「Zzzzz……定めを壊すほど真に強きこと……鏡花水月、幻の如く……ふぅ……」
信濃(アズールレーン)とは、STGアプリゲーム『アズールレーン』に登場する、第2次世界大戦時の大日本帝国海軍・航空母艦「信濃」をモチーフとした登場キャラクター（KAN-SEN）である。
この感触…夢ではなく現し世……汝（そなた）が妾（わたし）を呼び覚ましたのか？嗚呼、定めとは斯様にも…大和型3番艦の信濃と申す。正しき道へと導こう…
| KAN-SEN名 | |
|---|---|
| 信濃 IJN Shinano |
|
| 基本情報 | |
| 所属 | 重桜 |
| 艦種 | 正規空母（装甲空母） |
| レアリティ | UR |
| CV | 能登麻美子 |
| イラスト | 侑了个侑 |
| 艦歴 | |
| 国籍 | 大日本帝国 |
| 出身地 | 神奈川県横須賀市 |
| 造船所 | 横須賀海軍工廠 |
| 艦級 | 大和型戦艦3番艦→空母（同型艦なし） |
| 進水日 | 1944年10月8日 |
| 就役 | 1944年11月19日（日本） |
| 最期 | 1944年11月29日（沈没） |
| 備考 | |
空母 信濃
大和型戦艦の艦体から改造された、重桜所属の装甲空母。 言葉遣いが古風で儚げな雰囲気をまとっているが、仲間思いで人柄が穏やか。 いつも眠そうにしており、いつの間にか重桜昼寝部の部員（？）になっていた。
重桜所属の航空母艦。レアリティはUR。デザイン:侑了个侑、CV:能登麻美子。
日本版3周年イベント「刹那観る胡蝶の夢」の目玉として、2020年9月17日のアップデートで期間限定建造で実装された。
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https://twitter.com/azurlane_staff/status/1304759109875499010
初のUR建造艦
信濃の最大の特徴は、SSRからの改造ではない、初めての建造によるレアリティUR艦であること。
そのため、これまでの当ゲームではなかった入手方法と基本仕様が設定されている。
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https://twitter.com/azurlane_staff/status/1305074776709279744
- ピックアップにおける出現確率が1.2%（これまでのSSRは主に2%）
- 期間限定建造を200回行うごとに「信濃」1隻を引き換え可能。画面に累計建造回数が表示される
- これによる引き換えは最大4隻まで。もちろん、建造で別途出現した分はノーカンとされる
- 能力限界突破は、同一KAN-SENの「信濃」か「特装型ブリMkIII」を使用して行う
- レベルは能力限界突破をしなくても現状の限界である120まで上げられる（ただし、燃費はしっかり上がるため、限界突破をしないままレベル上げしても燃料を食う割に結局能力不足で損であるが）
- 特装型ブリMkIIIは、常設ミッション「ブリミッション」と該当ステージをクリアすることで入手できる「特装コア」をプロトショップで交換する
- 建造UR艦を「退役」すると、これまでの資金や勲章以外に、「特装コア」を入手できる
- UR艦はSSR艦よりも実装ペースは抑えられる予定。2020年中は新たな実装はなく、次のUR艦は2021年5月27日のニュージャージー（アズールレーン）となった。
以上のようになっている。
如何に美しい花も、散りゆくが定め…美しく咲き誇れば、例えそれが一瞬でも尊く――(容姿・性格)
銀髪に狐耳。そしてモフモフ感満載の複数の尻尾。重桜の戦艦や巡洋戦艦をベースにした空母たちの共通する身体的特徴を持っている。
着崩した和風の衣装からは、それはもう見事な胸部装甲が零れそう。腰はミニスカート、絶対領域を経て白のニーソックスにつながる辺りは、もう一種の芸術作品である。服装の装飾品は月齢をモチーフとしており、つまりの日本の月の神「月読尊（ツクヨミノミコト）」の姿をとっていることが伺える。このことから、2021年5月現在未登場の姉妹艦「大和」は天照大神（アマテラスオオミカミ）、「武蔵」は素戔嗚命（スサノオノミコト）をモチーフにするのではないかとファンの間では予想されている。
性格面は、古風で時代がかった物言いを、おっとりとした調子で話してくる尻尾と同じようにモフモフなお姉さん。一人称は「妾」、二人称は「汝」であるが、それぞれ「わたし」、「そなた」と読んでいる。
重桜のKAN-SENの間では畏怖の対象となっているが、なんとか距離を縮めたいと思うものも多い。駆逐艦たちの間では一緒に昼寝してもらうのが流行っている様子。
常に眠ったり起きたりを繰り返しており、その言動にはなにかこの世界と違うものを見ているかのような神秘性がある。その理由は―――
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実は、信濃は眠ることで「平行線の世界」を渡り歩いている。セイレーンやコードGらMETA艦船でしか知り得ない「このKAN-SENたちの存在する世界は幾つもの平行した世界線と時間軸が流れている」という事実を知っている。ただ、セイレーンたちのように自分の意志で行ける「平行世界」は選べないようで、その世界にすでに存在する「信濃の身体」に記憶と経験が上書きされるようである。
信濃自身はそれぞれの平行世界で（大抵凄惨な結果に終わる）自分の無力さを何度も味わいながら、今度はプレイヤーたる指揮官の元で目覚めることとなった。そして指揮官の存在におぼろげながらも希望を見出そうとしている。
実装と同時に、ドレス着せ替え「満ち欠ける朧月」が販売されている。
陳腐な言葉だが、「美しい」としか形容できない。このドレス姿が素敵だとか、尻尾モフモフしたいとかちょっとでも思った指揮官はショップにいらっしゃいにゃ。
定めなれど、精魂果つるまでお勤めを――(能力)
スキル1:幾望の嵐
戦闘開始3秒後、彩雲による航空偵察を行う 自身が航空攻撃を行う場合、試製紫電改二・流星・彩雲による特殊航空攻撃を行うLv.1～10(彩雲は敵を攻撃せず、ランダムの敵1体の火力・雷装・対空を戦闘終了まで3%ダウンさせ、さらに受けるダメージを3%アップさせる この効果は人型の敵を優先とし、最大3回まで加算できる)
スキル2:弓張りの夢蝶
戦闘中15秒毎、特殊弾幕攻撃を展開するLv.1～10；自身の艦隊が海域で行った1・2回目の戦闘開始時、自身の航空が5.0%(MAX15.0%)アップ 自身が所属している艦隊以外の艦隊が行った戦闘のみで数えて3・4・5回目の戦闘開始15秒後、特殊弾幕を1回だけ展開するLv.1～10(威力はスキルレベルによる)
スキル3:朔月の守り
戦闘開始時、自身が戦闘可能である限り、駆逐艦の火力・回避・対潜が5.0%(MAX15.0%)アップ 味方艦隊で重桜艦船が3隻以上いる場合、自身が受ける砲撃・航空攻撃ダメージを8.0%(MAX20.0%)軽減し、味方重桜空母の航空・命中が5.0%(MAX15.0%)アップ
能力的には、さすがはURというべきか大半のSSR空母たちよりも上回る。さらに、スキルによる追加攻撃もあって攻撃力は非常に高い。
1個めの航空機スロットが1凸後に戦闘機・爆撃機・攻撃機のいずれも載せられるようになるのが特長。そのため、制空力を気にしなくていいシチュエーションの場合は爆－爆－攻、または攻－爆－攻という配置にして大ダメージを狙うことができる。
スキル1は、戦闘開始後まもなく「彩雲」による敵へのデバフ攻撃を行い、さらに通常の航空攻撃時も「彩雲」のデバフ、「試製紫電改二」の爆撃、「流星」の重桜魚雷攻撃が付加されることになる。いわば、爆撃機隊と重桜雷撃隊がそれぞれ1部隊増えたようなものである。
スキル2は、15秒毎に光る蝶が舞うような弾幕を展開する。さらに、1回目、2回目の戦闘なら信濃自身の航空値にバフがかかる。さらには、信濃が属していない方の艦隊の戦闘時にも、先程と同じ蝶のような弾幕を張って援護してくれる。つまり、信濃自身はボス艦隊との決戦に臨み、もう一つの艦隊が防衛艦隊を潰してまわるのを弾幕で援護する…という戦い方を想定している。
スキル3は、駆逐艦を大幅に強化するバフを掛ける他、重桜艦船が3隻以上（つまり、信濃自身以外に2隻以上）いれば、信濃自身のダメージ軽減効果のほか、味方空母の航空と命中にバフがかかる。
嗚呼、妾が皆の期待に背いたばかりに……(艦歴)
大和型戦艦の3番艦「110号艦」として1940年4月7日に起工。大和型戦艦の詳細については、戦艦大和の記事を参照。しかし、太平洋戦争の開戦とその後の戦局の変化（主にミッドウェー海戦での惨敗）により、横須賀海軍工廠は量産型空母「雲龍型」を建造するためにドックを開ける必要が生じた。
だが、かなり完成していた110号艦を今更解体するのも非現実。そして、肝心の46cm主砲を輸送する「樫野」が潜水艦に撃沈されてしまったこともあり、戦艦として完成させるのも困難という袋小路に陥ってしまった。
こうして、海軍は110号艦を空母に改装することに決定。装甲空母として、仲間の空母から発進した航空機が燃料や弾薬を補充するための中継基地として活用することが考えられた。
しかし、当時の横須賀海軍工廠は数多くの新造艦や大規模修繕する艦のために人員は払底しており、工事は思うように進まなかった。さらに、マリアナ沖海戦での「大鳳」の喪失により、海軍上層部が代わりの艦とすべく工期短縮を要求。「とりあえず動けばいい」レベルの完成度で1944年11月19日に一応110号艦は「空母・信濃」として竣工した。
この頃、すでにB-29が本格的な本土爆撃を開始しており、横須賀も危険な場所となりつつあった。海軍はまだ比較的安全だった呉へ「信濃」の回航を決定。夜を待って護衛の駆逐艦「雪風・浜風・磯風」を伴って出港した。
外洋に出てすぐに潜水艦「アーチャーフィッシュ」に補足された。潮岬沖まで来たところでアーチャーフィッシュは魚雷を発射。これが「信濃」の右舷に4本命中した。
もちろん、本来の大和型の性能からしてこんな程度で沈むはずはない「信濃」であったが、水密区画や防水機能が十分に完成していなかったことや乗務員の訓練不足がたたって浸水が止められなかった。11月29日、ついに転覆し、潮岬沖にて「信濃」は沈没してしまった。
たった10日で喪われた「信濃」は幻の空母として知られ、まともな写真も片手にさえ余るほどの数しか残っていない。
より詳しい史実については、こちらの記事を参照→信濃（航空母艦）
見聞を広めるのはよろしゅう…此の関連動画でなら、良ければ、妾が……
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