ダブルクロスとは、
- 「裏切り」「欺き」を意味する英語の名詞・動詞「double cross」のカタカナ表記。「18世紀初頭に実在した盗賊の元締めジョナサン・ワイルドは、自らに害を及ぼした盗賊の名に十字を描き、2つめの十字が名に描かれた者は当局に売り渡していた」という故事が語源とされているが、あくまで俗説であり信頼性は不詳。
- 漫画・アニメ『あしたのジョー』の必殺技「ダブルクロスカウンター」(劇中で「ダブルクロス」というセリフがある)。
- マフラーの巻き方の一つ。
- 美容整形の一種。
- 鉄道の複線区間等で、片渡り線を一箇所に交差するように配置した線形。鉄道模型で使われる略称で、正式名称は「ダブルクロッシング(又はシーサスクロッシング)」
- ファーイースト・アミューズメント・リサーチが製作、富士見書房から発売されたTRPG。デザイナーは下がる男…もとい、矢野俊策。本項で説明。
- モンスターハンターシリーズについては「モンスターハンターダブルクロス」記事参照
概要
「レネゲイド」と名づけられたウィルスの発症によって、本人の望む望まざるを問わず超能力を手に入れた超人(=オーヴァード)達をPCとして操り、日常を守る為に戦う。
レネゲイドやオーヴァードの存在は隠ぺい工作により世間一般には知られていない(社会的な混乱を招き、オーヴァードが弾圧される事態を防ぐため)。そのために周囲の人々には自分の正体を隠しながら戦い続けなければならない……という変身ヒーローのような苦悩が演出できるシステムになっている。
いわゆる現代超能力アクションを演出するのに大変便利な世界観を持っており、特殊能力を自由に組み合わせることで、かなり幅広いキャラクターを作ることができる。そのためプレイしやすく、スタンダードな現代モノのTRPGの一つとして認知されている。
また文庫のTRPGリプレイが多く刊行され人気となった面もあり、日本TRPG冬の時代を終焉させる一翼を担ったとも言われる。現在でも版上げによるバージョンアップやサプリメントの追加、リプレイの発売などが行われており、メジャー・タイトルの一つと呼べるだろう。
現在はThe 3rd Editionが展開中。SW2.0やアリアンロッド等と同じく基本ルールブックが文庫で手に入るようになった。気軽に手に入れやすくなったため、興味を持たれた方は書店などで探してみるといいだろう。
主なシステム
シーン制やマルチクラス、スキル(=エフェクト)選択制、戦闘におけるエンゲージ制等、一般的にイメージされるF.E.A.R.社製TRPG的なシステムでまとめられている。
判定
ダブルクロスの判定は上方判定(いわゆる「無限ロール」)と呼ばれる部類に属する。
主な判定としては、ミドルフェイズでの判定(主に情報収集・イベント時)と戦闘中の達成値対決が挙げられる。
- 能力値やエフェクトの効果から10面ダイスを振る個数を算出し、振る。
- 設定されたクリティカル値(基本は10。《コンセントレイト》やその他支援・妨害エフェクト等により増減する)以上の目が出た(=クリティカル)ダイスがあれば、クリティカルしたダイスのみを再度振る。
- クリティカルしたダイスがなくなった時点で終了。出た目の最大値を取る。
- 達成値を以下の手順にしたがって算出する。
「達成値=クリティカルした回数×10+上記3.のロールの値+〈技能LV値〉+支援・妨害エフェクトによる修正」
※クリティカル回数が0、かつ出た目の最大値が1の場合(=最初のロールで出た目が全て1の場合)、ファンブルとなり自動失敗。なお妨害エフェクトのせいで振ることのできるダイスの数が0以下になってしまった場合も自動失敗となる。
戦闘時のダメージは以下のようにして求める。なおダメージダイスにファンブルはない。
「ダメージ=([達成値÷10 ※端数切り捨て]+1)D10+武器による攻撃力+エフェクトによる修正」
[判定の例]
振るダイスの数:5個(クリティカル値8・技能LV4)
1. ダイスを振る。→結果:1,3,4,8,10
2. クリティカルしたダイス2個のみ振る。→結果:5,9
3. クリティカルしたダイス1個のみ振る。→結果:5
4. ロール終了(最大値5)。
5. 達成値=2×10+5+4=29
戦闘時のダメージ算出(攻撃力9)であれば
[29÷10=2 ※端数切り捨て]+1=3 ⇒ 3D10+9
となる。
このようなシステムであるため、振るダイスの数が1個にでもならない無い限り、ファンブルの発生確率は非常に低い。 具体的に言うと、最初に振るダイス数をnと、した場合、確率=1/10nになる(指数関数的に減少する)。
…のはずであるが、世の中には6個ダイスを振ってファンブってしまう人もいたりする。
エフェクトと侵蝕率
プレイヤーキャラクター(PC)は、レネゲイドウィルスを発症したために超能力(=エフェクト)が使える。
その最たるものが《リザレクト》というエフェクトである。侵蝕率が100%になるまではレネゲイドウィルスが身体蘇生をしてくれる。例え腕がもげようが首がちょんぎれようが再生させてしまうのである。ゲーム的に説明するならHPが0になっても復活できるということになる。
侵蝕率はシーンに登場するだけでも上昇し、上記のようにエフェクトを使っても上昇する。この侵蝕率をゲーム中に下げる手段は非常に限られており、シナリオ中侵蝕率はどんどん上昇し続けていくことになる。
侵蝕率の上昇に応じて判定ダイスの個数が増える、エフェクトの効力が上がるといった恩恵も得られるが、クライマックスフェイズ終了後に行うバックトラック(=侵蝕率減少)を経てもなお100%以上となってしまった場合、PCは理性を失い、自己の欲望のままに超能力を乱用するジャームと化してしまう。(=NPC化。つまりPCロスト)
ロイスとタイタス
上述のジャーム化を唯一、食い止めてくれる存在が「ロイス」(=PCが大切に思っている存在)である。
家族、友人、恋人、仲間、もしくは仇敵、ライバルへの執着……どんな形であれ、大切なものが多ければ多いほど、PCはレゲネイドの侵蝕に耐え、理性を手放さず人間として生きていくことができるのである。
システム的に説明するなら、クライマックスフェイズ終了時に行われるバックトラック時に振るダイスの数を増やすことにつながる。
ロイスとの関係が大きく変わる(例:死別した、裏切られた)などした場合、「タイタス」にすることができる。
タイタスは昇華することにより、戦闘不能状態から復帰する、判定のダイスの個数を増やす、判定後に達成値を加算する等、劇的な力を発揮する。
しかしタイタスは侵蝕率を下げることには利用できない。あまり調子に乗ってロイスをタイタスにしてしまうと、今度は自身がジャーム化してしまう危険を増やすことにつながる。
力を使いすぎれば人間ではいられない。
力を使わなければ、大切なものを守れない。
そんなジレンマに葛藤しながら、大切な日常を守る為に戦う。それが、このゲームの醍醐味である。
ちなみに上級ルールブックを導入することにより、特に大事なロイスを「スペリオルロイス(Sロイス)」に指定することができるようになった。
Sロイスをセッション終了時まで守りぬくことができれば経験点にボーナスが入る。またSロイスをタイタスにして昇華した際は、通常のタイタスよりも強力な効果を発揮する(通常のタイタスとしての効果を選ぶことも可能である)。
ディスクリプトロイス(Dロイス)とエグゾーストロイス(Eロイス)
PCが通常のロイスとは別に、キャラクター自身の特別な過去や能力、思いを持つことを「ディスクリプトロイス(Dロイス)」として表現する。
Dロイスは7つあるロイス枠のうち一つを埋める代わりに、専用の特殊な効果(例:Dロイス専用エフェクト、装備を使用できる、能力や判定に修正を与える)を得ることができるようになる。
ただしロイス枠の数が減少する関係上、ジャームになる可能性がやや高くなってしまう面があることは否めない。また、この"特別な過去や能力や思い"が、GMが事前に用意したシナリオに合わずセッション進行に支障をきたす可能性もある。Dロイスの運用はGMに許可を得てから行おう。
「エグゾーストロイス(Eロイス)」はレネゲイドに蝕まれた結果ジャームと化し、行動のすべてを欲求に支配されてしまった者が持つ妄執。生み出す効果は凶悪の一言に尽きる。
敵が所持しているEロイスはPCに対し、ジャームに対する反発心を強く抱かせる。システム的に説明するなら、バックトラックの直前に[撃破したエネミーが持っていたEロイスの数]D10を振って侵蝕値を減少させることができる。
余談になるが、GMによっては敵の所持していたDロイス、Eロイスを経験点に加算することもある。
ステージ
……というのは基本ステージ(世界観)の話。
使い易いシステムが受けたのか、最近はこのような葛藤をあまり表面に出さないような世界観もサプリメントで提供されるようになっており、「一般人とオーヴァードが共存する学園島」「オーヴァードが傭兵として活動する紛争地帯」「第二次大戦前」等、様々な世界観が公式から提供されている。
なお旧版では「平安時代」「ネットゲームの世界」「アキハバラ」といったステージも提供されていた。
シナリオクラフト
3rd Editionのサプリメント『パブリックエネミー』には「シナリオクラフト」という、テンプレートで大まかな構成とハンドアウトを決定し、セッションを進める中でロールとアドリブによりシナリオを作るというシステムが掲載されている。
ある程度TRPGの知識がある方に対しては「大惨事表がシナリオになりました」と表現してもいいかもしれない。
例えば
「ヒロインの夢や理想が"PCのジャーム化"だった!」
「協力者がジャーム化している可能性が!」
などといった展開は日常茶飯事なのである。
TRPGに慣れた、かつ発想力に富んだ方(特に大惨事を全力で満喫できる人)は楽しめるが、大量のアドリブを要求する関係上、初心者には敷居が高くおすすめしづらい。
シンドロームとブリード
シンドロームとは、レネゲイドによるエフェクトを分類、体系化したものである。
PCは最大3つまでシンドロームを選択でき、それぞれのシンドロームに属するエフェクトを取得する。それとは別に、オーヴァードであれば誰でも取得できる一般エフェクトも存在する。
・ピュアブリード(純血種)
エフェクトの上限が通常よりも強化され、専用エフェクトの取得も可能になる。
・クロスブリード(混血種/雑種)
2種類のシンドロームを組み合わせて使用することができるため、特性の強化や弱点の補強などもある程度可能になる。
・トライブリード(三種混合種)
3rd Ediitionより追加。
汎用性はクロスブリードよりも増すが、個々のシンドロームの力は弱くなる(=取得レベル上限の減少、一部制限エフェクトの取得不可)。
なお第3のシンドロームはオプショナルシンドロームと呼び、他のシンドロームとは区別する。
シンドローム一覧
- エンジェルハイロウ
光の加減を操る。また五感も強化される。
(例)光の屈折率を操作して姿を隠す・レーザーで敵を攻撃する - バロール
重力を操る。重力は“魔眼”と呼ばれる球体によってコントロールする。
(例)重力をかけて相手の動きを鈍らせる・時間の流れに干渉して行動を阻害する - ブラックドッグ
生体電流を増幅して打ち出せる。電流を操っての機械操作。
(例)電撃を打ち出して攻撃する・肉体の機械化 - ブラム=ストーカー
血液を操る。“従者”と呼ばれる使い魔を生み出す。
(例)自身の血を武器や鎧に変える・敵から生命力を奪い自身を回復させる - キュマイラ
肉体(の一部)を他の獣のものに変化させる。常人離れした筋力を得る。
(例)翼を生やして飛行する・強大な攻撃力や装甲を得る - エグザイル
自身の肉体を変化させる。通常自らの意志では操れない部位を操作することができる。
(例)髪の毛を操って敵を縛りつける・身体の一部を他者に融合させる - ハヌマーン
反射神経を増幅し超スピードで行動する。振動や音、風を操る。
(例)振動波による広範囲への攻撃を行う・特殊な音波により対象に活力を与える - モルフェウス
触れることによって物質を変化させる。砂を操る。
(例)物質を変換し武具や乗り物などを製作する・砂を駆使して相手を妨害する - ノイマン
万能の天才となる。常人ではありえないほどの超高速思考、並列思考などが可能になる。
(例)直感によって正解にたどり着く・的確な指示を飛ばし味方に恩恵を与える - オルクス
“因子”と呼ばれる物質を拡散させ、取り着いたものを自在に操る。因子をとどめておける空間を“領域”と呼ぶ。
(例)動物を支配し操る・領域内の事象を自分に有利なように操る - サラマンダー
熱エネルギーを操る。超高熱も超低温も生み出すことができる。
(例)炎/氷を形にして武器を作る・体内の温度を操作し急激な回復を行う - ソラリス
さまざまな薬品を体内で生成することができる。他人をコントロールすることに長けている。
(例)刺激的な香りを身にまとい相手からの注目を集める・細胞の再生能力を増大させ負傷を治癒する - ウロボロス(『インフィニティコード』にて追加)
他のシンドロームのエフェクトを模倣する。自立行動が可能な影を操ることができる。
(例)模倣したエフェクトを本来よりも広範囲に効果を及ぼす・影を独立した生物のように行動させ力をふるう
エフェクト大別
エフェクトはおおまかに以下のように分けられる。
- 《ワーディング》・《リザレクト》
全てのオーヴァードが使用可能である。 - シンドローム専用エフェクト
該当するシンドロームを持っていれば習得できる。最大レベルはブリードによる修正を受ける。 - 一般エフェクト
オーヴァードであれば誰でも取得できる。ブリードによる最大レベルへの修正を受けない。 - 侵蝕率制限エフェクト
80%/100%/120%の3種類。侵蝕率が足りない場合は使用できない。最大レベルはブリードによる修正を受ける。
トライブリードの場合、制限:100%、およびオプショナルシンドロームの制限:80%エフェクトは取得できない。
(※この制限は一般エフェクトにも適用されることに注意)
また制限:120%エフェクトは効果が非常に強力だが、その分上昇する侵蝕率も格段に高く、使用は非常にリスキー。まさしくロマンである。 - ピュアブリード専用エフェクト/Dロイス専用エフェクト
ピュアブリード/該当するDロイスを取得した者のみ取得・使用できる。読んで字の如し。 - イージーエフェクト
ほぼ演出用。一部のエフェクト以外は侵蝕率が増加しない。
『IC』で追加されたFS判定で役立つかもしれない。 - レネゲイドビーイング専用エフェクト
3rd Ediitionより追加。
レネゲイドウィルスそのものが意志を持った存在であるレネゲイドビーイングのみが取得・使用できる。 - アージエフェクト
オーヴァードが持つ衝動にあえて身をまかせることによって、さらに強力な力を引き出し、行使する。制限:120%エフェクトの亜種とも呼べる。このエフェクトを取得するとバッドステータスの暴走の効果が変更/追加される。
導入には『レネゲイズアージ』サプリメントが必要。 - リミットエフェクト
ひとつのエフェクトを下地に、さらに強力なエフェクトとして発展させたもの。特定のエフェクトを最大レベルまで成長させた末に取得することができる。手間がかかる分、効果は折り紙付き。
導入には『エフェクトアーカイブ』サプリメントが必要。
エンブレム
『ユニバーサルガーディアン』で追加されたユニークアイテム一式。
更に『デイズドラマCD 初回特装版』でアイテムが追加されている。
通常のユニークアイテム(経験点消費で常備化するアイテム)と異なるのは、そのアイテムが所属する組織の特徴を反映している、ということ。例えば…
- ガーディアンズサイン(UGN共通エンブレム)
UGNの"人とオーヴァードの共存"という理想に強く共感した思いが宿るピン。 - マッドサイエンティスト(FHリエゾンエージェント専用エンブレム)
人のオーヴァード化を進める研究者であることを示すエンブレム。 - 百鬼夜香(ゼノス専用エンブレム)
ゼノスリーダー都築京香の体の一部から作られたお香。
判定のC値を引き下げる。 - 鷺乃宮BBカード(鷺乃宮家エンブレム)
巨大財閥・鷺乃宮家の桁外れの財力を使ってお買い物ができるブラックカード。 - 至高天のかけら(FHケルベロスエンブレム)
京都のFHセル「神曲」が研究していた遺産「至高天(エンピレオ)」の欠片を体に宿すことを示す。
といったように、各組織の特徴を表現し、またそれによって組織への帰属意識を高めるアイテムである。
なお、一部アイテムには取得の際にGMの許可が必要なエンブレムもあるので注意。
メモリー
『エフェクトアーカイブ』より追加されたルール。
他者と作り上げた、自分自身を構成する大きな要素である“思い出”をルール化したもの。
取得には経験点の消費が必要。使用すると、ひとつにつき侵蝕率が10%下がる。同時に複数使用することもできる。
ルールブック/サプリメント一覧
最新版の3rd Editionのルールブック・サプリメントについて、追加された内容を簡単に紹介する。
- ルールブック1
これがないと始まらない。 - ルールブック2
各シンドロームの追加エフェクトが記載されている。ルールブック1とセットで運用するのが基本。
・イージーエフェクトのルール追加。
・キャラクター作成方法にフルスクラッチ(経験点振り分けによる作成方法)・リビルドルールを追加。
・ワークスにレネゲイドビーイングを追加。PCとしての作成ルール追加。
※GM用にエネミーエフェクト、作成済みエネミーデータの追加。 - 上級ルールブック(上級)
・Dロイス、Sロイス、ユニークアイテムのルール追加。
※GM用にEロイスのルール追加。作成済みエネミーデータの追加。 - パブリックエネミー(PE)
・ファルスハーツ所属のPC作成ルール追加。
・シナリオクラフト掲載。 - インフィニティコード(IC)
追加エフェクト、アイテム、ユニークアイテムが記載されている。
・ウロボロスシンドロームの追加。
※GM用に追加のエネミーエフェクト、Eロイス、作成済みエネミーデータの追加。 - ディスカラードレルム(DR)
拡張ステージの紹介。
・オーヴァードと非オーヴァードが共存する人工の楽園の学校を描いた"オーヴァードアカデミア"
・強力なオーヴァード、エリザベート・ブラーシュに支配された牢獄の街"ナイトメアプリズン"
(※ルール的には"ナイトメアプリズン"はシナリオクラフト専用ステージ。更に、アカデミアサンプルPCやエリザベートのシンドロームにウロボロスがあるので、ICとPE要)
・世紀末都市+オーヴァードの"デモンズシティ"
・内戦の裏で活躍するオーヴァード兵士を描く"陽炎の戦場"
・FHが世界を支配したというパラレルワールド"エンドライン" - ユニバーサルガーディアン(UG)
神城グループやテンペスト、ギルドに属するエージェントなどを示す新たなワークス、技能が追加されている。
・エンブレムデータのルール追加。
※GM用にダブルハンドアウトのルール追加。 - レネゲイズアージ(RU)
・アージエフェクトのルール追加
・歴代リプレイのエピソードや登場アイテムをモチーフにしたデータ(=トレイルデータ)の掲載。 - エフェクトアーカイブ(EA)
過去に発表されたシンドローム専用エフェクト、イージーエフェクト、レネゲイドビーイング専用エフェクト、一般エフェクト、エフェクトアイテムをすべて収録。新規エフェクトも加えた上でバランス調整を施している。
アージエフェクトのみ再収録はされなかった。
・リミットエフェクト、メモリー、新侵蝕率効果表のルール追加。
※GM用にエネミーエフェクトのデータも整理して掲載。 - リンケージマインド(LM)
固定ロイス周りの新ルールを追加(固定ロイスの"属性"と、それに付随するタイタス昇華の新効果)。
また、過去に発表された全てのDロイス及びDロイス専用エフェクト・装備を新規Dロイスを加えた上でバランス調整を施して収録している。
・固定ロイスの"属性"、"属性"ごとに追加で行えるタイタス昇華の効果を追加。
※GM用に過去に発表された全てのEロイスを新規Eロイスを加えた上で収録している。 - オーバークロック(OC)
DRに続く、ステージ集その2。
・アーサー王の時代に、ダブルクロスのルールで騎士道物語を楽しむ"ホーリーグレイル"
・DX2でもサポートされていた、平安の妖怪物語"平安京物怪録"
・20世紀初頭のオーヴァード探偵組織vsジャーム怪盗の戦いを描く"モダンタイムス"
・古代ギリシャ、その神々や半神達は実はオーヴァードだったという世界観"エピックヒーローズ"
・以上4ステージや基本ステージを結びつける、時空犯罪者とそれを倒す者達の世界"クロノスガーディアン"
※GM用にステージの運用方法ガイドを掲載。 - ヒューマンリレーション(HR)
今まで登場した主なNPC達に関連したアイテムや彼らに連なる新規Dロイスを収録。
そのNPCは…霧谷雄吾、強羅瑠璃、テレーズ、玉野椿、薬王寺結希、アッシュ・レドリック、アルフレッド・J。コードウェル、ヨハン・C・コードウェル、春日恭二、墓守清正、黒須左京、都築京香、青峰ミユキ、鷺乃宮キョウ、フィン・ブースロイドの合計15名。 - タイムリゲイン(TR)
オーバークロック(OC)に掲載された各ステージのユニークアイテムとエンブレム、オーガニゼーションを追加。
また、"ホーリーグレイル"ステージを用いたリプレイを掲載するとともに、"クロノスガーディアン"ステージを軸に、複数のステージのキャラクターを混合して遊ぶための『OCレギュレーション』を掲載している。
- リプレイ・トワイライト 帰ってきた快男児
リプレイに加え、第二次世界大戦前夜、1930年代の世界を描いた"ウィアードエイジ"ステージの掲載。 - リプレイ・カオスガーデン 楽園のイヴ
リプレイに加え、EXレネゲイド(=ヒト以外に感染・発症した例)が支配する島"カオスガーデン"ステージの掲載。 - ダブルクロスThe 3rd EditionドラマCD・デイズ(初回限定特装版)
『リプレイ・デイズ』鷺乃宮家エンブレム、及び『リプレイ・デザイア』ケルベロスエンブレムの追加。
リプレイ
2nd Editionに入ってから、たくさんのリプレイが刊行されているが、本稿ではDX3時代のリプレイについて軽く説明する。
※ここでの人名は全て敬称略。
- リプレイ・ジェネシスシリーズ(GM:伊藤和幸/PL:矢野俊策、藤井忍、師走トオル、鈴吹太郎)
全4巻8話。
DX3初のリプレイで、DX3の新環境でのプレイングの導入ガイド的な作品で、DX3のスタンダードともいえるリプレイ。
PC1陸原コウを中心とした、『ダブルクロス』のテーマである裏切りと絆を描いた作品。 - リプレイ・デザイアシリーズ(GM:加納正顕/PL:合鴨ひろゆき、若林直美、矢野俊策、三田誠)
全5巻10話。
PC全員がFH所属という異色のリプレイ。FHで"欲望"を追い求めるPCたちを描いた物語。声優・若林直美を始めとした癖の有り過ぎるPL達のプレイングが魅力。 - リプレイ・デイズシリーズ(GM:加納正顕/PL:岡本信彦、渋沢佳奈、矢野俊策、中村やにお)
全5巻6話。
ダブルクロス10周年を記念して始まったリプレイその1。
PC達が全員未覚醒の状態から始まった初めてのリプレイで、《日常》に大きく焦点をあてている。 - リプレイ・ナイツシリーズ(GM:矢野俊策/PL:若林直美、田中天、稲葉義明、加納正顕)
全5巻6話。
ダブルクロス10周年を記念して始まったリプレイその2。
世界を股にかけて任務をこなす特殊部隊ナイトフォールの生き様を描いた作品。
GM矢野俊策が贈る鬼畜シナリオ&極悪非道戦闘は商業リプレイならでは。 - リプレイ・アカデミアシリーズ(GM:中村やにお/PL:大畑顕、片岡あづさ、佐藤有世、矢野俊策)
全3巻6話。
ダブルクロス10周年を記念して始まったリプレイその3。
DX3で追加された学園ステージ"オーヴァードアカデミア"が舞台。
どこかずれててメタ発言を連発するNPCとクセのある女の子に囲まれたヘタレ主人公をめぐる爆笑学園ラブコメ。 - リプレイ・メビウスシリーズ(GM:中村やにお/PL:佐藤有世、片岡あづさ、田中天、矢野俊策)
全3巻3話。
相変わらずのNPCと佐藤有世の言動に爆笑し、"秘密"を抱えて動くPCを演ずるPL達の技に唸るリプレイ。 - リプレイ・コスモスシリーズ(GM:加納正顕/PL:駒尾真子、大畑顕、矢野俊策、鈴吹太郎)
全3巻3話。
たくさんのサプリメントが出た環境下で、新たなスタンダードを目指して始まったリプレイ。
…新たなスタンダードの敵は宇宙からのインベーダーで、支部長はおねぇ系ロボですかそうですか。 - リプレイ・トワイライト 帰ってきた快男児(GM:田中天/PL:稲葉義明、小太刀右京、細野君郎、矢野俊策)
DX2で爆笑を巻き起こした『トワイライト』シリーズの外伝。田中天ワールドはDX3でも健在。
ヒロインがかのマレーネ・ディートリッヒなのもウィアードエイジならでは。
また、DX3で"ウィアードエイジ"ステージをプレイするデータ集も記載。 - リプレイ Rabid Dog Crying(GM:矢野俊策/PL:田中信二、大畑 顕)
「リプレイ・クロニクル 彷徨のグングニル」に収録されたものでダブルクロス初のリプレイ「ドゥームズディの魔獣」のPC、黒須左京のその後を描いたもの。
アキハバラステージでヤカンと戦ったり、メイド喫茶で働いてた彼がどうしてこうなった。 - リプレイ・カオスガーデン 楽園のイヴ(GM:藤浪智之/PL:藤井忍、しのとうこ、矢野俊策、鈴吹太郎)
一般ステージでアニマルオーヴァードとしてプレイするガイドを兼ねた短編リプレイ。
そのための追加データ集も記載。 - リプレイ 東京アンリミテッド、東京アルティメット(GM:丹藤武敏/PL:大畑 顕、緑谷明澄、伊藤和幸、鈴吹太郎)
- 東京都を舞台としたリプレイ。文庫サイズじゃないので高め。追加パーソナリティーズもある。
内容は日常を守るスタンダードなもので、ニンジャ達が活躍したりラッコも出る。
柴犬、と聞いてシュヴァルツェスマーケンを思い出すかこのリプレイを思い出すかでTRPGゲーマーかどうか分かる?
東京アンリミテッドと東京アルティメットでは、プレイヤーは一緒だが一部PCに入れ替わりがある。
- リプレイ 春日恭二の事件簿(GM:丹藤武敏/PL:菊池たけし、鈴吹太郎、田中 天、大畑 顕)
- かのDXのアイドルこと春日恭二に焦点を当てたリプレイ。他のPCは鈴木和美、アリサ・トツカという懐かしい御仁に加えDX3リプレイより墓守清正が参戦した色々とオールスター。
ヤクザは強い、強すぎるんですよ・・・・・・。 - リプレイ アーサー王と伝説の聖杯(GM:丹藤武敏/PL:波多野士郎、蒼月、遠藤卓司、鈴吹太郎)
サプリメント「タイムリゲイン」に掲載された"ホーリーグレイル"ステージを舞台にしたリプレイ。
『OCレギュレーション』を用い、基本ステージのPC二人、"ホーリーグレイル"ステージのPC二人が"クロノスガーディアン"ステージのNPCと闘うという内容。尚、知る人ぞ知る「ガウェイン」と「ブロウベル」が登場する。
大判サイズにリプレイ+追加データというスタイルで、デモンズシティ(DC、1st)、コントラストサイド(CS、2nd)、アルターライン(AL、2nd)に続き、これが4冊目となる。
関連動画
関連項目
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- 0pt