マーベラスクラウン単語


ニコニコ動画でマーベラスクラウンの動画を見に行く
マーベラスクラウン
4.1千文字の記事
  • 4
  • 0pt
掲示板へ

マーベラスクラウンとは、日本の元競走馬

日本調教史上2頭となる、「騸馬せん馬)」のGI勝利である。

な勝ち

1994年:ジャパンカップ(GI)、金鯱賞(GIII)、京都大賞典(GII)

概要

誕生~デビュー~せん馬へ

輸入として日本にやってきたモリタであったが、彼女は当時すでに受胎していた。そして日本にやってきた後に出産。そのときに生まれたのがマーベラスクラウンである。(いわゆる持込。)

ミスタープロスペクター系としては長距離に適応し、凱旋門賞Urban SeaBCクラシック勝ちブラックタイアフェアーらを輩出、としても優れた実績を持つMiswakiニュージーランドオークス勝ちのある輸入モリタという血統。

1992年9月デビュー新馬戦を快勝後、もみじステークスビワハヤヒデエリカ賞でワコーチカコと互の勝負をするなど素質は素らしかったのだが、気性難によるロスき、敗戦が続いた。調教でもジョッキー南井克巳をたびたび振り落とすなどの荒々しさがあったため、馬主去勢を決断した。こうして彼はせん馬となり、彼のとしての未来は絶たれたのであった。

善戦止まりの1年、悲願の重賞

手術後、復帰までに1年間を要したが、1993年10月に復帰。復帰後は条件戦ポンポンと3連勝しオープンクラスに昇格するなどその才を開させた…かに見えたが、重賞戦線では鳴尾記念2着スポニチ金杯2着日経新春杯4着、マイラーズカップ2着大阪杯6着、新潟大賞典2着と立て続けに惜敗し、善戦止まりとなってしまう。

それでもめげずに挑戦し続けた彼だったが、ついに金鯱賞(GIII)にて悲願の重賞勝利を果たす。

この善戦止まりだった期間について、相手もノースフライトネーハイシーザーといった強相手の負けもあったが、ルーブルアクトやムッシュシェクルなど重賞止まりのにも負けていたので、ここまではまだ相手なりに走るでしかなかった。その拠に大阪杯金鯱賞こそ勝ち重賞勝利を挙げるが、その次走高松宮杯ではナイスネイチャに負けたりしている。 ネイチャが弱いってわけじゃないが、当時のネイチャは重賞で連敗続きであり、この勝利1991年12月鳴尾記念以来実に2年半以上ぶりの勝利、そして生涯最後の勝利でもあった。なんだかなあ。

充実の秋 ジャパンカップ(GI)

そんな彼だが、1994年は充実の時となる。まず京都大賞典(GII)を快勝。そして、せん馬にとっての最大標でもあるジャパンカップ(GI)へ向かう。

海外は前年来日したコタシャーンや、スターオブジーン戦を繰り広げた名中距離パラダイスクリーク、ブラジルから移籍してアメリカの新エースになった逃げSandpit1993年フランスダービーHernando、1992年BCターフ勝ちフレイズなど、参戦した10頭すべてがGI覇者というな顔ぶれであった。

ところが、対する日本は以下のメンバー

つまり、日本にはGI勝ちが1頭もおらず、正直なところ層が非常に薄い。ファンの間からは、「う~ん、これが日本代表?」「世界からこんなにすごいが来てくれたのに、日本側のレベルが低すぎる」という厳しいも聞こえてきた。しかしながら当時は、前年度クラシック勝利ビワハヤヒデウイニングチケット引退ナリタタイシンは休養中。また当時の有力でもある三冠馬ナリタブライアン有馬記念直行のため回避、天皇賞秋制覇のネーハイシーザー距離的な判断で回避という状況であった。当然各営の事情によるので、日本の層の薄さを責めるのは酷かもしれない。ファンとしても、海外の実力をどこまで信頼していいのかわからず、レース前は混沌とした雰囲気に包まれていた。そんな中、マーベラスクラウンは6番人気に推された。一番人気すら4.5倍という大混戦であり、10.6倍でここはまあ妥当なところである。

レースフジヤマケンザンハナを切る形でスタート。普段から逃げる 1番人気Sandpit が前に出られず焦れ、途中で先頭を奪う展開となった。そして直線、焦れたSandpitの勢いが止まり、先行したマーベラスクラウンが抜け出しを図る。しかし、パラダイスクリークとなぜかロイスアンドロイスすごい勢いで猛追。内マーベラスん中パラダイス・外ロイスの叩き合いになった。外からロイスが一先頭に立ったと思ったが、そこから失速し脱落。代わってパラダイスが抜け出しかけるがマーベラスが食い下がり、最後の二歩で差し返し、ハナ1着ゴールに飛び込んだ。

勝ち時計2分236。当時のジャパンカップ史上3番の好タイムとなる好走であった。

この勝利トウカイテイオーからの日本ジャパンカップ3連勝、そしてレガシーワールド(前年度優勝)に続いてせん馬による同一GI連覇という快挙を成し遂げたのであった。

せん馬絡みの記録はもう日本ではなかなかおにかかれないであろう。これ以降にGIを勝ったのはマイルチャンピオンシップトウカイポイント東京大賞典チャンピオンズカップJBCクラシックサウンドトゥルーフェブラリーステークスノンコノユメくらいだし、J・GIに広げても日本ではJ・GI連覇のブランディスや、中山大障害を制したものの共に現役中に亡くなったメルシータカオーシングンマイケルくらいである。近年、せん馬の数はやや増えてきたものの、日本では 一時期ほとんど去勢されることがなかった。そんな環境の中で、レガシーワールドとマーベラスクラウンがGIで連覇する活躍を見せたのは黄金期故の、ある種の奇跡なのかもしれない。ん?カラジ?外です。

引退まで~その後

しかし、この 栄勝利の後、脚を故障。約1年にわたる長期休養を余儀なくされた。

復帰後も思うような成績を残すことができず、再び脚部不安を発症。その後、南関東船橋競馬場へ移籍した。しかし移籍後2戦レースで、競走中止となる不運に見舞われる。幸い命に別状はなかったものの、これを最後に現役を引退することとなった。

引退後は、北海道で功労として余生を過ごした。その後2007年6月、繋養されていた新ひだか町の中清氏の牧場死亡したことが発表された。享年17歳であった。

余談

1994年ジャパンカップにはGrand Flotillaという7歳が出走していた(ナイスネイチャと8着同着)のだが、そのモリタ。欧州時代に産んだ、マーベラスだったのである。兄弟対決GIでというだけなら、近年でもダイワメジャースカーレット兄妹メロディーレーンタイトルホルダー姉弟い踏みするなどそこまで特筆するほどしくもない感じもあるのだが…。なんともう一組兄弟対決があった。4着Hernando()と12着Johhan Quatz()が兄弟だったのだ。兄弟二組はめったにないことであり、その点からしてもこのジャパンカップは非常に稀な事が起こったと言えよう。

B'zのCDジャケットのモデルに

「え、ここで突然B'z?」と思った人も多いかもしれない。大丈夫、みんな思ってる。

2000年リリースされたB'zの11枚アルバム『ELEVEN』。そのジャケットアートワークは、「B'z ELEVEN」という名の栗毛競走馬レースで独走している間を描いたイラストが使用されている。実はこのイラストは、マーベラスクラウンが勝利した1994年ジャパンカップ写真を加工して使っているのである。

ちなみにこのイラストでは、マーベラス…もとい「B'z ELEVEN」は全に独走状態となっており、本来なら一緒に写っているはずのパラダイスクリークやロイスアンドロイスの姿はなく、CG加工で消されている。また、歌詞カードや裏ジャケットにも B'zの2人とともにが登場 しており、デザイン全体に競走馬イメージが取り入れられている。担当したデザイナーく、「独走するB'zを表現したい」 という意図から、この競走馬を取り入れたデザインが採用されたという。

血統表

Miswaki
1978 栗毛
Mr. Prospector
1970 鹿毛
Raise a Native Native Dancer
Raise You
Gold Digger Nashua
Sequence
Hopespringseternal
1971 栗毛
Buckpasser Tom Fool
Busanda
Rose Bower Princequillo
Lea Lane
*モリ
Maurita
1978 栗毛
FNo.13-a
Harbor Prince
1969 栗毛
Prince John Princequillo
fraid
Hornpipe Hornbeam
Sugar Bun
Cathmoi
1972 栗毛
Alvaro Rockefella
Aldegonde
Untried The Summit
Cordial
競走馬の4代血統表

クロスPrincequillo 4×4(12.50%)、Count Fleet 5×5(6.25)、Hyperion 5×5(6.25)、Nasrullah 5×5(6.25)

関連動画

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連コミュニティ

ニコニコミュニティは2024年8月に終了しました。

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 4
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

ニコニ広告で宣伝された記事

東方Project (単) 記事と一緒に動画もおすすめ!
提供: おさゆく大好き
もっと見る

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

マーベラスクラウン

1 ななしのよっしん
2012/11/23(金) 23:20:24 ID: pbo69t599O
>なんとナイスネイチャに負けたりしている

で、吹いたwwwこの面さが分かるファンはいったいどれくらい残っているのか。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
2 ななしのよっしん
2012/11/25(日) 12:06:12 ID: rxm81QL3Zd
トウカイポイント忘れたのか? かわいそうだぞ…
👍
高評価
0
👎
低評価
0
3 ななしのよっしん
2013/05/06(月) 01:13:57 ID: FlN9WSk2jI
ジャパンカップホース地方競馬に出走するなんてなかなか想像がつかない。レガシーワールドもそうだったけどね。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
4 ななしのよっしん
2015/03/13(金) 23:08:30 ID: rxm81QL3Zd
マーベラスレガシーも95年のマイルチャンピオンシップに出てた。
ほとんど勝ちかったが、結果はどちらも大惨敗。もう終わったと言える間だった。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
5 削除しました
削除しました ID: F3rm8WuUIR
削除しました
6 ななしのよっしん
2019/12/01(日) 00:43:23 ID: nU01jRM1dt
ジャパンカップの話は「馬なり1ハロン劇場」でも触れられてたな。
👍
高評価
0
👎
低評価
0
7 ななしのよっしん
2022/04/23(土) 09:46:27 ID: MSQWYIGFrW
せん馬G1タイトル仲間としてサウンドトゥルーも足しといてあげてくれ
👍
高評価
0
👎
低評価
0
8 ななしのよっしん
2022/12/17(土) 15:25:43 ID: TRsim3hFPR
>>6
新年会王様ゲームで「ならオマケならタマ見せる」にマーベラスクラウンレガシーワールドが当たるやつはめっちゃ笑った
「どーれ見せてみろ」
「「ねーよ!!」」
👍
高評価
0
👎
低評価
0
9 ななしのよっしん
2023/08/04(金) 06:40:30 ID: Ewfj77u4J7
船橋に在籍してた時、地方競馬情報番組で取り上げた時にその回のゲストだったよしだみほが直筆のマーベラスクラウンイラストを描いて視聴者プレゼントした事があった。
👍
高評価
0
👎
低評価
0

ニコニコニューストピックス