ジャン=ピエール・ポルナレフとは、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』の登場人物である。
第3部「スターダストクルセイダース」と第5部「黄金の風」に登場。
概要
第3部『スターダストクルセイダース』
- 1965年射手座生まれ
- 血液型:AB型
- 身長185cm(髪の毛込みで193cm)
- 体重78kg
- 趣味:スポーツならなんでも
- 好きな映画:がんばれベアーズ
- 好きな色:ゴールド
- 好きな女の子のタイプ:その時の気分
- 瞳の色:ブルー
24歳のフランス人。
初登場の第3部ではDIOに肉の芽を埋めこまれ操られた敵として登場、その後承太郎達の仲間になる。銀髪(OVAでは金髪)で髪の毛を逆立てた独特の髪型と、ハートマークを真っ二つにした形状をしている両耳のピアスが特徴。
スタンドは中世騎士のような容姿が特徴の、レイピアを操る「銀の戦車(シルバーチャリオッツ)」。
当初は騎士然とした誇り高い敵キャラクターとして登場。花京院、グレー・フライに続く3人目の刺客としてアヴドゥルの「魔術師の赤(マジシャンズ・レッド)」と激戦を繰り広げた。妹を殺した仇「J・ガイル」を倒すためにスタンド使いとして長い年月修行しており、腕利きのスタンド使いである。
……が、仲間になった途端コメディリリーフとして定着。女好きで明るい性格の人物として定着し、第3部のギャグシーンにはなくてはならない存在になった。が、誇り高き騎士としての一面を時折見せカッコいいシーンや泣けるシーンにも欠かせない存在として強い印象を残し続けた名脇役。
妹の仇など、情に流されて先走ってしまったり冷静さを欠くなどの欠点もあるが、情に厚い友人想いの好漢であり、友が死んだ時には常に涙を流し、友が生きていた時にも涙を流した。
アヌビス神に体を乗っ取られた際には「アヌビス二刀流ポルナレフ」として剣の達人のスタンドである銀の戦車+何でも切り裂くアヌビス神という強力な二刀流スタンドを操り、承太郎をかつてない程に追い詰めた事もある。
DIOの館にてヴァニラ・アイスにアヴドゥルを殺されたときはクリームの背後を瞬く間に押さえるなど、ヴァニラすらも知りえないスタンドの成長ぶりを発揮した。作品中で「精神的なきっかけによるスタンドの成長」が最初に明確に描写された場面としても有名。
DIOとの最終決戦ではDIOの暗殺に失敗し抹殺されそうになるも生き延びて、ジョースター一族以外で唯一生き残ったキャラとなった。決着後は別れ際にジョセフより「ニューヨークに来ないか」と誘いを受けたのだが、彼は思い出のある故郷へ戻る事を選択し、フランスへ単身帰ることに。
そしてその数年後に連載される第5部「黄金の風」にて、まさかの再登場を果たす事となる。
第5部『黄金の風』
イタリアが舞台の第5部では、ブチャラティたちに影から情報を与える支援者として再登場。36歳。
DIOとの決戦が決着した後、承太郎と共に弓と矢を追跡していた折に故郷で少年少女たちの麻薬事件が多発している事を知り、単独で調査を行っていた。やがてその元凶がイタリアのマフィア組織・パッショーネである事を突き止めるもパッショーネの組織力の前に孤立無援の状態となってしまい承太郎やスピードワゴン財団に協力を要請する事もできず、ディアボロとの戦いに敗れ右目と両足を失ってしまう。
しかし九死に一生を得て生存しており、以後は農村に潜みながら単身隠匿生活を送っていた。その時にとある出来事から偶然「矢」のさらなる力を発見すると、自分に代わってディアボロを倒せる者を探すようになる。その後、ディアボロの秘密を追っていたブチャラティチームとパソコンの回線を通して出会い、ローマのコロッセオにて落ち合う事に。
ポルナレフ自身はディアボロとの戦闘による負傷から下半身不随で車椅子に乗った状態での登場という形になったが、車椅子の体とスタンド能力でディアボロのキング・クリムゾンと一戦交える等のシーンもある。
ほぼ戦闘不能になったとはいえかつての修行の成果やスタンドの戦闘力は衰えていないようで、独自に見つけたキング・クリムゾンの探知法を利用し一矢報いた様は、ディアボロをも驚かせてみせたほど。しかしキング・クリムゾンの前には敵わず、ブチャラティ達と落ち合うあと一歩のところであえなく力尽きてしまうのだが、死の間際にチャリオッツに矢を突き刺してレクイエムへと進化させる事で矢をディアボロに奪われる事を防いだ。
その後、ジョルノ達の元にいる亀と魂を入れ替わる事でようやくブチャラティ達と合流を果たすとジョルノやブチャラティ達へ助言を与えながら的確にジョルノ達をサポートしてみせた。
決着後は「肉体は死亡したが精神(魂)は生きている」という所謂幽体となって、亀のスタンド内に居着くこととなる。
ブチャラティと最初に対面した時はブチャラティに付き添っている謎の人物(ドッピオ=ディアボロ)を警戒し、ドッピオがトリッシュに成りすましてもスタンドを見せるまで油断を許さない姿勢はドッピオやディアボロを精神的に追い詰め、またレクイエム出現後はナランチャが殺害された過程からディアボロとドッピオの秘密(多重人格)を看破するなど、知識や洞察力にも優れた人物となった。年齢を重ねた事や、ディアボロとの敗北を経てか第3部の頃の面影は殆ど無く、全体的に理知的で冷静な性格となっている。
第5部の後日談を描いた「恥知らずのパープルヘイズ」でも名前のみ登場し、ジョルノに次ぐ組織のNo.2となった事が明かされた。本来No.2であるミスタが「2は掛け合わせると不吉だから」とNo.2の座をポルナレフに譲ったためで、ミスタ自身はNo.3を自称しているが、プロローグにおけるフーゴとミスタの会話から察するとポルナレフの存在自体が組織の限られた人物しか知らないトップシークレットとなっているようだ。
また、ジョルノがボスとなった新パッショーネはスピードワゴン財団とも手を結んでいるようだが、ポルナレフのコネクションが少なからず役に立ったものと思われる。
(同作ではムーロロの発言に承太郎や杜王町の住人達の名前が出てくるものの、承太郎とポルナレフがその後パッショーネやスピードワゴン財団を介して再会を果たせたのかは不明。)
歴代担当声優
- 山口健(第3部ドラマCD)
- 森功至(第3部OVA)
- 垂木勉(第3部対戦型格闘ゲーム)
- 根岸朗(第5部ゲーム)
- 平田広明(オールスターバトル)
- 小松史法(第3部・第5部TVアニメ、アイズオブヘブン、ラストサバイバー)
- 藤村歩(第3部TVアニメ・少年ポルナレフ)
その他
- 名前の由来はフランスのミュージシャン「ミシェル・ポルナレフ」より。また、同アーティストの楽曲「シェリーに口づけ(Tout tout pour ma chérie)」は彼の妹・シェリーの名前のモチーフにもなっている。
- インターネット上ではDIO戦前の「あ...ありのまま 今 起こった事を話すぜ!」という台詞とAAが有名。
- その特徴的な髪型はストリートファイターシリーズのガイルのモデルとなった(名前がガイルなのは開発スタッフがポルナレフとJ・ガイルを混同していたため)。KOFシリーズの二階堂紅丸等にも影響を与えていると思われる。
- 登場した作品の都合から、アーケード版ジョジョの奇妙な冒険(第3部)と、PS2ソフト「ジョジョの奇妙な冒険~黄金の旋風(第5部)」の両方に出演した唯一のキャラクターである。なお、前者の作品が発売された際、ジャンプでちょうど第5部本編が進行中でポルナレフが再登場を果たしていたため、ポルナレフの必殺技の1つに「レクイエムの片鱗」というチャリオッツ・レクイエムを召喚して相手を眠らせる必殺技がある。また、ポルナレフの勝利時の台詞に「未来で会おう!イタリアで!」という第5部を意識していると思われる言葉があったりもする。
- また、「黄金の旋風」に登場する際には先述の第3部ゲーのアレンジBGMが使われた。ゲーム中では車椅子に乗ったポルナレフを操作してディアボロの攻撃を凌ぐステージが用意されており、戦闘では第3部の頃とほとんど変わらない戦いぶりも披露。でもアーマーテイクオフが使えないのはしょうがないか。
- コブラチームが製作したゲーム「ジョジョの奇妙な冒険」では、どういうわけか日本の本屋の店員として登場する。
夢がポルナレフランド建設だけあって、やはり日本で漫画の勉強を・・・?
関連動画
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関連項目
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