
👍
高評価
0
👎
低評価
0
460 ななしのよっしん
2024/12/02(月) 23:37:22 ID: 5G6udtT6Ga
尋常じゃないレベルで強いのなんなんでしょうねこの人
しっかり訓練を受けて実戦経験も豊富なシュラク隊を多少の訓練を受けただけであろう身で次々と落とすとか
戦績から評価するにVガン劇中でもウッソファラの次くらいに強いパイロットなんだけど
ウッソニュータイプだし両から訓練を受けてるし、ファラザンスカールの中でも最上位のエリートなんだけど、それに対してカテジナ戦争やる覚悟なんて一切持ってなかったただの17歳少女なんですよねこの人、なんでそんな強いの?

しかも幼い頃から命をかけて戦う覚悟叩きこまれてたであろうザンスカールの軍人たちに、いきなりひょっこり出てきたアースノイドの17歳少女が上官やってめられずにしっかり揮できてんだよね、だからパイロットとして強いだけじゃなくて士官としても相当な適正があるんだよね、なんなの?
👍
高評価
1
👎
低評価
0
461 ななしのよっしん
2024/12/03(火) 00:15:45 ID: YWe8WQCtb/
>>460
アムロカミーユを中心としたこれまでのガンダム主人公たちの露悪的なアンチテーゼって感じもするな
あなたがカテジナに感じたような不自然さはアムロに対しても感じたことなんだよね
機械オタクとはいえ出自はあくまで民間人の範疇なのに、ニュータイプ力があったとしてもなんでここまで強くなれたんだ?」って
カミーユも半ば怒りと勢いに任せて成り行きで、大して覚悟もせずいきなり戦争に参加したただの17歳少年でろくな訓練もしてないのにプロの軍人相手に戦えるし

これまでの作品で主人公たちがやってたような不自然で凄まじい躍進と才の発揮、大人エースパイロットに匹敵するような技術とキルスコアの高さを
作劇上の敵側で、ヒロイックさのカケラもかぶせず皮たっぷりに表現したのが彼女なのかもね
素人子供がいきなり戦場で一兵士として出てきて感情的に戦場を駆け回り、すぐ戦死することもなく大人エースパイロットを何人もバタバタ倒していく、そういう状況の不自然
ちなみに、ニュータイプがやってたよ
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
👍
高評価
1
👎
低評価
0
462 ななしのよっしん
2024/12/03(火) 00:51:54 ID: ZmU9j8OXRZ
>>460
小説版だと強化人間として処置を受けてるから、強くてもおかしくはないんだけどね。

>>461
一年戦争時代のアムロカミーユ較して、パイロットとしてはともかく指揮官としてならカテジナの方が上かもしれないね。
👍
高評価
2
👎
低評価
0
463 ななしのよっしん
2024/12/03(火) 00:56:04 ID: VtOuH3uQ5C
ガンダム主人公たちの露悪的なアンチテーゼ
この部分はまさに本作の主人公ウッソにもかかってるし
もしかするとウッソの将来ありえたかもしれない姿を現してるかもしれない
👍
高評価
3
👎
低評価
0
464 ななしのよっしん
2024/12/03(火) 18:26:28 ID: YWe8WQCtb/
ウッソに残虐な仕打ちはしてくるけど「殺したくない」って感情から来るのかはわからんが、ところどころで詰めが甘いムーブしてくるのが悲しくなる
リグコン単機でもオデロの助けがければ撃墜ギリギリだったんだし「私の手の中で戦え」なんてバカやってないで普通にリグコンとゴトラタンで協力してV2けば倒せてた
「甘いよねぇ坊や!」のところも生身で刺しに行くなんて回りくどいことせずに、身動きができなくなったV2を最初からビームで撃ってればウッソを殺せた
ウッソが生身で説得しに現れた時もライフルに掴まった彼を振り払うだけで結局撃てない
あれで案外甘ちゃん坊やならぬ、甘ちゃんの嬢ちゃんかもしれない
👍
高評価
0
👎
低評価
0
465 ななしのよっしん
2024/12/08(日) 15:28:42 ID: PLlDApwxBM
Vガンダムの記事の方でカテジナさんはその場の快不快でしか物事を判断してないって摘があったが
感情のままに考えずに行動するカテジナさんウッソへの複雑な感情を処理しきれないままに戦ってしまった結果半端に甘くなってしまった、ってことなのかもな
👍
高評価
1
👎
低評価
0
466 ななしのよっしん
2024/12/08(日) 23:30:25 ID: YWe8WQCtb/
序盤のカテジナさんが良心的に見えたり、そう評されたりするのって
実際にはカテジナがLMを不快に感じる部分が一時的に視聴者シンクロしてただけなのかもしれない
彼女根本にあるのはいつだって「間違ってる」ではなく「こいつ気に入らない」といった漠然とした快不快で
虐殺子供戦場に出る、出させるのを良しとしない」みたいにしっかりと確立された倫理観ではない
嫌いな人なら殺されても虐殺されても気にしない、たとえ虐殺でも自分が好きなに基づいて為されるものなら肯定する
こうして見ると生々しい人だな
👍
高評価
0
👎
低評価
0

急上昇ワード改