独ソ戦単語

ドクソセン
2.3千文字の記事
  • 18
  • 0pt
掲示板へ

独ソ戦とは戦死者数2500万人以上(推定)となった第二次世界大戦における戦域の一つ。

ソヴィエトロシア)側からは大祖国戦争、ドイツ側からは東部戦線と呼ばれる。

概要

第一次大戦後ヴェルサイユ体制化で西欧から孤立したつつあったドイツソ連は、奇妙な接近を始めつつあり、やがて秘密協定を結んでポーランドを共同で分割するに至った。後知恵的には、イデオロギー的には対立するはずのナチスドイツソヴィエトロシアは、その方法論的な部分に類似を摘することも可であるが、当時の社会にはドイツソ連の接近は驚きをもって迎えられた(極東の某では「欧州情勢は複雑怪奇」なる発言が飛び出すに至った)。

しかし独ソの表面的な友好は長続きせず、ヒトラー東方ドイツ民族生存圏(レーベンラウム)の拡大をし、対するソヴィエトルーマニアに領土を割譲させるなど秘密協定のえて野心をあらわにし、両者の内在的な対立が浮上しつつあった。

1941年6月22日ドイツは「バルバロッサ」作戦を発動。ソ連領土に侵攻を開始した。ヒトラー作戦を決意させた動機が何であったかは見解の分かれるところであるが、イデオロギー的な背景のほかにも対英作戦の手詰まり、ソ連の軍備増強に対する警などが摘されており、もし実行していなければ逆にソ連による先制攻撃もありえたかもしれないとする説もある。が、近年の研究では、「ドイツ生存圏の確保」という大義名分のもと、「ボルシェヴィズムとスラブ民族文字通り根絶やしにする」という「絶滅戦争」にあったことが定着してきている。

当初、ドイツ軍航空優勢と機械化された先鋒部隊によって破の進撃を続け、ウクライナベラルーシを制圧するとともにレニングラード首都モスクワスターリングラードと言ったソ連都市を脅かすに至った。クーデター疑心にとらわれたスターリン1930年代に行った大粛清により、赤軍大佐以上の将校は65が殺されていた。このため、赤軍には連隊以上の規模の戦術単位揮を取れる軍人が極端に不足しており、まともな抵抗がほぼできないままに、ドイツ軍に各個撃破・包囲殲滅されてしまったのである。

しかし、やがてドイツ軍の兵広大ロシアの大地を進撃するのは不足するようになり、ロシア道路事情の悪さ、悪鉄道規格の違いなどによる補給の低下がそれに拍をかけた。そもそもドイツイギリスをはじめとした他の連合とも戦争継続しており、生産限界に達しつつあった。

翻ってソヴィエト赤軍は、スターリン体制において(強引に)進められた重工業化が功を奏し、戦争初期の出血を補って有り余るほどの生産を手に入れた。そこそこの性で、未熟な兵士の手荒な使用や過酷な気に耐えるソヴィエト兵器体系も赤軍の戦増大を後押しした(「半世紀以上沼に沈んでいても動く戦車があるらしい」「またまた、ご冗談を」)。

モスクワへの攻勢が頓挫し、スターリングラードで第六軍が逆に攻囲され、壊滅するに至って独ソ戦は転換期を迎え、ドイツ都市もコーカサスの石油も確保できないまま守勢に転じた。
日々増大する赤軍の戦を前に、ドイツは何度か反攻を試みるものの、この時期になると赤軍側の戦術も洗練されてきており、初期の大敗北を生き残った中級・下級の将校たちも、その経験によってより大きな規模の揮を学んだ。徴兵された兵士たちは督戦隊が監視し、ドイツ軍に背を向けた兵士を即座にその場で殺する恐怖によって支配した。これらの要素によりしばしばドイツ軍部隊が赤軍機械化部隊に拘束・包囲される事態が生じた。

戦略爆撃による民間人の死傷と生産の低下、イタリア連合軍のフランス上陸と、まさに四面楚歌になったドイツに対し、西と東から連合軍が迫るも、結局は赤軍首都ベルリンを制圧し議事堂に旗を掲げた。

かくして独ソ戦は終了し、ドイツ分割され、一度はエルで手を結んだはずのソが冷戦に突入するのである。

ラブ民族絶滅を企図したヒトラー戦争導のもと、独ソ戦当初の赤軍捕虜の扱いの劣悪さ、占領地からの徴発は過酷を極め、のみならずアインザッツグルペンによる蛮行・虐殺が横行した。反攻を始めた赤軍も、「ドイツ軍の捕虜になっても助からない」とわかっている上に、督戦隊によって退却を禁じられた状況で苛戦闘を行い、逆襲を受けたドイツ軍も、ヒトラーの死守命乱発によって降を禁じられたために、戦闘の凄惨さはさらに膨れ上がった。やがて赤軍の優位が動かなくなると、開戦当初の状況を裏返したような赤軍の報復が、ドイツ軍捕虜やドイツ民に対して行われるようになる。

結果、独ソ戦では、ソ連20003000万人、ドイツ側600~1000万人(いずれも軍民をあわせた数字)という、人類史上最大の死者数を計上する戦争となった(参考として、日中戦争から太平洋戦争を通した日本の総戦没者数は軍民合わせて310万人である)。

関連動画

関連商品

関連項目

【スポンサーリンク】

  • 18
  • 0pt
記事編集 編集履歴を閲覧

この記事の掲示板に最近描かれたお絵カキコ

お絵カキコがありません

この記事の掲示板に最近投稿されたピコカキコ

ピコカキコがありません

独ソ戦

863 ななしのよっしん
2022/07/03(日) 22:23:38 ID: nxqoAd1C2N
>>858
そうなると、ww1後に膨大な賠償を請した連合側が大きな原因か?

いずれにしても、ww1で敗戦した時点でドイツ側が侵略で資調達という
選択肢以外が潰されたわけだな
864 ななしのよっしん
2022/07/03(日) 22:54:48 ID: qvziwN2jh7
>>863
勘違いされているが、賠償は何度も減額されている。また土が傷で元々世界第二位の工業大だったドイツアメリカが投資をしたことで、ハイパーインフレ後のドイツ経済一気に立ち直り戦勝フランスよりも好気になっていた。
しかし大恐慌により一気に崩壊。その政情不安に乗じたナチスが政権を奪取。シャハトのメフォ手形政策で急場をぐが、ヒトラーがシャハトの警告を無視し、限度をえて発行し経済立て直しの資の大半を軍事費に注ぎ込んだ。
つまりヒトラー戦争で他から富を奪うという選択肢以外を潰した。

あとww1フランスベルギー一方的に侵攻されたドイツによって内をめちゃくちゃにされたのに、かなり譲歩している。むしろ賠償は少ない過ぎるくらいだよ。
865 ななしのよっしん
2022/07/04(月) 06:58:42 ID: +4T8huyO/R
ダンケルクイギリス軍の全撤退に成功されて、ブリテン上陸がほぼ詰みになった時点で


チャーチル土下座して占領地からの全面撤退と軍縮を受け入れる
ソ連侵略して資と人的資奴隷階級)を確保してふたたびブリテン上陸のを手に入れる

この二択しか残されいなかった
866 ななしのよっしん
2022/07/10(日) 16:41:54 ID: S0/FyAUgRk
葉巻ヒステリハゲ土下座なんてしようものなら、クーデター必至。ナチ政権は終わり。
コルシカチビすらできなかったことを、ぽっと出のチョビヒゲに可なはずがない。
刺身と納得が名物の同盟は、アカどもを挟み撃ちにしたところで一文にもならんとあてにできない。
結局破滅じゃねーの?
867 ななしのよっしん
2022/09/28(水) 11:20:48 ID: zKmAGImwL5
ロシア軍記事にこの時のような立て直しがなぜできないのか不思議がってる人居たけど

そもそもの劣勢の要因が
(1)列強の一な上、開戦ブースト済みのドイツvs対英戦で忙しくて二正面作戦理だろと余裕こいてたソ連
→時間経過でドイツ側有利が消える(現在と逆)
(2)革命スターリン粛清といった一時的要因で導部などの「今すぐ戦える人間」が取り除かれた
→後継や後継が育つ体制など地盤はそのまま(現ロは教育体制そのものが不安視されていて次はどうやっても生えて来ない)

加えて
(3)ピーク時GDPが当時のアメリカに次ぐ2位ドイツより頭一つ高く日本とはダブルスコア
(4)T-34等の強戦車航空機を新規開発、大量生産する技術、工業
だから前提がべようないよな
(省略しています。全て読むにはこのリンクをクリック!)
868 ななしのよっしん
2022/09/28(水) 11:54:21 ID: r29vyqWZvC
ナチスドイツも総動員かけたのは1943年戦争終盤)以降だがね。その頃はもう勝てなくなったから対費用効果が悪かった。

過去ソ連は、ロシア+ベラルーシ+ウクライナ+カザフスタンなわけで
ロシアウクライナと交戦中。ベラル、カザフは従軍拒否している。(ベラルに至っては志願兵がウクライウナ側の戦になっている)。

ロシア固有の問題として、軍の待遇が30年以上悪く、徴兵制も機不全となっていてまさに「抜き」になっていた。
予算面もエリツイン政権以来の「外発注して中抜き」が潜んでおり、一見産のようでも細かい部品は外製でしかも相場より高い値段で買っている場合があった(差額は横領された)。
869 ななしのよっしん
2022/10/20(木) 20:40:00 ID: HbXl7t6SEM
ロシア人を殺そうとしたって一点のみで再評価あるで
870 ななしのよっしん
2022/10/26(水) 09:25:57 ID: 4jy32F10hj
そういう再評価でナチスの悪行が肯定されるのは嫌だなあ
871 ななしのよっしん
2022/11/06(日) 00:28:08 ID: wSOuI3Moo1
両方共倒れするべきだったなあ
872 ななしのよっしん
2022/11/25(金) 12:54:30 ID: gW6B0I/yA8
ジェノサイドを喜ぶとか頭プーチンかよ
しかもナチス虐殺ロシア人だけじゃなくウクライナ人やベラルーシ人含めたソビエト構成のスラヴ民族全てだし