ヒロト(ガンダムビルドダイバーズRe:RISE)とは、ネット配信アニメおよびTVアニメ「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」の登場人物である。
CV:声:小林千晃
本記事では彼のガンプラ「コアガンダム」やその特徴的なギミック「プラネッツシステム」についても解説する。
概要
本作の主人公の少年。本名はクガ・ヒロト。使用するガンプラはコアガンダム。
ビルダー/ファイターとしての実力も高いGBN古参ダイバーだが、物語開始当初はフォースには所属せず傭兵のような形で活動をしていた。イヴというダイバーを探しているようだが…?
「機動戦士ガンダム」に思い入れがあるのか、これを意識した掛け声や機体のギミックを仕込んでいることが多い。
1st Season
ひょんなことからカザミ、パルヴィーズ、メイの四人と「フレディのミッション」にエントリーし、フォース「ビルドダイバーズ(BUILD DiVERS)」を結成する。
口数は少なく落ち着いているが、幼馴染のヒナタ曰く「誰かのために頑張れる人」であり、作中ではカザミの無茶ぶりに付き合ったり、パルを励ますなど面倒見の良さが伺える。他方で一人だけで解決しがちな節があり、他のフォースから苦言を呈されたり、メイからは「チームプレイの仕方がわからないのではなく、あえてやっていない」という指摘を受けたりしている。
そんな彼も、高難易度化していくフレディのミッションをこなすうちにビルドダイバーズの面々と少しずつチームワークが取れるようになっていく。
1st Seasn終盤、ミッションでの敵“ヒトツメ”を操っていたアルスと邂逅するも、衛星砲を撃たれてミッションに失敗。
そしてフレディのミッションがゲームではなく惑星エルドラで繰り広げているリアルであること、ガンダムゼルトザームを駆っていたシドー・マサキが意識がとらわれたままであることを知ったヒロトは、コアガンダムをコアガンダムⅡへと改修し、ビルドダイバーズと共に再びエルドラに向かうことを決意する。
2nd Season
エルドラへ再来したビルドダイバーズに、容赦なくアルスの攻撃が迫る。アルスは、ヒロトがかつて「リクを狙撃できなかったこと」を指摘し、“完璧な貴方”と称してアルスコアガンダム/アルスアースリィガンダムで攻撃を仕掛けてくる。ヒロトはそのアルス=完璧な自分の行動、仲間、守るべきエルドラの民から戦況を読み、ボロボロになりながらもアルスアースリィを撃破する。戦いの後、「探し物は見つかったのか」というメイの問いかけに答えるように、ヒロトは過去の思い出を語る。後悔と懺悔で嗚咽を漏らすヒロト。だが、ヒロトの行動のおかげで、結果的にカザミやパル、フレディが変われた、救われたのだとメイは慰める。仲間たちの励ましによって、ようやくヒロト自身も再起することができたのだった。
その後、容態が悪化するマサキを救出するため、ゼルトザームと交戦し説得を試みる。しかし、自我を取り戻したマサキは自責の念から介錯を要求、彼を召喚したクアドルンはその責任を負うためにマサキの介錯を試みる。その光景にかつての自身とイヴを重ねたヒロトは、死以外の選択があること、死によってマサキが解放されても今度はその苦しみをクアドルンが背負うことを指摘。ダイバーズの説得の末、クアドルンはマサキ救出を彼らに託す。死闘の末、ゼルトザームの仮面と右腕を破壊。マサキをアルスの呪縛から解き放つことに成功する。
衛星砲再発射までのタイムリミットは残りわずか。負けられないビルドダイバーズはマギーの協力により、元祖ビルドダイバーズやAVALONたち数多の強豪フォースを交えたロータスミッションでレベルアップを図る。さらにこのミッションを通じ、ヒロトとリク、サラは互いに打ち解けあうことができた。
強固なチームとして生まれ変わったヒロトたちは、アルスとの最後の戦いに挑む―。
過去
もともとGPD時代からの古参プレイヤーだったヒロト。GBN移行の直前、SGガンダムと他プレイヤー機の残骸を駆使してPGストライクを撃破したことから、「小さくてもいろいろなことができるガンプラ」としてGBN用の新機体:コアガンダムを製作する。
GBNにダイブしたヒロトは、イヴという不思議な少女ダイバーと出会う。イヴの助言を受け、ヒロトはコアガンダムを「戦いだけではなくGBNを楽しむためのガンプラ」へ改修することを決意する。
イヴの宇宙の果てまで行きたいという願いから、コアガンダムのアーマーに星の名前を付けることを提案するヒロト。アースリィやメルクワンなど、プラネッツシステムが生み出されていく。そうして二人でGBNを楽しむ裏で、イヴは人知れずバグを回収していた―。
ある日、イヴはGBNの楽しみ方の一つとしてフォースに参加することを提案する。チャンピオン:クジョウ・キョウヤにAGE系にデザインとギミックが似ているからという理由でコアガンダムを気に入られ、ヒロトはAVALONに参加。フォースの一員として活躍していく。
そんな折、イヴは突然「私を消してほしい」とヒロトに頼む。そして自身が人間ではない(のちにELダイバーと呼ばれる存在)であること、GBNがバグに侵されていること、イヴがバグを回収してきた結果彼女自身がバグになりGBNを脅かそうとしていることを打ち明ける。困惑と葛藤に苛まれるヒロトの目の前で、イヴはコアガンダムの放ったビームの光の中に消えた。GBNと妹を守ってほしい、誰かのために頑張れるヒロトでいてほしいという願いを託して―。
直後、イヴの妹であるELダイバー・サラの存在と、その存在の是非を問う第二次有志連合結成の報が入る。ヒロトはAVALONの一員として、リクやサラたちビルドダイバーズの前に立ちふさがることとなってしまう。
第二次有志連合戦、リクとオーガがチャンピオンを撃破。サラの元へ駆けるダブルオースカイをヒロトはロックオンする。しかし、リクの言葉を聞いていたヒロトは自身がイヴとの願いを踏みにじろうとしていることに気づかされる。彼の理性が銃口を下げるが、感情は引き金を引き、ビームは慟哭とともに大地を抉った。
ガンプラが好き、GBNが好き、だからこそ、その思いが生み出したサラを守り抜いたリク。対して、同じ思いを抱いていたイヴを救えず、彼女との約束さえ踏みにじりかけていたヒロト。
この出来事により、ヒロトはAVALONを脱退、GBNからも距離を置くようになってしまう。
コアガンダム
ヒロトのガンプラ。RX-78-2ガンダム(1/200スピードグレードコレクション)をベースアイディアとした小型のガンプラで、後述するプラネッツシステムにより様々なアーマーに換装することができる。RX-78-2ガンダムと同様に、股間には大気圏突入用のフィルムが仕込まれている。
武装は「コアスプレーガン」と背部にマウントされた2本の「コアサーベル」、手持ちの盾「コアシールド」。また、アッザムリーダーを模したトラップを用いることもある。
コアガンダム(リアルタイプカラー)
最初にコアガンダムを作ったときのカラーリング。リアルタイプガンダムの配色に近い。地上での迷彩効果を狙った配色。第4話の回想で一瞬登場。
コアガンダム(G-3カラー)
最初にヒロトがGBNにログインした時のカラーリング。G-3ガンダムの配色に近い。宇宙戦闘用向けの配色らしい。
コアガンダム(トリコロールカラー)
劇中で実際に見られるカラーリング。ヒロトの部屋に飾ってあるイヴとの写真ではすでにこのカラーになっている。
コアガンダム(宙間戦闘イメージカラー)
下記ジュピターヴガンダムを使用時のカラーリング。トリコロールカラーをベースとしつつも、宇宙戦闘用向けに色味がやや薄くなっている。
コアガンダムⅡ
エルドラでの戦闘経験をフィードバックした、コアガンダムの総合性能向上仕様。プラネッツシステムはそのまま踏襲されている。胸部のクリアパーツが大きくなったほか、アンテナ基部の赤いパーツもクリアパーツに変更されている。また、飛行形態コアフライヤーへの可変機構が追加され、汎用性がさらに高まっている。のちに、機体特性の違う2機を新造している。
武装は出力強化された「コアスプレーガン」と「コアサーベル」、大型シールドの「コアディフェンサー」。
コアガンダムⅡ(G-3カラー)
「バトローグ」に登場。新造されて2機のうちの一つ。各スラスターの調整による運動性能の強化や放熱システムの改良、駆動部へのマグネットコーティングの見直しによる反応速度の向上が図られている。左大腿部にはビルドダイバーズのエンブレムがペイントされている。
コアガンダムⅡ(ティターンズカラー)
「バトローグ」に登場。コアフライヤーの空中飛行能力の向上、高い水圧にも耐えられる構造など、地上でのバトルに特化した機体。地球上という意味でティターンズカラーが選択されている。決してジオン星人やエルドラ星人を弾圧するわけではない。やはり左大腿部にはビルドダイバーズのエンブレムがペイントされている。
アルスコアガンダム/エルドラコアガンダム
アルスがコアガンダムを解析して作り上げた機体。プラネッツシステムを踏襲しており、アルスアースリィガンダムやフェイクνガンダムなどのバリエーションが存在する。
詳細はアルス(ガンダムビルドダイバーズRe:RISE)の記事を参照。
コアガンダムリゼ
ヒロトのコアガンダムを目撃したELダイバー:リゼが考案し、テツがビルドしたガンプラ。リゼはこのガンプラを自身のモビルドールとして使用している。プラネッツシステムを踏襲しており、ガンダムアニマリゼやガンダムアウンリゼなどのバリエーションが存在する。
プラネッツシステム
コアガンダムと関連するガンプラに搭載された換装システム。太陽系惑星の名を持つ8つのアーマーとコアガンダムが合体することで等身が高くなり、あらゆる環境や作戦に対応することができる。コア・ファイターにパーツを組み合わせるRX-78-2ガンダムのコア・ブロック・システムをアレンジしたギミックである。アーマー自体は支援機として運用できる。
名称は「惑星の名前」と「惑星の順番」をもじっている。例:太陽系第「三」惑星「地球」⇒「THREE」+「EARTH」⇒「アースリィ(EARTHREE)」など。
コアガンダム背部にマウントされる装備や武器を「○○ウェポンズ」、コアガンダム全身にまとうアーマーを「××ユニット」、ウェポンズとユニットを組み合わせたものを「××アーマー」と呼称される(○○上述の名称、××は該当する惑星の名称、以下同様に省略する)。例:「ヴィートルーウェポンズ」+「ヴィーナスユニット」⇒「ヴィーナスアーマー」など。
コアガンダムおよびコアガンダムⅡと××アーマーが合体した形態を「○○ガンダム」と呼称する。例:「コアガンダム」+「アースアーマー」⇒「アースリィガンダム」
運用としては、コアガンダムとアーマーを個別に操作したり、アーマーをSFSとして活用したり、途中でアーマーを装着・分離、途中で別のアーマーに換装(アースリィガンダムとマーズアーマーで出撃し、途中でマーズフォーガンダムに換装する)、武器や破損した部分だけを換装する、など多彩な戦法が可能。
掛け声
換装や分離の際は以下の掛け声を用いる。一見スーパーロボットもののように感じるかもしれないが、実は機動戦士ガンダムにて使用されていた用語をモチーフにしている。ロボットアニメにおいて掛け声は重要。
ストーリーが進むにつれ、落ち着いた掛け声から熱い魂の籠った叫びへ変化していく。
コアチェンジ ドッキング・ゴー!
コアガンダムおよびコアガンダムⅡに各種アーマーを装備する際に使用する。
コアチェンジ コアフライヤー!
コアガンダムⅡからコアフライヤーへ変形する際に使用する。逆の場合の掛け声は特にない。
ボルトアウト!
アーマーをパージしてコアガンダムおよびコアガンダムⅡに戻る際に使用する。ターンXやインパルスガンダムのように、分離の勢いを活かして回避に利用することも。
コアチェンジ A トゥ B!
Aアーマーを装備した状態から別のBアーマーに換装する際に使用する。例:コアチェンジ アース トゥ マーズ!
リミテッドチェンジ A トゥ B!
Aアーマーを装備した状態で、腕部など一部分だけBアーマーに換装する際に使用する。例:リミテッドチェンジ ヴィーナス トゥ サターン!
コアチェンジ リライジング・ゴー!
リライジングガンダムに合体するときに使用する。ビルドダイバーズ4人で一斉に叫ぶ姿はスーパーロボットや戦隊を彷彿とさせる。
エクストラリミテッドチェンジ ドッキング・ゴー!
換装バリエーション
プラネッツシステムを装備した形態や、作中終盤に登場する特殊な形態について解説する。
アースリィガンダム
アースアーマーと合体した形態。ベーシックなバトルスタイルで真価を発揮する汎用性に優れた機体。
武装は「ビームライフル」と「ビームサーベル」、「シールド」。ライフルとシールドを接続することで強力な一撃を放つことができる。
ちなみに、青い部分の装甲(※頭部アンテナ以外)の形状はマーズフォー、ヴィートルー、メルクワン、ジュピターヴと共通。
マーズフォーガンダム
マーズアーマーと合体した形態。近接攻撃に特化した格闘戦仕様。加速デバイスを内蔵しており、瞬発力と機動力が高い。
武装はビームサーベル、ビーム刃やビーム弾射出可能な2本の実体剣「スラッシュブレイド」、大型実体剣「ヒートレヴソード」、「ヒートレヴアックス」、展開式クローを内蔵した「シールドユニット」。ヒートレヴソードとヒートレヴアックスは合体して「ハイパーヒートレヴソード」にすることができる。
ヴィートルーガンダム
ヴィーナスアーマーと合体した形態。大型火器類とセンサー、ホバーユニットを備えた重火器仕様。支援・狙撃・陸戦をこなせるポテンシャルの高い機体。
武装は「ビームサーベル」、コアスプレーガンにパーツを取り付けた「ビッグビームバズーカ」、バックパック右側の「ミサイルポッド」、バックパック左側の「ビームキャノン」、前腕部の「ハンドミサイルポッド」、アンクルガードの「ミサイルベイ」など。
メルクワンガンダム
マーキュリーアーマーと合体した形態。深海での機動力に優れ、耐圧性向上に伴い防御力も増加している。
武装は「ビームサーベル」、水中用ビットを備えた「ウォーターニードルガン」、バックパックに装備した展開式ブレードの「フィンザンバー」。
ジュピターヴガンダム
ジュピターアーマーと合体した形態。宇宙空間での機動力と攻撃力が向上している万能機。
武装は「ビームサーベル」、「ビームガトリングガン」、前腕部や肩アーマーに装備できる「マニファービット」、推進器にビーム砲とビームナックルの機能を備えた「マルチコンテナビット」。
ユーラヴェンガンダム
ウラヌスアーマーと合体した形態。上半身には3基のセンサービット、両足には有線式のレッグセンサーユニットを2基備えており、あらゆる状況下での高精度狙撃に特化している。
武装は「ビームサーベル」、Iフィールドを内蔵した小型シールドを備え通常ライフルと狙撃ライフルとの切り替えが可能な「ビームシュートライフルU7」。
ちなみに、ダークブルー部分の装甲(※頭部アンテナ以外)の形状はサタニクス、ネプテイトと共通
サタニクスガンダム
サターンアーマーと合体した形態。対ガンダム・フレームを想定した重格闘戦仕様。踵のローラーユニットにより地上での機動力が高い。
武装は「ビームサーベル」、右肩にマウントされた「ブレーカドリル」、左肩にマウントされた「ヴァイスプライヤ」。ドリルとプライヤは合体して「メガニックドライバー」にすることができる。
ネプテイトガンダム
ネプチューンアーマーと合体した形態。背部に装備したヴォワチュール・リュミエールによる特殊巡行を目的とした機体。イヴの夢である宇宙の果てに行くための機体だが、当時のヒロトの技術だけでは完成させることができず、お蔵入りとなっていた。
武装は「ビームサーベル」、前腕部の「ビームガン」(ネタバレ内へ続く)。
(ネプテイトガンダムの続き)最低限の武装が揃っているが、作中では一切戦闘を行わなかった。
リライジングガンダム
コアガンダムⅡとウォドムポッド+を中心にエクスヴァルキランダーの翼と武器とヒール、イージスナイトの両手足と胸部装甲を合体させた形態。4機のエネルギーを一点に集めた超戦略級の必殺技「グランドクロスキャノン」を放つことができる。
両腕の袖にハイパービームサーベルを内蔵している。
エクストラリミテッドチェンジ
コアガンダムⅡに、アースアーマーとネプチューンアーマーを除くすべてのアーマーを組み合わせた形態。右前腕をヴィートルー、右肩をサタニクスとブレーカドリル、左前腕をメルクワン、左肩をジュピターヴとマニファービット、両足をマーズフォー、胸・背部・腰をユーラヴェン、頭部アンテナをジュピターヴが担っている。そのシルエットや配色はパーフェクトガンダムを意識しているらしい。プラネッツシステムに限界はないとのことなので、他にも換装パターンがあるのかもしれない。
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関連項目
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