346プロ怪異事件ファイルとは、カラコルム氏が作成しているNovelsM@ster作品。
アイドルマスター シンデレラガールズ×流行り神のクロス作品であり、iM@S架空戦記作品としても扱われている。
作者の前作である【876プロ怪異事件ファイル】の続編にあたるが、主要登場人物は全て入れ替わっている。
プロローグ
『流行り神』
それは、一時的・突発的に信仰され、すぐに廃れてしまう神仏、または…………
『偶像』である。
都市伝説は終わっていない!!
(346プロ怪異事件ファイル 序章より)
ルート分岐
本作は前作と違って科学ルートとオカルトルートに分岐するため、
視点と過程の一部が変化するようになっていると思われる。
オカルトルートは科学ルートの倍の話数で構成されており、時間軸上の正史はこちらの可能性が高く、
スピンオフ作品である「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」はオカルトルート終了後がベースになっている。
ルート | 話数 | 連載期間 |
共通ルート | 17話+隙間禄1話 | 2016/07/20~2016/11/18 |
科学ルート | 18話+隙間禄2話+おまけ1話 | 2016/11/29~2017/05/06 |
オカルトルート | 36話+隙間禄2話+おまけ4話 | 2017/05/12~2018/06/17 |
登場人物
性格は基本的に原作準拠。
本項ではこの作品における独自設定のみ抜粋。
輿水幸子
前作である876プロ怪異事件ファイルではゲストキャラクター及び幕間で登場した、本作における主人公。
前作にて怪異事件に巻き込まれており、その影響で常識では説明できない都市伝説にも理解がある。
新人アイドルである星輝子・白坂小梅とユニット「カワイイボクと142's」を組む。
本作では346プロを襲う怪異に立ち向かいつつ、ユニットリーダーとして2人を牽引する。
一方で若干暴走しがちな上に一人で抱え込む側面があり、そのことが逆に怪異を呼び込んでいる印象を受ける。
担当されているプロデューサーとは強い絆で結ばれており、非常に信頼している。
また怪異と感応しやすいという体質の持ち主でもある。
白坂小梅
カワイイボクと142'sのユニットメンバーの一人。
霊感が強いおかげか、怪異の影をなんとなくだが感じ取ることが出来る能力を持つ。
その影響か16話において、怪異に襲われて3人目の犠牲者となり、
一命こそ取り留めたが事件捜査からリタイアした。
霊感の強さからか親しい相手がほとんど出来なかったらしく、
その経緯もあって自分を受け入れてくれた幸子や輝子との絆を大切に思っている。
星輝子
カワイイボクと142'sのユニットメンバーの一人。
機転が利く所があり、怪異事件解決に向けたサポートをする。
ユニットの中では年長者として、他の二人を支える場面も。
※以下ネタバレ
流行り神の登場人物である道明寺秋彦と旧知で、前作で事件に巻き込まれた輿水幸子の秘密裏の保護観察を命じられて346プロにアイドルとして潜り込んでいたのが彼女。また前作で関わっていた人魚の肉一派の資料の回収も命じられており、科学ルートにて判明した桜庭薫のPCに入っていたデータなどを道明寺秋彦に引き渡した模様。
幸子の裏でいろいろ動いており、科学ルートでは幸子との行動が多かったため裏で動く描写は伏線のみで少なかったが、幸子と独立した行動にならざるを得なかったオカルトルートでは常時美穂を守るために行動しており、科学ルートではエピローグでしか語られなかった裏世界の関係者らしい動きを表立って見せる。
オカルトルートでは終盤に周子に襲撃され背後から射られたものの、それに乗じて川に落ちたことで行方を一時的にくらまし、「人魚の肉一派」の残党の目を欺き、そのまま科学ルート同様に証拠を回収したと思われる。
実際に裏話においてその詳細が明らかに。元々本作ではF.A.O.F所属のエージェントであり、元々は暗殺部隊である「野槌」に所属し”処刑菌”の二つ名を持っていた。また生粋の殺人衝動を持っているある種の危険人物であることが判明しているが、一方で殺人狂というわけではなく、どちらかと言えば自分の身辺に被害が及ぶような相手に対して向くことが多く、作中で手を出した相手も先に仕掛けられてきたことが大きい。今回の任務において、「野槌」から裏社会の証拠隠滅を担当する「蛟」に条件付きで移籍していた。
※ネタバレここまで
小日向美穂
前作にも少しだけ登場しており、幸子と同じ怪異に巻き込まれた経緯を持つ。
科学ルートでは主筋から離れた位置だが、オカルトルートではキーキャラクターとなる。
※以下ネタバレ
幸子ほどではないが、やはり秘密裏の保護観察の扱いを受けているようで、今回の事件に「人魚の肉」残党の一派が絡んていたことが判明して以後は輝子に忌み名を使われて行動を制限させられていた。とはいえ美穂を守るために止むを得ずに使ったらしいことが科学ルートのエピローグで語られており、その詳細はオカルトルートにて描かれている。
前作の「さとるくん事件」に巻き込まれ、その後もアイドル活動を続けた4人に対しては強い友情を感じていたが、一方で一時期担当していた幸子Pに対する感情はかなり複雑なもので、愛憎入り混じっていたことがオカルトルートで示唆されている。某ゲーム風に言えば「ポジティブ→親愛 ネガティブ→嫌悪」とも言う感じで、前作において幸子を捨てて保身に走ったことを相当憎んでいた模様。さらに346プロでも幸子Pが幸子以外の担当を外れたことで尚更心の奥底で「また担当をアイドルを捨てるんだ」という想いが膨れ上がっており、そこを周子に付け込まれたとされる。
※ネタバレここまで
十時愛梨
初代シンデレラガールにして、本作最初の犠牲者。
仕事中に突如喀血して生死をさまようが、治療を担当した桜庭薫により一命は取り留める。
神崎蘭子
二代目シンデレラガールにして、本作2人目の犠牲者。
愛梨同様突如喀血して瀕死の状態になるが、桜庭の尽力により一命は取り留める。
本田未央
島村卯月・渋谷凛とユニット「ニュージェネレーション」を組んでいる。
明朗快活、天真爛漫な人柄から支持するファンは多いが、連載当時のユニット3人の中では唯一シンデレラガールに選ばれたことがなく、他の2人の後塵を拝している感は否めない。
なおご存知のことだが、彼女は八代目のシンデレラガールとして2019年に選出されている。
※以下ネタバレ
本人はシンデレラガールに選ばれていないことを余り気にしていない。シンデレラガール達だけで催したパーティに一人特別ゲストとして招かれ、その時、事件の真犯人である塩見周子の企みによって、真相を知らないまま事件を引き起こす鍵となる茜華花を購入し、彼女たちにプレゼントとして渡していた。このため幸子に事件の関与を疑われ、さらに幸子・小梅との対面中、危うく彼女ら共々抹殺されかけている。知らなかったとはいえ、自分が友人たちを危機に巻き込んだことに対して強い自責の念を抱いている。
科学ルートでは、キーキャラクターの一人として、幸子らと共同で事件の捜査に関わることになる。終盤、幸子・美穂と共に病院に潜入し、周子を殺して一連の事件の犯人は自分だったいう桜庭薫の偽りの自供を聞いている。事件解決後、入院中の幸子のお見舞いに来た時、TVで周子追悼の番組を見て、(周子に自分が利用され、殺されかけたとは知らず)彼女の死を心から悲しんでいた。
オカルトルートでは、中盤で凛と卯月から茜華花を回収した後、彼女たちと一緒にいて見守るべきだという輝子と美穂の説得を受け入れ、捜査から手を引き、物語の主筋から退場している。
※ネタバレここまで
塩見周子
本作のキーアイドルの一人にして、科学ルート・オカルトルート双方におけるキーキャラクターとなる。
本作では桜庭薫とは兄妹同然に育った幼馴染であり、彼女にとっては兄であると同時に初恋の人でもある。
※以下ネタバレ
今回の事件を引き起こしていた実行犯で、歴代シンデレラガールや、卯月・凜と関係が深い未央、事件を追っていたカワイイボクと142'sの抹殺を企んでいたが、動機に関しては科学ルートでは不明瞭な点が多く、動機が語られるのはオカルトルートに入ってからである。
科学ルートでは、彼女らの殺害に失敗して幼馴染である桜庭薫に協力を要請したが、断られた際の揉み合いで命を落とした。だがその真相を知るのは桜庭薫の最期に立ち会った幸子などごく少数のみであり、彼女が犯人ということは桜庭薫の工作などもあって隠蔽され、科学ルートではここで表向きの事件としては完結してしまう。
オカルトルートでは、狡猾な一面を見せ、自分を調査していた歌鈴に幸子を始めとしたアイドル関係者や警察の目をそらすことに一時的に成功している。市原仁奈と旧知であり、このことが今回の事件の動機とつながっていると思われるが……?
オカルトルートで判明したが、彼女のプロデューサーはアイドルを商品としての価値でしか見ていない最低の男であった。その本性を隠しており、周子を利用して自らの名声を高めようとして、そのためだけに彼女が自身に好意を抱くように誘導し、恋人同士の関係となった。その後に妊娠してしまった周子の意思を無視して、彼女の意識がある状態のまま人工中絶させ、取り出した嬰児をその場で自ら握りつぶすという鬼畜所業で、彼女の心を完全に破壊してしまった。このことが彼女に同僚アイドルを次々殺害に駆り立てた理由であり、また『人魚の肉』一派の残党に良いように利用された要因とも言える。ある意味で彼女も悲惨な過去を背負った犠牲者であったと言えるだろう。
なおこのプロデューサーは裏話において輝子が直接断罪したことが判明したが、『人魚の肉』一派の残党から始末されなかったところを見るに、結局は任務の成否関係なしに口封じすら必要ない捨て駒に過ぎなかったと思われる。
おそらく周子は今回の事件の始まりともいえる桜庭薫や市原仁奈と関係が深いと言うことから、実験の適合素材として最初から『人魚の肉』にマークされていた可能性が極めて高く、プロデューサーとして彼女に近づいたのも、彼女との間に子供を作ったうえで目の前で殺害したのも、全ては『人魚の肉』一派の残党が今回の事件を起こすための下準備だったとすれば辻褄が合う。とはいえ、周子のプロデュース途中で何らかの影響があった可能性もありうることが後書きにおきて示唆されており、全て彼自身の意思によるものだったか不明な点もあり、彼も人魚の肉一派の残党にゆがめられていた可能性が否定できない。
なおこのプロデューサー自体が『人魚の肉』一派の残党とつながりがあった可能性が高く、オカルトルートの最終回で死亡しているのが確認され、前作の五十嵐幸夫同様に口封じとして殺害された可能性が高い。スピンオフ作品の「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」において『人魚の肉』一派の残党が周子を目に付けた際にプロデューサーも同時にマークされていたようで、このプロデューサーは利害の一致のより「とある人物」に洗脳されて実験台&捨て駒にされていたことが判明している。
なお両ルートで本編上では敵役として死亡してしまう彼女だが、正規ルートであるオカルトルート後の後日談では生存していることが判明しており、裏で歌鈴達が尽力したおかげで現世に戻ってこれた模様。
※ネタバレここまで
北条加蓮
原作ではアイドルだが、本作では一般人で渋谷凛の同級生の友人という設定。
かつて難病を患っていたが、担当医だった桜庭薫の治療によって、現在は健康を取り戻している。
そのため彼に向ける思慕は強い。
オカルトルートでは、本人は登場しないが、凛の友人・桜庭の患者ということで話題には出てくる。
なお2020年に九代目シンデレラガールとして選出されているのはご存じの通り。
※以下ネタバレ
彼女の病気は現在の医療では治療不可能なものであり、本人も生きることを諦めていた。だが彼女を救いたいという桜庭の熱意とその動機(姉を不治の病で失った)を知り、彼が開発した「万能薬」を用いた人体実験になることを了承、それよって回復に成功している。
凛から事件を聞き、桜庭の「万能薬」がこの件に関係していると察知。桜庭に真相を聞きに行こうと病院に潜入したところ、彼が塩見周子を殺害した場面に遭遇(実際には周子に殺されそうになったための正当防衛)。周子の名誉を守りたかった桜庭による偽りの自供を聞いてショックを受け、事件解決後は自室に引きこもっていたが、幸子から事件の真相を告げられたことと、桜庭の姉の形見であるイルカのペンダント(桜庭が加蓮に密かに渡していた)に託された真意を知り、立ち直る。
※ネタバレここまで
渋谷凛
三代目シンデレラガール、および科学編では北条加蓮の友人というポジションで登場。
またアイドルユニット「ニュージェネレーション」として一緒に活動している島村卯月や本田未央ともやはり仲がいい模様。このことが理由で、事件の真相を探ろうとする幸子らに対して疑惑と敵意を向け、一時は一触即発の事態を引き起こしている。
加蓮が登場しないオカルトルートに分岐した場合はほとんど登場しないため、基本的には科学ルートにおけるキーキャラクターの扱いとなっている。
なお本シリーズと同作者のシリーズである「ノノヨマワリ」の世界観が同一かは不明。
島村卯月
五代目シンデレラガール。
渋谷凛・本田未央の3人でユニット「ニュージェネレーション」を組む。
本作では、科学ルート・オカルトルートいずれも主筋に関わらず、基本脇役のポジション。
両ルート本編終了後のおまけのコーナーでは、神谷奈緒と解説役を務める。その際、本編で空気扱いされた憤りをPにぶつけている。
市原仁奈
塩見周子とは旧知。両親とは複雑な関係にあるようで、現在は母子家庭で生活しているとのことだが……?
※以下ネタバレ
幼い頃に兄の市原義人を手術ミス(実際には意図的なもの)により失い、そのことが原因で家庭は崩壊、両親からの愛情を満足に受けられずにいた。周子とは、彼女が担当Pに無理矢理中絶させられ、全てに絶望していた時に知り合う。仁奈の家庭事情とその原因を知った周子が、彼女の兄の義人を生き返らせようと考えたことが、一連の事件の動機となっている。
終盤では、周子の暴走を止めるため、依田芳乃の手引きで現れる。必死の思いで周子を説得するものの、時すでに遅く、義人の魂に種として植え付けられていた火之迦具土が降臨し、周子は焼死してしまう。さらに義人もまた桜庭薫によって火之迦具土として討ち取られ、喪心状態の中救出される。
事件解決後は寝たきり状態となっていたが、幸子と幸子Pが自宅を訪問した時に目を覚まし、Pに以前の約束通りアイドルになる決心を告げ、また義人の死と向き合えたことで母親との絆も取り戻せた。
次回作でも第8話の予告に登場している。
※ネタバレここまで
幸子P
幸子のPで、本作ではカワイイボクと142'sのプロデューサー。
346プロへの移籍当時では、幸子以外に加奈・美穂・紗枝・蓮実の5人をユニットとしてプロデュースしていた。
本作ではオカルトルートの方でメインキャラクターとなるが、科学ルートでは出番が少ない。
前作の幸子との出来事のせいで元々傾向があったメンヘラをこじらせており、
自身の鈍感さも相まって、優しさこそあるものの、優柔不断で人を無意識化で傷つけてしまうところがある。
さらに次回作の「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」においても、どうやら原因の一端になってる節がある。
※以下ネタバレ
実際にアイドルたちそっちのけで歌鈴に現を抜かしている有様(実際には両想いなのだが……)であり、一番メンヘラをこじらせていた時期であったとはいえ、最早こうなってくると「悪人ではないにしろ、こいつがいなきゃ事件自体が最初から起きなかった可能性が高いんじゃないのか?」といわざるを得ない状況である。なおメンヘラは続編で改善どころか歌鈴と距離を取ったせいか本作以上に拗らせており、担当アイドルにとって疫病神……どころか疫病神にさえ失礼なレベルで性質が悪くなっている。
※ネタバレここまで
ぶっちゃけ幸子の件も含め、アイドルに結果的にしでかした数々の所業により、
「だいたいこいつのせい」で作者による3シリーズすべての事件をこじらせてしまった部分は多々あり、
関わったアイドルを自身の意思とは関係無しに、ことごとく面倒ごとに巻き込んでいる。
舞さんはまずこいつをアイドル業界から排除すべきだったんじゃなかろうか?
そんな人物のためか、作者の後書きでさえ散々な言われようであった。
道明寺歌鈴
本作の裏パートにおける主人公で、特にオカルトルートではキーキャラクターとなっている。
本作ではアイドルであるほかに巫女見習いという設定が生かされており、
ある程度の術式の習得と怪異に関する知識があるため、
346プロにおける怪異の解決を担当する役割を持つ。
ちなみに白坂小梅とは友人同士。
だがまだまだ未熟な部分も多く、かつ本人にドジっ子属性もあるため失敗していることが多い。
本作のスピンオフ作である「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」では主人公として登場する。
※以下ネタバレ
本作では流行り神の登場人物である、犬童蘭子とは師を同じくする妹弟子に当たる。日高舞が幸子ら346プロに移籍したアイドルを守るために送り込んだ人物でもあることがオカルトルートで判明。
科学ルートの最終回において、同じ苗字を持つ流行り神の登場人物である道明寺秋彦の知る人物であることが判明するが、彼との直接の接点はない。その影響なのか人魚の肉一派の動きが示唆されることに重点がおかれた科学ルートでは活躍の場は少なく、視聴者側のミスリードを誘う側の人物となっている。
一方でオカルトルートでは犯人の目星として周子にいち早く目をつけていたことが判明したが、このルートでは周子の尾行中に幸子に目撃されて一転して警察や幸子から追われる身に。同時に幸子Pとも旧知の間柄であることも判明し、このルートでは結果的に幸子からのヘイトを集める結果となってしまう。後に誤解は解けたものの、結果的に幸子や輝子は事件に対して遠回りしてしまう結果となり、これが吉と出るか凶と出るかは未知数である。
次回作で判明するが、やはりというか幸子Pに想いを寄せており、芳乃の見立てでは双方に脈があるのではとも。実際に幸子Pは歌鈴のことを妹みたいに接していた節があり、むしろ出会った当初からアイドルとPという関係だった幸子よりも私的な関係としては近く、互いに気付いていないが両想いの関係となっている。ただし歌鈴が日高舞の手引きで346プロ入りしたこともあり、それ以後は幸子Pが距離を意図的に置いたために疎遠になっている。
未だ修行中のみだが、退魔師としての能力には目を見張るものがあり、かなり強力な力を持つ怪異でも相手取ることができ、自作の式神や退魔グッズだけでも相当な力を持つ。ただしそれ以外はドジっ子であり、精神的にもやや気弱なためか危なっかしい部分が多く、芳乃と組まなければポテンシャルをフルには発揮できない。
※ネタバレここまで
依田芳乃
本作ではオカルトルートのみに登場するアイドルで、科学ルートでは登場しないキャラクター。
この作品よりも時系列が後になる「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」でも歌鈴のパートナーとして登場している。
※以下ネタバレ
道明寺歌鈴と組んで事件の調査を行っていたことが、オカルトルートにて判明する。
本作においては日高舞の直弟子の一人で、怪異にある程度対応することが出来るため、
歌鈴とともに、日高舞が346プロにアイドルとして潜りこませていた。
怪異に対する造詣や気配探知のほか、頭の回転も速い。
また特殊能力として結界破り、異界渡り、千里眼、地獄耳などの神通力にも通じる力を持ち、
剣術や体術も嗜んでいることから、総合能力で言えば歌鈴以上。
一方で怪異そのものを直接どうこう出来る能力ではないため、怪異に直接狙われた場合の自衛能力は低め。
そのため歌鈴と組んでいるのは、この弱点を補うためでもある。
※ネタバレここまで
桜庭薫
本作ではアイドルとしてではなく、その前身である医師としての登場。
怪異に巻き込まれた346プロに対し、主治医としてかかわっていくことになる。
患者に対する思いや医師としての腕は紛れもなく本物。
分岐後の科学ルート・オカルトルートともにキーキャラクターとなっている。
※以下ネタバレ
科学ルートでは、幼いころに姉を難病で失っており、あらゆる病気を治癒する「万能薬」の開発に心血を注ぎ、そのことが今回の事件の実行犯ではないとはいえ、怪異が起こる発端の一因となってしまう。あとがきにおいて「院長に利用された犠牲者」といわれているが……
オカルトルートでは、終盤に周子の企みに協力することを拒否し、歌鈴ともども閉じ込められていたところ、芳乃によって助け出される。周子が自らの命と引き換えに降臨させた火之迦具土を天之尾羽張によって討ち取った後、妹分の周子を救えなかった自責の念から、彼女の後を追おうとするが……
スピンオフ作品である「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」では第8話の予告に登場しており、少なくともオカルトルートでは芳乃によって救い出され、生存していたと思われる。
※ネタバレここまで
柳清良
握野英雄
本作ではアイドルではなく、警察官としてオカルトルートのみに登場。
九十九一希
本作ではアイドルではなく、大学生作家としてオカルトルートのみに登場。
原作では父親のゴーストライターだったという設定だが、本作では主に民俗学やフォークロアを題材とする伝奇小説作家として、本人名義で活動している模様。
星輝子とは「全日本キノコ探究連盟」のつながりで旧知の仲。本作の怪奇に関わる数年前のある事件の情報を輝子に提供している。
なおスピンオフである芳乃の過去編では主人公として登場、怪異と関わることになり、日高舞や依田芳乃と知己を得て、日高舞とともに怪異を葬ったと思われる描写がある。また怪異と接していくうちに輝子らとも面識を得ることなったと推測される。
小早川紗枝
前作「876プロ怪異事件ファイル」における「さとるくん事件」の被害者の一人。
その後は日高舞の手引きで幸子や美穂同様に346プロに移籍していた。
本作ではオカルトルートのエピローグ近くで周子の友人枠で登場。今回の事件に直接のかかわりはないものの、周子との仲から警察に事情聴取されたとのこと。
※以下ネタバレ
本作では完全にゲストだが、次回作では敵サイドとして再登場。そのため周子の変貌に、彼女が干渉していた疑いもわずかながら出てきている。というより、彼女の証言によれば「周子の暴走」の理由を知らないまま、「歌鈴一派に周子が殺された」と歪められて伝えられていたことが判明。ただどう擁護しても、幸子P疫病神説の方が強いような感じもするが……
理由としては「さとるくん事件」の際に「人魚の肉一派」の残党に監禁されており、当時から組織とかかわりがあれば、これ自体が自作自演であったことになる。また346プロ移籍時には道明寺も移籍アイドルに監視をつけるなど噛んでいたため、この当時に人魚の肉一派とつながりがあれば流石に道明寺も報告ぐらいはしていた可能性が高い。まぁ道明寺なら面白いからって理由で泳がせそうではあるが……
上記のことにより、『人魚の肉』一派の残党が彼女に事件を歪めて紗枝に伝えたのは周子や薫といった手駒を失った本編終了後だと思われる。そのため、当時は仮に『人魚の肉』一派の残党とある程度関わっていても、直接本編に関わる事件に干渉していた可能性は極めて低い。歌鈴たちを付けねらう理由が私怨によるものが大きいのもそれを裏付けているともいえる。
※ネタバレここまで
今井加奈
前作「876プロ怪異事件ファイル」における「さとるくん事件」の被害者の一人。
その後は日高舞の手引きで幸子や美穂同様に346プロに移籍していた。
本作ではオカルトルート最終盤の回想に登場。今回の事件に直接のかかわりはないものの、幸子とは違った意味で幸子Pに対する依存度が高く、幸子Pが担当を外れた際には激しく動揺したとのこと。実際に次回作やその後日談を見る限りは相当な幸子Pへの依存傾向があったようで、そのためか本作の彼女はヤンデレに近い気質の模様。
※以下ネタバレ
また幸子とは違う意味で怪異を呼び込む性質を持つとも思われる。本作での影響はほとんどなかったが、スピンオフ作品である「退魔師(見習い)道明寺歌鈴!」では裏パートのキーキャラクターとして登場しており、後に歌鈴たちの敵対派閥に洗脳された状態で登場した。
※ネタバレここまで
日高舞
今作では隙間録に出演しており、
本作の346プロで起きた事件の際には人魚の肉一派の残党に監視され自身が表立って動くことが出来ず、
このことがオカルトルートにおいて幸子と連絡が取れなかった要因であった。
本作においてサイネリアを弟子にとっていたことが判明し、アイドルとしての技術だけではなく、
愛達を守るために「警察史編纂室」と関わっていたころの技術も仕込んでいたことが判明する。
また過去編では芳乃や歌鈴、九十九一樹と出会った経緯が語られている。彼女たちと出会ったのはウワサを聞きつけた『荒神・悪神候補』の地を独自に訪れた際に出会っており、対象が『荒神・悪神』とわかれば容赦なく潰していることが語られている。ようは神殺し出来るような規格外のお人なので、敵から警戒されるのも当然である。
関連動画
本編
本作のスピンオフ
前作(876プロ怪異事件ファイル)
関連コミュニティ
関連項目
- アイドルマスター
- アイドルマスター シンデレラガールズ
- 流行り神 警視庁怪異事件ファイル
- NovelsM@ster
- iM@S架空戦記シリーズ
- りょうすずノベルメーカー
- 876プロ怪異事件ファイル(前作)
- 退魔師(見習い)道明寺歌鈴!(次回作/スピンオフ作品)
- ノノヨマワリ(デレマス×深夜廻のクロスオーバーで、本作とは別世界)
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