爆笑オンエアバトルとは、1999年3月から2010年3月にかけてNHK総合の深夜帯に放送されたお笑い番組である。
公式略称は「オンバト」だが、「爆オン」と略されることもあった。
概要
お笑い芸人が漫才やコントを披露し、一般客による審査で上位に入ったネタだけがオンエア(放送)されるというコンテスト形式が特徴。会場の観客や審査員に面白いと判断されなければテレビで放送されないという厳しい内容で、制作側は「史上最もシビアなお笑い番組」を 自称していた。
1999年の放送開始当時、芸人が毎週、全国放送でネタを披露できるという機会は珍しく、若手の登竜門として多くの芸人がこの番組でネタを披露。2000年代初頭に台頭した芸人たちをブレイクさせる牽引役を担った。
その後、『エンタの神様』『M-1グランプリ』『笑いの金メダル』など民放のネタ見せ番組が始まり、2000年代のお笑いブームが到来。番組初期を支えた芸人が徐々に知名度を上げ、ゴールデンの番組に進出していくなか、番組は放送時間の変更や歌番組「熱唱オンエアバトル」の立ち上げなどで徐々に勢いを落としていき、2010年3月で放送終了(後継として『オンバト+』が放送開始)。計386回の放送で674組の芸人が出場、うち344組がオンエアを果たした。
審査方法
一般公募で選ばれた100人の審査員が「この笑いを日本中に届けたいか否か」を基準に投票を行う。1組ずつネタが終了する度に投票タイムに入り、投票する場合は手元に配られたゴルフボールを各自1個ずつレールに投入する。レールを通ったボールは出場芸人の名前が書かれたバケツに集められ、全組のネタが終了後、各バケツの重さをデジタル表示の秤で計量。このバケツの重さは“キロバトル(KB)”という番組独自の単位で表され、多くのボールを集め高いKBを記録した上位の芸人のネタのみがオンエアされる形となる。
- 第1回~第2回 ・・・ 12組中上位7組がオンエア
- 第3回~第18回 ・・・ 11組中上位6組がオンエア(6位で2組が並んだ場合は7組オンエア)
- 第19回~第377回 ・・・ 10組中上位5組がオンエア(5位で2組が並んだ場合は6組オンエア)
- 第378回~第386回 ・・・ 15組中上位8組がオンエア(8位で2組が並んだ場合は9組オンエア。ただし実例はなし)
と時期によって変遷しているが、「10組中5組がオンエア」というのが一般的である。
また、上位へランクインできずオンエアされなかった場合は「オフエア」と呼ばれる。これは番組に出演した田上よしえがネタの中で発したもので、いつしか番組公式の用語として広まった。
出場するメンバーによってオンエア・オフエアの境界線が大きく変動するのも番組の特徴であり、放送回によっては高得点を記録する芸人やオンエア常連の強豪がひしめく激戦区と化す場合もあった。400KB以上の高得点を取ったにもかかわらずオンエアされなかった、というのも少なくなく、スピードワゴンとパッション屋良が461KB(回によってはトップ通過もありうる好成績)でオフエアとなった例や、TKOが270KBで上位に入りオンエアされた例もある。
審査員100人全員が投票した場合のバケツの重さは545KBとなっており、1999年11月14日の放送でますだおかだが初めて達成し、のちにタイムマシーン3号・上々軍団も達成している。また、バケツの重さが500KBを超えた場合は「オーバー500」と呼ばれ(9割の審査員が投票した計算になる)、「大ウケしたネタ」と判断する一つの指標となった。
なお、ボールが1個も入っていない「バケツ自体の重さ」は85KBである。当初は93KBだったが、徐々に89KB→85KBと変わっていった。審査員が誰一人として評価しなかった場合はこれらの数字となる。
このゴルフボールとバケツを用いた独自の採点方式は、2002年と2003年の『NHK紅白歌合戦』でも用いられた。
チャンピオン大会
番組では年に一度、年間のチャンピオンを決める大会を開催した。初期の大会では開催時期や参加資格に問題点があったが、第3回~第4回以降から大会形式が固まり、王者を目指す闘いが一年を通して繰り広げられることになった。このチャンピオン大会ではセミファイナルの時点から審査員が200人に増加。得点の上限も従来の倍である1090KBまで設定された。大会は番組最終回となる第12回大会まで開催された。詳細はwikipediaを参照されたい。
評価・影響
上でも述べたように、この番組は若手お笑い芸人の登竜門として、数多くの芸人を飛躍させる原動力となった。
- 漫才・コント・漫談など、あらゆるネタどうしの真っ向勝負
- 観客に評価されなかったネタは放送すらされない
- 必然的に一度オンエアされたネタでは勝負ができなくなる
- ジャッジペーパーに審査員(一般人)の率直なコメントが書かれ、出場した芸人に手渡される
- 審査結果は放送されるため、獲得KBが低かった場合は名前とKBだけが全国放送で晒される
- 地方での収録がしばしば行われ、地元の支持を受けやすい地方芸人が積極的に参戦
といった番組形式は、芸人どうしの凌ぎ合いやモチベーション向上をもたらし、番組は新ネタの実験場にもなった。
記念すべき第一回の収録は、多くの事務所関係者が視察するなかで行われ、人力舎から参加したアンジャッシュがまさかの落選(渡部は「余裕かましてました」と述懐している)。この結果を受けた同じ事務所のアンタッチャブルが、続けて収録される第二回に向け血相を変えてネタ合わせを始めたというエピソードが残っている。
立川談志は自らチャンピオン大会の特別審査員を務めこの番組を絶賛。その他にも明石家さんま、萩本欽一、渡辺正行、太田光らが番組に対して好意的な態度を示した。しかし一方で、ダウンタウン松本人志やチュートリアルは「素人が芸人を評価する」という番組のスタンスに否定的な見解を述べている。
主な出演芸人
この番組でネタを披露した芸人は非常に多い。深夜放送だったため、この番組をきっかけにお茶の間の人気を獲得した芸人はいないが、この番組に出演したのちに別の番組でブレイクした者は数多くいる。例えば、『M-1グランプリ』決勝に進出した芸人で出演経験がないのはサンドウィッチマン、南海キャンディーズ、変ホ長調、スリムクラブだけであるほか、『爆笑レッドシアター』に出演した40組以上の芸人のなかでオンバトに出演した経験がないのはフルーツポンチとサンドウィッチマンだけである。逆に、オンエアバトルでの活躍以外はメディアの露出が少ない芸人も少なからずいる。
ここでは、幾つかのカテゴリー分けをしたうえでこの番組に出演した代表的な芸人を列挙していく。番組内での年間チャンピオンや優秀な成績に基づき番組独自の称号を与えられた芸人についてはwikipediaを参照されたい。
オンエアバトルで活躍した代表的な芸人
- アメリカザリガニ (戦績16勝0敗・最高517KB)
- アンジャッシュ (戦績17勝3敗・最高529KB・第5代目チャンピオン)
- アンタッチャブル (戦績20勝2敗・最高541KB・第6代目チャンピオン)
- いつもここから (戦績14勝2敗・最高509KB)
- 江戸むらさき (第一回から出演・戦績23勝3敗・最高505KB)
- エレキコミック (戦績14勝5敗・最高513KB)
- おぎやはぎ (戦績13勝5敗・最高509KB)
- オジンオズボーン (戦績17勝7敗・最高517KB)
- カンカラ (戦績14勝4敗・最高513KB)
- キャン×キャン (戦績22勝4敗・最高533KB・「喜屋武×喜屋武」名義で出演)
- キングオブコメディ (戦績14勝9敗・最高505KB)
- 佐久間一行 (戦績17勝5敗・最高513KB)
- 三拍子 (戦績22勝3敗・最高529KB)
- 磁石 (戦績17勝4敗・最高525KB)
- 陣内智則 (戦績16勝0敗・最高537KB)
- スピードワゴン (戦績15勝5敗・最高505KB)
- スマイリーキクチ (戦績13勝5敗・最高529KB)
- ダイノジ (戦績16勝3敗・最高521KB)
- タイムマシーン3号 (戦績21勝1敗・最高545KB・連勝記録保持者)
- タカアンドトシ (戦績18勝0敗・最高529KB・第7、8代目チャンピオン)
- 田上よしえ (戦績17勝6敗・最高513KB)
- ダンディ坂野 (第一回から出演・戦績7勝15敗・最高453KB)
- 超新塾 (戦績20勝1敗・最高529KB)
- テツandトモ (戦績20勝3敗・最高501KB)
- テンダラー (戦績13勝3敗・最高533KB・「$10」名義で出演)
- 東京03 (この番組でテレビデビュー・戦績20勝4敗・最高521KB)
- トータルテンボス (戦績17勝3敗・最高529KB・第10、11、12代目チャンピオン )
- 飛石連休 (戦績18勝7敗・最高509KB)
- ドランクドラゴン (戦績16勝3敗・最高507KB)
- 長井秀和 (戦績11勝6敗・最高473KB)
- 中川家 (戦績9勝1敗・最高517KB)
- 流れ星 (戦績20勝0敗・最高529KB・連勝記録保持者)
- NON STYLE (戦績10勝0敗・最高509KB・第9代目チャンピオン)
- ハイキングウォーキング (戦績14勝3敗・最高509KB)
- 博多華丸・大吉 (戦績13勝4敗・最高501KB)
- バナナマン (戦績11勝5敗・最高497KB)
- はなわ (第一回から出演・戦績15勝4敗・最高513KB)
- パペットマペット (戦績13勝8敗・最高465KB)
- ハマカーン (この番組を観てお笑い界に入る・戦績23勝2敗 最高513KB)
- パンクブーブー (戦績19勝2敗・最高537KB・オーバー500最多獲得記録保持者)
- ペナルティ (戦績12勝2敗・最高513KB)
- 北陽 (第一回から出演・女性で初のチャンピオン大会出場・戦績8勝1敗・最高461KB)
- マギー審司 (戦績10勝0敗・最高501KB)
- ますだおかだ (戦績17勝0敗・最高545KB)
- U字工事 (戦績17勝3敗・最高525KB)
- ユリオカ超特Q (戦績20勝7敗・最高505KB)
- ラバーガール (戦績15勝4敗・最高517KB)
- ラーメンズ (第一回から出演・戦績13勝4敗・最高512KB)
- ルート33 (戦績13勝1敗・最高509KB・第2、3代目チャンピオン)
- 我が家 (戦績14勝2敗・最高529KB)
活躍したが既に解散・活動休止している芸人
- あばれヌンチャク (解散後、斎藤が「桜塚やっくん」としてブレイク。のちに交通事故で死去)
- アルファルファ (「プラスドライバー」の角田を迎え入れ、トリオ「東京03」を結成)
- Over Drive
- 号泣 (解散後、島田が手相芸人としてブレイク)
- 坂道コロンブス (2001年までは「坂道コロコロ」として番組に出演)
- シャカ (解散後、大熊はピン芸人、植松は引退)
- 18KIN (コンビでの活動は休止中)
- スープレックス (解散後、川島がピン芸人「劇団ひとり」としてブレイク)
- 底ぬけAIR-LINE (解散後、古坂がピン芸人「古坂大魔王」として活動)
- チャイルドマシーン (8勝し無敗のまま解散)
- ツインカム (10勝し無敗のまま解散)
- DonDokoDon (初代チャンピオン。コンビでの活動は休止中)
- バカリズム (コンビ解散後、升野がピン芸人「バカリズム」としてブレイク)
- ハリガネロック (第4代目チャンピオン。14勝し無敗のまま解散)
- ハレルヤ
- ビッキーズ
- プラスドライバー (解散後、角田が「アルファルファ」と合流。「東京03」を結成)
- ホーム・チーム (オンエア回数最多の25回を記録)
- りあるキッズ (第一回から出場。最年少出場記録保持)
別の番組でブレイクしたがオンエア経験はほとんどなかった芸人
- 青木さやか (戦績2勝6敗。ブレイク前に出演)
- アンガールズ (戦績1勝4敗。ブレイク前に出演。お馴染みの「ジャンガジャンガ」は一度も披露せず )
- いとうあさこ (戦績1勝3敗)
- ウーマンラッシュアワー (戦績0勝1敗。のちにTHE MANZAIで優勝)
- オードリー (戦績4勝7敗。ブレイクする2008年まで0勝7敗、100KB台も多かった)
- 狩野英孝 (戦績2勝5敗。2勝のあと5連敗)
- カンニング (戦績0勝3敗。100KB台を2度記録)
- 銀シャリ (戦績0勝3敗)
- クワバタオハラ (戦績0勝6敗、くわばたはピンでも戦績0勝3敗)
- サバンナ (戦績1勝3敗。番組初期に出演)
- ザ・プラン9 (戦績0勝2敗)
- ザブングル (戦績4勝8敗。約4年間オンエアできず7連敗を経験)
- さらば青春の光 (戦績0勝1敗)
- だいたひかる (戦績5勝5敗。R-1グランプリで優勝するまでは1勝5敗だった)
- Wコロン (戦績2勝6敗。のちになぞかけでブレイク)
- 千鳥 (戦績1勝6敗。同時期にM-1で活躍するがオンバトでは振るわず)
- TKO (戦績4勝6敗。ベテランとして初期から出演するもあまり振るわず。最高413KB)
- 天津 (初挑戦の2001年から、足かけ7年目で初オンエアをつかむ。のちにエロ詩吟でブレイク)
- 東京ダイナマイト (戦績1勝4敗)
- どぶろっく (戦績0勝2敗。1回目209KB、2回目145KB)
- 友近 (戦績0勝4敗。最高369KB。最高順位は8位 )
- 鳥居みゆき (戦績0勝2敗。2002年に出場。友近と共にオフエアだった回もある。)
- ナイツ (戦績3勝7敗。漫才スタイルを確立する以前に出演)
- なかやまきんに君 (戦績1勝2敗)
- 中山功太 (戦績1勝4敗。のちにR-1グランプリ優勝)
- 西岡すみこ (戦績1勝2敗。のちに女王様キャラに芸風を変えてブレイク)
- バッファロー吾郎 (戦績0勝1敗。265KB止まり)
- ハライチ (戦績2勝3敗。3連敗からトライアウトで初オンエア。その年にM-1グランプリでブレイク)
- ハリセンボン (戦績0勝3敗)
- 藤崎マーケット (戦績1勝2敗。オンエアネタは「ラララライ体操」)
- ブラックマヨネーズ (戦績2勝6敗。のちにM-1グランプリで優勝)
- POISON GIRL BAND (戦績1勝3敗)
- 前田健 (戦績1勝5敗。のちにモノマネでブレイク)
- モンスターエンジン (戦績0勝4敗)
- 野性爆弾 (戦績0勝1敗)
- 柳原可奈子 (戦績0勝1敗。381KBで惜しくもオンエアならず)
- レイザーラモン (戦績0勝1敗。117KB止まり)
- ロザン (戦績3勝5敗。東京収録では全敗)
- ロッチ (戦績1勝5敗。5連敗のあと、全国的にブレイクしてからようやく初オンエア)
- 笑い飯 (戦績1勝3敗。M-1グランプリで決勝進出後に出演するが振るわず)
歴代司会者
- 伊藤雅彦 (1999年3月27日 - 2000年3月25日) / 第1期 - 第2期
- 森下和哉 (2000年4月1日 - 2002年4月6日) / 第3期 - 第4期
- 高山哲哉 (2002年4月13日 - 2003年3月22日) / 第5期
- 藤崎弘士 (2003年4月4日 - 2005年3月26日) / 第6期 - 第7期
- 塚原愛 (2005年4月2日 - 2007年3月24日) / 第8期 - 第9期
- 神田愛花 (2007年4月6日 - 2008年3月21日) / 第10期
- 小松宏司 (2008年4月3日 - 2010年3月26日) / 第11期 - 第12期
特別企画
チャンピオン大会以外にも、毎年夏やお正月の時期に、スペシャルと題した特別企画が放送された。このスペシャルでは常連の出演者たちが大勢で合同コントを披露したり、他の芸人同士でコラボレーションしたネタを見せるなどといった、所謂お祭り企画を中心に構成されたほか、出演者に合わせた特別企画も披露された。一例を挙げると、
- 常連出演者でありながらオンエア率が低いダンディ坂野の救済企画『ダンディを救え!』 (2002年夏)
→ますだおかだ増田、ユウキロック、はなわ他数人の常連組で、ダンディのネタを考えてあげよう、という企画。 - マギー審司が本気のマジックを披露する『マギーの本気』 (2001年夏)
→カードやコインを使ったガチのマジックを観客に披露。 - コントの体を借りて出演者の恥ずかしい過去を紹介する『TVプロデューサー殺人事件』 (2003年夏)
→テツandトモ・テツが過去に自作したプロモーションビデオなどが披露された。 - 『新春爆笑時代劇 その時歴史がちょっと動いた』 (2002年冬)・『風雲時代劇 天下御免ね!』 (2002年夏)
→時代劇コントを得意とするカンカラを中心に笑いありアクションありのコントを披露。 - 7、8代目チャンピオンのタカアンドトシによる『オンエアバトルデラックス・タカアンドトシの言葉か!(正月か!)』
→2007年夏・2008年冬に放映。全国的に大ブレイク中のタカアンドトシを司会に迎えた特番。
番組内での珍現象
- 坂コロジンクス
坂道コロンブスはかつて「坂道コロコロ」時代に、約1年半(11回出場)の期間にわたって、高い評価によるオンエアと全く振るわないオフエアを交互に繰り返していた。このことを番組では 「坂コロジンクス」と呼んだ。アジアン、アルコ&ピース、おぎやはぎ、Over Drive、カンカラ、THE GEESE、360°モンキーズ、トップリード、長井秀和、ニブンノゴ!、ピース、桧博明、モジモジハンター、ランディーズなど、このジンクスに嵌り込んでしまった芸人は多い。 - 落語家勢の苦戦
漫談でオンエアするピン芸人が多く現れる一方で、落語家勢はこの番組では苦戦を強いられている。五明楼玉の輔・春風亭栄助・林家彦いち・立川談生・三遊亭新潟・立川笑志・柳家喬太郎の7人が計15回にわたり挑戦したが、林家彦いちが1度オンエアしたのみ。立川笑志に至っては5回挑戦したが1度もオンエアされなかった。 - 番組唯一の「ボール0個」
2000年11月11日の放送で、初出場のグレートチキンパワーズが93KBを出した。これは当時のバケツの重さちょうどであり、審査員の誰からもボールを入れられなかったことになる。なお、彼らは2005年に解散した。 - はなわの計量辞退
2003年2月8日放送分の収録にて、はなわがネタの最中に歌詞を失念。数十秒にわたりベースを弾き続けたあと、アドリブでネタを続行した。はなわはスタッフとの協議を経て計量を自ら辞退したが、この騒ぎで会場の空気が一変してしまい、はなわの後に登場した田上よしえやルート33ら常連組が割を食うような形でオフエアとなってしまった。 - キングオブコメディのオンエア辞退
2007年8月31日放送分(7月7日収録)にて、キングオブコメディが417KBでオンエア圏内に入ったが、高橋が痴漢容疑で7月11日に逮捕されたため、コンビでの活動を自粛。この回でのオンエアの権利を辞退することとなった。番組では辞退した旨、および他の9組の計量を放送。高橋は12月に不起訴処分となり、コンビの活動を再開したが、その後2015年に再び逮捕されコンビ自体も解散している。 - タイムオーバーで失格
番組ではネタの時間制限があり、2004年までは6分を過ぎると暗転し強制終了(計量は可能)となっていた(ファンキーモンキークリニックがこの強制終了を経験)。しかし、2005年以降は、5分を過ぎると強制失格と規制が厳しくなり、2005年6月4日放送分でどーよ、2006年9月8日放送分でなすなかにしがこの規定により失格処分を受けた。 - スタッフのミスで審査対象外に
2008年4月17日放送分の収録にて、ハマカーンがコントをしている途中でスタッフがオチ用の音声を誤って鳴らしてしまい、審査及び計量が行われなかった。ハマカーンは後日同じネタで再挑戦し、見事オンエアを獲得している。 - バッドボーイズが呼び込む高得点
バッドボーイズは番組に3回出場し3回ともオフエアだったが、彼らが出場した回ではすべて高KBが続出。1回目はますだおかだが545KBを達成、2回目はハリガネロックが541KBを達成、3回目はタイムマシーン3号が545KBを達成している。 - ウメの次にネタを披露した芸人はオフエア
女性芸人ウメの次にネタを披露した芸人がオフエアになる不思議な偶然が6回連続で続いた。7回目の出場の際にこのジンクスが破られたが、8回目の出場の際にはまたもジンクスが続く事態となった。 - 27回目の壁
出場回数が多い芸人は番組内の認知度が上がりオンエア回数も増えるものだが、27回目の出場時だけはオンエアを獲得した者が一人もいない。シャカ、号泣、18KIN、ユリオカ超特Q、ホーム・チームはいずれもオフエアだった。>複数のユニットで出場した芸人の中でも、東京03の豊本と飯塚はアルファルファ時代から通算して27回目ではオフエア。通算27回目でオンエアしたのは東京03角田(元プラスドライバー)と鼻エンジン松丘(元坂道コロンブス)だけである。
番組内の記録
番組での主要な記録はWikipediaでも多くまとめられているので割愛。ここではより細かな記録を紹介する。
- 最年少オンエアはりあるキッズ安田の13歳188日。最年長オンエアはカンカラ鈴樹の40歳97日。
- 15回以上出場した芸人のなかで、オンエア率100%を保持したのは流れ星(20/20)、タカアンドトシ(18/18)、ますだおかだ(17/17)、アメリカザリガニ(16/16)、陣内智則(16/16)、ハリガネロック(14/14)など10組だけである。
- 10回以上オンエアした芸人84組のうち、漫才(漫談)とコントの両方でオンエアを獲得した芸人は22組いる。
- ホーム・チーム、星野卓也、ダイノジ、$10( テンダラー)、おぎやはぎ、井上マー、Over Driveは漫才(漫談)とコントの両方で5回以上ずつオンエアを獲得している。特にホーム・チームは漫才で13回、コントで12回オンエアしている。
- トップ通過最多はタイムマシーン3号の11回。次点がアンジャッシュ、アンタッチャブル、パンクブーブーの10回。
- 「オーバー500」の連続獲得記録はタカアンドトシの6回。
- 初出場での最高獲得KBは陣内智則とパンクブーブーの537KB。
ちなみに、パンクブーブーの初出場回に陣内も出場(オンエア)している他、逆に陣内の初出場回に当時別コンビだったパンクブーブーの佐藤も出場(オフエア)しており、互いに記録回に居合わせている。
更に余談として、陣内の初出場時の獲得KBは当時最高記録でもあった。(が、翌週ますだおかだが満点を出した) - 獲得平均KB数(10回以上出場の芸人のみ対象)の最高はNON STYLEの486KB。一年目から出演していた芸人のみに更に限定すると、ますだおかだ(478KB)がトップで、ハリガネロック(471KB)、陣内智則(467KB)が続く。
- 獲得平均KB数(10回以上出場の芸人のみ対象)が最も低いのはエルシャラカーニの229KB。一年目から出演していた芸人のみに更に限定すると、マイマイカブリ(267KB)やTKO(279KB)、サービスパンダ(290KB)などがいる。
- 10回以上オンエアした芸人の中で獲得平均KB数が最も低いのはバカリズムの328KB。次点が火災報知器の339KB。
- 火災報知器は番組開始(1999年)から2007年度まで毎年出場を果たした唯一の芸人である。
- 初オンエアを獲得するまでの出演回数が最も多いのはHi-Hiの11回。彼らはオフエア数最多記録(16回)も持つ。
- 初挑戦から初オンエアを獲得するまで最も年月を要したのはパパロアの8年(この期間に5連敗)。
- オンエアから次のオンエアを獲得するまで最も年月を要したのはきぐるみピエロの5年10ヶ月(この期間に10連敗)。
- 「オーバー500」を達成するまでの出演回数が最も多いのは18KIN、ユリオカ超特Qの20回。
- 「あと一つ順位が及ばずオフエア」だった回数が最も多いのは号泣の7回。
- 東京以外の地方で収録された回は合計66回にのぼる(チャンピオン大会は除く)。そのなかで最多は大阪の17回。
- 地方収録回のほうが高得点が出やすく、激戦となることが多い。過去3度の545KBはすべて地方収録回で達成されたほか、過去4回ずつ記録された541KB、537KBもほぼすべてが地方収録回で達成されている。
- 地方収録の最多出場はダンディ坂野の10回。最多オンエアはますだおかだの7回。
- ダンディ坂野は20回以上出場した常連芸人(計41組)のなかで最もオンエア率が低い(22回中7回オンエア)。
- オードリーは「デート」という漫才でオフエア(157KB)となった1年後に、同じネタで初オンエア(481KB)を獲得した。
- コントではアルファルファが「ジョンソン和尚」というネタでオフエア(165KB)の翌月、同じネタでオンエア(481KB)。
- オンエアされたネタがすべて漫才だった回が過去に4回、すべてコントだった回が過去に12回存在する。
- ボール1個の重さは約4KBだが、この1個の差でオンエアの命運が分かれた回が合計して38回存在する。
- ネタ順別で獲得平均KBを見るとトップバッター(1番目)が最も高い。
最後に
新しい笑いを作るのは
挑戦者の皆さんと客席の皆さんそして
テレビの前のあなたたちです!
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関連項目
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